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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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701.  マダガスカル 《ネタバレ》 
「野生動物は大自然の中で自由に生きるのが一番幸せ」は人間の思い込み。幸せのかたちは様々。都会育ちの4匹にとっては、自由は無くても快適な暮らしが保障された動物園こそが楽園だったのでしょうか。“生まれ”より“育ち”が勝るのは分かります。ただ、自由至上主義に思えるアメリカの(それも子供向け)映画で、こういった価値観が示されるとは意外でした。この手の動物作品で懸案となる“食”について“肉じゃなくて魚を食べればいいじゃない”という解決策を出したのは、力技ながらも一応評価できます。個人的にはぬるいと思いますが、本作の性質上、落とし所としてはしょうがないかと。でも魚に人格が無いのに、蜘蛛にキャラ付けしてしまうのはマズイ。仕事が雑だったと思います。一方CGは上質です。特に水の表現は凄い。動物の動きはコミカル且つダイナミックですが、“動かされている”という印象。見た目は派出なのに、画に惹きが無い。バタバタする新米芸人の動きみたいです。デフォルメも過ぎると逆に淡白に感じます。もっとも子供はホント動くものに弱いので、これで正解なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-01 18:14:44)(良:1票)
702.  北斗の拳(1995)
ついに見つけてしまいました。レンタルDVDを。しかも半額デーに。この状況で対戦は避けられぬと覚悟を決めました。本サイトにおける西の横綱。その実力を体感しました。格闘すること約90分。…完膚なきまでに叩きのめされました。歯が立たない。横綱の実力を思い知りました。横綱の真の恐ろしさは、一見すると“大したことなさそう”に見えること。しかし驚くほど懐が深い。キャスト、脚本、演出、あらゆる小手先のツッコミには全く動じません。心・技・体が逆の意味で揃っていました。本物です。本物には0点をつけるべきかもしれません。ただ、DVDをプレーヤーに挿入した時、最初に現われるメッセージを思い返して不覚にも“やられたっ”と思ってしまいました。それは以下の文。「この作品は本編が古いため多少お見苦しい箇所があり得ますが、製造上の故障ではありません」!!こんなにもノーガードなツッコミ待ちのボケがあったでしょうか。本作とは全く関係のない、この奇跡のメッセージに2点を付けさせてください。
[DVD(字幕)] 2点(2007-01-29 17:56:05)(笑:4票) (良:2票)
703.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 
アンジーのセクシーぶりは堪能できましたし、コメディの要素も強く、無難に楽しめました。ただ、起承転結の結が弱かった。オチの付け方が曖昧だったと思います。あまり悲壮感漂う展開になっても困りますが、あそこで終わるのは無責任な気がしました。全体的には、よく言えば期待どおり、悪く言えば驚きがない。アメリカ版『カリブ・愛のシンフォニー』。違うかな。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2007-01-28 17:34:11)
704.  カリフォルニア(1993) 《ネタバレ》 
本作の主人公はごく普通の男。良識人であり、情よりも理性を優先させるタイプ。その彼が“何故最後に引き金を引いたか”が本作のポイントだと思いました。その時彼を支配していた感情は何か?大部分は恋人を襲われたことに対する怒りでしょう。さらに恐怖もあったと思います。身の危険を感じてというより、理解出来ないものに対する恐怖。無知は恐怖と無縁ですが、未知は大きな恐怖を生みます。しかしこの際、動機はさほど重要ではありません。彼に引き金を引かせた最大の要因。それは、“慣れ”です。人質になって以降、目の当たりにしてきた多くの死。殺人が日常に変わる状況。事前に遊びとはいえ銃を撃っていた経験も大きい。普段はとてつもなく高い“殺人”というハードルが、簡単に飛び越えられる位置にまで降りてしまう。誰にでも起こりうることです。人の順化能力はかくも高い。それは都合が良い反面、恐ろしい事でもあります。そしてもう一点。事件は最悪なのに、後味は思ったほど悪くありませんでした。不思議なくらい。“再犯が無いことに対する安心感”と“報復が成立している充足感”があったからではないかと。それだけ現実社会では、これらが不十分なのだと思います。人及び社会が抱える本質的な問題を描いている本作。気分は悪いですが、観る価値はありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-25 18:01:21)(良:1票)
