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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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2761.  モンスター・パニック
子供の頃は、本作のラストを称して「エイリアンよりもスゴい映画」と呼んでいたこともありました。ああハズカシ。まず冒頭、ボロ漁船の網に半魚人がひっかかるという、上々の滑り出しに膝を打つ。こいつは素晴らしい、ノンキ過ぎるぜ。この田舎じみたノンビリムードこそが、安っぽい恐怖映画ならではの、独特の不気味な雰囲気を醸し出します。恐怖映画をパロって我々をニンマリさせてくれた『スクリーム』という映画がありましたが、さすがにこの雰囲気だけは真似することができなかった。この素朴で長閑な不気味さの中、暗躍するエロ半魚人ども。やがて祭りの最中、半魚人の集団が襲いかかる大パニックならぬ小パニックのクライマックスへ。いやあ。ヒドイ映画だ。好きだなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-09 21:43:21)
2762.  オペレッタ狸御殿
ジジイの妄想が炸裂した、問答無用の映画。オペレッタと言うにはちょっと音楽(というより「音」自体)が少なめか。しかし、もう誰にも止められないハチャメチャ世界に、つい笑っちゃいます。オダギリ・ジョーは、これって「歌がうまい」と言ってよいのだろうか? 何か、男前を貶めようという悪意が感じられないでもないでもない。どっちやねん。あはは。ただ、こうやって無邪気に笑ってられるのもDVDで観てるからであって、何も知らずに劇場に観に行ったりしてたら、冷静ではいられないかもしれない。あなたはこのデタラメ世界に耐えられるか? こういう、いわば高踏的なおバカ映画って、かえって何かとケチがつきやすいもの。色々気になっちゃったりします。セットを無闇に照明で明るくすると、安っぽい部分はどうしても目立っちゃう。あのカエルさん、いかにもソフビか何かで作られてそうで、安っぽかったなあ。スタジオなのに移動カメラが手持ちでガタついたりする場面もあり、ちょっと「?」と思っちゃいました。
[DVD(邦画)] 7点(2007-01-08 14:45:20)
2763.  男はつらいよ 寅次郎の告白
泉ちゃん、家出の巻。よりによってナゼ鳥取へ? 海が見たいのなら、名古屋の近くでもいいだろっ。そうだ、「渥美」半島へ行け~(←アホ)。しかし、砂を撒き散らしながら鳥取砂丘から転げ落ちる満男のスローモーション映像に、もしや本作の監督はサム・ペキンパーかと思ったが、山田洋次だった(←当り前だ)。本作もまあ、寅さんの大活躍など望めませんが、「寅さんと結婚すればよかった」という今回のマドンナの存在に、もはや取り返すことのできない過去の重み、人生の切なさが感じられ、これは、膨大なシリーズ作を経て、これまでの寅さんの無数のエピソードを我々が知っているという、この「男はつらいよ」シリーズならではの重み、でもあります。映画の出来不出来とは別にして、何か、他の映画では味わえないタイプの、しみじみとした枯れた味わいですね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-08 14:17:03)(良:1票)
2764.  ミュンヘン
ネタ的には、テロリストをやっつけるという、勧善懲悪的な娯楽作品として始まるこの映画。実は「人狩り」という、極めて残酷でありながら極めて普遍的な「楽しみ」、であります。しかしその先に待っているものは、先の見えない泥沼であり、果てしない徒労感。主人公にとって最後に残された拠り所は、家庭、なのですね。この「家に帰る」、ということが、個人レベルでも、民族レベルでも、本作のテーマの一つであるように思います。イスラエル建国という、一種の帰郷。しかし、その結果生み出されたものは、際限の無い争いと憎しみ。世界中に散ったユダヤ人にとって心の拠り所となってしかるべきイスラエルという国家は、彼らの想いをよそに、暴走を続ける。この「失われた故郷」という哀しみ・・・。いや。この映画に託されたものは、さらに普遍的なもの、もっと個人的なものなのかもしれない。かつてはスピルバーグも希望も野望も持った一人の映画青年だったはず。そんな彼も、もはやハリウッドの中枢に取り込まれ、彼の映画製作自体が大きな経済活動となり、その一方で、映画の中での「発言」もまた、とてつもなく大きな反響・批判にさらされることになり、不本意な闘争にも巻き込まれてしまうことになる。そういう「失われた無邪気さ」、あまりにも社会的な存在になってしまった自分の、「個」へと帰ることのできなくなった哀しみ、すらも、この映画にこめられているのかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 14:00:47)
2765.  アサルト13 要塞警察
『リオ・ブラボー』→『要塞警察』→『アサルト13』という伝言ゲーム的リメイク(?)で、原型がドンドン失われていく。ドンドン面白くなればそれはそれでいいけど、なかなかそうはいかない。そうはいかなくても、やっぱり「立てこもり」というシチュエーションは大好きなのでついつい甘くなる。完全武装した敵が屋外でうごめく姿は、意外にもカーペンター風味を醸し出しちゃったりしてる気もして、なかなかスリリング。しかし攻撃の手際が悪すぎて、ナントモカントモ。次回またリメイクされたら、お目にかかりましょう。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 13:36:32)
2766.  バットマン ビギンズ
