54.《ネタバレ》 皆さん仰られてる様に時代考証的なミス・ツッコみ所は満載。でもいいじゃん、別に。映画鑑賞は「間違い探し」じゃないんだし(そういう観方も否定はしないけど)、それを言えば「座頭市物語」だって非現実的だし、「七人の侍」だって史実的間違いはある。要は「何を描こうとしたか」を観客に届けることが出来れば、映画としては成功なんじゃないでしょうか?・・・・・・何ですって、それでも「ツッコみゴコロ」を抑えることが出来ないと仰る?そういう場合はこれを時代劇ではなく、日本に良く似た国を舞台にしたファンタジーだと思えばいいんです!以上(とは言え、流石にニンジャの登場と「総土下座」のシーンにはちょっとビックリしたけど)。さて、本題。本作の主役はやはり、トム・クルーズではなく、やはり渡辺謙であり、真田広之であり、又は役名すら与えられていない侍たちであり、もっと言えば「古き物に殉じて死んでいった者達の魂」なのだと思います。結局最後はトム・クルーズだけが生き残るので一見美味しい役のようだけれど、やはり印象に残るのは華々しく散っていった男たちの姿。トム・クルーズもその辺は承知していて、敢えて「一見美味しいけど実は引き立て役」を引き受けたのでは?と感じるのは深読みのしすぎでしょうか?刀だけでなく肉体全体を使った大迫力の殺陣のシーンも素晴らしかったけれど、あの、背筋をピンと伸ばして馬に乗る武士たちのシーン!涙なしには観られませんでした。これを良い刺激材料として、日本も面白い時代劇を沢山作ってほしいものです。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-02-03 17:53:03) (良:5票) |
53.粗探しをすれば、ほとんど無限に見つかるだろう。挙げていけば切りがないほど、時代考証が間違っている。ほぼファンタジーだと言ってもいいほどに。しかしツッコミを入れつづけながらも、身の内に込み上げてくる何かを押さえきれなかった。山のようなマイナス要因を積み上げて尚、観る者を感動させる傑作。渡辺謙をはじめ役者の演義は一部を除いてみんな素晴らしかったし、合戦のシーンも割と戦術的で(特に騎兵の使い方)観ていて痛快だったし。それだけに時代考証が・・・、そこさえ完璧なら映画史に残る名画になったのに・・・。その点が実に残念でならないが、時代劇を見る喜びを久し振りに味わえたのは大きな収穫。 【山岳蘭人】さん 8点(2004-02-01 21:43:30) (良:1票) |
52.やっと観てきました。つっこみどころ満載ですが、このテの作品はつっこむのは野暮というものでしょう。私としては謙さんより真田さんがよかったわ。シブい役どころです。今あっちの俳優でいったらデヴィッド・モース、クリス・クーパーあたりが演じそうなキャラといえるかな。真田さんといえば、その昔は千葉真一(前はたしかソニー千葉じゃなかったっけ?今はサニー千葉なのね)の弟子でアイドルっほいアクション俳優だったと記憶しているけど、いい俳優になったわね。ティモシー・スポールの色物な脇役もいい。トムとスポールの日本語もしっかり堪能しました。サムライスピリットに感銘を受けたアメリカ人とアメリカ人にサムライスピリットを見た最後の武士、こんなふうにも感じました。なんだかんだといってもやはりハリウッド映画というのは凄い。だってこんなにかっこいい渡辺謙と真田広之を観たのは初めてだもの。よくぞここまであの二人を素敵に撮ってくれたと感激、感動の涙を流しました。そしてどことなく皮肉なものを端々に感じるのね。なんといいますか現在のアメリカの問題とかノーと言えない日本人とかね。教訓的なものもあったわね。小雪の上の息子、ティム・ロビンスが子供になったみたいと思いながら見てたのでした。 【envy】さん 8点(2004-01-30 23:59:39) |
《改行表示》51.やっと行けたこの作品。良かったですね!! サムライ・スピリッツってカッコ良いじゃん。 『突撃!!』 男にとっては忘れちゃいけないこの気持ち。見事描けてましたね。 見終わった後すっきりしました。 男の子の成長。 女の立場・役割。 喜びと戦いの虚しさ。 日本美。 異文化への理解。 友情。 義。 情。 結構色々なモチーフを上手くからめて、解り易く表現しているところに好感が持てますね。 映画の中の音響の役割もしっかりしてるし、多少デジタル処理もしてるだろうが、合戦のシーンも見ごたえ有りでよかったです。数千万のスミス君よりはやっぱ此方の方が断然上でしたね。 兎に角「自分も頑張んなきゃいけないな」と、力を貰える作品でした。デートで見るには最高の作品ではないでしょうか?? 【Pizz】さん 8点(2004-01-30 03:25:01) |