705.  スカイ・ハイ(2005) 《ネタバレ》 
いかに“ヒーロー文化”がアメリカに根付いているかが分かります。(つまるところ、ヒーロー=アメリカなのでしょう。)普通に楽しんで何の問題もありません。以下は自分の感想。我ながら素直じゃないと思いますが、こういう見かたもあるということでご勘弁ください。物語開始時の主人公になら感情移入できます。親の期待という名のプレッシャーにどう立ち向かうか。多くの若者に共通する悩みだから。特殊能力を持たない主人公が活躍してくれれば、大いに希望を感じられたでしょう。しかし主人公の能力は早々に開花します。そしてその後はおいしいところを全部持っていく。終盤サイドキック組に見せ場を作って“真のヒーローは君たちさ”と言われても白々しい。(もし本当にサイドキックがヒーローだと思うなら、主人公に能力を目覚めさせる必要はありません。)本作の正しい見かたは、“君にも素晴らしい才能がきっと隠されている!だから自分を信じろ!”というポジティブなものなのでしょう。でも、正直鬱陶しい。“君たちに才能があるかどうかは知らない。でも得意なものぐらいあるだろう。それを活かせばどうにかなるんじゃねえの?”くらいで丁度いい気がします。ヒーローはおろか、サイドキックにさえなれない現実もある。その中で、いかに前を向いて歩こうと思えるかが大切ではないかと。世の中は、ヒーロー側からのアドバイスに溢れています。夢や希望のあるメッセージは素晴らしい。でも、そうではないメッセージにも耳を傾ける価値があると思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-24 18:23:44)(良:2票)
706.  ケーブル・ガイ 《ネタバレ》 
かなり辛辣なテレビ社会への批判が感じられる本作。単なるコメディだと思って観ると戸惑います。ジム・キャリーの顔芸、動き、しゃべりはいつもどおり。笑えることは笑えるのですが、なんとも微妙。彼の態度にムカツクこともあれば、同情もしてしまう。他人との距離が掴めないけど友達は欲しい。その気持ちは痛いほどよく分かるし、悪い奴でないので憎めない。でも常軌を逸した行動には恐ろしさも感じる。怒っていいやら、笑っていいやら。怖くなったり、切なくなったり。なんとも複雑な心境になりました。本作の教訓は、「テレビの見過ぎはダメよ」と、「中世レストランに行ったら、特等席には座るな」です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-21 17:34:01)
707.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
オチを知ったうえで本作を鑑賞しました。当然ながらサスペンスの要素はほとんど無くなります。一連の不可解な事件も、恐怖心を煽る描写も特に意味を為しません。でもそれが逆に良かった気がします。ドラマとして魅力のある作品だと思いました。本作で重要なのは、村人が古い生活様式を選んでいたことだと思います。集団による引きこもり。言わば『クレしん大人帝国』のアナザーエンディングのよう。“あの頃は良かった”という時代を再現して暮らす。確かに魅力的な部分は多い。こういう生き方に憧れもあります。でも(現代の技術をもってすれば)助かる命を失ってしまうという側面もある。理不尽に愛する者を失うことを拒んだ故に、選んだ生活であったはずなのに。とかく“あの頃は良かった”と言う場合は、良い部分しか言いません。でも今より劣る部分も必ずあります。完璧な時代など存在しないし、価値観は時代によって変わるもの。自分たちの基準で、自分たちのユートピアに子供たちを閉じ込めてしまったのは正しかったのか。今回の件で年長者たちは気付いたはずです。いや最初から気付いていたのに、そのことに蓋をしてきただけではないか。この生活を続けることの不自然さに。悲しい出来事を時代のせいにしたことの誤りに。それでもなお、この生活を続けることを選んだのは、人間の弱さの表れであると思います。弱さを否定する気はありません。しかし、愛する者のために森を抜ける勇気を示したアイヴィーの強さに、より心を動かされます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-19 18:07:29)
708.  ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ 《ネタバレ》 
