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プロフィール
コメント数 2308
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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121.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
 シリーズ最新作なだけあって、グラフィックの美しさは過去最高かもしれません。  その一方で、ストーリーは既存のものを流用したようなパターンばかり。残念ながら、そこに新しさや驚きといった新鮮な感情が生まれることはありません。  そして悪役。物足りない。華がない。  私は、リアルタイムで観てきたわけではありません。旧三部作より、アナキン三部作のほうが心に残っちゃっています。  そんなアナキン三部作が好きな自分にとって、さすがに今作のファースト・オーダーの面々は、何とも味気ないのです。  『ハン・ソロとレイア姫の息子、ルークにジェダイとして育てられるが、ダークサイドに堕ちる』  悲劇としては、十分すぎる素材だと思います。  にも関わらず、その深刻さや悲哀といったものが、全然伝わってこないのは痛い。  そして渦中の人物であるカイロ・レンのパンチのないこと。  『カイロ・レンを連れて来い。修行を終わらせるときがきた。』というスノークのセリフに、勇気付けられたファンも少なくないのではないでしょうか。  そういった意味では、やはり次回作を見なければレビュー自体が意味を成さないのかもしれませんが、やはりこれは映画。  この映画一本の面白さで評価を出すというのも大事なのでしょう。  そうすると、後半からラストにかけての既視感、尻すぼみ感が残念極まりないできだったので、面白かったとは言えず、正直にこの点数。  シンプルなSFは大好きなんですけどね。  それは単発だったらの話。  やはりシリーズものの最新作は、多少なりともスケールを大きくしてほしいな。  スケールはダウンし、映像は最新のものに向上。  その映像技術に相応しいストーリー、キャラクターに出会いたいものです。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-02 02:39:57)(良:2票)
122.  生きてこそ 《ネタバレ》 
 「生きる」ということは「食べる」ということなんですね。「生きる」=「食べる」。当たり前すぎて普段何も考えずに享受していることってたくさんあります。食べることなんて、その最たるものですよね。  飛行機が墜落。零下40度。食料は僅か。捜索の打ち切り。この絶望的な状況下で生きるために起こした行動は、きっとそのすべてが正解なのでしょう。  私は、70日間生きるために行動し続けたことが最早奇跡だと思います。この状況下で、70日間生きることをあきらめなかったことに、すごく、すごく、すご~く感銘を受けました。  一日食事を抜いたことがありますが、頭の回転は鈍くなり、力は入らず、気力がわきませんでした。飢餓状態で、最善の選択、最善の行動をとるということは、ほとんど不可能に近いことのはずなのです。にも関わらず、これだけの人数が生還できたということは、彼らはその極限状態の中で限りなく最善に近い選択をし最善に近い行動をとってきたのではないでしょうか。もしそうだとしたら、私が考えているより、人間ってもの凄く強く、そしてものすごく可能性を秘めた生命体なのかもしれないです。  ひとつだけ難を言うならば、どうしても役者さんたちの顔が、後半も生命力に満ちているように見えちゃうんです。時間の経過を感じづらかったです。そのため、臨場感?リアリティ?をやや損なってしまっている部分があるのがもったいない気がします。  最後に、この経験を映画化し、記録として後世に残す決断をくだされた関係者の方々に深い尊敬の念と感謝の気持ちを捧げたいと思います。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-19 02:57:03)(良:2票)
