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野火(1959) - にじばぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 野火(1959)
レビュワー にじばぶさん
点数 8点
投稿日時 2008-06-25 23:50:43
変更日時 2008-06-25 23:59:40
レビュー内容
第二次世界大戦末期、フィリピンで敗走する日本兵の顛末を描いた戦争映画。
敗残兵が絶望にまみれながら、ウロウロと彷徨うところは、さながらロード・ムーヴィーの様相を呈している。

食糧に飢えた敗残兵たちは、人間を殺し“サルの肉”と称して、人肉を食らう。
飢えと絶望に苦しむ人間にとっては、至極当たり前の行動の様に思う。
そういった極限の状態を、市川崑監督はモノクロ映像を通して、にくいまでに巧く撮りあげている。

ラスト。
人肉を食らうぐらいならば、死を覚悟で現地の“普通の人間が集う”場所へ一人向かう。
最後まで人間らしく生きることを肯定した内容だが、それはどうだろう。
生き残ることについて本能的に動くであろう状況において、そんな奇麗事が成立するのだろうか。
しかし、あくまで同胞を殺し、その肉を食らうことは否定すべき内容でもある。

極限の状況において、死を選択するのか、それとも人肉を食らって本能的に生き延びるのか。
その場に置かれない限りは、自分がどっちを選択するかは分からない。

こういったことまで考察させられる本作は、極めて問題提起性の高い作品で、傑出した戦争映画であり、異色な戦争映画とも言えるだろう。

いずれにしても、最初から最後までグイグイ引きこまれ、楽しめたのも事実。
市川崑監督の底力を感じ取ることができた作品だった。
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