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合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 203
性別 女性
自己紹介 映画とケロロ軍曹をこよなく愛する埜波です。

長いブランクの後、コソーリと復活。
映画を見る気になれなかったところから、這い上がって参りました。
今後ともよろしくお願いします。

現在、ある「ウワサ」に、心躍らせている今日この頃・・・

あたしの点数はハートです。なもんで、
かなり世間の大勢とは違う点数つけてることが多い気もしますが、
まあこんなやつも必要かなと思ってます。
君は君、僕は僕、これ幸せなり。なんつって。
人の感想を自分が肩代わりできる訳ではないし、逆もまた然り。
どんなに酷評されようが、ある人が面白いと思ったら、それはその人にとっては傑作。
・・・なもんで、あたしは自分の心のままにレビュー致しております。

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1.  シベリア超特急
甘く濃厚なラブシーンに、もし「電動こけし」が出てきたら、あなたはどう思うだろうか?恐らく多くの人は、生々しくも美しい愛のシーンがこけしによって壊されたことに落胆あるいは怒りを感じるだろうと思う。 晴郎には映画への愛は間違いなくあった。私の記憶が確かならば、映画の宣伝担当から始まり、映画評論家という売れなければ霞すら食えない稼業に足を突っ込んだ男。食えない仕事をあえてやるというのは、そこに並々ならぬ思い入れがあるからに他ならない。その「思い入れ」こそが、愛なのだ。過剰な愛は時に身を滅ぼすこともあるが、運良く晴郎は映画評論家としての名声を着々と積み上げていった。 そしてその愛が形になったのが、まさしく「シベ超」である。何を思ったか晴郎は、映画への愛を形に残そうとしてこのシベ超を作った。愛はあった。しかし晴郎には、大切なものが欠けていた。「女を満足させるテクニック」---観客を満足させるテクニックや演出、技術である。そこで愛を示すために晴郎は何をしたか?---電動こけしを惜しげもなく使ったのだ。愛する女を幸せの絶頂にしたくても、自らの体ではそれを示せないと知った時、男は電動こけしで幸せにしようと考えたのだ。私はそれを否定しない。例え電動こけしでも、その手段が「愛」から来るものであれば---全く揺れない列車、外人を出してゴージャスにしようとハリウッド俳優ではなくI事務所の外タレ起用。何の前触れもなく舞い降りるひらめき。そして強引なほど狂おしい戦争反対のメッセージ。愛はあっても、それを表現できない男のもどかしさが、これらに存分に溢れていた。繰り返すが、私はこれを否定しない。テクニックがあっても愛がないプレイボーイより、テクニックが偽物でも愛を感じる方を私は選ぶ。ここには三文ラブストーリーなんかより遥かに深い愛の真実がある。ああ・・・映画って本当に、素晴らしい・・・   追記:シベ超に関する怪奇現象が数々報告されているが、私の体験を紹介しよう。私のデッキは通常テープを入れると自動的に再生が始まるのだが、テープを入れても再生できずデッキから吐き出されてしまう。古めのテープで2、3回そういうことはあったが、シベ超の場合は覚えている限り20回トライし、その度吐き出された・・・それ以上の回数は分からない。やはりシベ超には私たちの知らない何かがあるのか?結果が分かり次第、追って報告する(嘘)
0点(2004-06-08 22:31:02)(笑:6票) (良:2票)
2.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
世間の評価に反して、私の中では8点→6点→4点と赤丸急降下していくこの映画。世の中を知っていくと、アンディにだんだん共感できなくなり、今じゃ反感すら感じてしまう。改めて見ると、アンディは要領がよく実に抜け目のない人物で、所長に取り入って経理の仕事までゲットしてしまう。・・・こういう人いるんだよね~。大体職場でのこういうタイプの人って赤提灯での格好の餌食になるのに、なぜこの映画ではこんなにも絶賛されてしまうのか?最後に希望を語るからか?だけどさ。無実の罪で投獄され悔しい思いをした人間が最後に脱獄と横領で本当の犯罪者になって高飛び。横領した金を送金してもらって左団扇の生活をしていたあのアニータが「希望をもって」と言ったら、許せますか?私だったら許せませんね。それとも人知れずコツコツ「努力」していたのがよかったのか?でもこれもイマイチ腑に落ちない。結局逃げたのは自分だけ。自分だけちゃっかり逃げて、レッドには「希望を持て」で終わり?なんだかなー。どうせ逃げるんだったら自分だけじゃなくて、刑務所の全員じゃなくていいからせめて仲のよかった仲間も誘って一緒に逃げたらどうなのさ。残された彼らには希望どころか絶望でしょうからね、仲のよかったアンディが逃げて看守が自分たちを見る目も厳しくなりますから。そしてやりきれないのが、ひとり勝ちのアンディに対し、本好きのブルックスや試験勉強を頑張ってシャバに戻ろうとしていた若者、コツコツ真面目な人は報われることなく死んでいくこと。もし死んだと思っていたブルックスが実は生きていて、戻りたくなかったシャバで頑張って暮らしていて、そんな彼が希望を語るなら、私もすんなり受け入れられたでしょうけど。結局アンディだけが笑い、死んだ人も含めた大多数は絶望、レッドはどうなるか分からん(苦笑)でもまあ世の中の皮肉さは多分に出ていてそれを見るのは面白いのでこれ以上点数は下げません(笑) 4点のここでの定義のように、期待しなければそれなりに希望は感じられてた・・・かな?
4点(2004-06-10 07:52:48)(良:5票)
3.  死霊の盆踊り
ああ、ついにこの日がやってきた。ワーストランキングに初登場1位で鮮烈に現れた「死霊の盆踊り」。ここから「死霊スレイヤー」の聖杯探求は始まった。ツ○ヤどころか近所のレンタル店を当たっても手がかりすら見つからず途方にくれた私の前に一匹の蜘蛛が現れ、レンタル上がりの中古ビデオ通販への道をその糸で導いてくれた。そして、今日---黒猫の男が聖杯を持って、私の目の前に現れた・・・さあ・・・聖杯との対面だ。 しかし何ということか。杯がザルで出来たこの聖杯は、0点はあの「シベ超」で当分打ち止めにしようという私の決意など簡単にろ過してしまった。 山梨、オチ梨、意味梨の内容を語るのも野暮な気もするのでここでは語るまい。ここでは見ている自分自身の心境、状態を正直に語ろうと思う。 B級映画、バカ映画、クソ映画、トンデモ映画、ダメな映画を形容する言葉は数あれど、そのどれもこの映画には当てはまらない、いや、これを一言でどう言えばいいのか的確な言葉が見つからない、さらに一言で片付けてしまっていいのかという気さえして、映画の出来よりも自分の言語感覚のなさを心底悔やんでいた。そして映画そのものと見ている自分自身の脱力感が奇妙なハーモニーを奏で、エクスタシーすら感じてしまう91分。私の意識はすでに現実世界を超越し彼岸へと達し、この情けないほど馬鹿馬鹿しく、最早多くのレンタル店から撤去されまともに振り返られることも少ないこの映画の、冥土での幸せを祈らずにはいられなかった。 ああ、これはまさに聖杯だ、ザルだろうが何だろうが。この高揚感を誰かに話したい。でもおおっぴらにこの映画を好きだと語るのははばかられる・・・まるで隣の奥さんが見知らぬジェントルマンと仲良く歩いている時に目が合ってしまった時のように。いけないものを見てしまったのか?しかしそれ以上に、このザルでできた聖杯に7800ものタイ米をはたいてしまった自分自身こそ、誰より罪深い人間なのかも知れない。そして私が死んだら、あのカンペおやじに導かれ満月の墓場で己の肉体という恥をさらし、ウッド以上の物好きによってフィルムに残されてしまうのだろうか。それまでの心の慰めとして、抱えてしまった罪と秘密の重さを、ここで、「死霊の盆踊りフリーメーソン」で共有することにしよう。  また私はひとつ、十字架を背負ってしまったのだ。ダンボールで出来た十字架を。
0点(2004-07-04 14:08:21)(笑:3票) (良:2票)
4.  タイタニック(1997) 《ネタバレ》 
私は大デブと言う訳ではないが、まあ言ってみれば「プチでぶ」ってとこだろうと思う。「スポーツやってらっしゃるの?」と聞かれることが多いが、実はかなり肉弛んでます(苦笑)まあそんな私がケイト・ウィンスレットに共感を抱くのはご想像いただけるかと。ハリウッドもスレンダーな女優が多くなってきて、そこに現れた二の腕のぶっとい彼女に、ドレスなのに斧を持った姿があまりに様になりすぎるその体格に、「頑張れ・・・君はデブの希望の光だ!」と勝手に希望を託していたんである。その希望は打ち砕かれ、太りやすい体質の彼女はその後体質がアダとなって作品に恵まれなかったが・・・やはりこの映画は「ターミネーター」のキャメロンらしいと言うか、男が死んで女は愛を胸に生きていく・・・なんてまるっきりそのままやんか。と今になっては冷めた見方もできるのだが、当時の勢いで行けばやはり9点は堅いと思う。
9点(2004-12-18 23:06:01)(笑:3票) (良:1票)
5.  北斗の拳(1995)
何だ普通のB級じゃんかよ、と思って楽しんでしまった私は多分死んでいる。
5点(2004-07-30 01:00:02)(笑:4票)
6.  ターミナル 《ネタバレ》 
