SCAT/くちずさむねこ(2007)

 

パシフィック・リム(2013年【米】)

TPPを擬人化したバカ映画。それもいい方向の豪快なバカ。
ストーリーはどこかで見たものの寄せ集めなんだけど、実はそこがいい。
題名の通り、環太平洋にネタが広く散らばっていて、この地方のどの国の観客にも受け入れられる要素がバランスよく(=すごい人為的に)配合されている。監督も含めてね。
日本のウェイトをあえて下げてあるのも好感がもてて、オーストラリア人にもメキシコ人にも香港人にも楽しめるよう、オタク度が低く明快なってる。

個人的には、大好きな潜水艦マンガ「青の6号」ヤマトワンダー編が下敷きになった展開に身悶えしました。あれも国際軍事機関の物語だったわけで、作品趣旨からすると最初からネタにするつもりだったんじゃないかと思いますね。ブルードーム風の基地の雰囲気なんかすごく上手いし。
敵の生態はもっと練ってもよかったと思います。ただ、人物が多くて整理に時間がかかってるのであの程度で仕方ないのかも。
ともあれ、怪獣映画を21世紀の世界基準でマッチョに再創造した、そのバカっぽい、素敵な試みにこの点数を。
評価:6点
鑑賞環境:映画館(字幕)
2013-08-13 01:22:15 | 実写作品 | コメント(0) | トラックバック(0)