|
タイトル名 |
ベン・ハー(1959) |
レビュワー |
camusonさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2024-02-01 17:44:54 |
変更日時 |
2024-02-02 10:11:09 |
レビュー内容 |
冒頭、実に6分以上にもわたって、宗教壁画の一部、人物の手だけをアップにした止まった画像のまま音楽が流れ続けます。とりあえず、円盤の不良か、機械が故障したのかと思いましたよ。200分を越える大作ですが、この部分だけは時間の無駄だと思いました。本編は、とにかく映像の迫力と、緻密さ、精細さに、食い入るように見入ってしまいました。最大の山場はチャリオットレースのシーンで、臨場感にあふれ、かつ、演出過剰に陥らずに地に足の着いたリアリティが感じられるという奇跡的な仕事です。それ以外のシーンも、それぞれ、非常に丁寧に綿密に深みのある美しい映像に造り上げられています。ストーリーがわかりやすいのもいいですね。シンプルな復讐劇が物語の軸となっていて、それに、キリストの生誕、磔刑のエピソードをうまく絡めて、物語に奥行きを与えています。終わり方はちょっとどうかなと思いましたが、キリストなら仕方ないと思い直しました。 |
|
camuson さんの 最近のクチコミ・感想
ベン・ハー(1959)のレビュー一覧を見る
|