123.  スライディング・ドア 《ネタバレ》 
 アイデアが天才的に面白いです。アイデアを活かす演出も職人技。ただ悲しいかな、ストーリーがいかんせんつまらないです。せっかくのアイデアと演出が活かされるようなストーリーじゃないのが残念すぎます。  そもそも、ロマンチックでドラマチックでファンタジーなアイデアなのに、健気な女性が報われないような、そんな現実的なドラマにするなんてもったいないです。このアイデアありきであれば、2パターンのハッピーエンドを用意しても良かったんじゃないかな。例えば、『電車に乗り遅れるかどうかで運命の相手が変わってくる』なんていうオチでも、十分趣旨はつかめていると思うんです。そのほうが見ている人もハッピーな気分で終われると思うんですけどね。  二つのストーリーが平行して進む様子をこれだけわかりやすく表現するのは凄いです。二つの世界がリンクしそうな雰囲気をところどころで醸し出しちゃっているのは感動的ですらあります。絆創膏で区別。ヘアスタイルで区別。ちょっとした工夫、その工夫を使うための動機付け、鑑賞者へのそーゆーちょっとした心遣いが嬉しいですよね。  特に、ラストで目を覚ましたほうのヘレンが、もう一人のヘレンの人生とシンクロするシークエンスと、エレベーターのオチは素晴らしい。だけど、二人がそれぞれ事故にあっちゃって、身体が傷ついたことを考えれば、やはりハッピーエンドとは思えず、満たされる気分になれないのが残念です。
[DVD(字幕)] 6点(2014-06-12 14:39:57)(良:2票)
124.  バンディッツ(2001) 《ネタバレ》 
 ジョーとテリーの銀行強盗ストーリーだけなら良かったと思います。  ケイトの存在と頻繁に挿入されるラブストーリーが見事に話の腰を折っています。  おかげで、軽快なテンポは失われ、単調でダラダラした展開を見せられることになります。  それでも不思議と最後まで飽きることなく見ていられるのは、役者の力が大きいのでしょうか。  ジョーとテリーのインパクトは際立っていて、見る人の興味をひきつけます。ケイトがいなくても、二人のコメディアクションだけで十分クオリティの高い作品に仕上がったのではないかと思われます。  ストーリーだって、銀行強盗パートは面白い。『お泊り強盗』という有名人になって、国中にファンができる展開が愉快。  やはり恋愛パートのウェイトが大きすぎるのが、デメリットになっている気がしますね。  それに、ジョーとテリー、とりわけジョーの性格からしても、二人がそこまでケイトに熱を上げる展開にやや不自然さを感じます。  戦線離脱したと思われていたハーヴィーが、婚約者を連れて銀行強盗のサポートをするラストは良かったですね。前半の伏線も上手に使っています。  こーゆーエピソードをもっと盛り込んだストーリーに仕上げてほしいものです。
[DVD(字幕)] 6点(2016-09-14 13:21:50)(良:2票)
125.  恋愛小説家 《ネタバレ》 
 ありふれた日常生活の中にこそ、ドラマがあり、笑いがあり、ハラハラのサスペンスがあるということを再認識させてくれる素晴らしい作品です。序盤の食堂でのシークエンスひとつとっても、普通に起こりえそうなことにも関わらず、目が離せない面白さ。終始不思議な魅力で惹きつけられます。  特筆すべきはやはりメルヴィン・ユドール(ジャック・ニコルソン)という人物。彼の行動理論は実に単純明快です。『キャロルに食事を運んでほしい→キャロルの欠席理由のスペンサーの病気が良くなればいい→スペンサーの病気を治療する医師を派遣する→またキャロルに食事を運んでもらえるようになる。』彼は基本的に自分のことしか考えていません。ただ、自分のために、他の人に親切にしているだけなんです。これほど身勝手で、それでいて清々しい慈善活動があるでしょうか。  バーデル(犬)やサイモン(グレッグ・キニア)についてもそうです。彼は仕方なく頼まれるんです。そして情が移り、バーデルとサイモンに対して優しくなっていくんです。 他者を警戒するのは当たり前です。でも、知り合ってみれば、お互いの悪い面だけでなくそれ以上に良い面が見えてくるよってことをさりげなく語りかけてくれる優しい物語でした。  地味なのに地味さを感じさせない、退屈そうなのに全然退屈にならない、娯楽作品としてもすごく楽しい映画です。  黒人の前でだけ弱気になるメルヴィン、イケメン男性との情事を楽しもうとするキャロル、おとがめなしの強盗の若者たちなど、そこまで見せてくれなくていいよっていうシーンがあったため満点はつけられませんが、エンターテイメント性あふれる完成されたドラマだと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-27 18:33:20)(良:2票)