期待はずれでした。ゼタジョーンズがいらない気がしましたね。そもそもなれ初めにしたって、なぜその時だけナボルスキーさんが英語しゃべれたのか分からない。ゼタジョーンズのフライト便を教えていたけど、ああいう状況でナボルスキーさん、そこまで見る余裕あったんでしょうかね?疑問です。清掃係のインド人が「あいつはCIAだ」なんてこと言っていたけれど、結局なぜそのときだけ英語がしゃべれたのかは分からないまま。英語の勉強をはじめたのはその後だし。その一件で興ざめしました。ゼタジョーンズ演じるアメリアも結局どっちつかずの女で、途中共感したところもあったんだけどラストあの男と一緒に去っていくのを見て「共感して損した!」と思いました。いくらナボルスキーさんが国に帰れるからってあんまりです。別れの決断をしたのなら他の男に依存するな!って言いたい気分。どうしたスピルバーグ!って叫びたい気分です。ゼタジョーンズ以外の空港の人たち(スタンリー・トゥッチも含めて)がいい演技でいい雰囲気出してたのに、ゼタジョーンズの分からなさで一気に私のテンションは下がりました。いや、ゼタジョーンズが嫌いと言うんじゃなくて、彼女の役はいらなかったな、個人的には。  追記:いろいろと納得できない部分は多かったんだけど、よくよく考えてみると、スピルバーグ自身マイノリティと言えばマイノリティなんだよね。ナボルスキー=スピルバーグ、と考えるとけっこう面白いかもしれない。クラコウジア人なのにアメリカ人受けするキャラクターのナボルスキーは、アメリカで、ハリウッドで大成功したスピルバーグと重なる。でもマイノリティとしてのアイデンティティを捨てきれないスピルバーグは、結局アメリア・・・アメリカとは結ばれることはなかった、完全にアメリカの中に溶け込んでいる訳ではないということを暗示しているのか?さまざまな国籍・人種が交差する空港は、そのまま人種のるつぼアメリカの縮図でもあるのだから。
4点(2004-12-22 21:41:39)(良:3票)
7.  スターゲイト
バカと言われようが自分の信じる道を行く人が私は好きだ。映画界でバカと呼ばれる道を選び突き進む勇者エメリッヒ。そして、そのエメリッヒの「バカである自由」がとめどなく溢れているのが「スターゲイト」である。 最愛の息子を失い傷心の大佐に、どことなくジョン・レノンに似てる学会窓際族の考古学者、この2人が生きる意志と場所を見つけ出すのがストーリーの本筋だが、そんなこと忘れそうなほどに怒涛のように押し寄せる「前にこんなのあったよね」的デジャヴ映像の数々。常に進歩が求められるハリウッドじゃただでさえ顰蹙買いそうなのに、さらに恥の上塗りと言うか、その全てをいかにも超大作と言わんばかりの音楽が盛り立てる。だけどその「いかにも」が私は好きなんだ。エメリッヒって本当に映画が大好きなんだなって思う。どの作品もそうなんだけどハリーハウゼンなんかの古典SFテイストへのオマージュがあるよね、これもそうだけど。古典だけじゃなくて割と最近(「インディジョーンズ」や「スターウォーズ」シリーズに、後に自分で作るID4!)のやつまでやっちゃってるけど。最新技術を惜しげもなく使うくせに古いテイストはそのまま残しちゃうから「トンデモ」って思われるのかな。それでもいいじゃない、昔はきっと今よりずっと映画に夢が溢れていたと思うしそれを思い出すんだ、こういうの見てると。これは映画への夢と自由な映画作りを求めてハリウッドにやってきたドイツ人の心象風景であって、何でもありなエンターテインメントの闇鍋状態の中に、悪評されようが大好きな映画への夢を再現しようとしているひたむきなおバカさんの姿がある。それでいて見過ごされがちなドラマ部分もきちんと仕事していて、ロストイントランスレーション状態の異星人と会話が出来るようになる過程は説得力あるし、失意の大佐がやる気になった理由を理解させる手法も効果的。ラストの「敬礼」はマジ感動したよ、泣きはしないけど。しかし最近はエメリッヒも、「バカ」と呼ばれるのを気にし出したのだろうか。ID4の「地球は人類が守る」やDATの「地球環境は人類が守らねば」(ありゃりゃ大して違わないや)みたいにもったいぶったテーマなんて捨てて、これのように夢と自由というアドレナリンを爆発させた映画をまた作ってくれ。そしたらまたあたしは10点つけるよ、間違いなく。
10点(2004-07-01 09:24:10)(良:3票)
8.  レイダース/失われたゾンビ
