1.ハードボイルド LUPIN THE IIIRDシリーズの完結編公開初日に観てまいりました。ネタバレは無しです。キャラクターデザイン&作画監督の「峰不二子という女」を含めると、小池ルパン:LUPIN THE IIIRDシリーズの6作目で完結編。私は、IIIRDシリーズと1978年の劇場版第1作を鑑賞済みで既にこのシリーズのファンなので、納得の完結編で楽しめました。ただし、テレビシリーズやテレビスペシャル、劇場版「カリオストロの城」などでルパン三世が好き。でもIIIRDシリーズはこの劇場版が初めて。という人は本作を果たしてどう評価するかわからない。それほどまでにテレビのルパン三世とは別物で、そこが原点回帰の良い点でもあり同時に鑑賞ハードルが高い点でもある。一応、映画の冒頭で本作に繋がるIIIRDシリーズ「次元大介の墓標」「血煙の石川五ェ門」「峰不二子の嘘」の概要は紹介される。しかし「次元大介の墓標」以降は(先日配信が始まった「銭形と2人のルパン」まで)この劇場版と一続きの物語であるため、シリーズを観ているのと観ていないのでは映画への没入度に大きな差がでると思う。世界観が違う「峰不二子という女」は観なくてもよいが、他の4作は観ておくべき。そして映画を100%楽しむ為には、1978年の劇場版第1作も観ておくことを強くお奨めします。それ以前にそもそも本作はPG12指定。明るく楽しいルパン三世とは真逆《昭和懐古でグロテスクなアダルト路線》のアニメであり、世界観にしてもデザインにしてもストーリーにしても、カルト的で多くの拒絶要素を含んでいる。私のようなIIIRDシリーズを既に受け入れたファンならともかく、やはり一見さんにはハンデがある映画なので総合評価としては条件つき7点としておきます。