たかの開発にっき

 

サマーウォーズ(2009年【日】)

結論から言うと、ツッコミどころはありますが、かなり好きな部類でした。

内容的には昔の「ウォーゲーム」であったり
アニメの「電脳コイル」に近かいなぁって感じましたが、

生活の直結システムが存在する場合、

仕事でシステム開発をしておりますので、
どんなシステムを構築する上でもやはりリスクを考えなくてはいけなくって、

同じネットワーク内に軍事システムとか生活に直結するシステムを置く以上
「理論上絶対に解けない」強固な暗号システムを考えるよりも

物理的に繋がっていないクローズのネットワークに起きたいと考えてしまうんですけども

あの辺は映画を楽しむ為のスパイス的な部分と割り切れば
個人的には相当好きな映画でした。




残念な部分は科学的にどーとか言うよりも、
声優にタレントを使った部分がちょっとってところです。

最近の流行なんですかねぇ

と言っても、内容が面白かったので
取るに足らない部分ですが。

で、物語の肝の部分である、2056桁の暗号。

知り合いは「コンピュータに解けないものが何故人間が一晩で解けるの?」とか言ってましたが、

まぁ、いくら数学オリンピックに出るレベルでも
あれが素因数分解で解けると分っていれば、
そりゃーコンピュータの方が早いっすよ。

でも、問題はただの数字の羅列で、「これは素因数分解で解ける」に至るかですよ。

例えば将棋のAI部分は勝手に手を考えて打っているように見えますが
実は「あらかじめ実装している」さまざまなパターンを色々試した上で
良いものをチョイスしてる訳です。

金の下の歩が良い手とか、そういうのはプログラムで実装しておかないと
そのように考えてくれない訳です。

つまり、作ってない処理は動かない
AIの処理に素因数分解を行うロジックを実装しないと、
どうやっても、あの暗号は解けない訳なんですー。


逆に将棋プロの棋士は直感から、数パターンを選び出して
その中で考えますので、

今回、人間には解けたのは、そういう直感的なのが働いて
「これは素因数分解で解けそう」というのが出たのかと思います。


と、末端の開発者の考えなんで、
最先端のAI技術だと、もっとすごいのかもしれませんけど
個人的な見解です。



で、横道にそれまして、内容に戻りますと

個人的に一番好きなキャラクタは、あの婆ちゃんだったりするぐらい
家族ものに弱い自分にとっては
家族への描き方が結構好きです。

なので、もっとそれぞれのキャラクタの性格とか掘り下げて
連続アニメで見たかったりもしました。

それにしても、主人公君は後半途中脇役っぽかったですけど
最後に見せ場を作る、怒涛の展開が良いですね

前作「時をかける少女」と比較されますが、
個人的には、こちらが好きだったりします。
ただ、エンディングの曲は「時をかける少女」がよかったっすねぇ。

と、途中脱線しまくったので、ブログに方にレビューを書いてみました。
評価:8点
鑑賞環境:映画館(邦画)
2009-09-15 11:42:44 | 映画関連 | コメント(0) | トラックバック(0)