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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2398
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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2041.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
「また、なんで今さら“宇宙戦争”をリメイク?」と言う疑問はありましたが、観てみるとなるほどスピルバーグが撮っただけあってなかなかの出来です。トム・クルーズ一家が体験する視点にこだわったのは正解だと思いますし、徹底してローアングルからのショットで全編通したところも良かったです。その効果は、この映画まるでSFというよりも怪獣映画だと感じられるほどです。そう言えば、私は本作を観て『クローバー・フィールド』に似た雰囲気があると思いました。きっと影響を与えたのでしょうね。トライポッドが暴れまくるシーンはとくに悪夢のようなショットが続き、大地が真っ赤に染められるシーンはトラウマになりそうなほど強烈。それにしても、トム・クルーズのガキふたりはほんとバカでうるさかったですね、観ていてマジでむかついてきました。スピルバーグって本当は子供が嫌いなんじゃないでしょうか・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2010-05-07 20:53:40)(良:1票)
2042.  ジャガーノート 《ネタバレ》 
この映画、公開当時は『ポセイドン・アドベンチャー』的な宣伝がされて自分はあまり食指が動かなかったのですが、じっくり鑑賞すると実は素晴らしい傑作サスペンスでした。そう、本作はパニック映画ではなくサスペンス映画、それもとびきり上出来な海洋サスペンスです。監督がR・レスターですから、冒頭からお得意のシニカルな撮り方が楽しめます。船内の描写にしても、豪華客船ですからおいしそうな料理がつきものですが、厨房で客の食べ残した料理を始末するところばかり何度も映しておしまい、さすがレスターさんやってくれますねー。そしてレスター映画には欠かせないロイ・キニアが可哀想な宴会司会者として笑わせてくれます。実際に荒天の海で巨大客船を使って撮っているのもたいしたものです。CGはもちろんのこと、VFXすら使用してないのですから。クライマックスは、あまりにも有名な「赤か青か」の選択なのですが、リチャード・ハリスのこのシーンでの演技は鳥肌ものです。ハリウッド映画なら俳優に汗だくにさせて演技させるのですが、ほとんど汗を見せずに黙々と爆弾に取り組むハリスには却ってリアリティがあるから不思議です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-05-06 02:34:50)(良:1票)
2043.  大魔神 《ネタバレ》 
日本特撮映画史上のオーパーツとも言うべき傑作です。監督は『眠狂四郎』や『座頭市』シリーズを手掛けた安田公義で、どうりで本編の時代劇パートが良く出来ているわけです。音楽はなんと伊福部昭! 本作は大映京都で製作されたそうですが、『ガメラ』シリーズは大映東京が製作していて、同じ大映なのに特撮の技術レベルがこれほど違うとは驚くばかりです。『ガメラ対バルゴン』と二本立てで封切されたそうですが、いやはやなんとも豪華なプログラムですね。そして本作を含む『大魔神』シリーズ3作は、なんと1966年4月・8月・12月に公開されているということも驚きです。つまりこれ以降とうとう大魔神は撮られることがなかったわけで、それがオーパーツたる所以です。この素晴らしい特撮技術は、わずか5年後の大映倒産と共に消えてしまったのでした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-05-04 22:28:22)
2044.  ベイビー・オブ・マコン 《ネタバレ》 
グリナーウェイ美術が、間違いなく頂点に達した作品。この映画の世界はまさに西洋春画(by淀川長治、それにしても上手いこと言うなあ)か地獄絵図か、そう、グロテスクな絵画を見ている様な感じでしょうか。物語のクライマックスは、芝居と現実の境界が判らなくなったコシモ殿下の妄想として解釈することも可能かな。まあとにかく、他の監督には絶対思いつかない様な映像です。この監督はとことん“赤”という色彩にこだわる人です。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-04 01:56:23)
2045.  ビッグ・フィッシュ
ゴス系の監督は、突然今までの作風と違った癒し・ヒューマニズムがあふれる映画を撮ることがあります。D・リンチの『ストレート・ストーリー』やT・ギリアムの『フィッシャー・キング』などですが、本作もそういう作品のひとつですね。映画監督だって人間ですし、私生活や恋愛経験で思うところがあれば、撮る題材にも影響があるってことでしょう。きっとバートンは人の親になっていろいろ感じることがあったのでは、と私は勝手に想像しています。偉大な映像作家は、自分のスタイルでなくても心を揺さぶる作品を創作出来るということを本作は証明しているのではないでしょうか。 でも個人的には、T・バートンはゴスの世界観を見せてこそ存在価値がある人だと思っていますが。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-03 22:05:38)
2046.  シン・レッド・ライン 《ネタバレ》 
良くも悪くも、映像詩人テレンス・マリックらしい戦争映画でした。“Thin Red Line”とは、そもそも19世紀のクリミア戦争で赤い軍服を着た550人のスコットランド兵が二列横隊でロシア軍騎兵の突撃を撃退した故事のことで、マリックは神が定める生と死の境目として“Thin Red Line”を使っていると思う(もっとも原作小説の題名なのですが)。草が生い茂る丘に風が吹きぬけて、夏草がまるで“ウェーブ”しているかのように揺れるシーンは、“草フェチ”であるテレンス・マリックらしさが良く出ています。戦闘シーンは考証が行き届いていてリアルなのですが、兵士たちの描写はちょっと変わっていて私には疑問があるところです。だいたい、兵士は戦場でこの映画の様に内省的になれるものだろうか、そんなはずはないと私は思うのです。ひっきりなしに流れる登場人物の自省的なモノローグでストーリーが進行しますが、「神と自然」の関係なぞ生死をかけた戦場で人の心を占めるものでしょうか?  “Fuck”を連発する『フルメタル・ジャケット』や『ジャーヘッド』の海兵隊員たちとは対極になるのでしょうが、兵士とはどこの国でもとことん物を考えないように訓練される存在のはずです。そういう意味でも、本作はマリックの戦争を題材にした哲学ファンタジーだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-02 23:50:52)(良:2票)
2047.  CODE46 《ネタバレ》 
山ほど作られた『ブレード・ランナー』もどき映画の一本と切り捨ててしまうこともできますが、ちょっと味があるのも確かかな。きっとM・ウィンターボトムは驚異的に変貌する上海の映像を見て本作のアイデアが浮かんだのだろう、そう、この映画の主役は上海の街そのものなのです。『ソラリス』や『コンタクト』で東京の街並みが未来都市として使われた失笑の歴史がありますが、近未来に設定された上海は十分に説得力があります。そこは徹底して新市街の高層建築と高速道路だけを映して、市境のゲート外は砂漠化している(中東の砂漠の映像をそのまんま使用)という設定は低予算を逆手に取った上手い撮り方だと感心しました。でも、肝心の世界観があまりにも無造作で、どこが伏線なのかも不明確なうえ、最後にはそもそも伏線などなかったと知ってがっくりです。ディストピアものにしては、その社会が持つ非人間性が描き込まれていないし、『コード46』が定義することも至極当たり前なコトではないでしょうか? まあわざわざSFにする必要のない恋愛ものとも言えるのですが、スタッフ・キャストが『この映画はSFではない』とインタビューで開き直って答えているのには苦笑させられました。
[DVD(字幕)] 5点(2010-05-02 01:30:59)
2048.  レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち 《ネタバレ》 
