映画『パラサイト 半地下の家族』の口コミ・レビュー

パラサイト 半地下の家族

[パラサイトハンチカノカゾク]
(モノクロ版タイトル:パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.))
Parasite
(기생충)
2019年上映時間:133分
平均点:6.72 / 10(Review 112人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-01-10)
公開終了日(2020-07-22)
ドラマホラーサスペンスコメディ
新規登録(2019-09-08)【LOIS】さん
タイトル情報更新(2025-07-03)【onomichi】さん
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監督ポン・ジュノ
キャストソン・ガンホ(男優)キム・ギテク
チェ・ウシク(男優)キム・ギウ
パク・ソダム(女優)キム・ギジョン
チャン・ヘジン(女優)チュンスク
イ・ソンギュン(男優)パク・ドンイク
チョ・ヨジョン(女優)パク・ヨンギョ
イ・ジョンウン(女優)ムングァン
パク・ミョンフン(男優)オ・グンセ
パク・ソジュン(男優)ミニョク
山路和弘キム・ギテク(日本語吹き替え版【ソフト/日本テレビ】)
折笠富美子パク・ヨンギョ(日本語吹き替え版【ソフト】)
恒松あゆみパク・ヨンギョ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
神木隆之介キム・ギウ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
内山昂輝キム・ギウ(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
東地宏樹(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
早見沙織(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小林由美子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
花輪英司(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
脚本ポン・ジュノ
配給ビターズ・エンド
字幕翻訳根本理恵
この作品のラストや重要展開が気になる方に向けて、ネタバレありのレビューを厳選して掲載。結末や伏線、キャラクターの動向について深掘りしたい方におすすめです。
あらすじ
定職にも就かず楽天的な父とそんな夫に当たり散らす母。能力はあるものの思うように学校に入れずにいる長男と長女。一家は半地下の住宅で貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男に舞い込んだ思いがけない好機。一家は人並みの生活を望むが余り、とある富裕層の一家に取り入ることに成功する。そして、相反する二つの家族が複雑に交差した時、思いもしない事態が起きてしまい…。カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞、アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を始め監督賞、脚本賞、外国語映画賞を受賞するなど数々の映画賞を受賞した韓国の奇才ポン・ジュノ監督によるコメディ風味のサスペンス。
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

19.ネタバレ お金持ち家に4人が順に取り入り、長男がこの家の女の子と結婚したら・・・と妄想を語るところまではコメディタッチ。しかしもう一組のパラサイト家族の登場から一気に不穏となり、これはただでは済まないと目が離せなくなります。お金持ち家は事情が一切分からないまま凶行の餌食にされて気の毒の一言。地下室のにおいという、見えないけれど確かに神経に障るものを富裕層とそこから遠く離れた人々との断絶の象徴として利用したのは上手いと思う。
次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 8点(2023-08-20 20:55:19)
18.ネタバレ 半地下の家に驚いた。生活スペースより上にトイレがあるなんて…たぶんあの高さでないと汚水が逆流するとかなのかな。と思ったら洪水で逆流してた。
家族公認で上の住人のWi-Fi盗んだり、食事もジャンクで、バイトのピザの箱組みも雑。ピザ箱は4個に1個失敗してるから、家族の誰かが雑なんだけど、他の三人が修正したりしない。アレでは家族揃って不景気の波をモロに浴びても仕方ないと思える。
奥様の家庭教師審査をあっさりクリアするギウ。芸術に関してもっともらしいこと言って奥様の共感を得られたギジョン。彼女は嘘の演技も証明書の偽造もうまい。メルセデスをスムーズに運転する寡黙なギテク。何でこの才能溢れる家族が揃って失業してるんだろう?ピザ箱くらいきちんと折れよ。
チュンスクの家事料理の腕前まで合格となると、ちょっと話がうますぎる。この奥様(ヨンギョ)はギウ達の話を鵜呑みにしてばかりで、自分で調べたり友人から紹介受けたりしないのか?まぁ、テンポよくサクサク進む小気味よさもあるけど。逆に、韓国の金持ち家族は他人とコミュニケーションを取らないのかもしれない。主にダヘだが弟や家政婦の秘密をべらべら話してしまう。最後のパーティで急に友人たちがたくさん出てきたけど、きっと上っ面の付き合いばかりなんだろう。
地下室が出てきたときは驚いた。北朝鮮との戦争対策か、なるほど納得そういうモンかもな、説得力がある。元家政婦さんの北朝鮮ギャグ面白い。
洪水で避難したときの、ギテクの『計画とは?体育館で泊まる』の話。これは災害とかで日常生活を突然に奪われた経験のある人は、そうだよなって思ったんじゃないかな。
そんな災害なんて他人事、誕生パーティの準備が楽しそうな奥様。これも仕方ないよな、住んでる世界が違うんだから。
妻を殺された地下男の復讐。家庭教師なんて良いから鍵をよこせというご主人。これも、仕方ない。と思う。この子の親だからな。
出来れば、地下夫婦も半地下夫婦もそこそこ幸せな最後になればと思っていたけど、この悲しい結末も納得できた。
父のモールス信号から、将来金持ちになって父を助けるなんて、また計画を建ててるギウ。無計画という父の最後の晩の言葉はどこへ。

