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タイトル名 |
麦秋(1951) |
レビュワー |
なすさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2019-03-11 14:50:43 |
変更日時 |
2019-03-11 14:53:20 |
レビュー内容 |
東京物語に続いて2作品目の小津映画鑑賞。少しずつ小津安二郎の良さが分かってきた気がします。彼は日本人が持つ普遍的な感覚を表象しようとしているのではないか。例えば「女がエチケットを悪用してますます図々しくなってきていることは確かだね」「今まで男が図々し過ぎたのよ」みたいなやり取りがあるが、似たような会話は現代でもよくある。恐らくこの映画の随所に散りばめられた(当時生まれていなかった僕ですら感じる)ノスタルジーは、外国人には理解出来ないものだろう。
ミクロで見ると、杉村春子さんが恐ろしいくらい上手かった。淡島千景さんは現代でいうとギャルみたいな顔立ちですね、かわいかった。視点低めのカメラワークも、エネルギー抑え目の映像も、ちょっと好きになってきました。結婚したくなりました。あと時折出てくるご飯の描写で日本食が恋しくなった。展開は遅いので時間はもう少し短くてよいかな(当時と時間のスピード感が違うから仕方ないだろうが)。 |
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