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 > TK of the World さんのレビュー一覧
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プロフィール
コメント数 208
性別 男性
年齢 39歳
自己紹介 エセ映画好きの30代、男性です。

【評価基準】
成績風に5段階で評価します。
0点=「1」…クソつまらん、逆に印象に残ってるわ!!
3点=「2」…退屈、もう観ることはない。
5点=「3」…微妙、可もなく不可もなく、ピンと来ず。
8点=「4」…見てよかった、おもしろい!
10点=「5」…神、ブッ飛ぶ、殿堂入り。



宜しくお願い致します!!!

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評価順12
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1.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
imaxで鑑賞。imaxという映像技術は本当に神がかってる事を文字通り体感しました。全ての3D映画は絶対にimaxで見るべき。綺麗さが雲泥の差です。  映画に関しては、映像技術のすごさ、どうやって撮影されたのかという驚きなど、この映画の存在自体が偉業である事、90分と短い時間の中でこれだけ観客をドキドキさせ楽しませるのは、まるで映画というよりアトラクションのようだ、という事は分かりました。  しかし!ストーリーを楽しみたい僕としては、結局同じ展開が何回も続くだけで、正直ハラハラ演出に段々飽きてくる。  大まかには『宇宙空間に一人取り残された人間が数々の危機を乗り越え最終的には地球に帰れた』ってだけの話ですよね。 僕みたいな人間は、その間に何があっても最後は地球に帰れるんでしょ、って思ってどうでもよくなってしまう。もうこうなると事あるごとにいちいちトラブるのがめんどくさい。 しかもパターンが全部同じ。扉が開かないとかボタンがきかないとか… 音楽のパターンも、仰々しい音楽が徐々に音量が上がり、最後ドン!みたいな。ぜーんぶこのパターンだから終盤はもういいわ!ってなる。  ただよかった点は、やはりサンドラブロックのセクシーさ。宇宙服を脱いだ時現れる体はまさに垂涎モノ笑。 あと最後水から上がり重力を感じるシーン。ここの喜び表現演技が素晴らしすぎる! 我々は日常重力を意識しませんが、重力を感じる喜びがこんなにも伝わってきた時点で、この映画に完全に入り込んでいた事を気づかされた。  そして自分の足でしっかりと立ち上がったところで、タイトルがドーン!!  え?原題ってGRAVITYなの?じゃあ邦題意味真逆じゃねーか!!日本の配給会社は勝手に何してんですか? だってこの映画は、地球で悲しい出来事に見舞われた主人公が宇宙に行くけど、無重力空間はあまりに過酷で、やはり地球に帰りたい、でついぞ地球に到着し、重力を感じる…。 この重力こそが地球なんだ。(まさに母なる地球) 地球(=重力)って素晴らしい!ってシーンの後にGRAVITYって出てきて、おー拍手ー!!ってアメリカではなってるはずじゃないですか。 なのに完全に反対の意味の邦題をつける感覚が本当に理解不能。最後の最後で映画の製作者ではなくバカ配給会社に腹が立つという本当に勿体ない結果に。  まあこの手のハラハラ劇は頭使わずにただ楽しめばいいので、万人受けしてるのは納得でした。
[映画館(字幕)] 5点(2014-03-12 21:46:08)(良:3票)
2.  ALWAYS 三丁目の夕日 《ネタバレ》 
あまりに多くの人に薦められたので期待過多になってしまったせいか、残念な結果に終わってしまいました。やっぱ映画ってのは人それぞれ好みがあって、僕はこの演出はだいぶ苦手ですね。子供がクジひくとこで「今日こそ当ててやるぜい」とか言って腕組んでにらみ合うとことか、テレビで何を見るの?ってシーンで「決まってるじゃないかー!」とか言ってみんなでチョップしてるとことか、見ててサムいです。あと最後のほうで、茶川さんが道の真ん中で「淳之介ー!」って叫んだときは「うわーやっちゃったー!」って思いましたね。しかも何でタイミング良く淳之介はそこに突っ立ってんだよ?どうやって車から降りたんだ?This is ご都合主義!