結構、国民性を自虐的に(開き直って?)表現してるのに好感が持てた。
のっぺり顔の主人公キム一家と、俳優やアイドルみたいに整った顔立ちのパク一家。整形が普通の国なので、お金のある人は良い顔も手に入れられるんだろう。血まみれ展開は想像できたが、金持ち夫婦の結構生々しい性描写、万人ウケを狙って保守的になってないのが良い。見といて良かった。
K&Kさん [地上波(吹替)] 8点(2021-01-29 14:05:01)
👍 1
17.ネタバレ とにかく、欲望・狂気・暴力・幻想・現実・・・・人間社会のいろいろなものを、ミキサーでぐちゃぐちゃにして、それをこねて一つの固体(もしかしたら、主人公の友人からもらった石がその象徴なのかもしれません)にしたような、自分でも何を言ってるのかわかりませんが、そんな映画でした。

とにかく、ポン・ジュノの才能の凄さに感心するしかない作品でした。

はっきり言って、アングラでグロテスクで下卑ていて、正直意味が分からなくて、こんなゴールデンタイムに地上波で流すような内容では無いのに、一つの芸術作品として、そしてエンターテインメントとしても成立させてしまう能力(力技?)は感服しかありません。

あとは、こんなアジアの片隅のブラックコメディをアカデミー作品賞に推してしまう、アメリカのエンターテイメント界の本物っぷりにも感心いたしました。
TMさん [地上波(吹替)] 8点(2021-01-09 00:01:06)
16.ネタバレ 持たざる者ほどパソコンやSNSを活用し、富める者はそういうものには無頓着。
雇い人に対するあまりの無チェックぶりに釈然としないものはあるが、お人好しの金持ちでないと物語が成立しないのだから、その点はやむなし。
映画としては面白いし、楽しめた。
ただ、家族の悪行を引っ張る、詐欺の才能に溢れた娘が、計画が破綻しそうになって弱気になる所が残念。
彼女には最後まで不敵な面構えを堅持して欲しかった。
結末は韓国映画にしては抑えめのバイオレンス。
もっと破滅的にいくのかと思っていたら、意外に優し目。
そして韓国警察。
あれだけの事件になってるのに、なんであの屋敷に隠れ地下室があることを突き止められないんだよ。
そこに問題あり。
roadster316さん [DVD(字幕)] 8点(2020-12-31 09:37:51)
15.ネタバレ この展開、読める人間はゼロだろう。

特に金持ちの家の地下に、元家政婦の旦那が住んでたっていう展開。

アカデミーの作品賞を取る作品ってだいたいタイプが同じだけれど、アカデミー会員に多様性を持たせたせいで、同じタイプの作品が選ばれず、単純に「このストーリー読めねぇ!すげえ!」って思わせたものがとる時代になったようです。

その時代に作られて見事作品賞をとったこの映画。

金持ちの息子が以前誕生日の夜に、地下に住んでたその男の姿を見てしまって幽霊だと思って気絶し、そのトラウマで家でパーティーを開くことができなかったというのに、ようやくトラウマを克服して庭でパーティーをやったら、またその男が発端となった殺傷事件を目の当たりにして気絶し新たなトラウマ発生…という、クスッと笑わせることも忘れない。

