1. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
《ネタバレ》 序盤は展開が遅いんだけれど、西部劇のシビアな世界や記憶を失っていく恐怖をじっく り描きながら、ほどよく笑いを入れながらも、いい意味での閉塞感とを生み出していたと思う。このバランス感覚は見事。 後半からは、今までタメていたものをすべて解き放ち、なんでもありな超スペクタクル展開に! ヒーローVS悪者のロボット。傍らには走る列車。銃撃戦の大乱闘。これは楽しい!! [DVD(邦画)] 9点(2013-10-26 10:48:53) |
2. グリーン・ホーネット
《ネタバレ》 2Dで鑑賞。 戦う動機→かっこいいから!っていう、勢いとノリがバカで分かりやすくていい! 車からミサイル発射したりするのが爽快! ブリットがワガママで嫉妬深くて、人間としてかなりダメダメなのが愛着を覚える。 悪役も非道なのにバカでチャーミング。アクションがド派手で重火器全開でドカンバカンしてて楽しい。ヒーロー資質は皆無で、スポンサー適正しかないブリット君が出しゃばりまくるせいで、上手くいかなくなる感じが凄く可笑しい。 監督もPVでこなれてるとは言え、音楽の使い方も抜群に上手く、気持ち良くテンションをあげてくれる。映像的にも、序盤のアクションシーンでPVっぽい演出があったのも悪くなかったし、そういう事をしつつも、必要以上に映像をいじくり回したりしてはいないから見づらいってこともないし、アクション映画も全然いけるってことを知らしめたのではなかろうか。 とにかく最高に楽しい2時間弱だった! [映画館(字幕)] 9点(2011-01-30 10:51:32)(良:3票) |
3. 空気人形
この映画は表現が多角的であり、色々な受け止め方ができると思う。 淡白ながらも静かで美しいBGMと映像が、じっくりと腰を落ち着けさせ、考えさせてくれる。本作の人々は生々しい姿を見せながらも、誰も声を荒げて感情表現しないし、誰も他人に悪意を向けたりしない。でも、善人というわけでもなく、どこか空っぽ。 淋しくて、苦しい彼らにとっては、心なんてない方が楽だったかもしれない。でも、ギリギリのところでとりあえず日々を生きるしかないのだ。 「あなたの代わりはどこにもいない」と、いつかそんな風に言われたい、思われたい、そして誰かを満たしたいと願いながら。 鑑賞後、ジワジワ来る。 [映画館(邦画)] 9点(2010-02-19 10:41:05)(良:1票) |
4. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
「懐かしい」っていう感覚はただの娯楽として捉えるのが正しいと思うんです。「懐かしい」が、「昔は良かった」に代わり、しまいには「今も未来も最悪だ」になっちゃって、現実に目を向けられなくなっちゃうとダメですよね。 だからといって、これを観た子供が「懐かしい」という感覚を悪と認識し、古いものに興味をもたなくなってしまうことが心配です。 ってのは考え過ぎですかね。なんだかんだ言って、二回目の鑑賞ながら最初から最後まで存分に楽しめたのは、問答無用で面白いからでしょう。 [DVD(邦画)] 9点(2009-08-29 12:47:22) |
5. ぐるりのこと。
はっきりとしたストーリーがあるわけでなく、フワッとしたりズシっとしたり、なんと評していいか判らない掴みどころのない映画です。140分と長尺でワンシーンワンシーンが長まわしで穏やかなのに、ちっとも退屈だと思わされないのは、ボーっとしてるようで包み込むような優しさを持つリリーさんと、独特な存在感を持つ木村多江の二人から発される自然で重みのある言葉と雰囲気に魅了されていたからかもしれません。 主演二人の絡みは中盤極端に少なくなり、心情や状況もはっきりと説明されずもやもやしながら、二人の会話のシーンを心待ちにしてしまいました。 理解できないのが人間なのだ、というセリフとしっかりと整合されている作り方に感心しました。なんか凄いと思うんです、この映画。 [映画館(邦画)] 9点(2008-06-27 11:49:59) |
6. グラディエーター
ストーリーは平凡だが、その見せ方が素晴らしく飽きない。とにかくマキシマスがかっこよすぎる! 強い男の熱すぎる復讐劇でした。 [ビデオ(字幕)] 9点(2008-03-31 14:33:45) |
7. グーニーズ
幼い頃にみてすごく面白かったことしか覚えておらず、改めて見て見ましたがやっぱり抜群に面白いです。見ている間、ずっと終わらないで欲しいと思ってしまう数少ない映画だと思います。最初から最後まで釘づけにされます。ストーリーはただの宝探しなんですが、キャラクターや演出がツボを完璧に押さえてる、子供から大人まで安心して楽しめるわかりやすいエンターテイメント作品ですね。文句なしです。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-31 14:21:02) |
8. グレートレース
上映時間2時間半を超す長丁場ながら、カートゥーン的、ドリフ的なベタな笑い(どれだけ高い所から落ちても、大爆発に巻き込まれても死ぬ気がしません)とめちゃくちゃな展開に笑いっぱなしで飽きる隙がありません。 主演の5人のキャラがどれも立ちまくってて、最高に偉大なジャック・レモンとお茶目すぎるピーター・フォークのコンビは無敵。最後の最後まで期待を裏切らないベタっぷりに大満足。感動以外の全てが揃ってる、これぞコメディムービー。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-22 14:44:37)(良:1票) |
9. くもりときどきミートボール
《ネタバレ》 溢れんばかりの食べ物を、欲望のままに食べまくりブクブクふくっていく市長、牙をむく食料、カロリーの洪水、暴徒と化す一般市民…見ていて食欲が失せるようなグロテスク性をもった優秀なスペクタクルフルな飽食パニック映画。 愛嬌のある脇役たちみんなに見せ場があるってのが、見ていて楽しい。ホントの主人公は警官だ。名産のマズイ魚と釣具屋に対するフォローをしないまま終わってしまったのは非常に残念。 [DVD(吹替)] 8点(2013-05-12 18:48:14) |
10. クラウド アトラス
《ネタバレ》 3時間弱の長尺とで、6本分の映画がギュギュッと詰まっている何とも贅沢な映画。圧倒的な情報量で眼に楽しいが、頭の中がごちゃっごちゃ…。退屈している暇はない! 本作は輪廻転生というか、「縁」を描いた物語なので、ストーリー上の繋がりというより、『この役者さん、この話ではこんな役柄で出てる!』という楽しみ方で、人と人との繋がりを楽しむべきものであろう。6つの物語をあらかた、同じ役者達で回しているのである。それが分かったのも、エンドロールの答え合わせを観てからなんだけど…。 ただでさえ外タレの方は髪型やメイク変えると誰が誰だかわからないので、私、大分見落としていたのではないかと。パンフレットにそういうことが詳しく書いてあるなら、それを片手にもう一度観たい。顔判別が得意な人なら、誰がどれででているか、きちんと認識しながら見られると思うので、私よりもももっとこの作品を楽しめるのではないかね。 [映画館(字幕)] 8点(2013-04-29 13:04:31) |
11. グッド・バッド・ウィアード
《ネタバレ》 アクション活劇っぷりが、かっちょよくてとても面白かった。魅せ方がとても華やかで、良い意味でマンガっぽくて気持ちいい。ストーリーが雑だってこれだけ楽しけりゃいいや。 キム・ジウン作は大体好きだなぁ。いつも終盤クドいけど。 [DVD(字幕)] 8点(2011-08-17 15:39:26) |
12. クロッシング(2008)
《ネタバレ》 徹底的にへこまされた。酷い生活を強いられ、支援が必要な人は世界中にごまんといる…。どうしていいか、なんといっていいか分からん。視界いっぱいに広がる雄大な景色がひたすらに美しかったのも印象的。 軍人とか強い立場にいる人が一般市民に暴力ふるうシーンとかほんとにムカムカする。人間がモンスターに食われるシーンとかだったら歓声あげちゃうんだけどね。 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-16 12:18:10) |
13. 狂い咲きサンダーロード
暴走族と右翼を巻き込んだ、時代性を感じる豪快な一本。 鳴りっぱなしのBGM、大味なストーリー、ダミ声でがなってる聞き取りにくい山田辰夫のセリフ、止まない暴力…もうなんだか全てが乱暴な作りなんですが、この熱気と無駄な爆薬がなかなかいい感じ。日本版「さらば青春の光」とも感じましたが、これって日本ですか? まぁ、本家より面白いと思いますが。 [DVD(邦画)] 8点(2010-03-29 00:21:30) |
14. グレイスランド
《ネタバレ》 全然似てないプレスリーのそっくりさん(矛盾)を演ずるハーベイが凄くいい味だしてます。最初はうっとうしいけどステージの後ぐらいから青年とシンクロしたかのように愛着もってしまいます。 本物だろうと、演じていようと思い込みだろうと、人を傷つけるどころか癒せるならば、そんなことはどーでもいいじゃあないか。 しかし、やっぱりちょっと無理してるようにも見えます。 自身も癒されるといいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2010-02-19 10:12:32) |
15. クライム&ダイヤモンド