126.  エスター 《ネタバレ》 
面白いけれど怖くはないですね。少なくとも30過ぎている人は絶対怖くないと思います。なぜか、昔懐かしいホラーサスペンスの雰囲気を感じてしまいました。個人的には、前半エスターに優しく、後半は芯の強さでエスターに対抗する妹が、登場人物達の中でひときわ光っているように感じました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-07-06 21:46:03)(良:2票)
127.  テケテケ 《ネタバレ》 
 都市伝説。妖怪。こーゆーの大好きです。  まあ正直馬鹿にする気まんまんで見たのですが、冒頭からいきなりびびらされました。  いつも見る前は威勢がいいのですが、見始めるとしょぼいホラーでも結構びびるタイプ。そんな自分にぴったりの作品です。  テケテケさんの足音。いいです。恐怖心をくすぐられる不快な音です。テケテケさんが歩く姿はおろか、ジャンプする姿まで見せられた日にゃあもはやコメディ。・・・のはずなのに、なんでしょう、ちょっと怖い。なぜか絶妙に恐怖心を刺激されます。日本のホラーの音響や雰囲気作りってほんとうまいです。  おそらく低予算であろう作品。低予算がゆえに、過剰な演出は一切なし。それが逆に日常とリンクされて、ちょっとリアルな雰囲気を作っちゃってます。  ストーリーが実にシンプルなのもいーですね。  テケテケが来た。振り向いたら殺される。だから振り向かない。下から覗き込んでくるテケテケさん。まじで怖い。ん?行った?このまま振り向かずに帰ろう。呼びかける声。死んだはずの友達の声。思わず振り向く。だまされた。  ホラーはこれくらいわかりやすいのがいいですね。テケテケさん、技ありです。
[ビデオ(邦画)] 7点(2020-05-23 03:53:47)(良:2票)
128.  ベガスの恋に勝つルール 《ネタバレ》 
 王道ラブコメ。出会って、意気投合して、いがみ合って、そんでまた仲良くなっちゃうっていう、何千回と繰り返されてきたストーリー。期待を裏切らないハッピーエンドなんで、安心して見られる心地良さがあります。サプライズ的展開を期待する類ではなく、お約束を楽しむタイプのラブコメですね。  どちらかと言えばドタバタ系。本来は苦手なジャンルなんですが、この作品は起承転結がしっかりしているし、キャストも良いので面白かったです。  後半、二人が再びお互いの良いところに目を向けはじめる過程は、見ていて心地よい。まあでもやっぱ面白いのは、二人がいがみ合っているときでしょう。お互いに出し抜こうとしたり、つまんない嫌がらせしたり、これが凄く楽しい。見ている人たちが不快にならない程度の絶妙なバランス。また、2人の明るくて憎めないキャラクター。いがみ合って反発しあっても、それを楽しく見られてしまうのは、アシュトンとキャメロン・ディアスが作り出すキャラクターと、脚本が良いのでしょう。  妻から暴力を受けているように見せかけるエピソードなど、コメディのセンスも抜群。ドタバタになり過ぎない程度のドタバタ。けんかしているのに相性が良さそうに見えてしまう不思議。  『私はいつも人を楽しませるように生きてきた。あなたにはそれをしなかったから、自分を取り戻せたの。』のセリフには不覚にも感動。B級ラブコメには違いないんだけど、ただのB級で終わらない味わいがあります。  最後に、キャメロン・ディアスは大分歳をくってきましたが、それでもこの作品のキャメロンは大変可愛く撮れていると思います。『若さ』より、『仕草』や『表情』、『声』や『台詞』で可愛く見せられるってのが素晴らしいと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2018-04-26 11:58:17)(良:2票)