50.予想以上の素晴らしい映画でした。架空の人物である勝元が、明治十年の「士族の反乱」の姿を、上手く昇華して、伝えてくれている感じですね。また、多少違和感があったラストの平伏シーンですが、インディアンたちを皆殺しにしたオルグレンの過去と比較して、敵や滅び行く者への敬意を表する日本の文化を、端的に示した演出かと思います。ただ、そもそもオルグレンは武器商人との関わりから日本に来たのだし、日本政府は巨費を投じて近代軍備を整え、買い込んだ銃器を内戦に使ってるワケです。勝元との戦いも武器商人を潤わせてるだけ??? それを考えるとかなりムナシイです。が、とにかく、渡辺謙の圧倒的存在感がこの映画の根本を作ってます。映像も素晴らしい。小道具もイイ。日本が時代劇を作る際にテキトーにしてしまう部分(たとえばカツラとか衣装とか)を、きちんと作ってくれていて感涙です。あと、小雪が演じる「たか」の振る舞い(とくに前半)が、非常に日本的で、この脚本家は上手いなぁと思いました。もっち~さん、私が何となく感じた疑問を明確に教えてくれて有り難うございます!! 最後の決戦の時に勝元側に火薬が登場して、そうだよな~、維新前の日本だって火薬も鉄砲もあるんだよな~と思いました。あと「もはやサムライの時代じゃない」と言ってる側が、襲撃の際に、刀を振りかざしたり忍者の格好したりというのは変ですよね。あと、切られた「髷」を道ばたに捨てていくことは、旧い日本人なら絶対にしないぞ!! とか、サムライとは町人から見た言い方で、武士たちは「侍」と言い方を嫌っていたので、江戸期には自分たちに対して決して使わないし、少なくとも手習いに「侍」と書くことは有り得ないんだなぁ~とか、重箱のスミは沢山ありましたが。そんなことまで気になるほど、時代考証にお金を掛けてました。そして、勝手にボブと呼ばれてしまった見張り役って「日本一の斬られ役」の福本清三さんですよね。セリフが一つもないのに、素晴らしい存在感でした。真田広之は・・・・・・たぶん、外国の観客には「怖い」と思います。渡辺謙の風格に対して、出陣の舞とか見所は多かったけど、鬼武者風でしたから。あとは、勝元の言う「領地」がいったい日本のどこにあるんだ? という疑問を解明したいです。吉野の近くなのかな? 【ルクレツィアの娘】さん 8点(2004-01-28 21:22:21) (良:1票) |
《改行表示》49.泣きました!! 多少??といったところもありましたが面白かった! トム・クルーズって和服も似合うなぁ、、(笑) 【GRIN】さん 8点(2004-01-28 16:16:25) |
48.何が感動したって、この大作を見に来てたひとのマナーです。平日深夜のレイトショーということもあってか、53名と小入りだったのですが、途中から入って来た者は1人もなく、長い2時間45分(位?の間)誰一人として咳払いやクシャミひとつだってするひとがたぶんいませんでした。一切聞こえて来ませんでした。(きっとそれだけ皆さんが固唾を呑んで見入っていたからという事でしょうね。たまに後半部分にズルズルと泣いているのかな?って鼻水啜る音は聞こえてきましたが。) →そしてラストです。これも長かったエンドロールに誰ひとりとして最後まで席を立ちませんでした。(きっと大作だったのだから、との事でありましょう。さっと帰りを急ぐひと、股間押さえてトイレに走るひと、全然いませんでした。そんなひと。)きっと時期遅しとも特別な思いで見に来てあったのでしょうね。この時の私らを含めてのお客さん達ら。。 そして、あれま、内容についてのご感想なのですが、結果、残念ながら、渡辺謙にそれ程凄みを感じられなかったのが残念でなりませんでした。彼をもっと生かすならば、サブ2の真田広之をもっと全面に出してあげてたなら なんて思ってしまいました。(ナンバー2が目立ってくれれば頭の勝元だってもっと貫禄感じれたのに なんて思ってしまいました。)でも、トムにはやっぱ感謝です。探せばいくらでもアラが出て来そうな日本描写でありましたが、さすがにこの映画にはツッコミ入れる気にはなりませんでした。どうもありがとうでした。 【3737】さん 8点(2004-01-28 02:10:06) (良:1票) |
47.最後小雪のところに戻るシーンは「うわっやっちまった!」と思いましたが、そこ以外は良作。思っていたよりはずっと楽しめました。心に感銘を残す物ではないが、娯楽としては楽しめると思う。渡辺謙の存在感は特筆です。彼のギラギラとした目の中にいず滅び行く運命が見え隠れします。生き残る者ではなく、滅びる者が生きた目をしている。自らの滅びの中に名誉を見出すという、侍の美学(美化しすぎの感もあるが)を比較的誤解なく表現できているのでは?だからこそ、アメリカ人の侍という、どうかすればコメディになってしまいそうなテーマを大真面目に映画にしても、日本人の共感を少なからず得られたのではないだろうか。 【犬】さん 8点(2004-01-24 00:03:22) |
