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円盤人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 102
性別 男性
自己紹介 DVDで昔の作品が出て、入手しやすくなったのは嬉しいですが
チャプター分け4つ以下っていうのは勘弁して下さい。

特に、チャプターなしっていうのは犯罪に近いですよ。

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1.  さらば青春の光
原題はもちろん『四重人格』なのですが、『さらば青春の光』とはなかなかよく出来たタイトル。というのはこの映画、二度と戻って来ない青春時代を懐かしく回顧しているようにも、その愚かしさを赤裸々にあばき、大人にならなければいけない、と訴えかけているようにも、どちらとも解釈できる内容だからです。ザ・フーはまさにモッズの象徴であり、劇中でもナンバー「マイ・ジェネレイション」を皆が歌い踊るシーンがありますが、彼らは音楽性を向上させていき、ビートルズやローリング・ストーンズにも並ぶビッグバンドに成長しました。その経緯が下敷きになっていると考えると、解釈の二重性はなかなかに深いものがあります。とはいえ映画はけっこう長く、主人公に共感よりいら立ちを覚えてしまう年齢であっては、ブライトンの暴動まで正直苦痛ではありました。身につまされて肩身がせまい、というところも……。
[DVD(字幕)] 5点(2011-02-19 02:11:29)
2.  ヘルハウス
脚本は原作者のリチャード・マシスンが担当しています。『地獄の家』を読んでみましたが、細かい点を除いてほぼ忠実なつくり。しかし「入館者の心理を内側から丹念に描き、読者に恐怖を追体験させる」というやり方は、映画では難しかったようです。登場人物を外側から見ている限り、あまり派手な悲劇は起こらないので、全体的に刺激が足りません。映像化に向かない(少なくとも、ひと工夫は必要な)原作であること、尺が短くて説明が足りないこと、この2点が本作の大きな欠点です。長所といえば、今では珍しい正統派オカルト映画であること、パメラ・フランクリンが予想外に可愛いことくらいでしょうか。
[DVD(字幕)] 4点(2006-10-13 01:33:54)
3.  28日後... 《ネタバレ》 
この映画、理屈では駄目な作品なんです。特に、全編を通じて伏線が効果的に機能してない。例えば、父娘のエピソードが前半の目玉になりますが、それが後半で生きてない。「何としてでも生き延びる」というのがテーマのようでいて、セリーナ(ナオミ・ハリス)は物語が進むにつれ、どんどん退行していってしまう。主人公ジム(キリアン・マーフィ)は逞しくはなりますが、どっちかというと無表情で、内面の変化がわかりにくいタイプ。「前半はいいが……」という意見を散見しますが、その理由は、前半には目的(マンチェスターへ行く)が設定されるのに対し、後半それが消失してしまう点にあるでしょう。ジムの目的は「軍人たちを殺してでも女たちを守る」に切り替わるわけですが、観客が十分感情移入してないため、ついていきにくいのです……。等々、割と駄目なところばかり挙げましたが、私は6点つけました。本作には印象的な画がいくつかあります。屋上いっぱいのバケツ。炎上するマンチェスター。草原を走る馬。こういう瞬間的なイメージが秀逸で、物語の要所要所で全体を引き締めており、個人的に不快感が薄いのです。これは想像ですが、ダニー・ボイル監督もイメージ志向であり、最初から全体の構成は二の次だったのではないのかな……?