元家政婦がやっていた北朝鮮の女性アナウンサーを真似る場面は、北朝鮮嫌いなアカデミー会員に万人受けしたことだろう。


すったもんだがあった挙句、貧乏家族の長男が描く未来の夢は心が洗われる。

「計画しないほうが、計画をして失敗することもないから、計画しないほうが成功する」っていう意味ワカメなことを言うおとっつぁんに対して

「お父さん、僕は計画を立てました」と心の中で話はじめる長男の姿は、頼もしさを感じさせる。


”実現にどんなに時がかかろうとも、夢を持ち続けるのは大事…。”

アカデミー賞でオスカーをゲットした人たちが壇上でよく言うこの言葉が、この映画のメッセージなのだ。
 
フィンセントさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-30 15:05:34)
14.ネタバレ 半地下と呼ばれる、低所得者向けの賃貸住宅に住むとある四人家族。長びく不況のあおりを受け、揃いも揃って失業中の彼らは先の見えない困窮生活を続けていた。便所コウロギや酔っ払いの吐くゲロに囲まれ、スマホも近隣住民の飛ばすWi-Fi頼み、唯一の収入源であるピザ屋の内職も何かと理由をつけて買いたたかれるような屈辱的な毎日。そんな彼らが這い上がるために見つけたとっておきの方法。それは、小高い丘の上の豪邸に住む金持ち家族に〝寄生〟することだった――。浪人中の長男は、娘の英語の家庭教師として。同じく浪人中の美大志望の長女は、幼い息子の美術教師兼カウンセラーとして。失業中の父親は、主に金持ち主人の運転手として。そして母親は、住み込みで働く家政婦として。世間知らずの夫人に取り入り、もともと居た人間を追い出すようにして徐々に家族の中へと入り込む〝寄生虫〟たち。だが、異常を察知したもともとの家政婦が舞い戻ってきたことから、事態は思わぬ方向へと転がり込んでゆく……。韓国映画界を牽引するポン・ジュノ監督の最新作にして、外国語映画として初めてアカデミー作品賞を受賞した本作を今回鑑賞してみました。冒頭から流れるように続く、徹底的に考え抜かれたであろうストーリー構成は本当に素晴らしかったです。貧困に喘ぐ四人家族が、徐々にこの金持ち家族の中へと入り込んでゆく一連の流れはもはや神がかってました。細部にまで拘ったカメラワークに計算されつくした脚本、変幻自在な音楽の使い方など全てに監督の才気が漲っております。そして元々の家政婦が舞い戻って来てからのあっと驚くどんでん返しも見事にやられました。まさか寄生虫に先客がいたなんて!そこからのドタバタも皮肉が効いていて、ベタながらなかなか楽しい。そして最後はポン・ジュノらしく、貧富の格差という普遍的な社会問題へと落とし込む手腕もお見事。貧困家族がどんなに頑張っても消せなかった「臭い」の扱いなど、監督の視線は何処までも鋭く、そして切ない。エンタメ映画として観客を徹底的に楽しませておいて、最後はちゃんと社会問題についても考えさせられるという、アカデミー賞受賞も納得の良品でありました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2020-10-24 00:06:10)
13.ネタバレ 観終わって、さすがはアカデミー「作品賞」と感心した。

まずは何と言っても展開の妙が秀逸で、次から次へと展開するストーリーに目が離せない。
具体的には下記のとおり、起承転結において物語の中心となる「転」が文字通り「二転三転」する面白さが印象的。


<以下激しくネタバレ>



(起)半地下に住む4人家族の紹介
(承)4人家族が次々に金持ち一家に寄生していく
(転①)お手伝いおばさんにより地下室の秘密が明かされ、4人家族の形勢が逆転する
(転②)4人家族(のうち3人)が金持ち一家から脱出するも、半地下の家が大雨で浸水してしまう
(転③)金持ち一家のガーデンパーティーでの大混乱と意図しなかった殺害
(結)父の行方の謎と、息子の独白によるエンディング


