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暖流(1939) - サーファローザさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 暖流(1939)
レビュワー サーファローザさん
点数 8点
投稿日時 2007-08-30 14:38:01
変更日時 2007-08-30 14:38:01
レビュー内容
初見はレンタルビデオで観た際は、画質や音声が酷く、あまり良い印象は無かったのですが、映画館で観て「素晴らしい作品」であることを実感。

前半は病院内部の腐敗を曝け出す内容を中心に、後半は病院長の令嬢・高峰三枝子、看護婦・水戸光子、青年実業家・佐分利信の恋愛模様に転換されていきます。
高峰は一家が傾きかけている現実を受け入れ、冷静で、上品さを兼ね備えた人物。水戸光子は病院の佐分利信は頭脳明晰であり、情熱家で仕事をこなすが恋愛には疎い。真面目な会話の中に時に見せるジョークが面白い。

結局、佐分利信がブルジョワでなく、小市民を受け入れる。
この時代に、強い「階級格差」でストレートな表現だなと思ったが、「自分を一途に必要としてくれる」と佐分利は言う。高峰三枝子にフラレてきたばかりの男でも関係なく愛する彼女(水戸光子)の人間性に佐分利の心が動いたのですね。佐分利信の「仕事マン」的なキャラクターが、恋愛色から甘さを減じています。
いつの間にか「自分の妻」と言うところなんかが非常に上手い!

そのほか印象的なシーンとして、令嬢・高峰と看護婦・水戸がカフェで佐分利の話題になったシーン。はじめは左に水戸、右に高峰が座る。この時は佐分利は高峰に結婚を申し込み高峰三枝子は彼を「好き」なのだが、悩んでいた。しかし、水戸の佐分利への想いを聞いた高峰は席を外し窓を眺める。
この時、佐分利への想いを決心したのだろうか、席に戻った時に右から左へ席を替えた。水戸が右へ座る。この瞬間、佐分利の獲得権は水戸に移ったのだろう。この時の高峰三枝子・水戸光子の表情が素晴らしい。このような様々な演出技法が盛り込まれていて、ビデオでは解らなかった分驚きが多かった。この時、「名作」と云われる所以に納得したのです。
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