本作のポイントは、やはりチャーリー。彼は何者でしょうか。その正体は、お父さんのもうひとつの人格。おそらく妻殺しの罪悪感から逃れるために作り出した。ですからチャーリーは、“人殺しをいとわぬ残虐性”と“元の人格を攻撃する(罪悪感ゆえに罰せられたい)”という性質を併せ持つと考えられます。さらに、娘と遊ぶという行為は、“今まで良い父親ではなかった”という後悔の裏返しと取れます。最終的にチャーリーがエミリーを殺す気があったのかどうかは不明(クローゼットに包丁を突き刺す行為からは、殺意があったと判断も可能)ですが、自分は、殺意は無かったと思いたい。包丁を持ったまま、かくれんぼの続きをしたと。こう考えるとお父さんの最期は結構切ないです。ストーリーはそんなに悪くない。でも演出はテクニカルではありませんでした。“上手く騙された”ではなく“アンフェア”と感じてしまう。真相に衝撃をもたらすには、騙しの過程(つまりチャリー出現時のお父さんの状態)に細心の注意と工夫を施さねばなりません。その部分で全く無策(というか乱暴)だったと思います。伏線らしきもののほとんどが、単に観客を欺くための要素に過ぎず、主軸に絡んでこなかったのも残念。特に隣人の思わせぶりはあんまりです。せめて“チャーリーは亡くなった息子さんの名前だった!”くらいの展開は欲しかったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-17 17:55:38)(良:2票)
709.  ズーランダー 《ネタバレ》 
コメディを賞賛する場合、“腹がよじれた”と表現することがあります。これは一種の比喩表現。それくらい面白かったという意味で、現実に腹がよじれることは稀かと思います。でも本作では現実に起こりました。腹よじれが。寝転びながらDVDを観ていた自分は、本当に腹を抱えて笑い転げました。ガススタンドの爆発シーンで文字通りの大爆笑。あまりのアホらしさと火薬の多さに不意を付かれました。ここで一気に作品の世界に引き込まれました。作品の楽しみ方が分かれば、もうしめたものです。家族揃って同じ髪形にも、ちっちゃな携帯にも、ウォーキング対決にも、宇宙の旅パロディにも、安っぽい家族愛にも、ことごとくハマリました。エンディングでダメ押しの噴水像。もう堪忍して!内容の無さ、無茶な展開がたまりませんでした。コメディは笑わせてナンボのジャンル。下品だろうと、卑怯だろうと笑わせた者勝ちだと再認識しました。もうあのキメ顔にメロメロです。セレブギャグのニュアンスが理解できれば、もっと面白かっただろうということだけが心残りです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-16 19:36:00)(良:2票)
710.  アイス・プリンセス 《ネタバレ》 
「自分の歩む道は自分で決める」当たり前のように感じますが、これが意外と難しい。当然ながら生まれたての赤ん坊にそんな芸当は無理で、親がある程度まで、人生の水先案内人を務めることになります。この“ある程度”が曲者。早い段階で道を決める力を持つ子もいれば、そうでない子もいる。親がどこまで案内するか、その見極めが難しい。それに親の影響を受けない子はいない。自分で道を決めたと思い込んではいないか。経済的な問題もあります。本作の主人公は自身の才能に気付き、進む道を見つけます。幸せなことだと思います。道を見つけられたことも、才能を持ち合わせていたことも、それに気付けたことも。「進みたい道」と「才能」が一致するとは限らない。それに「才能に気付く」ことも難関。そして主人公は、“自らの意思で”進む道を決めます。勇気のいること。しかし誰もがしなければいけないこと。彼女はこの時成長したのだと思います。「賢明な判断」より「後悔しない決断」が勝るのが人生。自分はどうだろと振返り、ちょっとへこんでみたり(苦笑)。物語の展開はスポーツものの定石どおりで、目新しさはありません。でも2組の親子の葛藤と成長が丁寧に描かれていて好印象でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-14 19:03:23)
711.  クライモリ(2003)
殺人鬼が出てくる場合、まず気になるのがその武器です。ナイフ、斧、ハサミ、チェーンソー…。いかに観客に“驚きと痛みを伝えられるか”工夫のしどころです。本作で最初に使われたアイテムは有刺鉄線。これは痛い。それにちょっと面白い。滑り出しは好調です。その後もオーソドックスながら、ツボを押さえた展開でハラハラドキドキさせてくれました。不自然な流れで攻守逆転が起きなかったのも良かった。ただ個人的には、殺人鬼が単なるモンスターにしか見えなかったのが残念。モンスターではなく、人間に襲われるから怖いのだと感じます。それでも、短時間で手軽に楽しめむ分には十分な出来だと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-13 19:12:52)
712.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