《ネタバレ》 粋だ!! この映画は、近年稀に見る粋さを持った映画だ!! 死人の出る犯罪ものなのに血生臭くなく、愉快でロマンティック。鳩に運び屋をやらせるなんて素敵だわ。 登場人物も皆可笑しく、わかりやすいながらも意外と緻密な物語も面白い。やはり映画バカの殺し屋が最高。セリフ回しはタランティーノに通じる気の利き方(ずっと上品だが)で、60~70年代王道のようなラストには、気恥ずかしく感じながらも許せてしまう。最近の映画なのに、ビリー・ワイルダーの映画のような心地よい粋な香りがします。人に薦めたくなる映画ですね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-11 00:12:51)(良:2票) |
16. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
展開に無駄がなく、笑いもしっかりあり、絵も良い。フルにしっかり楽しませてもらいました。戦争で人がいっぱい死んでるのに血が一滴も出ないってところが、幼児にみせること前提のアニメ映画の制約(限界)を感じさせますが、その制約の中でこれほど大人に支持されるものに仕上がってるのが凄い。 老若男女全世代向けの面白い映画って、一番難しいと思うんですよね。そういう意味では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ターミネーター2」などと近いベクトルを向いているのかも。クレヨンしんちゃんとか、ドラえもんとか、キャラクターに捉われないで、このレベルの単発アニメ映画がどんどん出てきてくることを願います。 [DVD(邦画)] 8点(2009-08-29 12:45:31)(良:1票) |
17. グラン・トリノ
《ネタバレ》 こんなにもスラッとしてて、堂々と立つ老人が他にいるだろうか。 クリントさん演じるウォルト氏は偏屈で頑固なクソジジイながらも、はんぱない哀愁が漂う。しかし、やはり優しい人々には強く出れず、彼のウーッという唸り声に愛嬌を感じ、男同士の会話に粋を感じ、このジイさんかわいいナイスガイじゃないかと、和みムードにニヤニヤ。 しかし、コメディタッチから一変、終盤は現代劇とは思えない西部劇臭が漂う。 怒れ!無敵のガンマン!悪党どもに鉄槌を! と、やはりどこかで予定調和で爽快な西部劇的クライマックスを求めていた僕は、最後にこの映画が現代劇だということを思い知らされてしまったのでした。 若者には未来があり、未来は若者ものだ。俺の時代は終わったと言い残したかのようにして、イーストウッドは永遠になったのでした。合掌。 これで次回作、自分主演の西部劇撮ったりしたら笑うけど。 [映画館(字幕)] 8点(2009-05-26 13:35:51)(良:2票) |
18. グミ・チョコレート・パイン
《ネタバレ》 クラスに友達もほとんどいないというリアルにいけてない高校時代は笑えます。笑いにもキレがあるし、言えなかった言葉なんかはその時点では甘酸っぱいものだと笑えます。情けないのもしょうがない。全ては若さゆえと笑い飛ばせます。 しかし、それと並行して映し出されるのは成長することなく、ますますいけていない彼らの20年後の現在。そこはもはや苦味だらけ。そんな彼らを映し出す映画に、冒頭で語られる通り、カタルシスなどはなかった。彼らにとって何かが変わってもよかったはずの初ライブのことなんて、その他の苦々しい後悔の前では思い出されることもなかった。 ウォーターボーイズ、スウィングガールズみたいな青春は羨ましいが、やはりあんな美しい青春を手に入れられるのはほんの一握りのさわやかで前向きな人たちだけ。こんなイケてない青春をまざまざと見せつけてくれる映画はなんとも愛おしいです。 根拠のない前向きさなど用意されていないしみったれコメディに胸をしめつけられました。笑うしかないでしょ。 黒川芽衣の古臭いまでの無垢な可愛さは貴重です。キャスト陣も抑えた奇妙っぷりが光る人が多く、皆さん素晴らしかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-20 02:46:56)(良:4票) |
19. クラッシュ(2004)
様々な事件と数多くの登場人物を二時間弱という時間で濃密に描いた良作。 抑えたテンションでめまぐるしい展開と、深みのある人々の心理描写で目が離せません。主人公なしで成功しているシリアスで考えさせられる作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-31 14:30:33) |
20. グッドフェローズ
《ネタバレ》 痛快ギャング映画です。相変わらずデニーロさんはおっかないギャングをやらせたらピカイチですな。少し長いが、テンポも良く、突然ブチ切れるペシのせいで不条理にエキサイティングです。音楽もシドのマイウェイ等をつかっちゃったりしてて、かっこよい映画です。 友達とジョー・ペシごっこやると盛り上がりますよ。 『俺のどこがおかしいってんだ!?』 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-31 14:13:30)(良:1票) |