【青い車】さん 9点(2004-03-04 05:46:48) |
181.脚本が素晴らしい!!本を読んでる感じでした。何一つ無駄がなくて、一気に最後まで見入ってしまう映画だと思います。長回しって良いですね。 【kaneko】さん 8点(2004-03-02 00:12:55) |
180.13人目の俺も納得の「ナァット、ギルティー」そんな感じで見れた。こいつは完璧な出来だと思う。完璧に無罪って出来だ、全く穴が無い(裁判を見たわけじゃないからあるかもしれないけど、彼らの話から察すると)・・・って、それって目茶目茶問題なのでは?明らかに証拠不十分ってことでしょ?捜査がいい加減だし弁護士もいい加減ってことじゃん。少年が殺人をしたかしないかはともかく、いい加減な証人や、いい加減な弁護士、いい加減な検察って裁判受けられたもんじゃないね。職務怠慢と偽証罪でこいつらにギルティー。 【taron】さん 10点(2004-02-29 03:13:08) |
179.本当に傑作中の傑作ですね。最初は「裁判の話なんてメンドくさそー」と思っていたのですが、見始めたらあっという間に引きこまれ、最後まで目が離せませんでした。 【あさ】さん 10点(2004-02-26 11:52:15) |
178.密室劇の洗練の極致。肝心の殺人シーンについて”火サス”のような妙なオーバーラップ映像をかませたりせずに、見る側の想像力に委ねてくれている点が素晴らしい。「素材は提供しましたよ。後はあなたたちの想像力でこの物語を膨らませてください」という監督の声が聞こえてくるようだ。(この名作を”火サス”と比較するのは、ちょっと酷だったかも…) 【ノコギリソウ】さん 10点(2004-02-25 23:59:44) |
177.政経の授業の一環で見たので最初の方はそこまで乗り気がしないまま見ていたのですが・・・途中でぐいぐいのめり込んでいました。場面転換などほとんどないのに俳優さんたちの演技とカメラワーク、なにより飽きさせないシナリオの上手さ。ここまで静かな映画でここまで夢中になったのは初めてです!!!日本でも陪審員制度について議論されていますがこの作品で実現後の難しさを実感しました。 【恭一郎】さん 9点(2004-02-24 12:17:27) |
《改行表示》176.小学生の頃、私はこの作品を観て、正義とはなにかを真剣に考えるようになりました。 この作品は舞台が原型だと思われがちですが、元々はテレビドラマとして生まれたものです。その後、映画となり、そして、舞台と発展しました。どのジャンルで展開されても、この作品が描く普遍性は永遠に語り継がれることでしょう。 【伊達邦彦】さん 10点(2004-02-23 04:26:30) |
《改行表示》175.凄い緊迫感があってのめり込めた。 脚本と演技とカメラワークだけで勝負した映画では最高だと思う。 (ビデオ) 【zero828】さん 9点(2004-02-22 00:03:05) |
【よしふみ】さん 10点(2004-02-20 00:28:09) |
173.予算をかけなくても面白い映画が作られる事が証明されてます。感動する方もいるでしょうけど、自分には最高の娯楽作品だった。モノクロでたった一つの部屋の90分を飽きずに見れるのは素晴らしい。 【kazu】さん 9点(2004-02-17 23:24:07) |
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172.アイデアと脚本、そして役者陣次第では、こんな限られた条件下でも見事な傑作が作り得るということでしょう。蒸し暑く閉塞感充分な室内の描写。サスペンスを盛り上げるナイフの演出。次第に浮き彫りにされる人間ドラマ。雨上がりの中、それぞれが家路に向かう開放感溢れるラスト。そんな見事なまでの展開に、最後まで画面にクギ付けでした。本作では、一人また一人と有罪から無罪へと流れが変わっていきます。しかし、もしこれが逆だったら(無罪から有罪へ)と思うとゾッとします。密室で行われ、しかも法の専門科でない人達による陪審員制度の難しさをも、教えてくれる作品でありました。 【光りやまねこ】さん 9点(2004-02-14 14:01:56) (良:1票) |
171.言うまでも無く名作中の名作。ただし、自分には三谷幸喜のパロディー「12人の優しい日本人」の方が好き。だからと言って評価が落ちる必要性は全く無い。ただ先に「~優しい~」を見たからこう思うのであろう。両作品を見比べるのも楽しみ方の1つかと思う。是非人に薦めたい作品であることは言うまでも無い。 【ワトソン君】さん 9点(2004-02-14 06:40:07) |
170.お金をかけなくても役者の演技力でいい映画は作れるんだと、なんだか嬉しくなった。 |
169.《ネタバレ》 飾り気はないが、ストレートに伝わってくる良作。一人無罪を訴えた陪審員やそれに応ずる陪審員たちの理性にも打たれたが、それ以上に心に残るのは声高に有罪に拘る陪審員たちの姿だ。それぞれ心に傷を負う原因があるのだろうし、その個人的な感情は、理性をもはるかに上回る人間の原動力足りうる。人間の本質的な姿を彼らの中に見た気がした。この事件の真相はどうであったのか知りたいものだ。 【凛々】さん 8点(2004-02-12 23:37:33) |
168.深夜2時頃だろうか、夜更かししてチャンネルを回していると『ダイアモンドシアター』がちょうど始まった。偶然にも今日はこの番組の最終回。最終回を飾る作品がこの『十二人の怒れる男』だった。それまで白黒画面に強い抵抗を持つミーハーな映画ファンだった僕だが、「名作!傑作!」と連呼するコメンテーターに騙されたつもりで見始めた。「クラシック映画なんて所詮おっさんの思い出話だろう。まあそんなに面白いって言うんなら見てやるか」と。思えばこれが運命の分岐点。やられました。『タイタニック』が史上最高傑作だと疑いもしなかった映画観が快く崩壊。僕の新たな映画人生のメルクマーク。 という思い入れのある作品なので内容とは関係なく10点満点。このまえ再見して、ボリス・カウフマンのカメラに驚嘆。世界一“暑い”映画。 【藤村】さん 10点(2004-02-12 19:04:05) (良:1票) |
【k】さん 6点(2004-02-12 12:00:41) (笑:1票) |
166.ビル爆発やカーチェイスがなくても十二人の俳優の演技だけでこんなに興奮できるんですね。「役者」を見る喜びにどっぷりひたれました。ただ個人的にヘンリー・フォンダが格好良すぎる気はする…のはしょうがないかな。それと、ひるがえって今の現実を見るとちょっと鬱になりますかな、まあ映画の責任では全くないのですが。 【馬飼庄蔵】さん 9点(2004-02-10 11:28:18) |
165.ヘンリー・フォンダが壮年期だった頃のアメリカ、そして今のアメリカや日本でも共通していると思いますが、国選(アメリカでは公選)弁護人がもらえる報酬というのはすごく少ないんだそうです。特に殺人事件なんて任されたらウェイターやったほうが儲かるどころかまともに取り組んで労力と時間を費やしたら最低賃金を割ってしまうほどなんだそうです。ましてや、この映画の被告人のような英語が不自由で貧しいマイノリティーが殺人を犯したら・・・法廷では通訳がついても弁護士にはつかないでしょう。だから、調査はちゃらんぽらん、「物的証拠がない限り推定無罪」なんて刑法適用上の原則もめちゃくちゃにないがしろにされて、「こんなやつは虫けら同然。死んでも自分にとっては痛くも痒くもない。だからこいつを犠牲にして一件落着にしてやろう。」なんて弁護人も証人も思うようになってしまうのです。こんな状況において陪審員が頑張らなければ誰が無実の人を救うんでしょうか?陪審員が何とかしなければ結果は火を見るよりも明らかです。この映画は検察庁(弁護人と異なって給料をもらっている検察官や通訳者がいる)に代表される国家権力と個人が犯罪行為をめぐって対峙した場合における「疑わしきは罰せず」という刑法の大原則、あるいは法治国家の原則を示している教科書です。 なぜ十二人の陪審員が「怒れる男」なのかわかっていただけるでしょうね。 【かわまり】さん 10点(2004-02-09 23:44:20) (良:1票) |
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163.この映画では、少年の刑事裁判という端的な形で法治社会のあり方を示していく。確かに感動するし、素晴らしい。でも、私はここで一歩踏み込んで想像するのだ。もし、これが政治家の汚職疑惑やカルトの連続殺人疑惑であったなら、ヘンリー・フォンダはやはりこのような格好で無罪を主張しただろうか?。陪審員達も、やはりあのように気持ちよく別れることが出来ただろうか?。そして私もこの映画に感動することが出来ただろうか?、と。しかし、私は彼がやはり無罪を主張したと思いたい。法律は時に「冷たい」とか「人情味がない」などと形容される。もし悪徳政治家を弁護したなら、特に日本では確実に人非人扱いされるだろう。しかし、悪徳政治家を救うのが推定無罪という法理ならば、無実の少年を救うのも、また同じ法理であることを忘れてはいけない。「推定無罪」ばかりが印象に残りがちだが、この映画を貫いているテーマは、やはり同じように重要な法理の「法の平等」であると思う。陪審員は法律家でない、ただの一般市民だ。法律は「みんなのもの」で、一部のものではないという理念。高官であれ泥棒であれ、先入観や偏見を持ってはならない。誰が相手でも法は等しく適用されるべきなのだ、という厳しい自戒の精神がこの映画にはある。この映画を「国家権力VS大衆」の構図で読み解く向きもあろうが、(現実がどうであれ)そこには「国家や法は権力者のもので、自分たちのものではない。」という感覚がどこか潜んでいるように感じられ、この映画の「法や国家は自分たちで作り上げたもので、運用も行使も市民が行う」という自負と責任の精神とはまるで逆のものではないかと思う。この映画を観れば、法の正義や公正、陪審員の責務とは何か、といったことを通じて、人が人を裁くことの難しさや、法律に関わる人間の持つべき資質、法と社会正義の問題などを考えずにはいられない。だから大傑作なのだと私は思う。 |