129.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
 好みで言えば間違いなく好みではないのですが、この面白さはなんなんでしょう。希望をもたせるような終わり方なんですが、やはりハッピーエンドとは言いがたいし。ウォルターの生死は結局わからないし。ラストまで見てもスッキリしない映画は本来苦手なのですが、観終わった後のこの満足感はいったい。  それにしても怖い作品です。殺人鬼。警察。精神病院。そのどれもが圧倒的な暴力と悪意に満ちています。この三者に共通するのは、自己の利益のみを追求していること。結果、警察と精神病院の責任者は司法によって裁かれ、殺人鬼もやはり司法によって死刑となる。それがこの映画の『救い』です。それが見終わったあとの満足感につながっているのかな・・?  殺人鬼や精神病院は自分にとってもはやホラーの世界。怖い怖い。本当に怖い。精神病院からの救出劇や、ラストで語られる殺人鬼からの脱出劇は、ホラー映画のハッピーエンドバージョンを見たときに近い安堵を感じます。ついでに言えば、体裁を保つために身代わりの子供を用意するなんて発想を警察がしちゃうってのも怖いシチュエーションです。不服を申し立てれば精神病院送り。否を認めるまで有無を言わさぬ監禁・拷問が続くわけですか。やってることは殺人鬼の彼と変わりませんね。  今の時代にも怖いことはいっぱいありますが、怖さの質が全然違う気がします。この時代のほうが善悪の基準が混濁していて、その不透明さゆえの怖さを感じます。なので、グスタヴ・ブリーグレブ牧師が立ち上がり、クリスティンを救い出し、敏腕弁護士と共に反撃を始めたときに感じるカタルシスは凄い。  この作品で唯一難を言うならば、猟奇殺人、公権力との戦い、人間ドラマとそのどれもが高いクオリティで盛り込まれちゃったため、焦点がどうしても一定しないことでしょうか。それにやっぱり苦手な結論ということもあって、個人的には満点はつけられないのですが、映画の出来としては満点を超える作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-02-18 11:38:29)(良:2票)
130.  アサシン(1993) 《ネタバレ》 
 この映画ってやっぱりニキータと比較してレビューしたほうが良いんでしょうか?(笑)  正直ひりつくような緊張感をまとっていたのはニキータのほうです。アサシンは、ほとんど同じストーリーにも関わらず、なんか娯楽色が出ちゃっているんですよね。これがすべてを同じ色に染めてしまうハリウッドパワーなんでしょうか。  個人的な好みで言えば、ニキータのほうが好きなんですよ。なぜかと言うと、アサシンでは、調教前と後がちょっと変わりすぎてしまっている気がするんです。ニキータでは、調教後もあの独特の悲壮感や孤独な雰囲気が消えていない、ここが良かった気がするのです。  だから、ニキータであったから効果的であったシーンも、アサシンで同じように使うと「いや、なんか違うなー」って気持ちが先に出ちゃうのが残念。  無意識にも比較されちゃうのはリメイクものの宿命ですね。  ただ、ニキータは3回くらい見ているのですが、最後に見たのが10年以上前だから、もし今見たらまた感想が変わるかもしれません。  昔の映画のほうが良く思えるのは、単に感受性豊かな年頃の時に見たせいかもしれないですしね。本当の意味での比較なんて、ほんとは誰にもできないのかもしれないです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-07-10 03:34:55)(良:2票)
131.  発狂する唇