うっわ~、サイッテー、最低です。最高にサイテーです。私の中でダメ映画番付なるものがるのですが、それまで西の横綱だった「女子高生チェーンソー」を押しのけて、今はこれが西の横綱です。ついでに東は・・・言う必要もないでしょう(笑)これを一言でいうなら「厨房」。キッチンじゃないですね、2chでおなじみの「厨房」です。実を言うと、パッケージを見た時点で点数決まってました。中学校の文化祭のお化け屋敷のポスターみたいなイラストだけでマイナス100点。タイトルにマイナス1点、パッケージ裏面のボディコピー、「パリのファンが狂喜して舞台に駆け上がり、映画の中のゾンビと格闘を始めた」ってくだりに9点、パッケージの段階ですでにマイナス92点でした(笑)しかしこれは序の口に過ぎませんでした・・・「インディペンデント・インターナショナル」のロゴマークがまた厨房丸出しのヘタクソさ・・・っつーか、会社名みたいだけど実は「自主製作」ってことっすよね??しかしその後のテーマソング、テーマソング・・・安っぽいシンセの音、「死人が俺を追ってくる~♪」に代表される脱力モノの歌詞、ジャーッという音に合わせてどアップになる、雰囲気だけデビッド・ボウイに似たゾンビ・・・こんな厨房並みのセンスでエセMTV状態のオープニングが・・・マイナス500点・・・・・・・・・・はぁぁ。もう本編はほとんど語る必要なし。中学校の映研並。いや、コンクールに出られる映研のほうがまだマシなもの作れるはずです。うまく説明できないのですが、選ばれしダメ映画だけが持つオーラを、これにも感じました。それ以前に同様のオーラを感じたのと言えば「死霊の盆踊り」くらいですが、こちらの方が20年も時代が進んでから作られた分罪は重いです。そういえば「死霊~」のレビューで死霊にも盆踊りをする権利があるとおっしゃっていた方がいましたが、私は思います。ゾンビだってMTVごっこをする自由があるのだと。Human Lights For ZOMBIES,ゾンビにも人権を!!
0点(2004-08-27 23:24:39)(笑:2票) (良:1票)
9.  アルマゲドン(1998)
ちょうどコレが公開されたのがミレニアム前の1999の年で、ちょうど世の中はノストラダムスの7の月にカウントダウンって雰囲気だった。そういう時代の雰囲気があったから大ヒットした。今やってももうウケない。でもあたしは21世紀4年目になってもこれを見るとゾクゾクしてしまうんだ。何て言うのかな、あたしの中の”漢(おとこ)”が揺さぶられるっつーのか。何度も見て内容覚えて、ほとんどBGM代わりにしているような時でもシャトルが飛び立つ辺りだと目が釘付けになるんだ。一糸乱れず向き直る軍の上官たち、その中を歩いていくブルーカラーのガテン宇宙飛行士軍団。規律を乱さず国を守る男たちの誇りと、バカでスケベで口悪くて遊び好きだけど誰にも負けない技を持つ男たちの誇り。相対する二つの誇りが、この時交差しあってひとつに重なり合ったようだった。方法論が全く違うけれどお互いが、「漢」として飛び立ち、それを「漢」として見守るような。女のあたしが立ち入っちゃいけないような、だけどだからこそ男になってそこにいたかったような。シャトルが飛び立つ時、あたしには神が見えたような気がするよ。それこそみゆきに歌われた黒部ダムに散った男たちのような、いろんな場所で命をかけた男たちの思いがシャトルを後押ししてるようで。今は映画の中で小惑星のかけらがぶつかった世界貿易センタービルも、ドッキングした宇宙ステーションミールもなくなってしまったけれど、こういうのを作り上げた男たちの思いがあの時あそこに神になって現れた、考え過ぎかもしれないけどそう見えたんだ。実を言うと、あたしの家系はブルーカラー系なんだ。ハリーたちのようなバカどもが好きだ。バカだけど一本筋が通ったコイツらが好きだし、コイツらにあたしはありがとうって言うよ。こんなバカな血筋に生まれたことを、あたしは誇りに思うって。話や科学考証がでたらめなんてあたしにはどうでもいい。あたしの中に熱い思いがある限り、いつまでもこの映画で泣けると思うから。あたしがコレをけなしたら、それはあたし自身をけなすことにもなるからさ。
10点(2004-06-11 19:15:24)(良:3票)
10.  女子高生チェーンソー
