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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版 - 神谷玄次郎さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
レビュワー 神谷玄次郎さん
点数 10点
投稿日時 2004-02-09 22:13:37
変更日時 2004-02-09 22:27:58
レビュー内容
劇場公開版をみていないので、こちらオリジナル版が自分にとっての唯一になってしまいますが、すばらしい映画だと思いました。これは私小説かと思うくらい、監督の映画に対する情熱、愛情がにじみ出ていると思います。29歳でこのような作品を作るとは脅威ですね。トトとエレナに対するアルフレッドの行動は、未来に限りない選択肢が残された、未だ手に入れていないものが多い若者であるほど理解しがたく、半ば憎らしいものにも感じることでしょう。しかしアルフレッドは悟っているわけです。人生という道のりはたった一本しかない。ちょうど映画の筋書きのように。トトを愛しているからこそ、捨てるべきは何なのかを教えたかったのでしょう。その選択が、本当に正しかったのかどうかはわかりません。ただあの日の恋物語は既にトラックダウンしたものであり、二度と戻らないということを二人は確認したと思います。良くも悪くも、これが自分の歩んできた道だということを。さて最後のラブシーンですが、これも映画に対するアルフレッドのメッセージです。道徳という規律によって簡単にカットされるようなシーンでも、それぞれの作者がどんな思いであのシーンをフィルムに焼き付けたか、今のトトなら身を切るような気持ちで理解することができたでしょう。ここは我々観客も同じですね。切り落とした枝が多ければ多いほど、見ている画面とは別のラッシュが心の中で駆け巡り、悲しいけれど爽やかな涙を誘います。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2004-05-01デス・トゥ・スムーチー66.38点
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2004-04-01ベニスに死す57.38点
2004-03-21シャイニング(1980)57.38点
2004-03-21バリー・リンドン97.26点
2004-03-21パルプ・フィクション107.70点
2004-03-15テルマ&ルイーズ66.41点
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