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タイトル名 |
嘆きの天使(1930) |
レビュワー |
ミスター・グレイさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-04-04 18:12:33 |
変更日時 |
2006-12-20 18:44:55 |
レビュー内容 |
幸せいっぱいの結婚式で楽しそうに鶏の真似をするラートと、落ちぶれて道化師として鶏の真似をしなければならない屈辱を味わうラートの対比が秀逸。教授だったラートが短くなった煙草を吸い、売るなと言っていたローラのハガキを自ら売り、かつての教え子や同僚の前で空っぽの頭と揶揄されながらおでこで卵を割られる。まるで鉄槌を下されているような残酷で見るに忍びないシーンの連続は前半とは別印象のものだからこそ余計に痛切な心持になります。あらゆる美点も過ぎたるは何とやらで無自覚だと尚悪し。ロマンチックにして現実的な結末に恋は盲目ではすまされない恐さを覚えます。 |
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