良くも悪くも大味な作品でした。これをすんなり受け入れるには、原作既読であるか、あるいはアメコミというジャンルに対する正しい理解が必要だと思いました。自分は両方持ち合わせていないため、正直戸惑いました。メッセージとか物語の論理性などを求めてはいけない。ツッコミは入れるだけ野暮。とにかく楽しもうとする姿勢が大事だと思いました。ポップコーンとコーラを相棒に、隣りの客とハイタッチを交わしながら「イエ~イ」とやるくらいのノリが必要かと(気分的にはネ)。なお本作はあくまでプロローグですので、あるなら続編の方が面白くなりそうだと思いました。ちなみに個人的には、ジェシカ・アルバのナイスバディをもっと見たかった(おっさん目線でスミマセン)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-12 19:20:10)
713.  フラバー 《ネタバレ》 
フラバーとは何でしょう。単なる“物”なのか“生物”なのか?音楽に合わせて踊る姿を見ると、とても“物”には感じられません。でも扱いは完全に“物”。違和感ありというか、少し可哀相な気がしました。フラバーの位置づけが曖昧で、魅力的でなかったように思います。フラバーはおろか、主人公以上に魅力的だったのがウィーボ。ディスプレイの映像ギミックも楽しく、ロボットなのに繊細な乙女心を感じさました。いじらしい。“彼女”の恋心を主軸に物語を組み立てたほうが、ずっと面白くなった気がします。全体的には、かなり大味な印象です。ゴルフボールやボーリング球を人の頭に平気でぶつける描写など、子供向け作品として配慮に欠ける部分もありました。コメディとしても、家族向け娯楽作品としても、今一歩であったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-06 19:03:55)
714.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
ロボットのデザインがキャッチーでないこと、お遊びの要素が強すぎて緊張感が削がれた部分があったこと、不必要に凝ったカメラワークなど、やや不満な点もありますが、これは個人的な好みの範疇。全体的にみれば、巧みな展開、スピード感あふれるアクション、質の高いCG、テーマ性、どれをとっても良いと感じます。中でも特筆すべきは、自我を持った新型ロボット“サニー”のキャラクターの立ちっぷり。同じく自我に目覚めたロボティック社のマザーコンピュータ“ヴィキ”との対比が絶妙です。「君の理論は分かるけど、それではあまりに心が無い」とヴィキに言い放つサニーにシビレます。主役を食わんばかりの見事な芝居をみせるサミー(主人公とアイコンタクトをとるシーンでの“微妙な頷き”には脱帽!)に驚かされます。伏線の張り方もそつが無く、ラストの余韻は秀逸です。もともと期待していなかったせいもありますが、満足度の高い作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-04 18:20:50)
715.  蝋人形の館 《ネタバレ》 
本作の場合、タイトルでネタばれしているので、作品の魅力をオチに頼ることが出来ません。物語の展開で魅せるしかない。監督の力量が問われるところです。しかし残念ながら、粗さが目立ちました。ホラー作品の“典型的な悪いところ”と言ってもいいかもしれません。圧倒的に有利な状況から、いとも簡単に窮地に追い込まれる主人公たち。あまりに不自然です。言い方は変ですが、“納得できる流れで”窮地に追い込まれて欲しかったです。わずかな心配りで可能なことだと思います。また、犯人たちが思った以上に“普通”だったのも残念。それは見た目ではなく、精神的な部分の問題。行動は十分残虐なものでしたが、犯人たちのパーソナリティからその狂気性がイマイチ伝わってこず、常識人に見えてしまいました。常識人相手であれば、恐怖の底は知れてしまいます。“痛み”の描写は良かったと思いますが、“恐怖”という面では物足りなさを感じました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-03 20:31:39)(良:1票)
716.  TAXI NY 《ネタバレ》 
リメイク作品の場合、違う切り口や、オリジナルにない新たな試みが見られないと、存在価値は薄いと思っています。そういう意味では、本作はかなり危なかった。自分の中で“なし”と判断するところでした。しかし結果的にそれは回避。そう判断した理由は、ひとえに運転音痴の刑事の成長を見せてくれたから。この一点において、オリジナルを上回っていたと思います。失礼しました。もう一点ありました。ナイスバディのお姉ちゃんが沢山出てきたのも嬉しかった(笑)。つまり都合2点において、本作の存在意義を感じます。ただし、オリジナル『TAXI』の方が個人的には好みです。サミー・ナセリの濃い顔が好きなのです。あとあの独特のノリも。本作は、より一般向けに味付けを変えた印象。そこが良くもあり、物足りなくもあり。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-02 21:40:19)
717.  トイ・ストーリー2
