SCAT/くちずさむねこ(2007)

 

ダフト・パンク エレクトロマ(2006年【米・仏】)

70年代のSF臭が見事なまでに再現されていて、むせ返りそうなほどにクラクラする。

新しいSF映画が芽吹こうとしていた70年代。結局ソレはお気楽なスター・ウォーズシリーズと安易なスター・トレックシリーズに塗りつぶされてしまうのだが、明らかに70年代SFというのはあったし、その空気を反映した70年代SF映画もあった。ほとんどがインディペンデント作品だ。
例えば『THX-1138』。
または『サイレント・ランニング』。
もしくは『スリーパー』。
おまけで『ウェストワールド』。
こういう一切合財のドラッグ的空気は、後に『ゾンビ』へなだれ込んでビシッと焦点を結ぶわけだけど、個人的にはグダグダしてる上記SF作品の方が好きだったりする。全部興行失敗したけどな。

んで、その空気をですよ!
採算性のない、そういうアングラな作品の空気を、見事に2000年代に復活させてくれた素晴らしさ!
オイラからは、もう何も言うべき言葉はありません。
あの時代の、あの作品群が好きだった人は迷わず観て、トリップすべし。30年前にタイムスリップできますよん。
評価:9点
鑑賞環境:DVD(字幕)
2008-11-02 22:53:20 | 実写作品 | コメント(0) | トラックバック(0)