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タイトル名 |
リフ・ラフ |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-03-23 10:24:43 |
変更日時 |
2011-03-23 10:24:43 |
レビュー内容 |
建設労働者たちの悪口の言い合いとジョークとが、生き生きとした言葉の渦を作っていくところが魅力(ヒロインとの恋愛はあんまり面白くない)。そういったユーモア的な場面が、一転「深刻」に傾くところが怖く、感電する電気ドリルを抗議してあっさりクビになったりする。哄笑と罵倒が混ざったようなヒステリックな雰囲気への傾斜。現場監督の携帯電話で故郷のお袋に電話しちゃうユーモアも一転して、暴行逮捕にころげ、アフリカの夢は転落事故に傾く。そしてラストの放火が導かれる。管理人の犬が管理人に噛みついて放火の二人を逃がすあたりで、もう話は象徴の世界にドドッとなだれ込んだ。英国ドキュメンタリーの伝統を感じさせるタッチだったのが、この映画全体の「傾斜」を生かしている。ヒロインは「人生を複雑にしたくないの」と最初言ったな。主人公は「欝は中産階級の病気さ」と言う。労働者たちは、単純に笑うか怒るかしろ、っていう希望を言ってるのか。欝に沈むな、って。 |
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