[地上波(邦画)] 3点(2006-12-23 13:02:05)(良:3票)
3.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
ハラが立った点が3点。①ギルバートの管理能力のなさ。アーニーがすぐどっか行っちゃうの知ってるんだから、ちゃんと見張っとけよ。何回同じミスしてんだ。②不倫クソババアの意味。心情が全く理解できん。単純に夫がかわいそうだ。どうやら殺されたようなニュアンスだし。③事あるごとにギルバートをけなす母親。夫の自殺によるショックは計り知れないものだと思うけど、7年間も子育てを放棄してギルバートに責任転嫁して、それでいて「私だってこうなりたかったわけじゃないのよ。」って言われても納得できませんね。んー、期待してた分ガッカリって感じです。
[地上波(字幕)] 3点(2007-05-06 05:03:51)(良:3票)
4.  チャーリーとチョコレート工場
なぜ?なぜ?なぜなんだー?なぜこんなにみんなの評価が高いんだー!何や訳の分からん残酷な描写と、ウンパなんとかのしょーもないミュージカル見せられて呆然。それでいて最後は「家族は大切にね!」って何じゃそりゃ!まずウォンカはチャーリー家の屋根を修理しろ!(笑)ジョニーデップ好きなのに、この映画ではキモすぎていけてない!
[映画館(字幕)] 3点(2005-10-27 23:02:04)(笑:2票)
5.  ジョンQ-最後の決断- 《ネタバレ》 
成程、アメリカの医療保険制度についての話だから日本人の僕にピンとこなかったんだな。まずね、最初唐突に衝突事故見せられても意味分かんないから腹立つのよ。そして院長や外科医が前半執拗に悪者として描かれてるのも腹立つ。「保険がきかなくて治療を受けれない人は何千万といるのよ!言うなら私じゃなくて議会にいって頂戴!」言ってる事正しいじゃない。それに子供のためなら何でもするってさぁ、その場にいた並んで治療待ってた人はどうなんのよ。今にも産まれそうな妊婦とか赤ん坊抱えた母親とか。Qのせいで、すぐに治療が受けられないんだぞ。何より銃突きつけられて人質にとられた時の恐怖は計り知れないだろう、トラウマになるかもしれないし。なのにスペイン人「ジョンQイイヒト!」あいつアホだ。子供にだって「悪いことはするな」とか伝えてたけど、あなたしてること悪いことじゃないの?自分の息子助けるためなら、人質に銃向けても、抵抗した奴殴っても、狙撃手殴っても悪くないの?自分の心臓移植する時も、物理的に無理があるって言ってるのに「いいからやれ!」って脅迫だろあれはよー。外科医だってやりたい気持ちはあるってんだよ、でもできないって話なんだよ。しかも、みんなの前で自分にピストル撃つつもりかよ、おいおい間近で死なれるほうの気持ち考えてくれよ。でいて最後はご都合主義ですか。サムい展開だよ。しかも最後あいつは英雄?待て、待機者リストにちゃんと名をのせて移植待ってる人はどうなるの?立てこもれば順番スッ飛ばして治療受けれるのかい。たまったもんじゃないね。【結論】アメリカの保険制度がどうであろうと、Qは利己的な凶悪犯罪者だ。
[地上波(吹替)] 3点(2007-11-17 15:27:12)(良:2票)
6.  土竜の唄 潜入捜査官 REIJI 《ネタバレ》 
久しぶりに「ひどい邦画」に当たってしまったな、という感じですね。 もうクドカンのおふざけとかホントクソほどの面白さもないんですけど。低俗すぎて怒りすら覚えました。 地味に伏線を入れてるぶってんのも(純奈のプレゼントが渡した時点では分からないとか)、もう「こんなんでいいっしょ」みたいな手抜きにしか見えない。「仕事」として一脚本執筆のお仕事をやってるだけなんでしょうね。熱意を持って作品を作ろう!って気はこの作品からは一ミリも感じ取れませんね。 三池監督って人の作品は今まで見た事はありませんでしたが、フィルモグラフィを遡ると、この人こそまさに「ザ・日本のクソ映画監督」って感じですね笑。 編集というかシーンの移り変わりとか超乱暴で、雑な仕事してんなぁってのが見え見え。まあ本人も仕事と思って割り切ってやってるのでしょう。アクションシーンのチープさとかホントにゴミ以下としか言いようがないでしょ。 生田斗真は頑張ってるなあと思いました。今までにないハジケ演技に文字通り体を張ってトライしてみようと目的を持って役に挑んでる感じを受けました。上述の「一つの仕事をこなしてる」監督さんと脚本家さんとは作品に取り組む姿勢が違うのが、言わずとも画面を通して伝わってきます。 さて、そんな本人生田さんは演じ終わって完成されたこの映画を見てどう思ったんでしょうか。まあ作品の完成度がどうであれ、俺は自分の演技の幅が広がってよかった、とポジティブに捉えてるのかな。もしそうでなかったら、あまりにも生田さんが浮かばれないよ…。 何かこの作品は、「原作を俺たちで実写化したい!」っていう意気込みから撮影が決まったのではなくて、金儲けの一アイテムとして製作が決まったんだろうなって思います。 とにかくこの映画は、ビジネスの為に製作された、製作者側に製作意欲のない適当な一本です。余計に一生懸命やった生田さんの本心が気になります…。
[映画館(邦画)] 0点(2014-03-09 20:36:58)(良:2票)
7.  フォーガットン 《ネタバレ》 
予告編でかなり期待した人はいっぱいいるはずだ。だが何だこれは!「なぜ母親以外の人が息子のことを忘れてるのか」ということが話のキモで、そこにみんな期待するのに、宇宙人がみんなの記憶を消したっていうウソーーーン!!と叫びたくなるようなちんけなオチが待っている。最後のほうはぶっ飛ぶとこがコントみたいで逆に笑えた(笑)とにもかくにも見る価値のない最弱サスペンス映画。この映画自体が早くforgottenされればいいのよ!
[DVD(字幕)] 0点(2005-10-27 23:23:27)(笑:1票) (良:1票)
8.  ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 
タイトルがすごい有名ってだけであらすじを何も知らずに鑑賞。  これミュージカルシーンがあるんですね。知らなんだ。 ソウルフード屋でギターの女房がいきなり歌い始めた時は何か恥ずかしくなっちゃいましたね。僕がミュージカル映画に対して苦手だと思ってる部分がモロに出てしまいました。あくまで個人的な趣向の話ですが。  あとはまあストーリーなんてあってないようなもんで、とにかく無駄なド派手な演出が盛りだくさん。ホント必要以上に無駄に爆発とか車破壊をしてますよ笑 こういうとこに金使って『ハラハラアクション!』みたいに言われても、僕みたいにストーリーを楽しみたい人間としては、途中から映画鑑賞自体がどうでもよくなってくるんです。  プロットが貧弱すぎて、何でそうなるの?とか、また爆発? みたいに、逆に考え込んでしまって、楽しみたくても楽しめないんですよ。  とにかくストーリーに関係にないシーンが多すぎです。監督は実はとにかく金をかけまくって物をブッ壊したかっただけなんじゃないですか?笑 133分との事ですが、同じようなドンガラガッシャン演出に飽き飽きして早く終われと思いながら見てたので、180分くらいに感じたわ!  まああくまで好き嫌いの話なので、一個人の点数ということで。 でも3割が10点満点つけてることにはビックリしたなあ。
[DVD(字幕)] 0点(2014-03-12 20:17:09)(良:2票)
9.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
僕が勝手に呼ぶところの「人が死ぬ邦画三部作」のうちセカチュー、黄泉がえりは無残にも僕の中の歴代ワースト映画にランクインしてしまったので、本作も所詮あの手の映画だろとなめていました。しかし!この映画は格が違った!!想像し得ぬ感動のラスト!見終わってからも十分くらい涙が止まりませんでした。寒いねといってポケットの中で手をつなぐシーン…女友達に一回でいいからやってくれ!と頼んだらドツかれました(笑)最後ゆうじと一緒に埋めたひまわりが満開になってるのもよかった。でもオレンジレンジが流れ出した瞬間、ビデオの停止ボタンを押したことをここで告白します(笑)満点といいたいけど、子供の演技が鼻についたのと主題歌が感動をぶち壊しにするので8点でフィニッシュです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-27 21:28:56)(良:1票)
10.  ジャッキー・ブラウン 《ネタバレ》 
タランティーノ作品にしては、普通のアメリカ映画的な枠に収まっちゃっていたかなあ。何か起承転結のある物語を一つ見たなあって感じしかしなかったのだけど。 クレジットに「タランティーノ」ってなかったら、本当にただのアメリカ映画ですよ。 あとはデニーロが、何かコーエン兄弟作品に出てきそうなダメ男キャラで扱われてたのが個人的にはちと残念。 タランティーノの映画って必ず昔の映画のサンプルがあるとは知っていたけど、僕は口が裂けてもシネフィルなんて言えるほど映画鑑賞本数こなしてないので、いっつも元ネタに気づいてのニヤニヤ感が僕には共有できなくて悔しかったのですが、今回初めて気づけました。タクシードライバーのトラヴィスが銃を撃つ練習をするシーンですね。しかし、こんなダメンズ役を渡されたデニーロは、あのオマージュシーンをどんな思いで見ていたのでしょうか…笑。 結局ジャッキーは誰を騙し、誰との計画が本当なのか!?少なからずハラハラしながら見てましたが、最終的にはあっけなく終わっちゃいましたね。 でも最後の匂わせるラストはよかったです。行こうと思うけど一緒に行かない描写で終わる…。果たしてマックスはこのあとジャッキーを追いかけるのか…。いつものタランティーノのスカっとする感じではなく、おおっと余韻に浸らせるタイプの終わり方でした。 もう一回みたいとは正直思えなかったけど、また見る機会があったら、まあ見てもいいかなって感じの一本でした。
[DVD(字幕)] 8点(2013-04-24 00:17:57)(良:1票)
11.  千と千尋の神隠し
どこがおもしろいのかさっぱり分からなかった。ストーリーをちゃんと理解してる人がいるなら僕に説明してほしい。要するに、かまじいだの真っ黒黒すけだのが出てきて、子供が「わーかわいい!!」っていうだけの映画じゃなくて?2時間返せ!
[地上波(字幕)] 0点(2005-10-27 20:59:52)(良:1票)
12.  ルディ/涙のウイニング・ラン 《ネタバレ》 
やっぱ実話ものってダメですわ…。実話だって知ってて見てしまうと、途中なかなか大学に編入できなくても、なかなかレギュラーになれなくても、最後はなれるんでしょ?ってストーリーの結末が見通せちゃうからね。何かいきなり荷物担いで大学に行って「どうしても入りたいんです!!」とかいきなり警備員に言うとことか、熱意ってそういう事なの?ちょっと熱すぎてウザかったかな。とは言いつつも、分かっていても最後数十秒でもグラウンドに立てた時はちょっとウッと来ましたね。映画のメッセージとして「夢に向かってあきらめないで努力すれば報われる」っていうのはやっぱりいいことだと思います。でも映画の作品としての完成度は正直、…ですね。ストリングスの壮大な音楽もやたらアメリカ的でウザいし(これは俺の好き嫌いの問題だけど)、練習がどんだけ辛いかとか、体格の差がどれだけハンデになってるのかとかが描かれてないのは残念かなあ。 あとは最後の試合の前に選手たちがコーチに「ルディが出れないならユニフォーム脱ぎます」みたいに言うシーンが、ご丁寧に一人一人順番にコーチの部屋に入っていくんだけど、そんな演出クサすぎますよ。ちょっとお遊戯みたいでシラけました。
[DVD(字幕)] 5点(2012-12-22 22:51:56)(良:1票)
13.  レインマン 《ネタバレ》 
あらすじなどほとんど予習せずに借りました。結論、久しぶりの大当たりでした! まずチャーリーがレイモンドを金目当てで無理矢理連れ出すくだりで一旦観客を突き放します。チャーリー最低やな、と。 その後車で移動する時も、レイモンドの特異な行動にチャーリーは腹を立てていくわけですが、何と幼い記憶の中の怖い時に歌を歌ってくれたレインマンはレイモンドだった事、かつチャーリーにケガをさせないように離れ離れになってしまった事が分かり、ここでのチャーリーの心情の変化にグッと引き込まれましたね。 ベガスを見下ろせるスイートルームで二人で踊りながら「バカみたいだな」の台詞とか、 動く歩道を不思議そうに歩くところとか、クスっとした笑いも多くあり楽しい。 レイモンドはなぜか親しい人をスペルで読むわけだけど、最終的にチャーリーを「C,H,A,R,L,I,E、僕の親友」と呼んだ時はちょっとウッときた。 あとは、電車での別れ際の「良い時は2枚」とか、脚本がけっこうツボでしたね。 ベガスで結局デートができなかったレイモンドになぜスザンナがキスしたのかは正直全然理解できませんでしたが、直後の台詞「ぬれた」でまたクスっと。うーん、やはり脚本がいい。 総じて、ダスティンホフマンの演技と脚本のウマさが個人的には大ヒットでした! 人にも薦められるし、もう一回見たいとも思えるし、傑作だと思います!!