 20年以上前に、恩師が「失敗したっていいから、まずは行動してみろ。何もしないことが最大の失敗なんだ。」と言っていましたが、恩師はこの映画を見ても果たして同じことが言えるのかな。  何はともあれ、映画は正直1~2点くらいです。ですが出演者の皆様に、僕は10点を差し上げたいと思います。  僕は今回この映画を見ることで、自分は仕事に対する認識がまだまだ甘いと痛感しました。  職種は違えど、プロとしてのあるべき姿を見ることができました。  阿部寛しかり、大杉漣しかり。  彼らの素晴らしい演技に感動しました。  こんな脚本、こんなストーリーに文句ひとつ言わず、ただ淡々と自分に課せられたノルマをこなすその姿が、ただただ感動的でした。  この映画は、明日への活力を与えてくれる奇跡のような作品です。  ですが、まだ観ていない人は絶対に観ないほうが良いと思います。
[DVD(字幕)] 10点(2013-06-26 00:09:30)(笑:1票) (良:1票)
132.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
 個人的には、シリーズ中一番盛り上がらなかった作品かもしれません。  今作はグロ描写に力を入れすぎてしまい、もはや悪趣味の域です。  いきすぎた表現は、現実感を薄め、虚構感を生み出す傾向があります。今作は特にその傾向が強く、作りものであることを観る側に強く意識させてしまう可能性があります。  また、死んだ姿を見せている時間が長いのも問題あります。倫理的な面でもそうですが、それ以前に『どーだ、こーゆーのが見たいんだろう。』と一方的に言われているようで、大変不愉快です。  シリーズ通して必ずあった『サイン』のようなものも無くなっています。あの『サイン』こそが、このシリーズの緊張感を生み出している最大のポイント。つまりはこのシリーズは、『結果』ではなくその『過程』における工夫の度合いが重要なのです。この監督さんはシリーズの良さが全くわかっていません。  そして最悪なのが、『人』対『人』の構図を作ってしまったことです。このシリーズで一番やってほしくなかったことです。それをやっちゃうと、ただのサスペンスに成り下がってしまうということがわからないのでしょーか。  最初の橋落としのシークエンスとラストの飛行機。この作品でよかったのはこの2点です。  特にラストのつながりは、このシリーズのファンにとっては感慨深いものがあるのではないでしょーか。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-04-22 11:12:31)(良:2票)
133.  最後の恋のはじめ方 《ネタバレ》 
 『デート・ドクター』という恋愛コンサルタント業は面白いですね。  ただ単に女性をひっかけるというわけではありません。  『本当に好きな女性とのデートを成功させる。』これが誠意が感じられて良いです。  ウィル・スミス演じるアレックス・ヒッチは、おしゃれでありながら、誠意もあります。過去の苦い経験のエピソードが、彼の人柄に安心感を与えています。  『真剣な想いを応援する。』という土台が既にあるので、アレックスがどんなにテクニックを使っても軽薄に感じることはありません。  むしろ、女性を振り向かせたい男性たちにアレックスがアドバイスすればするほど、その一生懸命さを応援したくなります。  これはキャラ紹介における演出と脚本が非常に上手なんでしょう。  個人的には、導入部分が『恋愛コンサルタント』という仕事の一番面白い部分が見えた気がします。  それ以降は、まあゆっても王道ラブコメの域を出るものではありません。『誤解』⇒『けんか』⇒『ハッピーエンド』という絶対外れないパターンを踏襲しているわけですから、あっと驚くような展開があるわけではありません。  でもそれが良い。  奇をてらわなくても、楽しい映画はいつみても楽しいものです。  アレックス・ヒッチ、サラ・ミラス、アルバート・ブレナマン、それぞれに心境の変化が起こるのも良いですね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-23 22:20:30)(良:2票)
134.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 