「邦題のチカラ」。ここにレビューをするようになって以来、魅惑的な邦題の持つ悪魔的な破壊力を何度感じたことか。「死霊の盆踊り」、映画が本来持っていたいかがわしさに満ちた怪作の持つ腰砕け感をこれほど的確に表した邦題があっただろうか。そして昨夜、新作レビュー一覧を覗くと・・・そこに燦然と輝く、ハッタリとドグマに満ち溢れた邦題。私はホラーは滅多に見ない。怖いと言うより引くんである。ツ○ヤのホラーのコーナーから手に取ったことは一度もない。そんな私を初めてホラーの棚に手を伸ばさせたのが何を隠そう「女子高生チェーンソー」である。この作品を手に取った唯一無二の理由がこの邦題であることは想像に難くないだろう。片や「女子高生」、こなた「チェーンソー」、片方だけでも見世物的ないかがわしさがプンプンするのにそれが合体してしまうとは一体どんな映画なのか。・・・・・・・・・今私が言えるのは「名は体を表す」ということである。ミニスカにルーズではないがハイソックスでキメた中に、全員ではないが明らかに推定三十路目前がいる「女子高生軍団」の、実年齢なんてまるで考えてない乱痴気騒ぎの後に待っている驚愕のラスト---このラストの破壊力はあの「シベ超」以上かもしれない---「何でやねん?!!」・・・「・・・つーか、何それ???」・・・しまいには「・・・そんなこと言われても・・・」唖然呆然として数分の間に溜息さえ出尽くした私はまるで「ちびまる子ちゃん」の1コマのようにタテ線を背負い謎の小さな渦巻に取り巻かれたまる子のように、ただ小さくうつむいたまま激しい鬱状態に陥った・・・ああーもういいや。寝る。寝るったら寝る。追記:あまりネタバレしたくないので詳しくは避けるが、監督は「映画とはいかがわしい見世物である」ということを理解している節がある。シベ超、盆踊り、北京原人等に心動かされる方なら、この映画の「良さ」を理解できると思う。実際私は(ある意味)感動しました。「21世紀0点伝説」と呼ぶにふさわしいこの映画に、20世紀末の伝説となったTVアニメのテーマソングの一節を捧げて締めくくりたい。  「女子チェーン(略称)よ、神話になれ」
0点(2004-08-02 23:52:09)(笑:3票)
11.  シベリア超特急2
近所のツ○ヤは毎週木曜が旧作半額のサービスデイであり、大抵私は木曜に何本かまとめて借りる。普段は適当に選ぶが、気が向いた時はテーマを決めて関連作をまとめ借りしたりする。で、今回は「クソ映画に乾杯!ウィークエンド」である。ラインナップは「北斗の拳」「北京原人」そしてコレである。邦画の棚からまず「北京原人」、続いてコレを、初めてシベ超第1作を手にした時のように胸躍らせながら手に取り、喜び勇んでアクションコーナーに向かう。しかしこんな私でもいざレジに並ぶとなるとためらわれた。このクソ映画3本立て。サービスデイの大行列の中、このラインナップを奇異な目で見られるかと思うとさすがに気が引け、無意識にラベルを下に向けてしまう・・・意気地なし。いつもより長く感じられる行列がやっと終わり自分の番が来たが、レジのお姉さんはその前にいた「ファインディング・ニモ」の親子連れに対するのと変わらぬ笑顔で「全部1週間でよろしいですか?」・・・プロや。この人プロや!この最強ラインナップに一歩も引かず変わらぬ笑顔で応対するお姉さんに感激していると、お姉さんの胸のバッジにでかでかと「実習中」の文字が・・・そうか。知らないんだ。まだ駆け出しで、スレてないんだ・・・そんなお姉さんにささやかな感動を覚え家路についたのだった・・・さて北京と北斗の鑑賞を済ませようやく見たのだが・・・例によって「話さないでください」の字幕。しかし実を言うと、3度のどんでん返しの最後がどこなのか分からなかったのである。エンドロールの後のテロップではないようだ・・・じゃあどこに?!前作で観客を驚愕と不安と激昂と(心の中で)慟哭と、そして果てしない感動に陥れたあのエンディングが、今作のどんでん返しをどんでん返しと思わせなくなってしまったように思う。確かに映画としては前よりまとまっていたのだが、まさに「破壊神降臨!!」であった前作ほどのパワーはなかった・・・点数としてはこちらの方が高くなるが複雑な心境である。子供の成長を喜ぶ一方で、成長と引換えに穢れなき純真な瞳は失われてゆく・・・そして晴郎も成長し、知ってしまった。成長することで失われるものもある。どうか○タヤの新人のお姉さん、今の新鮮な気持ちを忘れずにこれからもレジで笑顔で頑張って欲しい。そしてこれを読んでもし「私のことかな?」と思ったら、この場を借りて言わせてね。ありがとう・・・
2点(2004-07-31 11:46:53)(笑:2票) (良:1票)
12.  北京原人 Who are you?
