みんなのシネマレビュー
黒い罠 - ユーカラさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 黒い罠
レビュワー ユーカラさん
点数 9点
投稿日時 2014-10-13 13:23:36
変更日時 2014-10-13 13:42:48
レビュー内容
111分のブルーレイ完全修復版。同仕様のDVDとほぼ同一だがランタイムは5分長い。
再見するとよく解るが、チャールトン・ヘストンのカバンの中の銃だとか、
大柄の杖だとか、モーテルでのうずまき状のスピーカーだとか、
後にキーアイテムとなってくる小道具はいずれもその前段で抜かりなくさりげなく
仄めかされている緻密さに改めて感心する。

(車両爆発直前までを捉えた)冒頭シーンばかりが注目される長回しも、
映画中盤のシーンでいかに効果的に用いられているかがよくわかる。

オーソン・ウェルズらがダイナマイトの証拠捏造を行う屋内シーンだが、
最初の長回しでオフ空間の浴室を移動によってまず映画的アリバイとして見せ、
二度目の長回しでそのオフ空間を観客により意識させてサスペンスを高める
という趣向になっている。

冒頭のそればかりが騒がれるのは、観客を映画へ一気に引き込むべき手段としての
派手な移動撮影の突出があるからだが、中盤のそれは複数の俳優の芝居の
緊張を持続させるためのものであり、その意味で観客にカメラを意識させない中で
ヘストンとウェルズの関係性の決定的変化を捉えるこちらの地味な長回しも
相当に難度の高いものであり、決して無視されるべきではない。

夜の闇の中、盗聴を移動という動きの中で描写する。
そしてそこに橋梁や油田ポンプの空間構造を
利用して障害を採り入れてサスペンスを醸成する。
やはり映画的センスとしか言い様がない。





ユーカラ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-02-14キリエのうた26.00点
2018-03-11坂道のアポロン56.00点
2018-02-28シムソンズ77.41点
2018-02-28空海 KU-KAI 美しき王妃の謎54.85点
2018-02-25リバーズ・エッジ55.33点
2018-02-24キングスマン: ゴールデン・サークル76.40点
2018-02-18グレイテスト・ショーマン97.36点
2018-02-18羊の木76.00点
2018-02-18マンハント(2017)54.70点
2018-02-07不能犯54.33点
黒い罠のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS