2521. ファイヤーフォックス
原作は、主人公「以外」の人々の描写がむしろ中心で、そこが面白いのですが、映画ではなかなか難しいんで、うまくまとめています。特に後半はテンポよく進めてます。でも、思考誘導がうまく機能せず、実は~というオチはさすがにアンチクライマックスな気もします。 7点(2003-07-13 16:56:04) |
2522. フラッド
合わせ技一本を狙ったような映画です。水没する町という非日常空間を、セットでうまく作り出しており、他の映画では観られないアクションシーンを提供してくれます。あ~ん、『タイタニック』よりに先に作ってれば、もうちょいインパクトあったのにね。 7点(2003-07-13 15:59:03) |
2523. ウォー・ゲーム(1983)
この映画は時代を先取りし過ぎたのかも知れません。今だったら、まさかこんなオチではごまかせないでしょうから(たぶん)。実はなんだか地味な話のような気もしますが、なかなか盛り上げてくれます。 7点(2003-07-13 14:57:37) |
2524. 夢(1990)
大学の頃に大勢で連れ立って観に行って、帰途は不評の嵐でした。う~む。まあ8話オムニバスということで、確かにまとまりがないという憾みはあります(私も映画には第一に求心力を求めたい)。が、一話毎に、舞台が限られているので、黒澤監督お得意の超長廻しワンカットなど効果的に使われており、「らしい映画」には違いないと思います。「映画」よりむしろ「舞台」っぽい黒澤映画のイビツさが強調されてしまった、とも言えそうですけどね。最後は笠智衆の説教を聞いて寅さんの気分に浸りましょう。 7点(2003-07-13 13:34:07) |
2525. バートン・フィンク
イライラさせられるイメージの連続で、ヤな感じを味わわせてくれます。が、暑い暑いと言うんならもっと暑さをうまく実感させるような演出って無いのかなー、とは思いました。これはストーリー上も重要な点ですからねえ。まあとりあえず、ラストはカッコいいよ。 7点(2003-07-12 22:17:54) |
2526. フル・モンティ
情けなくてだらしなくてカッコいい、そんな、イカしたおっちゃん達の映画。とりあえず変に前向きなのがいいですね。おっと明日は我が身かも。クライマックスは、観たいような、あまり観たくないような、妙な気分になります。 7点(2003-07-12 22:02:27) |
2527. 野獣捜査線
これは結構好きですねえ。チャック・ノリスが珍しくカッコいい。アクションもなかなか。しかもクライマックスには妙な相棒まで登場。く~ こんなツボを突かれるとは、我ながら・・・。 7点(2003-07-12 21:25:09) |
2528. 処刑ライダー
原題は『生霊』ですか。邦題の方が味があるゾ。アクションはなかなか気合い入ってます。カッチョいい。が、せっかくなのでもっとオドロオドロしい雰囲気を出してくれれば、真に忘れがたい迷作になったのではないかという気もします。 7点(2003-07-06 15:24:58) |
2529. ネバーセイ・ネバーアゲイン
晩年の馬場プロレスみたいなもんで、コネリー=ボンドが観られる事自体がまず幸せではあるのですが中身もなかなかのもんです。米映画ですが、アクション、ユーモア、キャスティング、すべて本家に負けてません。バーバラ・カレラが殺し屋。怖い。ところで、この映画のタイトルは、S.コネリーの奥さんの言葉だとか(「もうやらへん、なんて言わんといて!」)。 7点(2003-07-06 13:08:07) |
2530. プロジェクトA2/史上最大の標的
「この映画はナ、最初は『プロジェクトB』っちゅう題やってん」と昔友人が主張していましたが、真偽の程は、知りません。本作、充分面白いのですが、前作が前作だけに、インパクト不足は否めません。個人的には、ウラカン・ラナとおぼしき技を披露してくれた点を重視したいところですけどね。 7点(2003-07-06 00:42:40)(良:1票) |
2531. 殺したい女
この設定にこの配役。キャスティングの段階でもう勝ったも同然でしょう。きっと楽しんで撮影したんだろうな、って感じがにじみ出てます。 7点(2003-07-06 00:23:41) |
2532. ミラクル・ワールド/ブッシュマン
今日の朝刊に、ニカウさん逝去のニュースが。というわけで、今日は本作へのレビューが殺到してるかも知れませんが、ワタシも追悼文を是非。当時圧倒的話題を集めた本作、笑いあり、アクション有りの楽しい映画で、特に例のジープのシーンは映る度に劇場内爆笑の渦でした。ワタシも勿論笑い転げたよ。しかしやっぱりニカウさんの存在なしではこの映画は有り得ません。他の映画に無い独特の微笑ましさがあります。まあ、現在でも通用する笑いかと言われれば、すこぶるあやしいけど・・・。 7点(2003-07-05 21:30:01) |
2533. レモ/第1の挑戦
『ブレイド』『マトリックス』よりも先に弾丸をよけた男、レモ。ってこちらはフライングしてるけど。なんかやる気のない主人公のキャラがユニークで好感持てます。自由の女神のシーン、『逃走迷路』への単なるオマージュとはもはや言い切れない、とんでもないスタントを見せてくれてオドロキ。 7点(2003-07-05 12:08:11) |
2534. アリゲーター(1980)
下水道で巨大化したワニが、発砲スチロール、じゃなかったアスファルトの地面を突き破って地上へ。人々を襲いかかります。『ジョーズ』と違って陸まで追いかけてくるのがミソですが、犠牲者の中には、自分の不注意で事故を起こしただけじゃないの、ってなケースもあって、やや無理が。まあ、ワニ映画業界の一つのスタンダードです。 7点(2003-06-29 11:12:56)(良:1票) |
2535. ゾンビコップ
ロメロは、ゾンビという「人間」を「虐殺」する映画を作りましたが、本作はさらにこれを一ひねりして、敵味方みんなゾンビだったらもう何でもアリという、たいへん秀逸なアイデアの映画。ヤキブタまでゾンビ化して襲ってくる~。本来ならちょっと切ない筈のラスト、何故かとてもさわやかに押し切ってしまいます。 7点(2003-06-28 20:22:25) |
2536. ショート・サーキット
E.T.の外側の皮をベリベリ剥がしたら中身はこんなロボットだった、ってな感じの映画。落雷のショックでロボットが感情持つようになるなんて、まるで壊れた電化製品を叩いて直すような発想ですが。設定だけ聞くと馬鹿馬鹿しそうなんですが、やっぱりバダム監督のこだわりの成せる技か、細かい点に目をつぶりさえすれば、意外とスムーズに楽しめる作品になってます。『ウォー・ゲーム』でバダム作品に出演したアリー・シーディが、本作にも出演、とても魅力的です。 7点(2003-06-28 17:14:17) |
2537. 炎の少女チャーリー(1984)
チャーリーズ・エンジェルがチャーリーを演じていたという映画(クダラナイって?ごめん)。『ファイアスターター』にこんなスポ根のような邦題がついたので、昔、友人がバカ受けしてました。グレる前のドリューが、超能力少女を演じてますが、超能力者と見ると政府は必ずこれを軍事利用しようとするという、例のごとくのお決まりパターン。ラスト、チャーリーが超能力で大暴れするシーン、ダイナミックではありますが、なぜかもひとつ緊迫感に欠けて盛り上がりません。 7点(2003-06-28 11:50:23) |
2538. 悪魔の追跡
世界一トンボ眼鏡の似合う男、ピーター・フォンダが怪しい狂信集団に追われるスリラー、ですが、何が起るかのドキドキ感が横溢した、なかなかコワイ映画。前半のオカルトテイストに対して、後半突然カーアクション映画になるあたり、逆パターンではありますが、後の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』へ多大なる影響を与えていると言っていい、のか? 7点(2003-06-28 10:11:32) |
2539. 白鯨
メルヴィルの『白鯨』と言えばもう、物語とも捕鯨論文ともつかない誠に壮大な小説で、壮大過ぎて、最初一人称で語っていた筈のイシュメールが途中で行方不明になってしまう不思議な話ですが、レイ・ブラッドベリとジョン・ヒューストンは、意外な程原作に沿って、脚本を組み立てています。小説は中学の頃に背伸びして読んだので苦心惨憺して読みましたが、後にこの映画を見た時、ウンそういや確かに、(うまく纏めると)こんな劇的な物語なんだよなあ、と改めて思わされました。でも、誰かもう一度映画化してくれないかなあ。可能な限り原作に忠実な、4時間くらいの退屈な映画に。 7点(2003-06-28 09:38:51)(笑:1票) |
2540. ファイナル・カウントダウン
まずは最新鋭の軍事力のすごさを観客に見せつけた上で、いよいよ真珠湾攻撃直前へタイムスリップ、さあ、この武力を以てすれば零戦なんてメじゃないぞ、というわけですが。でもこれは逆に言うと、今の「最新鋭」だって、またこれから数十年経てば、屁みたいなもんだよ、という事を、この映画は言わんとしているのかな、と思いました。どうでしょうか。映画としては、よいオチもついてて、悪くない仕上がりだと思います。 7点(2003-06-22 15:51:40) |