花影(1961)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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花影(1961)

[カエイ]
1961年上映時間:99分
平均点:5.50 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(1961-12-09)
ドラマラブストーリー小説の映画化
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タイトル情報更新(2021-05-04)【イニシャルK】さん
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監督川島雄三
キャスト池内淳子(女優)足立葉子
淡島千景(女優)お米
山岡久乃(女優)戸田潤子
筑波久子(女優)亜矢子
池部良(男優)松崎勝也
高島忠夫(男優)清水文雄
佐野周二(男優)高島謙三
三橋達也(男優)野方逸郎
塩沢とき(女優)近所のバーの女
桜井浩子(女優)早苗
有島一郎(男優)畑浩助
石田茂樹(男優)市川
中真千子(女優)バー・トンボ 久美
藤山竜一(男優)宮田
佐多契子(女優)バー・トンボ みゆき
小山田宗徳語り
原作大岡昇平
脚本菊島隆三
音楽池野成
撮影岡崎宏三
製作佐藤一郎
東京映画
配給東宝
美術小島基司
編集南とめ(ネガ編集)
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1.ここでの主演は池内淳子で、わたしは彼女の主演する作品を観るのはこれが初めてになる。で、おどろいた。この池内淳子という人には不思議な魅力がある。山本富士子のような整った美人のようでもあり、ちょっと崩れているようなところもある。純真のようでもあり、悪女のようでもある。陰鬱そうな翳りもある。とにかく、最初の彼女の登場する場面、バーで他の若いホステスが客を囲んできゃぴきゃぴやっている中に、彼女が登場してきて客に「あら。」と言うだけで、空気がほんとうにガラリと変わってしまう。ひんやりとした空気が流れるというか、ちょっと、観ていて息を呑んでしまった。ここは川島監督の演出も効果を出しているのだろう。しばらく観ていてまたおどろく。彼女がそれまで同衾していた大学教授の池部良と別れる場面。自分の部屋にいた彼に出ていってもらい、鍵を返してもらう。その鍵を指にからめてうつむき加減の頭の方へ持っていき、指をそらせて鍵をぶらぶらさせる。この頭の角度、指の動きが、ちょっとばかし演技過剰なばかりに、くっ、くっ、となるのだけれども、やはり観ていて、「うっ」、って感じである。これをまたカメラが絶妙の角度、フレームで捉えていて、よけい観ていてどきどきしてしまった。ただ人のからだがフレームの中で動くのを観て、こんなにこころを動かされるのは稀なこと。
 「花影」の花とは桜の花のことらしく、その花の短く美しく咲くさまを、主人公の葉子に重ねている。ラスト近くに彼女は男と夜桜見物に行くけれど、このシーンの演出もちょっとあざといぐらいで、川島雄三監督のこういう過剰さは好きだ。でもこの映画、原作からの抽出がどこか失敗しているような展開で、例えば出てくる子供たちのこと、池部良の小児まひの子供、有島一郎の男手で育てた亡き妻の連れ子の存在で、何がいいたかったのか、主人公はその子たちに何を思っているのか、あの脚本ではわからないではないか、という印象はある。でも、男たちのいいかげんさ(身につまされる点あり)、それを許して付け込まれる女性の弱さ、とかはわかった(なぜ男のいいかげんさを許すのかがよくわからないのは、わたしもまたいいかげんだからだろう)。
keijiさん [映画館(邦画)] 8点(2010-05-08 11:07:11)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 5.50点
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200.00%
3125.00%
400.00%
5125.00%
6125.00%
700.00%
8125.00%
900.00%
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