遠泳ってしたことありますか?中学の時臨海学校で一度体験したんですけど、すごく不思議なもんです。マラソン大会どうやってサボるかばかり考えていた私なので、遠泳の日にもサボれるように朝の体温測定の時に脇の下を揉んで揉んで揉みまくって、熱があることにしようとしたけれどあっさり保健の先生に「泳いでらっしゃい」と言われ撃沈・・・でもまあ実際泳いで見ると確かに海岸線が遠くなって不安にならないでもないですが、折り返して海岸に向かう後半になると不思議と泳げる気がするんです。そして砂浜が近づくに連れ、これで終わってしまうの?何か物足りないなぁ、もっともっと泳げそうな気がするのです。そして陸に上がると普通水から上がった時って体が重いんですが、すごく軽いんですよ。ふわーっとしてて。あんなに遠泳嫌がっていた私だったのにとても気持ちが良かった。きっとマラソンの「ランナーズ・ハイ」っていうのもこんな感じなんだろう・・・えっ?何でこんな話をしたかって?佐藤純弥氏のフィルモグラフィー拝見しました。「君よ憤怒の河を渉れ」・・・ユリーカ。そういうことだったのか!この映画はまさしく「憤怒の河」と呼ぶにふさわしいものであったのです。「川」ではなく、「河」。これは中国の揚子江のようにとにかく大きな「河」なのです。あっちで実際に見たことありますが、当日うまい具合に霧が立ち込めていたせいもあって向こう岸が全然見えなくて、利根川とか信濃川くらいしか知らないニッポン人の私には海かと思うようなデカさでした。同じようにこの映画も、向こう岸の予測など到底つかない大河であり、自分の映画人生を賭け、自身の映画に対しオマージュを捧げた・・・つもりだったのかもしれません。これをずっと見ているとどんなにぬるい映画ファンでも叫びたくなること請け合いです。何じゃこりゃって。しかし次から次へと押し寄せるトンデモの細波にいつしか怒る気力さえ失い・・・気がつくと様々な感情を超越し、むしろ清々しさを感じる自分がいるのです。そう、それはかつて大海原を泳ぎきったあの時のような---どうだ純弥、泳ぎきってみせたぜ、この憤怒の河を!!・・・まあ私はシベ超なんかも見ているので、すでに憤怒の河は何度も越えてしまい、最早この手の映画に対して怒りの感情どころか征服欲が湧いている状態でありますが。君も渉ってみないか、この憤怒の河を。
1点(2004-07-29 21:58:41)(笑:2票) (良:1票)
13.  デビルマン 《ネタバレ》 
「CASSHERN」の経験もあってか、当初は静観するつもりだった。しかしここの平均点の異常なほどの低さに、「北京原人」と肩を並べるような低さに、ついつい食指が動いてしまい劇場まで見に行ってしまった。これは反則なのだが、実はあまりの平均点の低さに見る前からコメント案を考えていた・・・0点だと思ったら、テーマソングをもじった一言コメントにしようと。しかし幸いというべきか、そのコメント案は使われることなく終わった。見終わった後消化不良気味の自分がいた。はたしてこれは0点か1点かで悩むような作品だろうか?と。少なくとも私にとっては、そこまでの作品ではなかった。確かに出だしから前半にかけては、主演俳優の棒読み演技もさることながら、スポンサーのロゴマークが胸に大きくプリントされた体育着、明がデビルマンになったときのリョウのセリフなど、あらゆるものが「基本的にどこかズレているのでは?」と感じさせるに充分だった。それは宇崎夫妻の会話など、後半でも引き継がれている。しかし(私にとって)この作品を0点か1点かの淵から救い上げたのは、ミーコこと川本さんの存在だった。川本さんと少年の関係も、考えてみれば不思議ではある。川本さんのほうはともかく、少年はいくら自分を助けてくれたとはいえ、そんなに簡単に赤の他人になつくものだろうか?だが川本さんを見ているうち、そんなことはどうでも良くなってしまった。川本さんはデーモンにはなったが、少年を守るためなら夜叉にもなる、人間らしいというよりは女、いずれは母親になるであろう女としての母性と攻撃性を体現していた。永井豪氏がアメリカ版には出演を拒否したが、この作品には出演を快諾した理由が、彼女を通して分かった気がする。とはいえ。彼女がいなければ、私もおそらく1点をつけていたであろうと思う。それだけ基本的な部分はおざなりではある。そのため甘い点数ではあるが、この5点はほとんどがミーコに捧げるものである。
5点(2004-10-24 20:17:54)(良:3票)