[DVD(字幕)] 8点(2011-11-20 16:16:18)(良:1票)
14.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
まさかビューティフルマインドオチとは!!ブルーレイで見たので、ラストのチ○コもバッチシ写ってましたね。これが日本でモザ無しって事は、絶対に作り物って事ですよね。 デビッドフィンチャーという監督の作品を見るのはこれが初めてでしたが、ちょっとエエ格好してる感じが、あくまで僕個人にとっては好みではなかったですね。何か2010年の邦画の「告白」を見た時と同じような、何か全体的に鼻につくなあって感じの演出でしたね。 小綺麗で洗練されてる感じで、「ホラホラ、これカッコよろしいでっしゃろ?ねえねえ?」って自信満々に勧めて来られてる感じですね。それが若干うざく感じました。(何でこう穿った見方をしてしまうのか、そんな自分も面倒くさくてイヤになるのですが…) ただ、この映画の伝えたい事には非常に共感できましたし、いろいろ仕掛けも満載なので、見れば見る度に新たな発見が生まれるタイプの、作りこまれた映画だとは思います。 ちょっと演出が肌に合わなかったのは残念でしたが、何回見ても楽しめるタイプの映画は好きなので、甘めの8点でフィニッシュです。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-05-13 00:26:30)(良:1票)
15.  それでもボクはやってない 《ネタバレ》 
まず一点。問題提起の為とはいえ、道理に反しているという意味での「悪」の描き方がデフォルメしすぎでは?もしくは実態は本当にここまで不条理なのだろうか。ただこのようにハッキリ描く事で観客は(ある種洗脳チックかもしれないが)映画の伝えたいベクトルと同じ方を向き、苛立ちなどを共有する事となります。  しかし2時間強の中で色ーんな問題を提起してますね。(早く処理したいという理由だけでの)警察の取調べでの自白強要、どうせ勝てないからと示談を進める弁護士、警察にさっさと身柄を渡したい駅員、裁判官が途中で変わる(しかもそれにより傍聴人への対応が違う)、出世の為に有罪に仕立てる検察官…。 そしてそれらだけでなく、被害者の大変さも一応提示されてはいる。被害を受けただけで苦痛なのに、法廷という場で追い込まれるような質問をされる辛さ(時間的拘束ももちろん、わずか15歳が大人から攻め込まれるきつさは想像を超えるだろう)。時間も経ってるわけだし思い出そうにも記憶だって曖昧になるよねそりゃ。ただ、そんな曖昧の記憶の中、思い込みだけで後ろの青年を犯人と決め付けた事により99%その人が有罪になるという、「被害者の申告が絶対的な事実となってしまう」問題、つまり被害者の落ち度については、触れ方が弱かったですかね。  ちなみに、僕は何十回と裁判傍聴に行った事がありますが、細部の再現まで完璧でした。僕も帽子を取りなさいと注意をされましたから笑。  あとは役所広司の演技が神すぎる!!こんな弁護士ホントにいましたもん。自然すぎて演技という感じがしない。素晴らしすぎる俳優さんだと思いました。  とにかく引き込み方が分かりやすく見応えのある2時間強ではありました。結果が最後まで気になる進め方のおかげかな。ちょっとプロパガンダチックな匂いがするので鵜呑みにしすぎるのは健全じゃないとも思いましたが。  ただ、この映画を見て色々現状の裁判には問題があるよなと認識はできても、結局一市民はなす術なし、という結論に落ち着いちゃいますよね。恐ろしや満員電車、僕ら男にできる事は疑われないように両手をしっかり挙げるか時差通勤をするかしかないですね。正義のはずの司法は業務的に案件をこなすのみで冤罪から市民を守ってくれるわけではない。自分の身は自分で守るしかないのが実態だという事が本作から改めて学べました。
