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タイトル名 |
天使のたまご(1985) |
レビュワー |
エスねこさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2006-08-21 04:38:37 |
変更日時 |
2006-08-21 04:38:37 |
レビュー内容 |
なんか寝れんのでレビュー。 ビデオ出た時に借りて観ました。ゴシックな太陽のデザインにすっかりヤラレた。DVDも出てすぐに買った。 他に観た押井作品は評価しないけど、これは評価できる(職人度は低いが…そこは問題じゃない)。 押井作品を評する時、よく(原作の)再構築という言葉が使われる(ゴダール張りに脱構築とも)。けど、実際は再定義という言葉の方が似合っていると思う。彼は自分の視点で世界を定義し直す。そういう行為にはある種の暴力が伴うんだけど、本作はいろいろ商業的な制約を完全に取っ払って製作したせいで、限度ないまでに暴力的になっている。被害者はもちろん観客だ。 創作には多かれ少なかれそういう面がある。木の葉の一枚までクリエイターの手になるアニメーションの場合は、特にそうなりがちだ(ぶっちゃけノルシュテインなんて一種のノスタルジー暴力だよ)。その上映リスクを承知でこういう絵を作る態度は、観ていてすがすがしくもなる。
彼の原作つきの作品の場合、ここまでの世界再定義は望めない。 少なくともこんな太陽は…。 |
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