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ロード・トゥ・パーディション - poppoさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ロード・トゥ・パーディション
レビュワー poppoさん
点数 9点
投稿日時 2004-04-28 17:15:16
変更日時 2004-04-28 17:15:16
レビュー内容
この映画の光と影、色、音の使い方には感激した。 寒々とした暗い画面なのにどこか漂う柔らかく、ウェットな印象、完璧な画作り。 なんと美しいギャング映画か。
 そして、サム・メンデス監督の映像の実に雄弁なこと。
 時代を、設定を、背景を、心情を、説明や会話でなく、視覚を通して瞬時に感じ取る喜びを堪能した。
 ストーリー自体にひねりはない。しかしそれでも、ルーニーの不肖の息子に対する絶ち切れぬ愛情、ひたすら父の愛を求めた故のコナーの破滅、わが子に同じ轍を踏ませたくないサリヴァンの情念、「彼は僕の父だった」と回顧するマイケルの父への慕情。
 それぞれのシンプルだが、普遍的な思いが、じわりと心深く伝わってきて、涙を禁じえなかった。
トム・ハンクスはいつもながらうまく、ポール・ニューマンはもはや全てを超越した存在感で魅せてくれる。 ビッグの名シーンを連想させるピアノの連弾のシーンでは、胸がいっぱいになった。
 ジュード・ロウは熱演だが、少しつくり込み過ぎの感があり、残念だ。
 トータルで見て、非常に完成度の高い、重厚な作品。
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