1.敷居が高い作品だ。
前提として「愛、アムール」を観ている事(詳しくは書きませんが、観ていた方が「おおっ!?」てなる)
ハネケ監督の得意技は人を不快にする事だと知っている事。
が必要になってくる。
私はハネケ作品の特性を理解しているつもりだったが、それでも相当やられてしまったので一見さんはお断りと言わざるを得ない。
それでも観たいという方は睡魔との戦いになるので注意が必要だ。
この映画を撮るにあたってハネケはSNSについて深く研究したという。
この映画に出てくる人物は皆問題を抱えながらも、スマホの動画機能やチャットやメール等に夢中で、身近に居る家族との関わりを断っているかのようだ。
この映画のテーマは他者への無関心。そこから引き起こされる事象は現代社会の問題を深く反映してると言える。
4点以下を点けるつもりだったが、それではハネケの思うツボなので、敢えて6点とする。