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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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241.  グレンとグレンダ 《ネタバレ》 
T・バートン監督「エド・ウッド」は観ていたので、その存在自体は知っていましたが監督作品は初鑑賞。・・・まあ一応、物語としての筋道は通っていましたが・・・ひとつの映画作品としては、ご挨拶のしようがないほどの破綻っぷりでしたね。まあ大体予想していた事ではあるんですが。人間にはひとりひとりいろんな異なる性癖があって当たり前だ!っていう主張をしたいのはわかります。まだまだアメリカでも保守的だったであろうこの時代、その性癖を持った男を主役にした映画を作ろうなんてアイデア、多分このヒト以外誰も思い浮かばなかったはず。ただ惜しむらくは・・・その力強い主張力に対し、演出技術が全く追い付いていない事(笑)69分という中編ですが、サクサクっと無駄な部分を削れば、あと20分は短くできたはずだと思いますがねぇ・・・。彼のフィルモグラフィーの中では、これはまだ平均点が高いほう。ということは、他の作品は一体どんな酷い出来なんだろうかと少々一抹の興味が。
[DVD(字幕)] 4点(2011-05-16 00:14:43)
242.  未知への飛行 《ネタバレ》 
先日亡くなられたシドニー・ルメット監督追悼レビュー。確かこの映画って、長い間未公開で、丁度自分が映画ファンになった1982年か83年あたりに日本では初公開された記憶があります。今これを観てどうのこうのって意見を言うより、冷戦真っ只中だった製作当時のアメリカでの反響がいかばかりだったのかって興味がありますね。言ってしまえば「双方痛み分け」でのH・フォンダ扮する大統領苦渋選択の結末が、いかにもこのリベラル派の監督さんらしいなと。遺作「その土曜日、7時58分」の邦題を付けた担当者の方は、この作品のファンだったんでしょうか?何故かDVD化されてないこの監督の第二作目「女優志願」が、もう一回観たいなあ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-04 21:02:10)
243.  キス・オブ・ザ・ドラゴン 《ネタバレ》 
数年前、三軒茶屋の名画座で「ロック・ユー!」と二本立てで観ました。ラストの「必殺!」シリーズ、三田村邦彦顔負けの、悪党親玉退治シーンが印象に残ってる程度。B・フォンダって、この後プッツリと出演作品が途絶えているけど、何かあったんでしょうかね~?この映画でも、最早正統派ヒロインというより、ずいぶんうらぶれた雰囲気の役どころだったし。「ルームメイト」の頃は、二世女優(もとい三世か)として、有望株だと思ったんだけどなあ・・・。リー・リン・チェイ、もといジェット・リー氏の髪がフサフサしている事にやたら違和感を感じたのをよく覚えてます(笑)
[映画館(字幕)] 5点(2011-03-05 13:20:16)(良:1票)
244.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
個人的な話で申し訳ありません。忘れもしない、小学五年生の始業式。新しいクラス替えの自己紹介の際、当時からめっちゃ緊張しぃだったせいで思いっきりどもりまくって、何言ってるか自分でもわかんなくなってしまった経験があります。教師からは、「お前、言語障害か?」と、皆の前で心無い言葉を浴びせられ。まだ「言語障害」という単語も知らず、帰宅して国語辞典で調べました。以来、このトラウマで「人前で話す事」が嫌で嫌で「また、俺どもるんじゃないだろうか・・・」って不安といっつも格闘してました。これはそんな暗い思春期を過ごした、自分とオーバーラップするような、気弱なイギリス国王ジョージ六世の物語。予告編を見た時から絶対観たいと思ってた作品。とにかく、コリン・ファースの、役者として円熟期を迎えた演技にまず圧倒されます。王族としての誇り高きプライド、父親としての娘への愛情、唯一弱さを見せられる存在である妻への甘え、兄王への複雑な思い・・・。彼の一挙一動は、この国王のキャラクターをあざとくなくごく自然に、余すところなく表現していましたね。一番肝になるクライマックスの「スピーチ」後の、バルコニーに立つ彼の表情には国王としてのみならず一人の男として、確固たる自信が漲ってました。いやいや、ここは感動した~カッコ良かった~。自分の恋愛映画№1作品『追憶』でも、「ウィンザー卿とシンプソン夫人との結婚」ネタが効果的に使われていましたが、へえぇ~こういう事情だったのかと、改めてイギリス王室近代史のお勉強をさせてもらった気分。脇のジェフリー・ラッシュとヘレナも含め、役者の演技を堪能する映画ではあるんですが、どうも演出が役者の演技水準までに達していないという印象も。各カットごとに、もう一呼吸欲しいと感じた箇所が幾つか。自分も、もともとの左利きを、幼少時無理矢理右利きに変えさせられたクチ。だもんだから、あの頃「どもり」に悩まされたのかあ・・・と。場数を踏み、いつしか「どもり」は克服はしたものの、私の緊張しぃは今現在でも変わりませんが・・・(汗)祝!!アカデミー最優秀主演男優賞受賞、コリン・ファース!
[映画館(字幕)] 8点(2011-02-28 14:35:28)(良:4票)
245.  ダーティハリー4 《ネタバレ》 
「ダーティハリー」シリーズ、リアルタイムで映画館で見たのはこの作品のみ。(あとは「日曜洋画劇場」にて)実は観る前、キャラハン刑事って自分の想定を遥かに越えた、超破天荒ブッ飛び(←古い)キャラなんじゃないかと思ってたんですが、意外にまともで常識的なデカぶりに、拍子抜けした記憶があるんです。自分もこの頃は生意気盛りの中学生、「インディ」あたりの、アドベンチャー映画にはまっていた時期だっただけに、余計これが地味で暗い映画に思えてしまったのかもしれません。多分「寅さん」が、初期の頃は暴れん坊的トラブルメーカーだったはずなのに、シリーズ後期になるにつれ、穏やか且つ物分りが良い存在になっていったのと同じパターンなんでしょうね、これって。やっぱ歳を重ねれば人間丸くなる、シリーズを続けていく上では、やむを得ない措置だったのかと思ったり。・・・あれ、いつの間にやら「ダーティハリー」のレビューじゃなくなってるし(汗)
[映画館(字幕)] 5点(2011-02-26 13:36:28)
246.  推定無罪 《ネタバレ》 
これ確か、原作を先に読んじゃったんだっけなあ・・・。原作をホントに無難に映画化しましたっていう印象しか残らなかったですね。原作を読んだ際には、ラスト犯人が「あ、そこからそういう手で来ましたか~ナルホド!!」って、膝を叩く程度の若干サプライズがあったんですが。映画も正にそのまんま(笑)この手のミステリーって、原作⇒映画の順で観た場合、イマジネーションがより刺激されるケースもあるけど、これはあまりにそのまんま過ぎて、拍子抜けしてしまったような。80年代通して颯爽と活躍してたハリソンの体が、何とな~く重そうに見え始めたのは、この作品あたりからだったかなあ・・・。この作品以来、僕は期待度数がより高い映画ほど、作品を観るまでは極力予備知識を入れないよう配慮しとります。
[映画館(字幕)] 5点(2011-02-25 18:17:24)(良:1票)
247.  シー・デビル(1989)
これ以前までは、ずっとシリアス演技一本槍でアメリカ映画界屈指の演技派女優の名を不動のものにしつつあったメリルの、路線行き詰まり迷走時期の一本。「たまには少し軽めのコメディにも手を染めてみようかしらん♪」的自信が、どこかに垣間見られ少々鼻につく。結果は・・・まあ可もなく不可もなしといったところ。同じく路線変更を狙った「永遠に美しく・・・」のが、派手で楽しかった。でも、この時期の他ジャンルへの迷走っぷりが後々の「プラダを着た悪魔」あたりの好演に結実してくのだから、やはりメリル・ストリープという女優、恐るべし、である。
[ビデオ(字幕)] 5点(2011-02-19 12:19:27)
248.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 
私、放浪紳士チャーリー氏の実家(奇しくもこの映画の舞台静岡県)には、幾つか家訓めいたものが存在していました。ガキの頃から、いやっていうほど何度も言い聞かされてきて、もはや耳タコ状態。①他人の保証人には絶対なるな!②知らない人にホイホイ付いていくな!②初対面から馴れ馴れしく接してくる人間はまず疑ってかかれ!③すぐ恫喝してくる人間は弱い人間でろくな奴はいない、相手にするな!etc・・・。さてさて、この作品はウチの家訓を一つだけならまだしも、同時に二つも三つも破ったら、一体どういった羽目に陥るかを、実に具体的に分かり易く映像化してくださった、ある意味懇切丁寧な映画であります。点数が低いのはダメな映画という意味ではなく、ひとえに内容一切白紙状態で観た、私自身が小心者且つ虚弱体質ゆえ、他の同じような体質の方に「警告」したかった為。悪どいくらい押しが強い演出で、全編ひたすら押しまくられるので、心臓がお強い方ならおそらく高評価にされるでしょう。脚本も監督ご自身との事、極限状態の人間の、むき出し生のままの欲望と感情噴出を克明綿密に描きたいなら、もう少し別の切り口で作れなかったのかなあ・・・と。都心唯一の封切館「新宿テアトル」は、立ち見も出るほどの満員御礼大盛況。ところどころで笑い声も起こり、反応も良かったんですが、私はマジでテンパっていて、それどころじゃなかった(笑)「R18」とか「R15」とか、もうどうでも良いから(←良くないだろ)逆に「R小心者」っていう表示を、映倫さんで設定してくれないものでしょうか?最後に父さん、母さん、育ててくれて本当にありがとう。これからも我が家の家訓を極力守りつつ、地道で堅実な人生を僕は歩んでいきます。
[映画館(邦画)] 2点(2011-02-17 18:58:18)(笑:3票) (良:3票)
249.  アダム氏とマダム 《ネタバレ》 
ヘプバーン&トレイシーコンビの、息の合った掛け合い夫婦漫才みたいなやり取りが楽しめる、ごくごく標準的なコメディー。検察側が夫で弁護側が妻、たまたま同じ事件を裁判所で審議するという面白いシチュエーション。だた内容自体は、その設定から想像出来るそれ以上でもそれ以下でもない。役者の魅力を引き出すのが上手いG・キューカー監督ですが、同時期の「ボーン・イエスタデイ」といいこの作品といい、この時代ならではのおっとりした展開を敢えて狙ったような演出なんですよね。今のめまぐるしくハチャメチャに展開する、コメディに慣れてしまった目には、少々かったるく感じるかも。まあそこは好みの分かれるところだと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-13 11:04:30)
250.  昼下りの情事 《ネタバレ》 
何年か前「ラブ・アクチュアリー」(9点)のオープニングを観て、「ああ、上手くワイルダーの「昼下りの情事」を換骨奪胎してんな~」って感心した記憶が有ります。近年のラブコメ映画では、脚本も含め出色の出来栄えだったこの映画の製作者が、ワイルダー作品をリスペクトしている事が判って何とも嬉しかった。「サブリナ」もそうだったけど、ヒロインの父親がこの映画でもストーリーの中で、かなり大きな立ち位置を占めているんですよね。言い換えれば、ワイルダーのオードリー・ヘプバーンという女優に対しての「父性」が強く感じられる。そこがモンローやシャーリー・マクレーン主演作とは決定的に異なる点だと思います。この手のロマンチック・コメディは、とにかく脚本とキャスティングが命。キャメラの陰影を最大限に生かし、老け込み具合がいささか気になるクーパー氏の容貌をカバーしようと躍起になっている様子は伺えるものの、ケーリー・グラントあたりがこの役だったら、もっと説得力があったかもしれないなあと・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-12 10:42:46)
251.  紳士協定 《ネタバレ》 
記念すべき1200本目のレビューという事で、敢えて自分のHNが付いた作品をチョイス。後に「草原の輝き」(10点)を作ったエリア・カザン監督作らしく、この初期作品も非常に格調高くガッチリした作り。全編に「古き良きクラシック映画」の雰囲気が。確かこの映画、長らく本邦未公開で自分の大学時代に初ロードショー公開された記憶あり(「今答えてほしい!あなたも紳士協定に組する側の人間なのか?」とかいう宣伝コピーだったような)1947年製作という事は、戦勝国アメリカが一番自信に満ち溢れていた時代のはず。だからこういう、一見「アメリカの良心的」マイノリティー側=弱者の味方をしているように見せかけ、実はマジョリティー側の、上から目線優越感に浸っているだけと、受け取られかねないような作品を無邪気に作れたんでしょうね。でもこの作品を観る限り、製作者たちの無意識なる尊大さはそれほど感じられなかったのでこの点数で。沈黙は金ならぬ罪なり(←といいたいところだけど時と場合によると思う)
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-07 09:39:26)
252.  クレイジー・ハート 《ネタバレ》 
オヤジ再起復活映画の愛すべき佳作。やっぱり音楽の力ってスゲエな~って改めて感じ入りました。字幕に歌詞なんか殆ど出てこなかったけど、弟子コリン・ファレルが師匠ブリッジスの歌に、こっそり背後からジョイントしてくるシーン、なんだか涙が出てきちゃいまいましたよ。アメリカ人にとってカントリーミュージックが心の原点である事は知ってたけど、いい音楽っていうのは、民族問わずココロの琴線に触れるものなんですね。ド演歌とかアメリカ人に聞かせてみたらどうなんだろ(笑)この映画、基本的に出てくるのは、みんないい人ばかりなんですよね。前出、弟子のコリンにしても、一癖あるにせよ、自分を育ててくれた師匠に対する敬意はきちんと払ってるし、最初単なる金の亡者かと思ったマネージャーさんも「前座」と言っておきつつ、「特別ゲスト」という扱いで彼のプライドを極力傷つかせないようにと配慮してた。こういう業界って、過去の経歴云々より今現在の実力本位のギラついた世界だと思ってたんで、そういうちょっとした心遣いや気配りが、観ていてなんだかとても嬉しかったです。なんとなくその辺、我がニッポン国の山田洋次監督作品世界に通じるものがあるような・・・。ジェフ・ブリッジスって、その昔「サンダーボルト」で、イーストウッド相手に、超小生意気な若造演じてましたよね。年月は流れ流れて今は逆の立場へと・・・。こっちも歳を取るわけですわ(笑)この作品での彼のアカデミー主演男優賞は妥当だと思います。ヒロイン、子持ち記者マギー・ギレンホールが絡むエピソードは特に月並み以上の域を出ないので、アルコール依存からの脱却や新曲作りのエピソードにもっと尺を取ってもらいたかったかなあと・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-04 16:58:39)(良:2票)
253.  シングルマン 《ネタバレ》 
この作品が世界的にかなり高い評価を得ているという事は、自分の映画審美眼がズレているって事なんでしょうか?ゲイが主役だからとか、どうのこうのっていうんじゃないんです。主役のコリン・ファースは好きな役者の一人だし、18年間愛し続けてきた相方さんの、突然の死による底なしの喪失感だって良く理解出来る。著名なデザイナー、トム・フォード氏の、自伝的要素が強い初監督作品だと鑑賞後知ってナルホドと納得。自分は、この映画全体にヌラヌラとまとわりつく、クローズアップを多用した「過剰なナルシシズム」が、どーにもこーにも感覚的に受け付けられなかったんだなあって。「僕ってば社会的地位にも恵まれた才能あるイケメンだから、ちょっと視線絡ませるだけで狙ったオトコは寄ってきちゃうんだよね。ゲイだけどイケメンだから、女性にも粉かけられちゃうし。もうモテてモテて困っちゃうんだ~今までの人生、ハッハッハッ!」てな、監督のご自慢げなお顔が背後から透けて見えてきちゃったんですよ。だもんだから、拳銃で自殺する体勢をあれやこれやと試しているシーンあたりから、「(ダウンタウン浜ちゃんの口調で)早く、死ねばいいのに・・・」と、醒めた視線で主人公を冷たく傍観している自分がいました。それにしてもコリン・・・、最近自分が見た彼の出演作、「秘密のかけら」「マンマ・ミーア!」そして本作と、すべてバイセクシャルかゲイの役なんですが・・・。(今月に日本公開控えてるのはなんと「英国王」!)一体、こういう役柄を頻繁にオファーされるっていうのには、彼の肉体から発せられる雰囲気が「それらしい」からなんでしょうか?う~ん、それも俺にはあんまピンと来ない。
[映画館(字幕)] 5点(2011-02-03 14:34:04)(笑:1票)
254.  ロンリー・ハート(1986) 《ネタバレ》 
レビュー少ないなあ・・・いい映画なのに。「インテリア」、本作、そして「電話で抱きしめて」と、70年代から90年代の数少ない三姉妹ジャンルもので、なぜかどれも「長女役」を演じているダイアン・キートン女史。あまりそうは見えないんですが(←失礼)彼女って、アメリカ人の間では「聡明でしっかり者の長女キャラ」ってイメージなのかな?そういえば「マイ・ルーム」でも、メリル・ストリープの姉役でしたよね。日本語タイトルだと、雰囲気だけで逃げてるような感じだけど、原題は「心の罪」。こちらの方が内容にぴったり来ます。アメリカ南部の雰囲気も良く出ているし、キャンドルを灯しながら姉妹で語り合うシーンが特に素敵でした。夫をピストルで撃って仮釈放中(だったっけ?)の、末っ子スペイセク女史が一番の儲け役でしたね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-01-31 19:34:35)(良:1票)
255.  完全なる報復 《ネタバレ》 
うむむむむむ・・・これ『完全なる報復』っつうより、どう考えても『理不尽なる報復』でしょ!!今回製作者としても名を連ねている、相変わらずのガタイ自慢バトラー氏ですが、この一見『魅力的な悪役』を演じたくて仕方なかったんでしょうね、きっと。早い段階で、このバトラー氏あっけなく捕縛されるので、正々堂々法廷の場でフォックス検事と、「司法とは?正義とは?」っていう、丁々発止の熱いやり取りが繰り広げられるのかと思いきや・・・、全く違う方向へ向かってしまったので唖然呆然(笑)ところどころでショック演出を加えつつ、とにかく全編荒技力技でグイグイと押しまくられるので、最後まで飽きさせません。躊躇なくしかも手際良く殺戮を繰り返すバトラー氏に、途中で「実はお前、妻子殺される前からこういう「裏仕事人稼業」もともとやってたんちゃうん?」って、つい穿った見方をしてしまい。「フィラデルフィア」という街を舞台にしたのも、この映画に相応しいと思いましたが、ラストのフォックス検事の措置はどうなんだろう?あそこだけ、映画を最後まで観て来た上で、彼のキャラクターには「そぐわない」行動だと思ったんだけどなあ・・・。いいのか?あれで。人間って、過去に自分が犯した過ちを反省する事で成長する生き物なんですよね。それにしても、アメリカ人家庭って、どこもセキュリテー無防備かつ危険意識低すぎ!待ちかねたDVDやら宅配ピザ届いたとしても、玄関開ける前にせめて一旦はチェーンくらいしようや!(←それやっちゃったら映画自体も始まらない?)
