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コメント数 1395
性別 男性
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1.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
1933年オリジナル版を未見の方なら更に2~3点UPするかもしれないけど、生憎とこちとらウィリス・H・オブライエン渾身のクリーチャー・アニメーションに刮目させられまくった身なもんで。先ず本作の最も駄目ダメな点は、他の方も御指摘の通り「アン・ダロウがコングを恐れなくなった上にあまつさえ同情する」という悪しき1976年ギラーミン&ラウレンティス版の改悪点を踏襲したこと!何考えてんだ?ピーター・ジャクソン!ナオミ・ワッツに気を遣ったのか?それともお涙頂戴でハートフルにってか?33年版をリスペクトしていると標榜するのなら絶対にやってはならないミスだろ?お蔭で見る者のコングへの恐怖が80%ダウンだ!「アンと間違えて女性を掴み上げ人違いと分かるやポイ」の場面も路上でやっちゃあ台無し!アレは高層ビルの途中でわざわざ就寝している女性を掴み、違うとばかりポイと放り投げられた女性が転落死するショッキングさによってコングの自己中な身勝手さと得体の知れぬ怖さが際立つ名場面なんだろうが…!もう一つ、大事な点だが本作は大筋で33年版をリメイクしているという点。つまり、劇中で如何にアンやドリスコルやデナムがジェットローラーコースターの如く危機また危機に見舞われようと”絶対に死なない”ことが旧作知ってる観客にはモロバレということだ。それだけに首長竜スタンピード(大暴走)場面にも、T-REX団体さんで3匹登場にも、谷底のクモガニ襲撃場面にもスリル以前にくどさと生理的不快感が増幅され「大概にせんかい!」と言いたくなる。特に首長竜スタンピード場面は一頭ならともかくあれだけの数が暴走しているのに巻き込まれたデナムとドリスコルが絶対に踏まれない辺りはやり過ぎ、ワザとらし杉!しかもあんなヤバい局面で同時にラプトルが襲ってくる?絶対ありえねー。もうね、ハラハラするどころか一気に醒めた。あと、微妙にスパイダーマン入ったコングの動きもヒヒかクモザルみたいで軽々しく重量感に欠ける。巨大生物同士の闘いが取り入れられた分だけ76年版よりゃナンボかマシではあるが、それ以上でもそれ以下でもない。もしもオブライエンの消したい過去「コングの復讐」までリメイクしたら、アンタを本物のオブライエン・フリークだと信じてやるよ、ピーター・ジャクソン!
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-10 02:04:52)(良:3票)
2.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
何より腹立たしく痛恨なのは「未亡人たかが亭主の仇オールグレンに接吻なんてフツーありえなくね?」とか「ヲイヲイ明治時代にニンジャ?」とか「村の入り口に鳥居?」とか「なぜオールグレンにはガトリング銃が当らないのか?」とか「官軍兵士一同なぜラストで土下座?」とか(皆さんの今までのレビューで散々ガイシュツだしキリがないので割愛!)そういう些細なツッコミ処では断じてなく、こんな陳腐かつ薄っぺらい「日本&武士道」勘違い映画をお耽美に撮るしか能がないエドワード・ズウィック如きに渡辺謙をオスカー(助演男優賞)へノミネートせしむるだけの力量を見せつけられたコトだ!珍妙な日本の風俗描写に辟易かつ失笑したヒトらも、勝元の画面における存在感には目を見張り、合戦場面のスペクタクルには思わず息を呑んだハズ。つまりそういうコトだ。要するに我が邦画界は”役者のポテンシャルを十全に引き出し増幅させる”という点に絞っても「ブラックレイン」のリドリー・スコットや本作のエドワード・ズウィックといったハリウッド二流作品及び監督にさえ完敗を喫している、という屈辱的な苦い”事実”を認めざるをえないのが現状なのである。取り敢えず日本人監督による(ジブリアニメ以外の)映画で逆にハリウッドをぎゃふん(死語?)と言わしたるくらいに奮起していただきたい!!
[DVD(字幕)] 5点(2006-02-14 02:59:44)(良:2票)
3.  ロード・オブ・ザ・リング
 トールキンの壮大な原作を映像化せんとピーター・ジャクソン他スタッフが精一杯力を尽くしたのであろうが、既に原作を読んだ者にとっては結局のトコロ、映画スタッフのイマジネーションと己自身の原作から得たイマジネーションの勝負になると思う。他の方はどうだったか知らないが、個人的には期待ハズレと言うより外ない。フロド役のイライジャ・ウッドに納得された方が多いのには意外。自分としてはシリーズの根幹を揺るがす致命的なミスキャストとしか思えない。ガンダルフとサムとボロミアは…まあまあカナ?でもアルウェンとアラゴルンとガラドリエルにも全然納得が行かなかった。メインキャストにコレだけ不満が集中しては原作の再現度など最早論外。第一、モルドールまでの距離感が今イチ伝わってこない。ド派手な戦闘場面に追われて道中の地味で丹念な描写を怠るからこうなる!原作を度外視して只のCGバリバリの冒険映画と割り切るには冗長過ぎるし余りに結末が中途半端。そうそう、字幕もダメダメ過ぎ!ほんのサワリに過ぎない本作のみで評価するのは或る意味チト酷かもしれないが、取り敢えず原作ファンなら誰もが絶賛する訳ではないという意味も込めて…6点。そもそもピーター・ジャクソンの本領はこんな真面目な作品には無いんじゃないの??あと、やっぱり配給元には片仮名邦題じゃなくって(するならするで、ちゃんと「ザ・ロード・オブ・ザ・リングズ」にしろよ!)、キチンと「指輪物語」にして欲しかった…!!
6点(2003-08-17 03:06:04)(良:1票)
4.  ブレインデッド
 イヤもう何か無茶苦茶でござりまする~!!当時30歳のピーター・ジャクソンが作り上げたスプラッタ・ホラーの怪作がコレ。ラスト20分のゾンビ・ジェノサイド(大量虐殺)は確信犯だが、明らかにコメディを狙っている。どうせやるんならココまで開き直った方が逆に清々しいとも思うが、ラットモンキーって一体…?後にトールキンの「指輪物語」を映画化(「ロード・オブ・ザ・リング」)するなんてジャクソン本人も絶対にこの時点では予想だにしてなかっただろうな。兎に角、半端じゃないあのパワーだけは認めていいので…6点!恐るべし、新西蘭!!
6点(2003-01-24 13:45:54)
5.  戦場のメリークリスマス
 ヴァン・デル・ポストの原作は未読だが、そういうコト云々以前にキャストでストーリーと映像を著しくスポイルし過ぎていて、とてもじゃないが正視に堪えない。デヴィッド・ボウイ老け過ぎ!回想シーンの若き日のセリアズまで自分で演じちゃコントだよ。坂本龍一のヨノイがナヨナヨし過ぎ!ちゃんと長髪をバッサリ刈って坊主頭にしたのは潔いが、如何せんヒョロっちくて帝国軍人だという説得力が皆無。加えて大根じゃ救いようが無い。大島渚は「適役と確信した」とか言ってるけど、知名度のあるミュージシャンを担ぎ出して話題性を狙っただけだろう?音楽だけはマァ印象的だけど。
5点(2003-01-07 00:15:41)
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