 前半は「私は誰でしょう?」のノリに始まり、リアルかくれんぼで超ハラハラします。捜す方も隠れる方も本気モード全開。マクレーンが良い感じですぐ行き止まりにぶつかるのもナイス。「巨大ビルという密閉された空間」という状況設定が、もの凄く活かされています。  後半、正体がばれてからは、本格的な知恵比べ合戦+アクション開始。  とにかく、お互いがどこにいるのかよくわからないものだから、いつも誰かが潜んでいたり狙っていたりするんじゃないかっていう緊迫感がたまらないのです。  多くのアクション映画では、割りとおざなりにされがちなデティールにこだわっていながら、アクション映画としてのスピード感や軽快なテンポを損なっていないのも素晴らしい。  そして魅力ある脇役のみなさま。  味方の側で脇役が光る名作は数多くあれど、この作品のように悪役側で脇役に個性ありまくりの魅力タップリっていうのはおそらく珍しいんじゃないですか?  次々と華麗にその命を散らしていく悪役のみなさん。そのひとつひとつの命によってこの映画は輝いているといっても過言ではないですよ。  この作品ではトランシーバー使っていましたが、今だったらラインでつながっちゃうんですかね。そういった意味でも、この時代だからこそ創ることが出来た作品かもしれないですね。 
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-05-23 01:20:26)(良:2票)
135.  ローラーガールズ・ダイアリー 《ネタバレ》 
 スポーツ映画ならではのカタルシス・・・なし。青春映画ならではの爽快感・・・なし。恋愛映画ならではのドキドキ感・・・なし。ないない尽くし。可も無く不可もなく。退屈はしません。ただこの映画ならではの取り柄がないだけです。  こーゆージャンルはベタで良い。ストレートなストーリーのほうが個人的に好ましい。この映画はやや変化球気味。このスポーツ自体が白昼の爽やかなものではなく、夜のアンダーグラウンドな世界。これがそもそも思っていたイメージとなんか違うのです。爽やかで可愛らしいパッケージとなんか合致しないのです。  そしてルールがいまいちピンとこない。メジャーなスポーツではないのかもしれない。だからこそ誰が見ても盛り上がれるような工夫が欲しいです。  映画という限られた時間。だから主人公は最初から才能がある。それはいいよ。よくある話だし。天才系は嫌いじゃないし。でもだったらもっと盛り上げてください。周囲の人間がもっと驚くような演出なりパフォーマンスを入れてください。中途半端な才能は期待はずれになっちゃいます。  それは家族も同様。父親が突然娘の擁護にまわっちゃう不自然さ。ここを不自然に感じさせないのが大事。母親までもがラストは感動しちゃって娘を応援するような、そんなスーパープレイやドラマチックな演出が欲しいです。  彼氏の存在は、今作ではブリスの好感度を下げる効果しかないので要りません。  友人がパクられた原因をブリスのせいにするのは逆恨み。しかもそれに対しブリスが謝っても許さないシークエンスが不愉快です。こーゆーエピソードって必要だったのでしょうか。  エレン・ペイジをはじめとした主要人物の魅力、個性はよく描けていると思います。  ドリュー・バリモアとジュリエット・ルイスの二人が完全に脇に徹していて、なんだか世代交代の波を感じますね。
[DVD(字幕)] 5点(2019-04-23 01:53:49)(良:2票)
136.  るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 
 もし原作を知らなければ7点~8点くらいなんでしょうけど・・・。  原作をリアルタイムでずっと読んでいた者としては、ちょっと残念な出来です。  そもそも十本刀編最大の見どころは、十本刀と、剣心メンバーとの壮絶なバトルにあります。  例えば宇水と斎藤のバトルなんて、原作ではかなりのお気に入り。なのにこの映画では一瞬で終了。その一方で比古との修行にはダラダラと余計な時間をかける。なんともバランスが悪いです。  いや、その修行のシーンは大切ですよ。でももっと短い尺で、大切なんだってことをばしっと伝えてくださいよ。何をだらだらと・・・工夫のない。  安慈と左之のバトルをおちゃらけさせないでください。安慈は十本刀のなかでも、ダントツで悲しい過去をもつ人物。その安慈の気持ちを汲み取りながらも戦う左之助、名バトルなんだから~。