[映画館(字幕)] 6点(2011-01-29 16:43:59)(良:1票)
256.  エリックを探して 《ネタバレ》 
普通に良く出来た大人のおとぎ話だと思います。序盤少々かったるかったけど、『ノン!』『ノー!』『ノン!!』『ノオオオオオオオオオオオオ!!』のやり取りあたりから、スッと軌道に乗れました。もちろんこれ、原題そのままの直訳だけど、別にエリックを『探して』るわけじゃないんですよね。どちらかと言うと『エリックに見守られて』『エリックに憧れて』『格言好きの博学エリックさん』っていうオハナシ。自分、サッカーそれほどメチャクチャ好きというわけでもないので、この点数止まり。そもそも『エリック・カントナ氏』自体、この映画で初めて知ったわけで・・・(汗)イギリス国民のサッカー好きって、これまでもいろんな映画で描かれてきたので、別に驚く事はなかったけれど、ここまでサポーター気質が濃く描かれた作品は珍しいのでは?ただ、逆に「ここをこういう風にちょこっと修正したらもっと面白くなったのになあ・・・」っていう箇所も幾つか。「人生のイエローカード」云々の文字がポスターにもあったけど、さほど主人公の親父さんは、金銭的にはもちろん精神的にも、それほど切羽詰って追い詰められているようには見えなかったんですよ、僕には。だって液晶テレビが家に何台もあって、見くびられてるとはいえ、ちゃんと息子二人も養えてるわけだし。ラストの解決方法(←面白かったけど少々安易に感じた)にも繋がるけど、あんな良い友人をたくさん持ってるんなら、元奥さんとの復縁を20余年(!)もの間で、彼らが巧く取り持ってやるとか、そういう心遣いがなかったのかなあとか。色々考えてしまいました。10年間くらいの別離にしておけば、話に無理がなかったような気がします。しかしあの奥さんは、主人公にはもったいないくらい人間的に出来た女性ですよね。ゲソパン20発くらい食らわせてもいいような仕打ちをしたのに。もし日本でこれリメイクしたら、誰がタイトルロールに登場するんだろなあ・・・。『ヒデトシ・ナカタを探して』・・・ヤツは愛嬌に欠けるからなあ・・・。ニッポン国の国技として考えると『千代の富士を探して』・・・。あと、四字熟語格言好き(←噂で聞いた事あり)なところを買って『郷ひろみを探して』とか・・・。うん、これで決定!!
[映画館(字幕)] 6点(2011-01-27 09:51:45)(笑:1票)
257.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 
とにかく脚本が秀逸。一見ダラダラした日常会話のようにも聞こえるけど、それぞれが今置かれている環境、立ち位置、キャラクターまでちゃんと計算されているので、ついつい台詞に聞き入ってしまう強い力がありますね。男ってホント居場所がなくなってしまうんですよ、こういう時って。あちこち家の中ウロチョロするか、じっと部屋に閉じこもるか。YOUが演じた阿部ちゃんの姉ちゃんが、すごくリアルというか自然体でした。並み居る実力派役者の中、まるで自分の姉貴を見ているかのような彼女が僕は一番良かったと思います。(追記)後からジワジワ効いてくる映画ですよね~これ。フツー凡百の映画の内容なら、最近健忘症ゆえすぐ忘れてしまうタチなんですが、この映画はいぶし銀のように静かに光を放ちつつ記憶の中に残ります。めっきり減った日本映画の『良心』がこの映画からは強く感じられます。ゆえに1点追加。
[DVD(邦画)] 9点(2011-01-22 12:31:27)
258.  二十才の微熱