[DVD(邦画)] 8点(2013-02-24 17:04:04)(良:1票)
16.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 
これは素晴らしい。ホント昔の傑作って感じ。 やはり私たち観客は主人公に感情移入しやすくなるのが当然だが、主人公の不安を表す描写がまあうまいもんだから、どんどんこっちまで不安になってきます。 逃げ出した後不意に社長と目が合ってしまい、以降は妄想の中で嫌なイメージ(持ち逃げがバレたかのような月曜の朝の会話)を自ら作り上げてしまいます。 また、気付けばどんどん雨が強まり視界が悪くなり、先が見えなくなっていきます。まさに先の見えない不安を背負っている今の主人公の気持ちを表している描写ですよね。 極めつけはあの警察官w あいつまじうぜーw いちいちついてきやがって、見てるこっちまで焦ったりイライラしたり笑。 後ろめたい気持ちを持ってる人間は些細な事でもすごく敏感になりますよね。  ホテルに着いてからは、誰がなぜ主人公を殺したのか?が見所になっていきますが、ノーマンのお母さんは何者?実は保安官が悪者では?それどころか大ドンデン返しでサムかライラが何かの仕掛け人?なんて色々予想を巡らせながら見進める事ができ楽しかったです。 殺人の場面で、犯人がほんの一瞬だけ長い髪で女に見える、という描写が観客に「犯人は女性?」とイメージを植えつけるのもうまいなって思いました。  最終的には、真実を精神科医が完璧にセリフで説明してくれましたが、あれがいかがなものかと思いましたね。 少しの映像とか描写だけで、あれはそういうことか?って匂わせるくらいの方が観客が主体的に考えを巡らす形になってよかったのではと思います。むしろ真実の70%前後しか描写を出さずに、あとは観客が色々憶測を呼ぶとかもありかと。  てか現在(2014年)では、イカれた事をする奴の事を「サイコ野郎」なんて言ったりしますけど、そんな言葉が定着したのもこの映画の影響が強いんじゃないですかねえ。  あとは、ラストシーンでニヤつくノーマンとミイラ姿の母親がオーバーラップするシーンは、その映像のうまさに背筋が震えました。
[映画館(字幕)] 10点(2014-03-09 00:15:28)(良:1票)
17.  ディープ・ブルー(2003) 《ネタバレ》 
もう「えーっ!」の連続。どうやってその瞬間に立ち会えたの?という場面がいっぱいありました。まず最初の波ザバーンのシーンで圧倒。そして最初の見所、アザラシの子供をシャチが高く放り投げる!これは思わず声が出ちゃいました。撮影班がwe got it!と叫ぶ様子が目に浮かびます。次の見所はやはり皇帝ペンギンとホッキョクグマの子供でしょう!とにかくかわいい!かわいすぎる!ここだけのためにDVDを買っても損はしないでしょう。そしてきました、イルカの回転シーン!これはもう完全に安藤美姫を超えましたね(笑)トリノオリンピックは彼らで決まりでしょう。そして立て続けに魚の大群による竜巻シーン。もう圧巻の一言。次に舞台は深海へ。生命の神秘というか謎というか、発光生物ってすごくないですか?あんなに色とりどりに光る様はまさに深海の歌舞伎町です(笑)そして発行する液か何かを出して敵から身を守る奴はグラディウスの世界ですね。コナミはここからアイデアを得たに違いないです(笑)ただ音楽はもう少し控えめでもよかったかな。カニのところでの陽気な音楽や、獲物を狙うシーンなどでやたら仰々しい音楽が流れるのも違うと思うし、すごいスピードで泳ぐシーンでシューン!とかいうのも絶対いらないです。それこそ自然界の音をもっと出してほしかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-28 17:45:32)(笑:1票)
18.  海の上のピアニスト
この映画はいいと言うより好き!!って感じです。ジャズピアニストとの対決シーンは本当に素晴らしい。前半で揺れる船の中でピアノを弾くシーンもすごく好き!最後にトランペット吹きと語り合うシーンもかなり感慨深いものがあった。トルナトーレ監督の作品は今んとこ外れなし!!