そもそもこの4人家族の技能はそれぞれ抜きんでたものがあり、普通に働けばそれなりの暮らしができるはずだし、結果的にお手伝いさんを殺害した形になったお母さんが無罪放免になるのもいかがなものか、とツッコみたくもなるのだが、息子が冒頭で友達からもらった石が大きな伏線になっていたり、「地下」「臭い」といった社会的ヒエラルキーを象徴する言葉がキーワードになっていたり、意外と作りが細かく、そうしたツッコミは無粋と思わせてしまう力を感じた。

さらにその底流には、努力だけではいかんともしがたい格差社会で生きざるを得ない庶民の悲哀が織り込まれており、面白さの中にも静かな余韻が残る佳作だった。
田吾作さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-12 13:48:13)
12.ネタバレ テンポも良くて最後まで見入ってしまった。序盤こそ無茶な設定で強引な展開だと思うが、不思議なことに気にならなくなってくる。むしろ、観終わった後は、社会問題としての風刺を強烈に感じてしまう。予備知識がなく、あの映画ポスター(目線の入った家族写真)の足さえ気づかなかった自分としては、元家政婦が訪ねてきた時からの展開が結構衝撃でした。ピンポン押してモニター越しに話したシーンからの緊張感がすごい。この辺が本当にうまいですね。もう一つ、匂いの使い方は貧富の差をストレートに表現してインパクトがあった。
ラグさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-07-05 00:21:40)
11.ネタバレ 傑作。これでアカデミー賞なのか、という気はするけれど、面白かった。【ネタバレ注意】うん、みんな、なんで谷原章介が出てるのかと思うよね……。それはともかく、今どき、あそこまで成功する人が、(運転手や家政婦はともかく)“名のある美術の先生”を検索もせずに信用してしまうのはどうか、というか“信頼できる人”が家庭教師つながりしかいないとか、夫婦ともども交流範囲が乏しすぎるだろ、という気はしたが、それも細かい話。中盤のアレ以外は、そこまで褒めるような脚本かな、という展開だった気はするけれど、十分に面白かった。でも、まあ、そこまでかな。あと、最後のシーンは「家が買える」ようになるまで待たせる前に普通の暮らしができるようになってるはずだろうから、さすがにとっとと迎えに行けよ、とは思った。
mohnoさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-17 02:03:32)
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10.ネタバレ 9点にしてみたり、7点にしてみたり悩んだ挙句の8点。
前情報入れ過ぎで見てしまい、驚く事は出来なかったが、素直に面白かった。
1歩引いて考えると、これだけの金持ちが、自宅に他人を何人も招き入れるのに
素性の確認もせず、室内に監視カメラも付けないって、どんだけ能天気なのかとも思う。
ストーリーを都合よく進めたいが為の、甘々な設定が多い。
本当に貧乏なら、金持ちに直ぐ見破られてしまうのだが、鈍感なセレブという設定かな?
更に欺いた相手の家で、あんなにハメ外して宴会するとか、緊張感のない犯罪一家。
万引き家族にも似た、浅はかでアンダーグラウンドなアジア家族の描写に、当のアジア人である自分は
ついイライラしてしまう。
それでも、後半のバイオレンス展開からラストまでは、引き込まれてしまった。
情報が無ければ主人公は誰なのかすら間違えそうな脚本がイイ。予想の斜め上の結末に唸ってしまった。
なーんだ、アッサリここで爽やかにエンディングかと思わせておいての、ラストショットで、また唸る。
かつての映画、未来世紀ブラジルを思い出しましたよ。 このラスト良いです。
映像も音楽も、韓国感覚丸出しではなく、落ち着いたもので、欧米の映画ような品格があります。
変な韓国歌謡曲で終わる映画多かったので、その分、今回は新鮮でした。
アカデミー賞を取るに相応しい映画かというと、肯定も否定もない。あの賞自体が以前から
迷走しきりなので、比較された作品の方に要因があるのかも。
今回は、ヘイトは慎みまして、素直に称賛を送りたい。ホント、なかなか面白かったですよ。