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-12 23:05:24)
4.  ストレイト・ストーリー
結論から言いますと、本作は退屈でした。主人公アルヴィン(リチャード・ファーンズワース)が、6週間の旅において、いろんな人に会うという、単純な話です。巧妙な伏線も、クライマックスもありません。それを2時間近く観ているのはさすがに苦しいものでした。しかし、だからといって「もっと面白くしろ」とは素直に言えない面があります。本作の肝は「老人が350マイルの距離を、時速30キロのトラクターで出かける」というアイデアです。これを活かすには、作品の時間は長い方がいいし、物語の流れもゆったりしているのが望ましい。本作はカットしようと思ったらいくらでも出来ます。会う人を減らしていけば物語はぐんと短くなるでしょう。トラブルをもっと多くしたら話は盛り上がるでしょう。しかし、ハラハラドキドキの旅は、本作のテーマと全くそぐわないし、「味」を殺してしまいます。従って『ストレイト・ストーリー』がこんなふうに作られているのは正しい。そう理屈では納得できますが、自分が退屈に感じてしまった事実は何を意味するのか。まだまだ動的な映画の好きな年頃なのか。人生の機敏を感じ取る感性が未熟なのか。あるいは単に、本作が自分にとって、ハズレだったに過ぎないのか。いずれが正しいのかは、これからじっくり考えたいと思います。
5点(2004-12-12 02:23:36)
5.  シャンプー台のむこうに
死と、家族の和解という深刻な問題を、ユーモアでコーティングした素晴らしい作品です。フィル(アラン・リックマン)とシェリー(ナターシャ・リチャードソン)の和解が主題になっていて、ヘアカット選手権はむしろ脇道なのですが、クライマックスでしっかり本筋となる辺り、脚本が本当に上手い。死体へのカラーリングや、悪ノリしていく市長など、嫌味にならない笑いどころもたっぷり。久しぶりによい映画を観させて貰いました。10点はよほどのことがない限りつけないのですが、謹んで贈呈させて頂きます。
10点(2004-10-10 01:48:52)(笑:1票)
6.  スナッチ
映画は脚本が命とよく言われます。ストーリーが面白いのが正道というわけです。一方でストーリーは平凡ですが、演出が面白いという作品もあります。『勝手にしやがれ』なんかがそうですね。後者の場合はいわば「中身がない」わけですが、それも一つの映画のかたちではありましょう。しかし、ストーリーが複雑なうえに、演出に凝っている作品は感心しません。両者が高いレベルで不可分に結びついてるなら別ですが、これは明らかにやり過ぎで、観客を置き去りにする危険性があります。『スナッチ』はその一歩手前でしょう。断片的に面白い場面があるからまだ救われてますが(リングが水に変わるシーンは素晴らしいです)、物語がわかりにくく、全体的な整合性を大きく欠いています。とりわけ、本作のような演出の凝り方は、相撲で言うネコだましみたいなもので、場当たり的に奇をてらっているように見えます。このシナリオなら「正道」として十分勝負できるじゃありませんか。何も奇策の方を前面に押し出さなくても、と私なんかは思うわけです。
4点(2004-10-09 22:34:03)(良:2票)
7.  まぼろしの市街戦
檻から逃げ出した動物、自転車に乗ったサル、着飾った人々。これらの断片から、街はサーカスを模したものであることがわかります。精神病患者は道化師であり、祝祭への水先案内人と言えましょう。ところで日本大百科全書の「道化」の項目には、祝祭は日常を暗転させた「さかさまの世界」の現出を意図する、という意味のことが書かれています。この言葉が、本作を端的に表現してはいないでしょうか。本作を観賞するとき、我々は擬似的なサーカス、祭典の空間に遊んでいるのです。だからこそ患者たちは、祭典が長く続かないことを自覚しているし、彼らが帰っていくところを見守る我々も、寂しさを禁じ得ないのです。物語のラストにおいて、価値観は再びもとに戻ります。主人公の取った行動はなるほど滑稽でしょう。しかし我々は誰も、腹の底から彼を笑えないに違いない。まぼろしの日々が教えてくれたからです――「戦争をする奴らこそ狂人ではないか」。素晴らしい作品です。ぜひ多くの人に『まぼろしの市街戦』を体験してほしいと思います。 【041209】日本大百科全書からの引用転載を修正しました。
10点(2004-10-06 20:21:03)(良:1票)
8.  ジャッカルの日
本作が変わっているのは、カメラが登場人物の内側に全然入っていかないところですね。主人公はジャッカルなんですが、遠巻きに彼の行動を撮っているだけで、何を考えているのか、何を感じているのか描き出そうとしていない。代わりに、彼の暗殺準備を執拗に追うのです(なぜつまらない品物を買ったのか、後にさりげなく解明される趣向は面白いです)。それでも観ているうちに何となくジャッカルに感情移入してしまうわけですが、監督は絶妙のタイミングで、観客に「ああこいつ、悪者だったっけ」と思い知らせ、事件の推移だけに集中させるのです。この辺りのコントロールは実に見事です。ところで、そういうわりには点が低いと怒られそうですが、自分が好きか嫌いかを考えた場合、特に好きというわけでもないので、こういう採点になっています。平均点を下げてしまって申し訳ないですが、評価の内容はコメントだけで勘弁して下さい。