『ぐるり』→『ハッシュ!』→『渚のシンドバット』→本作と、遡って順に観ていくと、本質的なものは不変ながら、橋口監督の演出力がいかに上達していったかよくわかるはず。このデビュー作の時点では。まだまだ荒削りというか、未熟な部分の方が多々感じられたのでこの点数止まりで。しかし・・・、この約20年で、橋口監督はまだたった4作品のみという寡作っぷり。もちろん、何でもかんでも引き受けるという職人的な資質ではないでしょうから仕方のない事だとは思うけど、もっともっと映画を撮らせてあげられるような、土壌や環境はまだ日本にはないんかなあ・・・と、歯がゆいばかり。
[映画館(邦画)] 6点(2011-01-22 10:01:37)
259.  キック・アス 《ネタバレ》 
期待にたがわぬ快作。ほぼ白紙の状態で鑑賞に臨みました。ポスターからは「ヤッタ-マン風アメコミ廉価B級映画??」の匂いがプンプンと。クライマックスの本丸襲撃シーン、某有名ウエスタンのテーマ(←口笛のヤツね)が流れてきた瞬間、ああ、この映画って、かつての正統派西部劇へのリスペクト&バリエーション作品なんだって自分は確信しました。そう考えたら、ケイジが早撃ちのガンマンに思えてきたから不思議。妻を理不尽に殺された、復讐に燃える元保安官(ビッグ・ダディ=ケイジ)が、有能な保安官助手(愛娘ヒット・ガール嬢)と、ヘナチョコ見習い(キック・アス君)の力を借り、街を牛耳る悪党どもを殲滅しようとする。ところが自らが罠に落ち・・・っていう、西部劇ならよくある定石的な筋書き。ヘナチョコ見習いのキック・アス君の人間的成長もきちんと描かれているし、最後まで観客を飽きさせないサービス精神も極めて旺盛。こうやってアメリカ映画伝統の西部劇スピリッツは、ジャンルを変えながらも、綿々と引き継がれていくものなんだなあ・・・。前半、流血バイオレンス描写が必要以上にちとくどく感じたのと、キック・アス君とレッド・ミスト君の微かな友情(?)の芽生えの経過を、もう少し突っ込んで描いてくれてたら(←続編に期待?)8点呈上したかも。自分は虚弱体質ゆえ、この点数止まりでお許し願いたい。そう!男たるもの、無理して「みんなのヒーロー」になる必要なんか全くないんですよね。たった一人の、守るべき人のヒーローになれるんならそれで万事OK!♪でもヒーローになりたい~ ただ一人 君にとっての 躓いたり転んだりするようなら そっと手を差し伸べるよ・・・♪(←ミスチル「HERO」)この映画を観てからというもの、この曲がガンガンエンドレスで頭ん中を流れてきて困っています。どなたか、俺とカラオケで一緒に熱唱しませんか?(笑)
[映画館(字幕)] 7点(2011-01-17 11:24:29)(笑:2票)
260.  喝采(1954) 《ネタバレ》 
今となっては華やかな「ヒッチコック三部作ヒロイン」でのみ、語られる事が多いグレース・ケリーですが、キャリア中唯一シリアスな役を演じて、アカデミー賞を獲った事で有名な作品ですよね。苦悩する夫役の、クロスビーの悩みの内容が一般人にはなかなか共感しずらいせいか、映画自体も敷居が高く僕にはちょっと入りずらかった。ヒッチコック作品でのグレースは何度も見返したくなるのに、この映画は一回のみの鑑賞。「スタア誕生」で、最後の「喝采」を受けたジュディ・ガーランドと、この年の主演女優賞を争った事でも話題をまいた作品ですが・・・僕はどちらも観ましたが・・・甲乙付け難いというか、どうなんでしょう?ミュージカルの演技と、シリアス一本槍の演技とを比較する事自体、土台無理なハナシなんですよね。実際、お二人どちらの演技も素晴しかっただけに、「オズ」や「若草の頃」であんなに溌溂と輝いていた、愛すべきジュディの、グレースとはあまりに対照的な、この作品以降の暗い人生行路に思いを馳せると・・・やっぱり複雑な心境になってしまいます。たかが賞レース、されど賞レースなんですけどね。
[ビデオ(字幕)] 6点(2011-01-14 17:09:57)(良:1票)
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