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羅生門(1950) - すかあふえいすさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 羅生門(1950)
レビュワー すかあふえいすさん
点数 9点
投稿日時 2014-12-14 20:38:51
変更日時 2014-12-14 20:38:51
レビュー内容
角川の「デジタル完全版」が素晴らしかったのもありこの点数。画質と音の聞き取りやすさが素晴らしい。黒澤の映画はクライテリオンとかこういう類に限るね。
さて、この映画は芥川の原作小説を読んでいないと恐らくチンプンカンプンで作品の醍醐味を楽しみにくいかもしれない。
検非違使の役人は画面には出てこない。何故なら聞き手は検非違使ではなく、視聴者その者だからだ。多種多様に別れる証言。どれが真実なのか?はたまた全部嘘なのか。
己の蛮勇を誇る多襄丸の証言、辱められた悲しみを訴える女(真砂)の証言、妻の本性を知り、何もかも失った悲しみを訴える女の夫(金沢武弘)の証言。それぞれの「真実」と「虚実」。みんな言うこと成すことが食い違っている。
唯一共通する事・・・それは多襄丸がけし掛けた事、女が犯された事、女の夫が殺害された事。それぞれの怒りと悲しみ。ただ、それぞれの証言が全て「自分が殺した」で結ばれる。しかも自分を庇う証言ばかりだ。
そこに挿入される4つ目の「証言」。それぞれの証言に近いようであり、やはり全く違う。杣売りの言う通り「さっぱり解んねえ」。もうわけ解んねえ。
それに、それぞれの証言も何処か違和感が拭えない。
世の中嘘だらけだ。
映画も嘘にまみれている。
ラストシーンだって、何処か嘘くさくもあるし、偽善的なのかもしれない。
ただ、全部が全部嘘で出来ているというのも疑問だ。
一つくらい真実があるからこそ、世の中何とか動いているのではなかろうか。
だからこそ、最後の行動くらいは信じてやりたい。
一つくらい泥の中に咲く「蓮の花」が一輪あっても良いと俺は思いたい。
独特の殺陣も面白い。
素早く剣を抜き激しく太刀を打ち合う殺陣。「七人の侍」のようにリアルでも、「用心棒」のようなぶっ飛び具合もまだ成りを潜めた形だ。
太刀同士を鍔迫り合わすのは古典的な剣戟であろう。
往年の剣戟映画「雄呂血」などの「リアルっぽい」殺陣。
ここで本当にリアルなのは、互いに剣で間合いを図り、右手には太刀、左手には盾兼牽制用の鞘。まるで西洋のレイピアで突き合うかのような攻防。そして生きるために必死に逃げ惑い、砂や土を投げて這いずる場面。「酔いどれ天使」を彷彿とさせる演出。多少荒削りで長いシーンだが、見応えはある。
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