みんなのシネマレビュー
ほしのこえ - アンドレ・タカシさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ほしのこえ
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 7点
投稿日時 2012-05-15 21:25:27
変更日時 2012-05-15 21:28:06
レビュー内容
30分にも満たない作品ですが、この短い時間に作者の個性が凝集している印象です。密度、濃いですね。
「恒星間の距離」を題材にした作品は過去に観た記憶がありません。「トップをねらえ!」は距離ではなく、光速で移動することによって起こる時間のパラドックスを題材にしているので、本作とは出発点が違います。かつて「宇宙戦艦ヤマト」がアニメに初めて「光年」という距離感を持ち込みました。その圧倒的で絶望的な距離概念を、本作は設定の中心でテーマに絡ませます。シリウスまで8光年。その言葉が示すものは「距離」ですが、通信に要する「時間」でもあります。私たちはシリウスの8年前の姿しか見聞きすることが出来ない。それは8年の時を遡るタイムマシンでしか行き来出来ないということ。この距離と時間が若い男女の間に横たわる。そのとき、彼らはどんな気持ちでお互いを想うのか。
この監督の個性とは、ハードSF的に設定を固めても表現したいのはティーンエイジが抱く感情だけ、というところです。そこに帰結させるために、相当に極端なことをやっています。女子中学生が国連軍のパイロットに選抜される、登場人物は二人だけ、ワープ航法はあっても超光速通信はない、アンカーポイントを使わないとワープ出来ない、8光年の彼方から携帯にメールが届く、等々。デビューしたての漫画家のような人物作画と、こなれたモビルスーツの戦闘描写にも大きなギャップがあります。彼らの気持ちを、あまりに気分的な描写で終わらせることもマイナスポイントです。ほとんどの人には独りよがりの「オタク趣味」と映るのでしょう。
でも、オタク趣味色が強い私にはとてもとても味わい深く、志の高さに感心しました。インサートされる新聞紙面などで丁寧に設定を説明していますが、そんなカットを一時停止させて注目している人は少ないでしょうね。私はその設定自体に空想を遊ばせ楽しませていただきました。立派なSF作品だと思います。
アンドレ・タカシ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-17ゴジラ-1.087.27点
2022-02-28007/ノー・タイム・トゥ・ダイ56.75点
2022-02-22ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男66.50点
2022-02-22(秘)色情めす市場77.33点
2022-02-19クロスファイア(2000)45.79点
2022-02-19ジョニー・イングリッシュ55.62点
2022-02-19地獄(1999)53.81点
2022-02-19バイオハザード ディジェネレーション35.28点
2022-02-19DUNE デューン/砂の惑星(2021)76.30点
2022-01-31愛と哀しみのボレロ87.39点
ほしのこえのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS