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永遠<とわ>の語らい - Qfwfqさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 永遠<とわ>の語らい
レビュワー Qfwfqさん
点数 10点
投稿日時 2005-05-17 01:50:43
変更日時 2006-06-02 20:56:35
レビュー内容
「永遠の語らい」はその上映時間の約9割がヨーロッパ文明の賛美に費やしている。それが母と娘の対話でもあれば、知性ある熟女たち(なんだかいやらしいね)と船長マルコヴィッチとの多言語コミュニケーションの中でも繰り広げられる。最初の10分ぐらいの様子からして奇妙、ストーリー性はまったくゼロ、観客はひたすらに観光ガイドになりすました登場人物たちの説明に耳を傾ける。眠くなるのは当然だろうが、この映画に関しては眠るのがなんだか怖くて、つまり何かが起こることが前提になるような箇所が何気なくあらわれてくるのである。そして大抵は目を丸くするであろうラストは、そのラストが前提なのだとすれば9割を占めた会話は全部壮大な皮肉、ということになる。ってそんなことは見ればすぐわかるのだが、これだけ徹底的に説明風紀行がなされると、文明の衝突の構図が明確に見えてくる。そして、テロはもはや大昔から行われてきた戦争の文法では解くことが出来ない新たな破壊の形として浮き彫りになる。その意味で衝撃度は抜群にあるが、大きい音も静かに聞こえてしまうぐらいの静けさに独特の雰囲気をも感じた。なんにしても不思議な作品である。
Qfwfq さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2008-11-25TOKYO!96.00点
2008-11-20罪の天使たち107.00点
2008-07-29接吻 (2006)106.75点
2008-04-28プラネット・テラー in グラインドハウス66.47点
2008-04-10ノーカントリー76.42点
2008-01-10恐怖分子107.16点
2007-12-18呉清源 極みの棋譜86.00点
2007-10-29めがね65.64点
2007-09-27トランスフォーマー65.70点
2007-09-20ロストロポーヴィチ 人生の祭典96.40点
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