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夜の人々(1948) - stroheimさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 夜の人々(1948)
レビュワー stroheimさん
点数 9点
投稿日時 2006-09-24 12:38:52
変更日時 2006-09-24 12:38:52
レビュー内容
“この青年とこの娘の物語は正しく伝えられたことがない” 頭に予感が走ったがやはりそうだった。ボニー&クライドである。かの低脳映画、『俺たちに明日はない』とは較べたくもない出来映え。真実 かどうかは知る術がないが、少なくともこの作品には真実味、説得力がある。――何故か――二人の愛、つながり、悲壮感、苛立ち、沈黙を描いているから。キャラクター設定からして説得力がある。ボウイは16歳で罪を犯し、7年間投獄された世間知らずの青年。女との喋り方も分からず、結婚式の最中でも堂々としていられず、これでいいのかな、って顔で戸惑っているような青年。一方のキーチーはアル中の父親と二人で暮らし続け、普通の女の子がすることなんて自分には縁遠いと諦めていた娘。 おれは思う。 本当の純愛物語は童貞と生娘でしか成立し得ない。彼らだからこそ可愛らしいという目で見守ってあげられるのだ。 とまぁここまでは前提であって魅力の本質ではない。 まず目立たないが台詞が粋だ。「タバコを」 {よく吸うね} 「いらないわ」 {持ってない} この極端に短いやり取りだけで、キーチーがいじらしく好かれようとしているのが伝わり、またその後に陥りがちなロマンチックで寒々しい空気を一瞬にして打ち消している。この魅力を作品の中心に据え、一つの映画にまで昇華させたのが『ストレンジャー・ザン・パラダイス』である、というのはまぁいいか。 そしてもう一つの魅力は説得力に裏打ちされた、これまた地味ながら緊迫感と味のある演出。分かり易いのはやはりラストのショット。説得力のあるマッツィの裏切りと演技ののち、静かにキーチーの眠るモーテルに近付くボウイ。この際の緊迫感も大したものだが、重要なのはその直後。警察に気付いたボウイがわずか2歩ほどだが、モーテルから離れる。地味だが、この、キーチーを巻き込みたくないという一貫した想いを行動で描写する演出に素敵を感じさせてくれる。
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