14.  地獄のヒーロー/ザ・プレジデント・マン<TVM>
天皇誕生日にコレを放送してしまうテレ東の男気に3点やるよ。
3点(2004-12-23 23:54:03)(笑:2票)
15.  トゥルーライズ
(7/21記)今回10点に格上げするにあたり、10点をつける自分なりの基準についてここで説明したいと思う。ここに登録してもうすぐ2ヶ月、だんだん自分なりの点数のつけ方が分かってきたのだが、「最高に面白い!ブラボー!!」という作品はあえて9点なのである。ではどんな作品に10点をつけるかというとそれプラスアルファが必要で、例えば自分の価値観に決定的な影響を与えたとか、コレだけは絶対に何があっても自分の手元に置いておきたいとか、何がしかのプラスの影響が強く出たものに10点をつけている。そういう意味ではこの作品はまさに私自身の映画の楽しみ方に決定的な影響を与えた作品であった。最初のシュワが女の手を取り「タンゴを?」と言った瞬間にフロアの音楽がタンゴ調に変わってしまう、この時点で私は「ああ、そういう映画なんだな」と理解した。そしてその瞬間、無意識のうちに「映画とは所詮スクリーンの中の虚構の世界、ありえない事を楽しみに変えるのが極意なり」と理解したのである。キャメロンがスクリーンで繰り広げる「ボケ」の数々に内心「ありえねぇぇ!!!」とツッコみながら、さあ何でもかかって来い、こっちはどんどん面白がってやる!と思っているうちに、全てがマンガのようなスコーーーンと突き抜けた馬鹿馬鹿しさがなんとも心地良くなってきた。映画なんだから、いくらありえなくたっていい。変にリアリティが追及されて現実を見ているような映画より、脳天突き抜けるほどのありえない世界に浸って目の前の不可思議を味わいたい。それまでどちらかというとスクエアだった私が、こうしておバカ映画を愛するようになってしまったのである。「常識破壊」というキャッチコピーのごとく、私はキャメロンに自分自身の常識を破壊された。もう、ことごとく湯水のごとく金を使いまくった超絶バカ映画(バカだとちゃんと自覚している映画)は、後にも先にもこれ以上のものはないと思うし、今でも仕事で心身疲れきったときはつい見てしまう。そして見るたびに、常識やこの世の仕組みやルールなんてモノは完璧に置き去りにして脳内旅行へ旅に出る。私にとっては、ある意味究極のファンタジーでもある。
10点(2004-06-05 09:50:58)(良:2票)
16.  ポーリー(1998)
これ、クリスマスに放送してほしかったですね。関東地方では昨日の深夜(今日の未明)の放送だったんですけど、微笑ましいところあり、涙ありで家族でホンワカできる映画です。その一方で、心の痛みが分かる人向けの話でもあります。少女マリーを筆頭として、ポーリーと心を通わせられるのは、外国人や孤独な老人など、世の中から置き去りにされる人たち。一方で軍人のマリーの父親や大学教授などの世間体のいい立場の人たちはポーリーを不審な目で見る。そういうところに世間の世知辛さを感じる映画でもありました。
7点(2004-12-31 16:49:50)(良:2票)
17.  仕立て屋の恋
もう一度見たくなりました。で、再鑑賞。迷わず10点。そう言えば私ってあまり恋愛物って見てない。かれこれ10年以上前にシネマスクエアでこれを見たけど、これが無意識にインプリントされちゃったのか、ハリウッド製恋愛ドラマなんて本当に軽くてチープに思えて見る気がしない。今さらいうまでもないでしょう、ラストでのイール氏のセリフ。煮ようが焼かれようが、何をされても構わないただひたすら君を愛しているだけだ、その純粋な愛の真実をこれほど完璧にまとめた言葉があったでしょうか?その伏線としてイール氏独特の愛し方があるわけですが、アリスを部屋から追い出した後彼女が座ったベッドの匂いを嗅ぐシーンは、何を求める訳ではない、ただアリスがいることが幸せだという存在そのものを愛する純粋な愛がそこにあった。考えてみれば、覗き見(にしては堂々としてるけど)も含めて、彼女の実害になるようなことは何一つしていないんですよねえ・・・そこにかぶさる毎度のような音楽。時にゆったりと流れるそれこそが、イール氏の何があっても変わらぬ想いに重なり、イール氏の人となりを演出していると私は思います。要は演出の一環だと。 見終わって時計見たら、「え?まだこんな時間なの??」って思ってDVDの収録時間見たら、何と76分!何この短さ?!丸々2時間見てるような気分だった。それだけ濃密な世界を、一分の無駄もなくここまで完璧に仕上げたルコントにとれびあ~んと、思い切り日本語なまり(ってゆーか日本語口調)だが最大の賛辞を送ります。
10点(2004-07-06 12:34:46)(良:2票)
18.  チアリーダー忍者
あははははは・・・・・21世紀になってもエドウッド魂は健在ですなあ・・・しかしこれは確信犯です。それもエドウッドのチープさが、「この映画は動物を虐待していません」21世紀の安全第一、動物愛護、環境保護的思想と理想的な結婚をして、すごくへっぽこな作品に仕上がりました。出てくる動物は全部着ぐるみかぬいぐるみ、激しいアクションシーンはダッチワイフにやらせて出演者の安全を確保。「爆発シーンはお金がかかるので資料映像をお楽しみください」と、戦争の爆撃映像でお茶を濁す。もう全編こんな調子だから、クライマックスで日本のスーパー戦隊物のようなロボットファイトのシーンになっても全然驚きません。チアのお姉ちゃんの忍者アクションは猫の声がかぶさるキャットファイト、アクションシーンは飾りにすらなっていませんし、映画を見終わって「こいつら何のために忍者修行したんだろう・・・」と思ってしまいます。その他パンチラのためにだけ振り出す雨、同じくパンチラのためにだけでてくるスカイホッピー(懐かしい!)など、チープとおバカとエロのためなら手段を選ばないことに秋の青空のようなすがすがしさを感じます。もっとも、今日の天気は雨なんですがね。
2点(2004-09-05 11:33:07)(笑:2票)
19.  父の祈りを 《ネタバレ》 
魂を揺さぶられる映画だった。ピート・ポスルスウェイト演じる父ジュゼッペに秘められた揺るぎない強さ。自分に利があろうと信念に反することはしない、その不器用ながら裏のない純粋な生真面目さこそが、威厳や父権の誇示とは一味違うジュゼッペの持つ強さであった。父と息子、分かり合えたと思ったときに訪れる永遠の別れ。ジュゼッペの霊を弔う炎が、ひとつまたひとつ、監獄の小さな窓から投げられる。怒り・悲しみ・憎しみ・侮蔑・・・北アイルランド闘争を巡る「大英帝国」の負の一面を描き、考えられる限りのマイナスの感情が激しくうねるこの映画の中で、その精霊流しに似た美しい場面に私は救いを見た。父の思いは荒波渦巻く海を照らす灯台のように、こんなにも多くの囚人たちの心を導いたのか。私の心象風景と一致したこの映像に涙を堪えることは不可能だった・・・そう言えばこの映画の原題は「In the name of the Father」これは「父なる神の名のもとに」という意味があるらしい。クリスチャンでない私が言うのも恐縮だが、磔になることで人々を罪から救おうとしたキリストのようでもある。ジュゼッペは命を落としても、愛する息子は今や自分の足で歩き出した。ラストの自由を勝ち得て正面から堂々と出て行くジェリーの顔のなんと誇らしいことか。巨悪は消えず許されざることはまだまだたくさんある。しかし最早過去とは違うジェリーの姿に不思議な安堵を覚えたのも確かだ。どんな事実があろうとも、もう決して逃げることはないと。弱く、落ちぶれていたとしても、人は生まれ変わることができるのだから。父親不在が言われる日本でこれほど多くの人がジュゼッペを絶賛するのも、世渡りが下手でも決して自分を曲げない、どことなく「不器用ですから」の高倉健を思わせる、少し懐かしい理想の父親像があるからではないか。どこの誰とは言わないが、近頃男の強さだの父権を誤った形で意識し、力を使うことこそ正義だと言わんばかりの人間がいるが、ただひたすらに家族を愛し神を信じ、信念を持って生きた男の「強さ」もまた、強い父親の姿であることをもう一度見直してもいいと思う。テロが題材となっている以上、今はこのような作品が作られないだろうと思うと残念でならない。序盤の住民と英国軍の衝突シーンの迫力は、アメリカ資本が入って作品の質を高めた稀有な例のひとつであるだけになおさらだ。映像も音楽も文句なし。これぞ名作。
10点(2004-06-28 17:25:22)(良:2票)
20.  エアフォース・ワン
コン・エアーとこれの違いが分からない私は逝ってよしですか?
5点(2004-07-05 13:19:23)(笑:2票)

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