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タイトル名 |
おとうと(1960) |
レビュワー |
グレースさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2008-04-10 10:11:46 |
変更日時 |
2008-04-10 10:11:46 |
レビュー内容 |
家族の問題を長女が背負って立ってしまうことは、よくありますね。 父親も母親も罪悪感はありつつも頼りきってしまって、娘も「私がこの家を出たら家族が崩壊する」ことを身にしみて解っている。 さらに自分の「女性としての賞味期限」をこの家族のために犠牲にしていることも自覚している。 今も昔もこういう長女っていますよね。。 水木洋子の脚本も上手いんだけど、イマイチ、その長女の苦悩が伝わりにくいのは岸恵子が長女役だからだろうか・・? 公開時には「28歳の岸恵子」は「女性としての賞味期限を犠牲にする長女」としてリアリティもあったんだろうが・・ 現在ではまだまだ(あくまでも女性の側からですが・・)現役・適齢期な年頃なので、その悲壮感にリアリティがないのかなと思う。 しかも岸恵子・・あんなに綺麗だし、問題が解決したらさくっと結婚できそうだと思っちゃうから。 これがもう少し外見的に地味な女優が演じていたら、リアルな悲壮感が出て永遠の名作になったような気がする。 水木洋子脚本は庶民性とリアリティがよさなので、「キクとイサム」のように適切なキャスティングが必要なんだと思う。 一方、市川監督は綺麗な女優さんが好きなので、ココが壁なんだろうか。。
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