46.意外としっかり日本を勉強していた。今までの日本が舞台のハリウッド映画の中では1番まし。ストーリーも悪くないし。渡辺謙の鋭い目つきがカッコよかった!俺の中にもサムライ魂はあるのかぁぁぁ!!? 【くそったれバカ】さん 8点(2004-01-23 23:46:15) |
《改行表示》45.公開前に観たということで期待してなかったのにいい意味で裏切られました。今までは外国で作られる侍映画って変なシーンがいっぱいあるじゃないですか?(笑) 全然変じゃなかったですよ。 勝元ってはじめて聞く名前だったけど西郷隆盛がモデルって本当?架空の人物だということも最後には悟りましたけどね(苦笑) それにしてもトム・クルーズより渡辺謙の存在感がピカイチに光るいい作品。真田広之も良かったけど。音楽もとても印象に残っています。 【広瀬真由美】さん 8点(2004-01-22 00:21:07) |
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44.日本が美しく描かれている、日本人俳優が際立ってかっこいい、コレだけでも誇らしげに嬉しくなってしまう自分は、やっぱ日本人なんだなぁって思ってしまった。異国の文化等を理解し合うということは、重要でとても美しい事だというメッセージも感じられるかと思うのですが、刹那的にかっこよすぎなシーンが多かったのでメッセージ性は、かき消されちゃってますよね、でも渡辺さん、真田さん両名ともにかっこよかったなぁ。。。 【ないとれいん】さん 8点(2004-01-20 20:22:34) |
43.《ネタバレ》 個々のシーンは日本の映画だが、全体を見るとやはりハリウッドの映画である。やはり、渡辺謙。それに負けず劣らず真田広之。さいこー!笑える場面もいくつかあってGOOD!映画内のキャラの中では「ボブ」が一番好きだった。アルグレンさんの身代わりとなって死んでしまうボブ。かわいそう。でも、無言で死んでいくボブも日本人の心をよくあらわしていましたね。 【T橋.COM】さん 8点(2004-01-19 21:55:49) |
42.《ネタバレ》 いろいろなご意見を拝見しどれも適切だと思います。自分としてはこの映画は日本の「武士道」を表現している映画ではなく、ハリウッド映画として理解してます。その観点で見ると大変面白く、日本についても好意的に捉えているのでGOOD。勝元の最期での「刀と桜」のマッチングが印象的でした。泣き虫の私としては、その勝元の最期と彼の息子の最期で結構泣いちゃいました。一緒に見たアメリカ人も「何だか日本人のことを理解できたと思う」と言っており(その理解の正誤については若干疑問ですが)、少なくとも彼女もまた日本に対して更なる好意を持ったようで、その点も満足。ただ、(皆さんが書いているように)最後にオールグレンが明治天皇に会っちゃうところ、小雪の元に帰るところは「ハリウッド」としては理解できるが・・、そこで-2点。 |
《改行表示》41.よくぞやってくれた、という胸のすく思い。 確かにロケがほとんど海外だったから生えている植物がちょっと違和感あったり、史実上では正確でないと思われる部分も数々ある。しかしドキュメンタリーでもない映画に必ずしも史実に忠実に描く必要もなく、気が付くと全く違和感なく鑑賞している自分がいた。時代考証に労力を費やしただけあってかなり「凝って」描かれた明治初期の日本、従来のハリウッドが描いてきた日本の姿とは比較にならないほどスケールが大きく緻密。幕末から明治の日本、世界大戦後の日本のように、他の国の文化を受け入れることで自国のアイデンティティーが失われることを危惧したこんな人物や、こんな事件が実際に存在したのではないか、と思わず納得してしまうだけのリアリズムがある。あれだけの世界がハリウッドで再現され世界に発信されたことは、日本人としてなんだか誇らしい気持ちになった。 こんな現代のアメリカでも、他国の文化を理解しようと努め、なおかつ「滅び行く相手側の視点」に立って映画づくりができる人がいるのが嬉しかったが、これを観た外国人の人が、今までにない正確さで描かれた切腹や古い時代の日本人の美徳をどう思うか、大変興味がある。トム演じるネイサンはかつてのアメリカのインディアン侵攻に嫌悪感を露骨に持ち侍に共感するが、果たして現代のアメリカの人々は。アメリカは世界でみれば最も歴史の浅い国。古い他国の歴史や文化を重んじているこの作品、イラク問題まっただ中のアメリカの人々は、どう観るか?