あと、お色気シーンが独特です、肌は見せないけど、超エロい。この濡れ場はありそうで無かったかも。
グルコサミンSさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-13 19:15:40)
9.ネタバレ 前半は期待通りの展開で面白かった。後半も様々な要素が入っていて面白かったけど駆け足感があった。家政婦がたずねてこなかったらあのまま平和に暮らせていたのか。そうなると主人公の男の子と金持ちの娘とのラブストーリーという展開か。韓流ドラマっぽくなるけど。
Yoshiさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-12 02:17:32)
8.ネタバレ 実際のところ前半はかなりありふれた展開なのですが、端折り方が絶妙です。
だれる寸前で痒い所に手が届くかのように次の展開に進んでくれる…これが実に心地よかったです。
あまり詳しくは書けませんが、何より中盤切り替わりのインパクト!
さらには、適度なスリル、適度なちょいエロ、残虐、絶望・・・
このテーマにして”面白い”…そのうえで胸に突き刺さる。
とにかく作り手のうまさにやられました。
午の若丸さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-29 21:26:30)
7.ネタバレ ◇お金持ち一家に、あっという間に侵入していく半地下一家。コミカルに、期待どおりに。上手く行き過ぎて、どこで綻びが....?と、大嵐とともに不穏な予感...にドキドキしっぱなし。
◇そこから二転三転、ジェットコースターのよう。エンタメ作品として久々に人に勧めたい作品。純粋に面白かった!
◇ラストは、あの結末のための必然性は分かるものの、動機はちょっと弱くて、お金持ち一家に同情してしまった。
◇何よりも、半地下一家の仲の良いこと。韓国は家族の結びつきはこんなに強いのか...日本だったら、息子娘はさっさと家を出てそうなのに。
◇「金持ちはシワを金で伸ばせる」「計画を立てるから、計画どおりにいかない」セリフも印象的でした。
ハクリキコさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-28 01:43:05)
6.ネタバレ おいおい、こんなに簡単に騙されるなよと思いつつ、前半のコメディ部分を乗りきり、怒濤の展開の後半戦へ突入。最後まで楽しく観れました。
階段の上り下りで格差を演出してるとか、他の人が書いてるような細かい演出には気がつかなかったけど、大雨での洪水被害を機に、抑えていた感情が制御できなくなるまでの流れは同情できました。
お父さんのその後に思いを馳せてしまいます。
おとばんさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-25 10:45:20)
5.ネタバレ たぶんスラップスティックコメディなんだと思いますが、笑えない。くすぐりどころはわかるんだけど、笑っていいのかわからない感じ。庭での誕生日のシーンも、あそこにとんでもないものをぶつけたくなる気持ちは分かるが、予定調和でもある。ただ、終幕近く。通常届くとは思えないメッセージを息子に託す父と、息子の決意。こんなとんでもない家族はきっと仲間割れするか、実は擬似家族なんだろうと思いながら見てましたが、最後まで揺るぎなく崩れない家族の信頼関係。そこが物語の核だとは思いませんが、ああ、いいなと思いました。
なたねさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-20 16:20:45)
👍 1
4.ネタバレ  韓国映画は久々に観たのですが、数年前と比べて、とてつもなく洗練されて極めて完成度の高い作品となってました。
 以前よくあった、泥臭さやグロテスクさも、うまいことするりと見せるなあと感心しきり。

 雨の場面が、わりと日本的に、シャレにならなくてえげつなかった。
 あいかわらずエンタメに社会性を組み込むのがうまい。

 ネットに情報が上がってますが、作中に出てくる韓国の社会的状況とか風物が分かってると、より一層理解が進む感じですね。

 話の仕掛けは、すごい! なるほどー!!! と、かなり衝撃的で面白いんですけど、これ系の先行作はいくつかあるなと思って、技巧的には完璧だけど、ちょっとこう、美しさが足らんかなあ、と感じました。

