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人間の條件 第二部 激怒篇 - feroさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 人間の條件 第二部 激怒篇
レビュワー feroさん
点数 8点
投稿日時 2004-01-17 18:00:33
変更日時 2004-02-11 01:18:54
レビュー内容
この映画の世界は、一人梶の腕で支えられているのだろうか?昔原作でこの作品を読んだとき、僕はひたすら梶に熱中して読んでいた。その見方で行けば、美千子は梶の付属でしかなく、梶の心の支えとなり、迷いとなり、原動力となるその存在であった。しかし、ここで美千子を生身の女優が演じていることで、美千子が俄然存在感のある登場人物として輝きだす。美千子にとって梶とは全てであり、その尽くすべき愛すべき相手であるのに対して、梶にとっての美千子は何だったのであろうか?生まれながらの羊飼いの番犬に、その仕事以外は必要ないのであろうか?この作品を通して現れる梶の不器用さ、先に”愚”という文字がくるほどの愚直さ、ある種のペシミストぶり、さらにスーパーマン的な万能な才能は、時間が経つにつれて美千子から梶を引き離してゆく。これこそ美千子を主役とした悲劇である。この映画の中で残念なことは、原作にある王享立の手記がカットされていることである。梶と王享立という「人間の隣りの人間」の関係性がはっきりと描写されず、何故に梶がそれほどまでに王の主張するヒューマニズムに感化されていくのかがわかりにくい。飼い主に歯向かい始めた梶の行動が、正義感という一元的な感情ではなく、自尊心や戦争に対する悲観や、独善的な生への渇望とない交ぜになったところをもう少し見て取れたらなと思う。今回のキーとなる岡崎の心の動きは良かったと思う。彼の平衡感覚と、正直な恐れや嫌悪感、反抗的意志は、これからの梶と比較する上でいいインデックスとなるのではないか?
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