切腹という自殺を、「名誉ある死のかたち」というひとつの「文化」として認めることができるか?この映画を観た海外、特に我こそ正義のアメリカの人々がどんな感想を抱いたのか、是非感想が聞きたい。 渡辺謙や真田広之も、トム・クルーズに負けない名演技!物語がトムの独り舞台ではなく、渡辺謙演じる勝元や日本のサムライとのヒューマンドラマとして描かれているのがとてもいい。この映画を観る時代劇に慣れた日本人の視点は、当然ながらかなり時代考証的になってしまうであろうが、物語の構成自体も決してつまらなくない。シンプルな物語の中に日本人の良き姿を再現してくれたこの映画スタッフに感謝。 【six-coin】さん 8点(2004-01-17 00:48:38) (良:1票) |
40.渡辺謙、本当にかっこよかったです。気がついたら、唇をかみしめながら泣いてていました。公開までは、「カラテキッド」的、ああ勘違い日本な映画かもと期待していなかったのですが、とてもよい娯楽映画に仕上がっていました。時代考証、設定の無茶苦茶さはさほど気になりません。渡辺謙の迫力と存在感が、えもいわれぬ説得力をかもし出していたのがさすがです。さすがに、に忍者かよぉとは思いましたが、王さまと私や7イヤーズインチベットがご当地の実情に即していなくても、良い映画だったのと同じことかと。「明日に向かって撃て」のラストで泣いてしまう人にお勧めいたします。同質の「男の美学」が堪能できますよ。 【なつこ】さん 8点(2004-01-15 23:47:16) |
39.侍とか武士道を真剣にテーマにした日本の娯楽映画がどれだけあったのだろうか。近世から近代に移る時代、現代から見ればもっとも重要な時代である明治時代初期を物語にした日本映画がどれだけあったのだろうか。今年のNHK大河ドラマ「新撰組」のキャッチコピーで「最後のサムライ」と言っているのを見たとき情けなくなった。この映画は、ラストの合戦における侍側の突入の動機に説得力不足を感じたり、政府軍側に魅力的なキャラクターが欠けるといった不満はあるが、侍をテーマにまじめにこの映画を作ろうとした姿勢と、エンタテイメントとしての面白さを評価したい。加えて、トムクルーズの殺陣が形になっていたこと、凛としていた小雪さん、シルエットがカッコ良かった福本さん、吹き出しそうになりながら「鼻」と言っていた小僧に拍手。トム、渡辺、真田、小雪、福本さんで「ミッションインポッシブル3」作ってくれないかなあ。今度は、渡辺さんを悪役にして。 【tawara】さん 8点(2004-01-15 00:45:20) |
《改行表示》38.他の方も言ってますが、やはりコレをアメリカ人に作られてしまったのは口惜しいですね・・。 エドワード・ズウィックさんという監督は、余程日本の文化を好いてくれているのでしょう。確かに美化しすぎの部分はあるかも知れませんがいいじゃありませんか!他の映画では、日本人にはあまりいい役どころが来ないのがほとんどなのだから。 でも私はああいった日本人が沢山居たと思いたい! 日本の文化の一端を、分かり易く世界に発信してくれた事について、本当にありがたく思います。 【けろよん】さん 8点(2004-01-12 23:48:17) |
37.中々の大作です。素直に見れば、素直に感動できる映画だと思います。ただ、敵の設定がいかにもアメリカ的に感じるのと、桜をもっと美しく撮ってほしかった。 【Andy17】さん 8点(2004-01-12 19:42:10) |
36.開始から30分後くらいから徐々に尿意を催してきて途中からそっちにばかり気を取られてしまいました。なので、ものすごくトイレに行きたかったのだが「ラッキー、真ん中じゃん」と今一番話題の映画で両サイド満員でとても行ける状態では無かった。仕方ないから大人しく意識しながらガマンにガマンを重ねた。頑張ってるうちに終盤に入った。すると終盤では「ど~ん」「ば~ん」と爆破のシーンが多いため尿意に響いた、最悪だ。が、映画でサムライ達が頑張ってる姿を見てると「自分も頑張らねば・・・」と励まされ、だんだん熱くなってきた。やけに感情移入したせいかどうかはわからないが最後、尿のかわりに涙が出てきた。その後、トイレをすませ、自分なりに映画を振り返えると「やっぱり面白かった。でも、これって邦画でやって欲しかった」と思った。これからは絶対映画を見る時は必ずトイレを済ませてからにしようと固く誓った。 【taron】さん 8点(2004-01-11 15:42:33) (笑:2票) |
35.明治の日本を舞台にしたファンタジー。指輪物語の映画を見ているときと気持ちがダブったです。 【mor】さん 8点(2004-01-08 20:19:55) |