 あと、「インディアン」ってどうなのか。

 そんなところです。
simさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-16 01:28:57)
3.ネタバレ 史上最悪とも言われる日韓関係の中にあっても傑作があると聞くと気になって仕方ない。それが韓国産であろうとも…(別段、ポン・ジュノ監督のファンというわけではない)。というわけでちょっくら鑑賞。一言で、やはり面白かった。しかし、思っていた感じとは結構違って驚きもあった。割とコミカルだし、寄生が完了した後はドタバタもしてる。パルムドール=静かな作品というイメージがあったから、こういう作風でも行けちゃうんだなって…。取っつき易く、観る者を楽しませることを忘れない作り。それでいて最後に残る感情はこの映画の凄さを証明する。確かにキム一家は悪いことしてきたし、金持ちパク夫妻にムカッとしたのも事実だ(子供たちは最後まで純粋でいてくれてホッ)。だけどあの惨劇を目の当たりにして、因果応報!などと喜べるはずもない。どうしてこんな事になっちゃったんだ…。そんな虚しさが支配する。最悪の事態を招く前に考える必要がありそうだ。そういう段階に来ているとも思う。
リーム555さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-12 01:34:44)
2.ネタバレ もともと、犯罪を生業とするような家族だったのね。半地下の家族が苦しい貧乏生活のなかで、悩み悩んだあげくに、こういった犯罪行為に染まっていく物語、と勝手に思っていたので、楽しそうに金持ち一家に "寄生" していく様子を、半ば呆気に取られて観ておりました。前半の展開は (不謹慎な) 笑いを交えたコメディタッチ、でも後半は展開が激変して、期待通りのポン・ジュノ節が楽しめます。秘密の地下室に住む男とか、白昼の惨劇などはとにかく正気の沙汰じゃなくて、いかにもポン・ジュノらしい。そして、「殺人の追憶」や「母なる証明」あたりの重苦しい雰囲気はなくて、作りとしては血みどろのブラックコメディ。何となくですが、初期の園子温監督を思い出しました。映画全体としては、とにかく階段や坂が登場します。古今東西に映画においては、富裕層は高台で貧困層ほど低地という描写はセオリーであって、それを意図しただけの高低差かしら? と思っていましたが、もう一つとても重要な役割を担っておりました。それは雨です。アタリマエですが、降りしきる雨が下へ下へと流れていくんです。高台に住む金持ちや半地下の家族だろうが関係なく、彼らが流した血と汗と "臭い" も全て一緒くたに混ざり合って、汚物と一緒に側溝に洗い流していきます。それはまるで、都会 (という格差社会) にこびりついた垢を浄化するように。
タケノコさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-11 17:41:48)
1.ネタバレ 北米の映画館にて英語字幕版を鑑賞。話題の作品ということもあって映画館はほぼ満員。笑ったり、驚いたり、感度のよい観客のみなさんも最後は不思議な静けさに。ポン・ジュノ監督らしい格差社会の「寓話」です。絶対的・絶望的なわかりあえなさを描いたという意味では、監督の達観した「毒」が見事に発揮された一作だと思います。序盤の貧乏一家がどんどん金持ち一家に入り込んでいくプロセスは、それぞれが自分の思考の枠組にいいように考えるプロセスをコメディタッチで描いて、どんどん引き込まれます。大雨の日から一転する物語は、「パラサイト」、モールス信号、臭いなどをメタファーに、これでもかと貧乏一家を追い詰めます。とくに半地下の家が水没するシーン、その後の避難所のシーンは、ちょうど同時期に日本を襲った台風・大雨のニュース映像を思わせ、そこに浮き彫りにされる格差の現実は韓国だけの話ではないのだと痛感しました。韓国映画らしい凄惨なシーンに続くラストは、それでも貧乏一家が見せる人間性の力強さをじんわりと伝えてくれて大満足。大雨のシーンを思えば、来年1月と言わず今すぐに日本で公開してほしいと思います。
ころりさんさん [映画館(字幕)] 8点(2019-11-07 19:31:23)
👍 2
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【点数情報】

Review人数 112人
平均点数 6.72点
010.89%
110.89%
221.79%
343.57%
421.79%
598.04%
61916.96%
73430.36%
83026.79%
998.04%
1010.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.60点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 5.75点 Review8人
4 音楽評価 7.40点 Review5人
5 感泣評価 5.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
作品賞 受賞 
監督賞ポン・ジュノ受賞 
脚本賞ポン・ジュノ受賞 
美術賞 候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞(長編国際映画賞)

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
外国語映画賞 受賞 
監督賞ポン・ジュノ候補(ノミネート) 
脚本賞ポン・ジュノ候補(ノミネート) 

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