41. A
《ネタバレ》 地下鉄サリン事件で罪のない人を不幸のどん底に陥れたオウム真理教。サリン事件の後、教団に残された彼らは痩せていた。それに対し、麻原教祖は誠に肥えている。麻原教祖は子孫を作り、体は肥えて、好きなことをやっている。およそ、仏教の唱える俗物や本能を遠ざけるそれとは真逆のことである。なのに、末端の信者達は、好きなことはやってはいけないと教えられ、それを日々守って暮している。ここにまず矛盾がある。サリン事件の非を認めようとしない信者達の姿勢にも、無理を感じる。ところが、刑事に職務質問をされ、因縁をふっかけられて、最終的には「公務執行妨害」とやらで、警察署に連行されてしまう信者の出てくるシーンがある。このシーンに私は非常な憤りを感じた。国家権力という最高権力の前には、サリン事件を起こしたオウム信者の力など、豆つぶ同然で、警察がどんな暴挙に出ようと、オウム信者達ははむかう術もない。これは立派な人権蹂躙である。サリン事件だけを見れば、オウムは極悪集団だが、その全てをもってオウム信者達を弾圧していいということにはならない。被害者達は被害者意識をもって、オウムをバッシングするが、そこに見境がないのだ。被害者なんだから、何を言ったっていい。悪いことをしたんだから、そこにいる信者達は何をされても仕方ない、と思っているのである。オウムがやったことは悪いことだが、一方で最低限守られなければならない「人権」というものがある。被害者達は、被害者意識がいきすぎて、この大切な「人権」というものを無視している。これは、とても危険な思考回路だ。破壊活動防止法というのが、事件当時問題となった。この法律は、危険な集団に対して、人権を無視してでも、封じ込めて良いとする危険極まりない暴力的な法律である。被害者達からしてみれば、自分達が酷い目にあったんだから、この法律をオウム適用して、オウムを八つ裂きにしてやりたいと思っているかもしれない。だが、そういった感情めいたものは、オウムがサリンで無差別殺人を行ったことと、本質的にはどこも変わらないのだ。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-23 01:57:19) |
42. A2
上祐史浩を見られただけでも観た甲斐があったってもんだ! [DVD(邦画)] 7点(2009-03-22 04:09:24) |
43. エイリアン
地面に置かれた卵たち。 あれには参った^^; [地上波(字幕)] 6点(2009-01-21 23:53:21)(笑:1票) |
44. 炎上
やっぱり市川雷蔵と市川崑の組み合わせがイマイチな気がする。 市川雷蔵はカッコいいか、もしくは渋いキャラを演じさせて、初めてその魅力が発揮される俳優だと思っているので、こういう朴訥なキャラを演じさせてしまうと、その魅力が半減してしまう。 暗い作品は嫌いではないが、本作の暗さを退屈さをも招き入れてしまっていた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-10-13 22:51:35) |
45. エロス+虐殺
アートなだけで、面白くもないし、感動もしないし、心も洗われないし、共感もできないし、なんも得られない作品。 ATG作品ってのは、得てしてこんなもん。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2008-10-04 01:34:39) |
46. エデンの東(1955)
内容的に魅力を感じられる部分がなかった。 ジェームス・ディーンも、単なるガキといった風情で魅力を感じない。 ただし、映像的には素晴らしいものがある。 これが1954年製作だとは到底思えない素晴らしさ。 しかし、映像技術だけが先行し、内容が全く伴っていない。 まるで、最近の流行りの日本映画のようだ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-16 23:38:35) |
47. 映画ファンの日記
カンヌ国際映画祭60回を記念して撮られた『それぞれのシネマ』の中の一篇。 この短篇自体は大したことなかったが、いくつかの短篇で心ひかれるものがあった。 北野武のも良かったし、アレハンドロ・G・イニャリトゥのも良かった。 ウォン・カーウァイのは期待ハズレ。 ホウ・シャオシェンも、もう終わってしまったのかな?という出来。 「いや、まだ終わってねぇよ(金子賢)」といきたいところだ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-06-08 16:27:32) |
48. エルストリー・コーリング
なんか出し物的に次々にミョウチクリンなTV番組が紹介されていきます。 これが、何とも奇妙な番組ばかり。 古臭さが逆に現代から見ると新鮮さに映る。 特に、太ったおじさんが器用に楽器を叩くのがクセになる楽しさ。 ヒッチコック作品だからと言って、本作はサスペンスでもミステリーでもラブストーリーでもありません。 れっきとした奇妙奇天烈な娯楽作品なのであります。 素直に楽しめたので、十分に満足できました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-21 20:40:01) |
49. エレファントソング(1994)
利重監督の作品として初めて観た作品。 寺島進もまだ若く、この頃は今よりももっと尖った感じ。 松田美由紀はあまり好きな女優じゃないなぁ、という印象を本作で持ってしまった。 内容的にはとるにたらない内容で、しかもやや非現実的。 この監督の作品はどれも中途半端なものが多い。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-10-15 10:00:08) |
50. “エロ事師たち”より 人類学入門
今村昌平の作品の特徴は、気取りの全くない泥臭い性描写と暗い画面。 そういった特徴ある作品を作るという観点から言えば、ずば抜けた才能の持ち主ですね。 しかし、個人的に好みから言えば、必ずしも満足はいきません。 いかんせん、ぽっちゃり目の女性が苦手という性的好みが邪魔をしているんだと思います^^;笑 それにしても、近藤正臣や佐藤蛾次郎や浜村純が出演していたとは気付きませんでした。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-13 23:59:09) |
51. 駅馬車(1939)
もっと楽に観れると思ったが、意外と苦痛だった。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-10-12 16:44:01) |
52. エル・トポ
噂ほどではなかったなぁ、という印象。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-04 11:21:23) |
53. エル・スール
エリセ映画は刺激は少ないが、観た後にとても強い印象を残す。 あぁ、「マルメロ~」も観てみたい! [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-04 11:19:02) |
54. エイリアン2
リドリー・スコットの方がやはりうまい! 1の方が好き。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-04 11:16:43) |
55. ELECTRIC DRAGON 80000V
「音楽映画」色の強い作品が苦手なので、3点で。あと、目が疲れた。これがもし120分作品とかだったら、息切れすると思う・・・短い作品だったのが、唯一の救い。 [ビデオ(邦画)] 3点(2007-09-22 08:58:07) |
56. A.I.
特別は悪くもないんだけど・・・なんか途中でダルくなってしまった。 [映画館(字幕)] 5点(2007-09-22 08:52:53) |
57. エビータ(1996)
アントニオ・バンデラスの歌が、意外にも上手くてビックリです。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-21 08:19:27) |
58. 永遠のハバナ
昨日は、車でラーメンを食べに、新宿区早稲田へ出た後、青山を経由して、渋谷にも行った。 私の趣味の一つ、「都心の映画館へ、車で見に行く」ってのを、久々に実行したわけだ。 見た映画は『永遠のハバナ』という、キューバの映画。 キューバ映画という時点でかなりマニアックだったので、例のごとく、映画館内はガラガラかと思いきや・・・ ミニシアターながら、かなりの盛況ぶり。 しかも、いわゆる「レイトショー」で、21時過ぎからの上映だったにも関わらず、だ。 なんでだ?! よく分からんが、予想外に混んでいたので、意外と評判の映画なのかな、とも思ったが、それにしても来ている客の年齢層が特殊なのだ・・・ ただ単に、年齢層が高いとか、若者が多いとか、女性が多いとか、なら分かる。 そうではなかったのだ。 では、どんな感じかと言うと・・・ ・40代以上の男性は結構いるのに、何故か40代以上の女性はほとんどいない。 ・逆に、20代女性は多いのに、20代男性はあまりいない。 ・自分と同じ30代はどうかと言うと、これは男女のバランス良い。 ・10代は男女共、ほとんどいない。(これは順当だが。) といった感じの分布。 なんか益々良く分からん。 雑誌などへの掲載状況とか、性別による割引デーとか、色んな要因が絡んでいる可能性はあるだろうが、奇妙な年齢・性別分布であった。 ま、観客観察はその辺にして・・・ 肝心の映画の内容。 うーむ。微妙だ。 キューバの人の日常が、セリフ無しに淡々と描かれているわけだが・・・ あんまり、心にググッっとはこなかった。 もちろん、全く感動しなかったわけではない。 考えさせられるシーンもあった。 最後の、登場人物の紹介シーンも良かった。 それに、映画が訴えたいことも理解はできた。 でも、満足できたとまでは言い難い。 キューバという国に行ったことがあれば、また変わっただろう。 こういった、淡々と出来事を綴る映画は、その文化的背景や、実際にその地に行ったことがあるかどうか等が、得てして重要だったりするので・・・ [映画館(字幕)] 2点(2007-09-19 04:17:24) |
59. 映画史特別編 選ばれた瞬間
近年のゴダール作品の例にもれず本作も難解極まりない。 いや、難解さだけで言えば完全にトップクラスだった。 しかも『ゴダールの決別』の様な心奪われる映像美があるわけでもない。 無秩序に現れては消える言葉と映像と音楽の洪水。 たった80分の上映時間だったが、後半はかなり息切れ状態になった。 しかし、これでもかこれでもかと過去の監督の名前や作品名、俳優・女優の名前などが引用される様は観ていて楽しかった。 覚えているだけでも、「ロッセリーニ」「ヒッチコック」「メルヴィル」「ダニエル・ダリュー」「バーグマン」「トリュフォー」「ヴィゴ」「雨月物語」「赤い砂漠」「モニカ・ヴィッティ」「ドゥミ」「エイゼンシュテイン」「シュトロハイム」「ドライヤー」「北極のナヌーク」などなど。 とにかく引用の雨あられで、それらを目で追っているだけでも飽きない。 おそらくこの作品は、より多くの映画(とは言っても、ハリウッド映画ではなく)を観ていれば観ている方ほど、楽しめる作品ではないだろうか。 今回は一人で観に行ったが、それが正解だったというのが率直な感想。 よほど“心得(こころえ)”のある人とでもない限り、文句を言われること間違いなしだろうからだ・・・ [映画館(字幕)] 5点(2007-09-10 09:53:45) |
60. エリ・エリ・レマ・サバクタニ
青山作品の持つ特有の色合いと、一見なんてことのないように思われる風景描写が素敵な作品。しかしそれ以外にそそられる部分はなし。青山真治は紛れもなく現代日本映画界を代表する監督の一人だが、ここ最近の彼の作品については疑問符の連続である [DVD(邦画)] 3点(2007-09-04 09:44:57) |