ラインハルト・ハイドリッヒ暗殺の『暁の七人』を思い出させる決死隊もので、決死隊員がみな女性というところがちょっと新鮮(そういや、この映画の暗殺ターゲットもハインドリッヒ大佐という役名だったな)。冒頭シークエンスでスナイパー・ライフルを撃ちまくるソフィー・マルソーが意外にカッコいいんです。全編マルソーは感情を出さない抑えた演技で通して良かったですね。指揮官がマルソーの兄で、兄妹で特殊任務を遂行するというパターンのプロットも目新しいでしょう。この兄妹けっこう非情で、任務の秘密を自白しそうな部下を殺そうとしたりして熾烈なスパイの世界が良く描かれているのでは。悪役のハインドリッヒ大佐にもう少し凄味があれば良かったかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-01 00:08:27)
2049.  巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト) 《ネタバレ》 
いやー、知りませんでした、アラン・レネがこんなにシャレたミュージカルを撮ってたなんて。1920年代にヒットしたオペレッタの映画化だそうですが、オペレッタらしく実に他愛のない軽いストーリーで気楽に鑑賞出来ます。オドレイ・トトゥは、どう観ても主役とは言えないなあ。気に入ったのはDVDに収録されている特報でして、監督レネと出演者の掛け合いが4パターンなのですが、実に軽妙で楽しいですよ。そしてアラン・レネの若々しいこと! とても80歳越しているとは思えませんでした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-04-30 00:52:14)
2050.  鬼教師ミセス・ティングル 《ネタバレ》 
「死ぬよりも悲惨なものを用意したわ、アンタの母親と同じ人生を送ることよ!」、こんなことふつう教師が言うかよ! いやはや、この映画ヘレン・ミレンの怪演がすべてです。三人のガキとは演技のレベルが違い過ぎ、良くこんな映画に彼女出ましたねえ。レスリー・アン・ウォーレンのみじめな母親もリアルでしたが、娘のケイティ・ホームズもリー・アン(レスリー・アン)という役名なのが面白い。きっと監督の皮肉が込められているのだろうな。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-29 13:13:12)
2051.  ダーウィン・アワード 《ネタバレ》 
ダーウィン・アワードを受賞したおバカなエピソードを見せるために、血を見ると失神しちゃう元プロファイラーと保険会社の調査ウーマンがロードムーヴィーを展開し、そこに連続殺人事件が絡み、そして彼らの調査はドキュメンタリーとして記録されている、とまあ良くここまで詰め込んだなと感心させられる脚本です。だけどおバカな死に方のエピソードが大変面白いだけに、連続殺人のサスペンスなんかジャマでしょうがないという感じです。いっそモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)として撮った方がこの映画間違いなく面白かったと思います。復活ウィノナ・ライダーにプラス一点。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-28 01:54:22)
2052.  時計じかけのオレンジ
おそらく、映画史上もっとも社会的反響を呼び、もっともビジュアルやアートの世界に刺激を与え、そしてもっとも評価が分かれる映画でしょう。『メアリー女王葬送曲』が響き渡る画面にアレックスの表情がどアップで映し出された瞬間、映画の新しい地平が開けたのだと私は思う。「暴力」がテーマの映画だからと本作を嫌悪する人が多いが、他にも星の数ほど「暴力」を描いた映画がある中で、『時計じかけのオレンジ』は芸術の域に達するまで昇華した映像を見せてくれるからこそここまでブーイングを浴びるのでしょう。最近これに匹敵するのは、『ファニー・ゲーム』が頭に浮かびます。そして『暴力』と音楽の融合というメッセージをこれほど明確に与えてくれたのは、キューブリックが始めてでしょう。
[映画館(字幕)] 10点(2010-04-26 01:57:04)
2053.  ファニー・ガール 《ネタバレ》 
有名なブロードウェイ・ミュージカルでB・ストライサンドの映画デビュー作、そして巨匠W・ワイラーが撮った唯一のミュージカル。これだけのウリがありながら映画の出来は良くないですね。ストーリーはバーブラのひとり舞台と化してしまって、お相手のオマー・シャリフの精彩のないことと言ったら…。ミュージカルと言いながら歌うのはバーブラ以外はシャリフがちょこっとだけなんですが、そのシャリフの歌が下手なんです。良く考えるとバーブラはこの時まだ26歳、そのパフォーマンスのレベルの高さは驚異的です。しかしこの人とG・ホーンは、ほんと歳食っても顔が変わらないですね(美のレベルはまったく違いますが)。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-04-25 21:46:38)(良:1票)
2054.  禁じられた情事の森 《ネタバレ》 
南部ゴシック・ロマンのドロドロした雰囲気がいいですね。南部の陸軍基地が舞台です。主要登場人物は、異様なキャラばかりです。将軍の娘(E・テーラー)が妻の将校(M・ブランド)は実はホモで、妻は女に興味がない夫に愛想を尽かして同僚将校と不倫に励む。 不倫相手の妻は、異常児を死産したショックで精神的におかしくなっているが、夫の不倫にも気づいていて余計に精神状態は悪化する。唯一の話し相手は、これまたかなり変人のフィリピン人の召使男だけ。ホモのブランドは基地の一等兵(R・フォスター、これがデビュー作)に一目ぼれだが、この兵士も素っ裸で馬に乗るのが趣味の薄気味悪い変態男。変態兵士はテーラーの裸体を見てから彼女の虜になり、夜な夜な彼女の部屋に忍び込み寝姿を眺めながら・・・。 と、まあこの作品のストーリー展開のヘンテコぶりがおわかりいただけるかと思います。部隊が騎兵部隊という設定なので馬が重要なモチーフになっていますが、同時に馬が登場人物の性欲のメタファーにもなっているのが見落とせません。ですが、この時期のJ・ヒューストン作品に共通で、せっかく面白い素材なのにダメな脚本のせいでイマイチ印象が薄い出来になってしまったのが残念です。起承転結の“転”に当たる部分がこの映画ではボロボロの出来で、せっかく“起承”が好調だったのになあ、という感じです。それにしても、E・テーラーのフェロモンは強烈に画面に漂っていましたね(後姿のヌードは、スタンド・インなのが見え見えで興ざめですが)。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2010-04-25 01:32:12)
2055.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 
マイケル・ダグラスが『ウォール街』のゴードン・ゲッコーのまんまのキャラで、やはりゲッコーは彼の生涯のはまり役だったなあとしみじみ思いました。お話は、ほんと『クリスマス・キャロル』の焼き直しもいいとこで、そう気づくともう落ちは判った様なものですが、それでも結構ハラハラさせてくれるのはさすがです。ショーン・ペンとダグラスが兄弟という設定、すごく説得力があるキャスティングですよね、余談ですけど。途中から脚本の暴走が目立ちだしてきて、特にラストに至る展開はちょっと力技すぎるのが不満ですが、これを才能がない監督がやると『シベ超』になっちゃうんだなと思うとなんか可笑しいです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-04-24 02:07:45)
2056.  わたしが美しくなった100の秘密 《ネタバレ》 
登場人物の性格やストーリー展開が、すべてに悪意と皮肉が込められているというのがある意味凄すぎます。もうブラック・ユーモアなんて域をはるかに超越して、まぎれもなく悪趣味です。特に舞台となったアメリカ中西部のバイブル・ベルト地帯に対する痛烈な敵意は、「監督ってほんとにアメリカ人?」と言いたくなるほどです。結構酷評されていますが、私はこの映画好きですね~。あの“いいオンナ”エレン・バーキンのダメっぷりが特にツボでした。大やけどして飲んでたビール缶が手のひらにくっついてしまうなんて、ほんとこんなバカなこと誰が考え付くでしょうか! そして、あのゲロ吐きまくる美少女たち、まさに衝撃映像でした。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-04-23 02:23:45)
2057.  甘い抱擁 《ネタバレ》 
男くさい作風のロバート・アルドリッチがなんとレズビアンがテーマの映画を撮っていたとは、しかも生前「自分が撮ったもっとも好きな作品」と語っていたとは驚きです。原作は舞台劇で、イギリスのTVドラマ制作現場での人間関係がプロットになっています。主演は舞台と同じベリル・リードで、人気連続TVドラマの脇役を長年演じているおばさん女優という役柄です。たとえると、『渡る世間』の泉ピン子と言えば判り易く、下品なところもよく似ています。このおばさんがレズビアンで、スザンナ・ヨークと同棲しています。本作はB・リードとS・ヨークが演技合戦を繰り広げるシーンが続くのですが。S・ヨークが予想以上の好演を見せてくれるのが意外でした。レズ描写も結構濃厚でベビー・ドール姿からヌード・シーンまであります。B・リードはあまりの不品行ぶりがたたって番組をおろされることになるのですが、オファーされた次の仕事は子供番組の主人公(牝牛)で、声優をやれと言われて荒れ狂います。舞台劇は映画化するのも結構テクニックが必要ですが、本作は必ずしもそれに成功しているとは言えないでしょう。舞台と同じキャストを起用するとどうしてもオーバー・アクトに陥りがちで、本作のB・リードもほんと暑苦しくてむかつくおばさんとしか見えません。アルドリッチの演出も『何がジェーンにおこったか』のベティ・デイビスを引きずっている感じがしました。ラスト、無人のスタジオでセットをぶち壊して暴れまくったB・リードが、「モー・モー」と牛の鳴きまねをしながら泣くシーンは、さすがに哀れを誘います。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-22 02:10:31)
2058.  ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ! 《ネタバレ》 
原題は『選挙』、高校の生徒会役員選挙なんですが、シニカルでブラックな視点で描かれていて、ひどい邦題からは想像つかない奥の深さに感心しました。リース・ウィーザースプーンの顔芸にまず苦笑、クリス・クラインの演技とは思えないバカっぷりもおかしかったけれど、マシュー・ブロデリックの小市民根性丸出しの小物ぶりを見て、これは彼しか演じられないキャラだと感心しました。これは意外な拾いものですよ。なんでも、リースの役は最初ソーラ・バーチだったが撮影開始直後に降板しちゃったそうです。きっと変な顔撮られて怒っちゃったんだろうな。
[DVD(字幕)] 9点(2010-04-21 01:33:23)
2059.  マッコーネル物語 《ネタバレ》 
ジェット戦闘機F‐86に搭乗し朝鮮戦争で16機の敵機を撃墜したマッコーネル大尉の伝記映画です。製作されたのは朝鮮戦争休戦後の55年ですが、『戦略空軍命令』や『B52爆撃隊』などと同じく、露骨に米空軍が協力した映画の一本です。『ライトスタッフ』で有名なチャック・イェーガーなどとは違い、マッコーネルという人は休戦後すぐにテスト飛行中に事故死していて、その人生もごく平凡なものだったのでそもそも映画にするには無理があります。アラン・ラッドが主演ですが、ほとんど演技してないのでは思わせるほど魅力がなく、奥さん役のジューン・アリスンがオーバー・アクトなので失笑させられます。ジューン・アリスンは『戦略空軍命令』でもJ・スチュアートの奥さん役で、その当時はまるで米空軍御用達の女優だったみたいですね。肝心の空中戦シーンも、ほとんどなくがっかりです。ハリウッドで赤狩りの嵐が吹き荒れていた時代に、こういう露骨な映画が撮られていたのは興味深いですね。それにしても、近年はハリウッドでは朝鮮戦争を題材にした映画は全然作られませんね。アメリカ人には朝鮮戦争は「忘れられた戦争」なのでしょうか。
[ビデオ(字幕)] 3点(2010-04-20 21:19:54)
2060.  アタック・オブ・ザ・キラートマト 《ネタバレ》 
『死霊の盆踊り』?『シベリア超特急』? ちょいとあんさん、お忘れではありませんか、クズ映画史にその名を刻む『アタック・オブ・ザ・キラートメィトウ』を! わずか80分あまりの時間なのに、これほど観通すのが苦痛な映画は初めてでした。おバカで笑いをとろうにも、監督やスタッフの志の低さでクスリともできませんでした。そして何よりも愕然とさせられたのは、ヒロイン女優の容姿が、あまりにも・・・。 でもT・バートンをインスパイアしたという事実(本人は認めないかもしれませんが)に敬意を表して、一点くれてやる! 
[DVD(字幕)] 1点(2010-04-20 01:10:20)
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