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キャバレー日記 - にじばぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 キャバレー日記
レビュワー にじばぶさん
点数 7点
投稿日時 2009-12-23 03:06:31
変更日時 2009-12-23 03:10:12
レビュー内容
日活ロマンポルノという枠組みを超えた快作!
新宿歌舞伎町のキャバレーを舞台に、その悲喜こもごもを描いた作品。

当時のキャバレーって、こんなにも無法地帯だったのだろうか。
そんな興味を抱きつつ、細部に渡ってリアルな描写に興奮し、楽しんだ。

キャバレーって、今でいうキャバクラ的なイメージがあったんだけど、本作で描かれているキャバレーのサービス内容は、キャバクラとお○わりパブと○サロのサービスを全て含み、実に過激。

規制が増えすぎ、歌舞伎町浄化作戦といういらぬお節介的な政策のせいで、歌舞伎町という街が、いかに骨抜きにされ、猥雑さと面白味が無くなってしまったか。

健全な社会といえば聞こえはいいけど、古き悪き時代というものはとっても貴重であり、又、時代という流れの中で、限られた期間にのみ存在したかけがえのない黒い光であったのだ。
そして、高度成長期を頑張り抜いた、サラリーマン達の陰のエネルギー源だったのではないだろうか。

こういう、時代を強く反映した映画を観ると、清く美しい現代の社会は、実に面白味に欠けるものだと感じずにはいられない。
こうして、“東洋一の歓楽街”と謳われた新宿歌舞伎町は死んでいくのだと・・・
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