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 00:08:42)(良:1票)
19.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
八日目の蝉とは、一匹だけ生き残った寂しい蝉か、他の蝉が見れなかった景色を見る事が出来る幸せな蝉なのか…。  まずプロットが「悪人」に似てるなあと思いました。罪を犯しての逃避行と、決して結ばれない愛情、ゆえの切なさ…。やっぱり似てますね。  まあそれはさておき、今まで何にも関心がなかったような恵理菜が、感情を爆発させ走り出すシーンはかなり心打たれました。今までは希和子との記憶を思い出さないようにしていただけだったのですね。幼少期の楽しかった記憶、「薫」にとっての記憶の中の優しいお母さんは本当のお母さんじゃない…。 ただ、そこでグワーって映画のピークまで登り詰めた後、スパっとエンドロールになったのにはビックリしました。え?余韻に浸るまもなくそのまま終わり?クールダウンの時間一切なし?って感じでした。まあ蛇足になるくらいならピークでバシっと終わってくれた方がいいのかもしれないですけどね。  永作博美はやはり神級の演技力でした。本当にああいう感じの優しいお母さんいそうですもん。(って言っても実際は本当の母親じゃないんですけど)  でも本当のお母さんはやっぱりかわいそうですね。赤ん坊が寝てる間に外出しようと思ったのでしょう、鍵のかけ忘れ以外には彼女に落ち度はないですからね。ただ過去を乗り越えないと一生自分が苦しいだけ。あとは父ちゃんも全国に不倫してる事がバレちゃって大変みたいだけど、全ての元凶はこいつだからなあ。何人の女苦しめとんねん。   P.S.授乳シーン、あそこは絶対ナマ乳出すべきだろ!!
[DVD(邦画)] 8点(2013-05-22 22:01:35)(良:1票)
20.  パーマネント野ばら 《ネタバレ》 
いやー相変わらず吉田大八監督は裏切らない。どの作品も見終わった後すげー!!ってなる。  ラスト手前で「ある真実」が明かされるのだが、その一つ前の段階で、頭が混乱するんです。これはデビットリンチ作品なのか!?と笑 そして「ある真実」を示された後の衝撃…。全ての点と点が線となりつながった時、言いようのない哀しみや辛さが襲ってきます。そして同時に取り巻く人々の破天荒でどうしようもないと思っていた行動が、あたたかく優しい行動であった事に気づきます。  それでも最後、(空想の)デートを楽しんでいた「女の子」は、我が子の声でフッと現実に戻り、「母」としてふんわりとした優しい笑顔を見せます。  彼女はこれからも心の傷は完全に癒える事はなく、時にはどうしても彼に会いたくなりデートをしてしまうでしょう。それでも彼女は「母」として、辛い現実を周りの(みんなも強くはないが)あたたかいみんなに支えられながら乗り越え、何とか前を向き生きていけるでしょう。僕はそう信じてやみません。
[DVD(邦画)] 8点(2013-02-24 22:46:07)(良:1票)

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