金的だとかくすぐりだとか、原作レイプもはなはだしい。  薫VS鎌足、弥彦VS蝙也、比古VS不二、すべて割愛。  いやいや、どこを割愛してんのさ~。せっかく目覚めた薫も、ここで成長を見せるはずだった弥彦も出番なし。それは悲しい、悲しいよ・・・。  前編、後編に分けて計4時間越え。にもかかわらず、見せてほしいところの大部分を割愛。  もうこれは脚本に難ありです。監督が原作のファンなら、少なくともこんなことにはならなかったはず。  この映画だけ見た人は、るろうに剣心つまらない、とか思わずに、ぜひ原作を読んでほしいものです。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-15 15:15:33)(良:2票)
137.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 
 Gガール登場シーンのつかみはばっちり。ただのラブコメかと思っていたので、これはまさかのヒーローものかと期待が高まります。  次に始まったのはマットとジェニー(Gガール)の恋愛ストーリー。なるほど。ヒーロー(ヒロイン?)と恋に落ちてしまうわけね。これはワクワクします。そうかそうか、秘密は話せないわけね。わかるわかる。と思ったら、あらら、結構すぐに秘密をばらしてしまいましたよ。それでそれで?え?ジェニーのことは愛していない?なんだか話が変な方向に・・・  と、いうわけで、決して予定調和なストーリーではありませんから、飽きることはありません。ですが、このストーリー展開、後半のキャラクター、どう考えても好みが分かれるところじゃないでしょうか。  『Gガール登場シーンのヒロイックな演出』『ジェニー登場シーンから恋に落ちるまでの知的なイメージ』これと、後半のGガールとのギャップ。前半で築き上げられたGガールに対する好感度を、後半でがらがらと崩されるという残念な展開。人はそれを『幻滅』と呼ぶのですよ。マットはマットで優柔不断な性格と不誠実なスタンスが好きになれません。自分から声かけといて、やっぱ別れたいなんて自分勝手。メインの二人がとても共感できる人物ではないのがいかんですね。  脇のバリーやハンナはとても良いです。特にハンナはかなりキュート。そしてやっぱりスーパーパワーを使った演出ってのは見ていて楽しいものです。ラストもそれぞれがなんだかんだ言ってハッピーエンドを迎えるので、『まあいいか。』って感じですっきりします。  とは言え、Gガールの復讐が度を越えているので笑うに笑えない部分も多々あり。マットも決して良いやつではありませんが、さすがに車を破壊して仕事をクビにさせるのはあまりにやりすぎなんじゃないかと。その辺の演出をもっとソフトに抑えてくれたら、もっと評価は上がったかもしれないです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-09-16 11:09:52)(良:2票)
138.  恐怖ノ黒電話 《ネタバレ》 
 ふざけたタイトルとは裏腹に、中身は大変よく練られたサスペンスホラー。  過去からかかってきた電話ということをまるで信じていないメアリー。  そりゃそうです。相手はな~んか頭のネジの飛んでいそうな女。それでも最初は優しく接しちゃう。電話の相手ローズはメアリーを友達認定しちゃう。これが良くなかった。  一方メアリーの状況設定が絶妙。離婚調停中の夫がいるわけですが、こいつの存在がなかなかうまいんです。このDⅤ夫、こいつはこいつで何をしでかすかわからないサイコっぽい趣があります。こいつのせいで心身共に疲労しきったメアリーは正しい状況判断ができなくなって、つい自分の名前をローズに教えてしまう。名前を知られるだけで命を握られてしまうとも知らずに。  それはジョンも同様です。『デス・ノート』でも読んでいないと、まさか名前を教えるだけで命をとられてしまうなんて誰も思いませんからね。  ジョンに説得され遂にアパートを出る決意をするメアリー。ジョンから電話がかかってきて、ジョンに会いに学校に。ところが約束の時間になってもジョンは学校から出てきません。メアリーはジョンの両親が経営するダイナーに。そこで聞かされる衝撃の事実。