みんなのシネマレビュー
しとやかな獣 - にじばぶさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 しとやかな獣
レビュワー にじばぶさん
点数 6点
投稿日時 2007-08-14 13:49:43
変更日時 2007-08-14 13:49:43
レビュー内容
川島雄三にだいぶ親しみを感じつつある今日この頃。
つい最近まで川島雄三という重要な監督を知らなかったことが不思議な程だ。
本作は『幕末太陽傳』や『洲崎パラダイス 赤信号』や『雁の寺』などの作品と並ぶ川島監督の代表作の一つである。
主演は若尾文子であるが、溝口健二監督の『祗園囃子』で一躍脚光を浴び、その後増村保造監督のもとで活躍をしたことが知られている。
しかし、本作の監督である川島雄三監督の作品にも多数出演していることを忘れてはならない。
川島作品における彼女は、極めて悪女的な振る舞いをする。
そして知的でもあり魅惑的でもある。
本作における彼女も、それに違わず強烈な悪女っぷりを披露していた。
そしてこれは川島作品に共通することだが、脇役陣の個性の強さが際立っている。
伊藤雄之助演ずる一家の父親は、浜田ゆう子演ずる実の娘を女衒ばりに扱う強烈なキャラクター。
そしてそれを見守る山岡久乃演ずる妻は、一見すると慎ましやかなのだが、金のためなら何でもする傍若無人な夫をことごとくフォローし、どんなことにも冷静に対応する悪辣ぶり。
父親、母親、息子に娘と、どれもが常軌を逸している。
そしてそこに絡んでくる息子の元恋人役が若尾文子なのであるが、この奇天烈な家族4人を向こうに回しても、一歩も引けをとらないその悪女ぶりが凄すぎる。
浜田ゆう子のちょっとしたお色気シーン、伊藤雄之助の娘を金銭で売る悪辣ぶり、山岡久乃の怖いくらいの冷徹な振る舞い、息子の過激な言動と暴れっぷり、そして若尾文子のハマり過ぎて怖い程の悪女ぶりと、個性豊かな登場人物たちが、団地の狭い一室を舞台にところ狭しと暴れまわる。
最近DVDが発売されたらしい。
知名度がそれ程高いとは言えない本作が、DVD発売されたのにはそれなりの理由があろう。
おそらくそれは口コミによる評判の高さであるに違いない。
川島雄三が後世に残した、異色密室家庭劇の傑作である。
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-28八月の鯨66.92点
2024-04-27木靴の樹16.00点
2024-04-27五番町夕霧楼(1963)66.75点
2024-04-26Sexual Drive55.00点
2024-04-25ゼア・ウィル・ビー・ブラッド46.40点
2024-04-22J00531133.00点
2024-04-21白夫人の妖恋45.25点
2024-04-2119歳66.00点
2024-04-21紅の流れ星76.60点
2024-04-20原宿デニール88.00点
しとやかな獣のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS