魔の家のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 マ行
 > 魔の家の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

魔の家

[マノイエ]
The Old Dark House
1932年上映時間:72分
平均点:7.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ホラーモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2005-05-10)【エスねこ】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ジェームズ・ホエール
キャストボリス・カーロフ(男優)モーガン
チャールズ・ロートン〔男優〕(男優)ウィリアム・ポーターハウス卿
あらすじ
19世紀末。イギリスの田舎道で嵐にあった男女が、石造りの旧家を見つけて雨宿りをした。礼儀正しいけれども愛想の悪い家長、口の悪い妹、口のきけない粗暴な下男…一夜を明かす事になるこの不気味な家には、いったいどんな過去が秘められているのか…? ジェームズ・ホエール監督が『フランケンシュタイン』に続き、古典的イギリス小説を映画化。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
1.これは歴史上、極めて珍しい希少品映画だ。以下うんちく。この世にミステリーとSFが生まれる前の事。この世の大衆小説ジャンルはロマンス(恋愛物ではない。『宝島』『岩窟王』なんか)と、ゴシックロマンスに分かれていた。要するに冒険小説か怪奇小説か、である。ロマンスは19世紀末に歴史・戦記・冒険などへと専門ジャンル化していく。他方、ゴシックロマンスが生み出したのはミステリ・SF・ファンタジー・ホラーなど。本作はこの進化する前の原始ゴシックロマンス映画と言ってよく、明確なジャンル意識がない(ホエールの前作『フランケンシュタイン』もそう)。したがって、時々怖いんだか可笑しいんだかよくわからないシーンが出て来て、現代の観客を戸惑わせる。また、表面上語られるよりも明らかに深いドラマが、この家の過去にあったはずなのだが、観客へはいろいろな手がかりを提示するだけで種明かしは行われない。そしてこういう不条理な状況下で自分自身を見つめ直すという、教養小説的な展開まで見せるのである。かくしてホエールは19世紀中期のイギリス小説の風味を映像に移植するのに成功したが、以後このスタイルを真似する映画は出なかったように思う(一部を切り取ってパクったというのはあるが)。知る限り唯一の、正統派ゴシック・ロマンス映画。見るほどに理解が深くなる、スルメ的逸品。
エスねこさん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-14 17:22:40)(良:1票)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
71100.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS