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タイトル名 |
ドイツ零年 |
レビュワー |
ミスター・グレイさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-09-10 18:22:19 |
変更日時 |
2007-12-20 18:03:59 |
レビュー内容 |
戦時中ではなく戦後の瓦礫と化した街を映し出し、修復不可能と思わせるような戦争の深い傷痕を生々しく訴えています。厳しい状況でついつい喧嘩口調になる家族の苦しみ、なんの罪も無い子どもたちが被害者となっていく様子に胸が痛みますが、前半部に関しては特に印象深いシーンは無いです。しかしラスト近く、少年が家を飛び出したあたりからは圧巻。それまであまり描かれなかった子どもらしいあどけない一面を見せながら、さまよい歩く少年の姿はとても寂しく物悲しい。その果てに死体となった少年が無造作に横たわる姿は実に衝撃的です。・・・と、もう一つ気になるのは少年と教師のシーン。語られはしませんが、あの教師の子どもに触れる手つきは性的な匂いを感じさせとても気味が悪いのです。その上その場面では〝閣下〟なる胡散臭い人物も登場し何とも言えない異様さを覚えます。 |
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