いやー、うならされましたね。実はその危険性ってのはアパートの管理人が消えたときに気づいているはずなんですけどね。ただ実感が伴わなかったんでしょう。ジョンの存在を消されてしまったときの衝撃と喪失感がすごい。  怒りにとらわれるメアリー。反撃に転じるのかと思いきやそれも束の間。電話口に出たのはまさかの幼き頃の自分。たたみかけますねー。そりゃそうです。そーなりますよ。  でもなんやかんやで最後は一件落着。と思ったところで最後のダメ押し。  過去の自分に殺人をさせてしまったことで、現在の自分も殺人に対するハードルが下がってしまいましたとさ。ちゃんちゃん。
[DVD(字幕)] 8点(2022-03-18 13:08:28)(良:2票)
139.  カオス(2005) 《ネタバレ》 
 ミステリー有り、アクション有り、緊張感有りで、なかなか楽しい仕上がり。  ローレンツを名乗る強盗団のリーダーが、『橋の事件で射殺した犯人の兄』と見せかけて、じつはコナーズの元相棒ヨークというのは、うまいミスリード。ヨークが一度も姿を現していないこと自体が不自然なんだから、ちょっと考えればヨークが怪しいって予想がつきそうなのに、なぜかまんまとだまされちゃいましたね。  あまりいろいろ考えずに映画を見ていると、『まんまとだまされる』ってのはよくあります。この『まんまとだまされる』っていうのは、何か気持ちいい。得した気分になります。  この作品では、コナーズやヨークといった、アウトローなヒーローを描きたかったのかもしれないです。しかし、アウトローなヒーローの根底にあるのは、やはり正義であってほしいです。『橋の事件』で人質を撃ってしまったのは、明らかに二人の過失。そのことで社会的に罰を受けて、警察に復讐って、それは違うんじゃないですかね。しかも目的は善良な市民の口座の金。ジェイソン・ステイサムは好きな俳優さんですが、今回ばかりは応援できず。何とも胸糞悪い結末です。  ついでに言うと、主演俳優は、『死ぬこともある人』と『死ぬワケがない人』の2パターンに分かれます。ジェイソン・ステイサムはもちろん後者。死ぬワケないんです。つまり、この人が死んだことになった時点で、ネタバレしたも同然です。そこから先、どんな演出されたって、白々しいの一言。サプライズも何もあったものではありません。これってある意味ミスキャストなのでは・・・?
[DVD(字幕)] 7点(2018-04-24 10:23:06)(良:2票)
140.  暴走特急 《ネタバレ》 
 セガール映画の中では一番好きかもしれないです。舞台は列車ですが、そこから衛星を乗っ取って全世界を攻撃できるというスケールの大きさがノリノリでよいです。更には、秘密のコードを聞き出すために、目をレーザーで焼こうとする拷問のシーンは、かなりのインパクトがあります。デインやテロリストグループの冷酷・冷徹・非道な性格が印象づけられるのです。  そしてテロリストグループに一筋縄ではいかなそうなやつらがたくさんいるのも盛り上がるポイントです。この作品が一番良いと思える理由はきっとテロリストグループの質の高さだと思うんですよね。だって主役のセガールは変わりようがないですもん。セガール映画を面白くしようと思えば、あとは敵キャラを変えていくしかないんです。そういった意味ではこの映画はほぼ満点。これだけのタレントをそろえたスーパーテロリスト集団が、どんなことにも全く動じなかったのに、ライバックが列車に乗っていると知っただけで、「大変だ」ってどんだけですか(笑)  だけど、セガールがいったん動き出すと、どれだけストーリー、脚本、敵キャラに味付けをしていても、一瞬でセガール味に染められちゃうんですよね。しょうがないです。ハリウッドの水戸黄門ですから。クリリンとヤムチャには実力差がありますが、スーパーサイヤ人の前ではどちらも雑魚扱いですもんね。セガールはそれといっしょなんですが、それをふまえても楽しい作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2014-02-26 14:45:20)(良:2票)

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