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タイトル名 |
ゼブラーマン |
レビュワー |
komatiさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-02-25 22:54:10 |
変更日時 |
2004-02-26 23:33:31 |
レビュー内容 |
ヒーローに憧れる男がリアルにいたらこんな感じなんだな、と妄想しながら脚本家の宮藤官九朗は物語を書いたのだろう。ヒーローものを御伽噺から現実へと近づけた作品としては「アンブレイカブル」や「スパイダーマン」などがあげられ、現に今作を観ながらそれら映画を思い返していた。序盤はくすっと笑えるシーンも多かった。しかし次第にギャグのからすべりがめだちだすと同時にストーリーも破綻していく。教頭の脚本に沿って何故現実も進行したのか? ゼブラーマンがヒーローとしての能力を発揮し出す原因は? 何故鈴木京香は正体に気付くのか? 私は「ヒーローものだからなんでもあり」との言いぐさは唾棄したい。ファンタジーだからこそ例えばヒーローへの能力付与に一定の説明が必要なのである(それは改造人間だから、不思議な実を食べた、超能力使いであるから、といったナンセンスな理由でもいい)。荒唐無稽だけでは物語りは収拾がつかないし、そこに違和感をおぼえる観客が出てくる。一貫した論理展開が、ありえない話しであるからこそ必要ではなかろうか。最後に空を飛び、敵を倒すシーンで涌き出すカタルシスによってこの作品への不名誉な低評価は免れえた。しかし、監督・脚本・主演とどれをとっても一流であり、この三者だからこそ作りえる最高の傑作を期待した私の願いは裏切られた。この無念を晴らすべく是非続編を製作してもらいたい。 (映画館) |
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