6点(2004-09-08 00:34:57)(良:1票)
9.  アフリカの女王 《ネタバレ》 
主人公は復讐のために河を下ります。その過程において、最初はいがみ合っていた男女が、互いに惹かれあっていく。本作はシンプルでわかりやすい構成を取っています。しかしあまりにもあっさりしすぎてはいないでしょうか。主人公二人の場面がずっと続くにもかかわらず、心理の葛藤にはほとんど触れられていません。例えば、標的がどれだけ強力であるかを思い知ったときの絶望。男との幸せを手に入れた女が、兄の復讐のためとはいえ、死地に向かうことに対して覚えるためらい。信仰の影響。そして男の方にも、おんぼろとはいえ、愛船を失う悲しみがあるはず。しかし、こういう感情を伺うことはできず、不可能と思われていた急流下りや、爆撃にも比較的あっさり成功してしまう。そのためカタルシスが薄くなってしまってます。アフリカの環境はうまく表現できていますが、ドイツ軍をもうちょっと力強く描かなければ・・・。
4点(2004-08-25 23:55:54)(良:1票)
10.  ザ・ビーチ(2000) 《ネタバレ》 
楽園の持つ非情さは示唆的で面白いんですけれども、他のレビューにもあるように、楽園の魅力のなさは痛いですね。1ヶ月ぶりに街へ戻り、観光客の惨状を見てから、ああビーチに帰りたいとリチャードが漏らす下りがありますが、大して違うようには見えません。もしリチャードが(イカレた後で)そのことに気づき、共同体を破壊するという展開なら、逆に生きてきた部分だったのですが(とはいえ、私は圧倒的に後半の方が好きですけれど)。ディカプリオもせっかく猿状態で頑張ったのに報われていません。ビジュアル的に、髭や髪がボウボウの彼はNGだったのでしょうか? これはぜひ女の人に聞いてみたい。
4点(2004-02-28 19:10:26)
11.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 
原作を何とかうまくまとめたな、という印象ですが、ジプシーの出現がかなり遅れ、物語における比重が下がってしまっているあたり、無理をしている部分も目立ちます。逆に映画になって素晴らしかったのは、おいしそうなチョコのビジュアル。そしてレノ伯爵。原作では神父なのですが、信仰上逃げ場のない彼は残酷な結末を迎えています。伯爵にしたのは大正解。映画版のさわやかなラストは、この変更なくしてはあり得なかったでしょう。
5点(2004-02-28 14:31:16)
12.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 
「30代独身女性をターゲットにしながら、実はその中でもけっこう人を選んでしまう映画」とみました。例えば、主人公と同じような環境だからこそ、ブリジット(レニー・ゼルヴィガー)の意志の弱さや、自己改造することなく「成功」してしまうのが許せない、という意見も出るでしょうから。売り方としては「共感しますよ!」というので正解でしょうけど、楽しむには一定の距離が必要でしょう(ありすぎても駄目なわけですが)。スクリーンに表れたものだけで判断したいので、レニーの役作りに関しては評価の対象外としますが、彼女は泣き笑いの顔がキュートなんですよね。ブリジットはこのふたつの感情を同時に表さなくてはいけないキャラなので、彼女にはハマリ役だったと思います。続編が出るなら見てみたいですね。
8点(2004-02-26 20:31:24)(笑:1票) (良:1票)
13.  バイオハザード(2001)
もともとゲームの『バイオハザード1』は、洋館が舞台であり、テンポはゆったりとしていて、古典的な怖さを持っていました。映画は逆です。現代企業の地下施設で、スピードとアクションを中心にしたストーリー。ノリ的には2以降に近いでしょうか。主役のミラ・ジョヴォヴィッチが存在感を発揮していて、なかなか楽しめる作品になっています。それが佳作の域を出ないのは、勿体ぶった前半に問題があるからでは。アリス(ミラ)は記憶を一時的に失った工作員で、彼女の館にいた男も同じ。監督はインタビューで「誰が敵で誰が味方か判らなくした」と語っています。その試みは一定の成果を見せていて、序盤に張られた伏線が明らかになる場面では、ミステリ的な爽快感が味わえます。ただし、そういう灰色の演出のせいで、観客が主人公へ感情移入するのが遅れ、すんなりストーリーに入り込めなくなっているのです。前半のアリスは、工作員にただついて来ているだけであり、どんなことを感じ、考えてるのか判然としません。ミラの神秘性がマイナスに作用してしまってます。彼女のモノローグを取り入れるなど、内面を書く工夫をしていたら、とっつきやすかったでしょうし、評価ももう少し上だったでしょう。
6点(2004-02-08 17:14:04)(良:3票)
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