続編としては、ほぼ完璧な出来だと思います。本作が持っているコメディ、アクション、アドベンチャーの要素が程よいバランスで配合されています。またストーリーもいい。子供と遊ぶのがおもちゃの役割。いつか子供が大きくなって、その役目に終わりが来ることになろうとも、そのときまで一所懸命に楽しもう。ラストでは、あえてアンディの成長(少年期の終わりが間近であること)を見せ、このことを観客に意識付けます。これはそのまま人間にも置き換えられます。いつか来る終わりのときまで、人生を楽しもう。少し切ないですが、ポジティブなメッセージだと思います。映像面も格段にパワーアップ。あえて良くない(好きでない)部分を挙げるなら、ウッディーを救うべく立ち上がるバズを露骨に“アメリカ”に例える場面があったこと。あとエンディングロールの嘘NGシーン。興醒めしてしまいます。でも全体的には◎の作品です。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-12-31 18:37:58)
718.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 
コメディであり、アクションであり、ホラーの要素まである本作品。緩急のある演出で観客を飽きさせません。特に終盤の展開はスリリングで手に汗握ります。また物語的にも心を掴むものがあります。新しいおもちゃが来る度に、戦々恐々とする既存のおもちゃたち。ご主人に飽きられるのではないか、捨てられるのではないか。これは多くのサラリーマンが抱く思いに通じます。ちょっと切ない。映像的にもストーリー的にも上質で、子供はもちろん大人も十分に楽しめる作品です。ただ、個人的に一箇所だけ腑に落ちない場面があります。それは、隣の家の子供からバズを救い出す際に、おもちゃたちが禁を破るシーン。おもちゃいじめの子供にお灸を据えるのは、確かにスカッとするのですが、手法がイマイチだと思いました。“人間の目の前では身動きしない”は絶対に破ってはいけない“掟”のはず。おもちゃたちにとって“誇り”でもあったと思います。それをいとも簡単に反故にしたことにガッカリしました。いかに禁を破らず、目的を成し遂げるか。工夫のしどころです。ここを上手くクリアできれば、本作はもう一段階高みに達したと思います。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-12-30 18:22:28)(良:1票)
719.  ツイステッド 《ネタバレ》 
ミスリードあり、どんでん返しありで、つくりは標準的なミステリーだと思います。ただ、あまり出来がいいとは思えませんでした。一番の問題点は皆さんご指摘のとおり、「主人公が犯人では?」と思わせることに失敗していること。“酒を飲んで意識を失う”という状況があまりに不自然でした。せめて極端にアルコールに弱い体質だという設定にする必要がありました。作品のキモとなる仕掛けだけに、もう少し気を配って欲しかったです。また真犯人の動機について。それなりに理解できましたが、何故主人公に正体をばらしたのかが謎。主人公に自分の気持ちを理解してもらえるとでも思ったのでしょうか?ネタばらしは作品のクライマックスです。サプライズが無いのはツライ。主人公のキャラクターも魅力的に感じませんでした。全体的に今一歩の印象です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-28 19:23:13)
720.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 《ネタバレ》 
目を見張るのはやはり映像美。監督特有のダークな色合いを持つ世界は、それだけで観る価値ありと思わせます。また、内容的には意外と大人向けであると思いました。主人公ジャックの抱いていた想いとは何か。代わり映えしない仕事の繰り返し。意義を見失いかけていた時に、新たな価値観、クリスマスの存在を知ります。人を怖がらせる仕事ではなく、人を喜ばせる仕事。ジャックの目には魅力的に映ったのでしょう。ジャックはサンタの仕事を横取りします。しかしこれって多かれ少なかれ、誰もが抱く想いではないでしょうか。自分の仕事に意義を見出せず、他人の仕事を羨ましく思ってしまう。隣の家の芝生は青く見えるものです。でも無駄な仕事、無意味な仕事なんて本当は無いはず。たぶん。きっと。もちろん自分の代わりはいくらでもいますし、大して人の役に立っていないかもしれません。でも自分がいないと“ほんの僅かでも”困る人がいるのでは。その僅かな人のために仕事を頑張ろう。自分の仕事に誇りを持とう。そんなことを感じました。前向きなメッセージなのではないかと。映像だけが見所では、これだけ多くの人から支持されないのだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-27 18:30:52)
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