バットマン若き日を描く伝記映画。こんな映画作るなんて、よほどバットマンを尊敬しているのか、彼の人生に共感したのか、単にネタが無かったのか。ま、面白いからいいけど。こういう映画でマイケル・ケインを目撃すると、なぜかホッとしてしまう。このひとは、たった一度の人生を存分に楽しんでる(ような気がする)。渡辺謙、どこかに出てたっけ(笑)。私の目には見えなかったから、安心してネ。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 13:24:52)
2767.  ナショナル・トレジャー
「オトナの鬼ごっこ」ってな感じの映画。面白くて確かに楽しめるけど後に何ものこらない、アトクサレの無い映画、ですね。暇つぶしにはもってこい。現地をよく知っている人なら、また色々楽しみがあるかもしれない。次回作はぜひ、奈良を舞台にして、平城宮の財宝を巡り東大寺やら猿沢池を飛び回るオハナシにしていただければ、私も大いに楽しめると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 13:05:07)
2768.  サブウェイ・パニック
閉鎖空間である地下鉄なんかジャックして、どうやって犯人は逃走しようってのか、それを考えると夜も寝られなくなっちゃう、というわけで春日三球を不眠に追い込みそうなテーマの作品。ジョン・ゴーディの原作に骨子は沿っているものの、映画化によって「大化け」したように思います。いや勿論、原作も結構楽しめる作品ではありますが、もしかしたら「ちょっと奇抜な発想の小説」というレベルで埋もれてしまっていたかもしれない。カットバック的構成の多用で「映画的」描写のこの小説を、むしろ派手さを抑えてドキュメンタリ風味の映画に仕上げたのが実にうまく、小説的ウンチクなども削ぎ落として、着々とすすめられる犯罪の緊迫感をよく表しています(実際の時間と劇中の時間がほぼ同時に進む)。暗く静かな地下鉄と地上の騒動。タイムリミットからくる緊張感と、犯人やW・マッソーの何やら暢気な表情。それらの対比のうちに、やがて迎えるクライマックス。イキな映画、ですな。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 12:55:43)(良:1票)
2769.  ボーン・スプレマシー
臨場感を重視した映画、と言えば聞こえはいいけど、「見せる」という映画の基本を放棄した、粗雑な印象を受けてしまいます。映像が極度に断片的だったり、無闇に揺れたり、確かに「慌しく何かをしている」ということだけは伝わりますが、肝心の「何をしているのか」「カメラは何を写しているのか」がサッパリ伝わらない。我々の職場でも忙しそうな素振りで「忙しい忙しい」とボヤいてばかりの人に限って、大して成果をあげていないのに似てるぞ(笑)。これはこれで一つの手法かもしれないけど、好きになれない・・・。いや、臨場感を感じさせてくれる映画自体は全然嫌いじゃないんだけど、その根本にはやはり「映画を観る者=傍観者」という大前提があって、あくまでそこから派生した臨場感であって欲しい。カメラを通して観る、という限界を、可能性に変えて欲しい。本作ほどまでに「見せる」ということを諦めて、臨場感を重要するんなら、映画じゃなくて、ユニヴァーサル・スタジオにアトラクション作ったらいいやんか、と思ってしまう。クライマックスのカーチェイスは確かに凄かった、凄かったけど、それをどうカメラで捉えるか。車内にカメラを積んで撮影すること自体は、技術的にはともかく発想的には何も難しいことはない。問題は、それでなお「カメラで何を捉えるか」「何を我々に見せるか」という表現的な問題、だと思うんですが。
[DVD(字幕)] 6点(2007-01-08 11:28:09)(良:2票)
2770.  ボーン・アイデンティティー
「逃げる」ということに特化した面白さ。物語の背景には確かにナゾやら陰謀やらが張り巡らされているんだけれども、この際どうでもよくて(実際、あんましピンとこない)、「逃げる」という行為の面白さ、ただそれだけが映画全編にみなぎっています。主人公の身体能力やら、ちょいとシャレたカーチェイスやら、見せ場には事欠かない。マット・デイモンは、顔さえ写らなければホントにかっこいいんだ、ははは。ラスト、主人公が単身敵に立ち向かうのは、ほとんどツケタシみたいな感じで無理がありますが、いやいや、こういうファンタジックな展開こそ、この映画に相応しいといえましょう。“論理”や“現実味”の整合性ではない、映画ならではの整合性。なかなか出色の作品でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 11:11:43)(良:1票)
2771.  男はつらいよ 寅次郎の休日
とりあえずゴクミ出しとけ、という感じの映画。久しぶりに夢のシーンから始まったと思ったら、それもそのはず、冒頭で一度寅さんを目立たせておかないと、これが『男はつらいよ』シリーズの一本だと気づかない恐れすら出そうなまでの、寅さんの影の薄さ。前作で満男を中心に持ってきたのはよかったが、今回もまたゴクミを出して一騒動、ってのに無理がある。夏木マリのキャラまで映画に合わせて変えちゃったようで、何ともご都合主義のニオイが。そもそも、ゴクミの演技は、観てて、疲れるのですが、これはこれで良いのだ(←甘いなあ)。それでも、宿で寅さんと満男が交わす会話は、やっぱりトボけていて、何とも楽しいのでありました。  ※ところでどうでもいいことなのかもしれないけど・・・窓の外で祭りをやっている場面。「観に行ってみよう」と窓を閉める。⇒窓閉めたら、やっぱり外の祭りの「音」は小さくなるべきではないのかい?と思ってしまう。次にカメラが外の光景となった段階で、再び「音」が大きくなれば、もっと臨場感・立体感が表現できたのではないか(というより、「音そのものの楽しみ」が出たのではないか)、と思ってしまう。些細なことかもしれないけど・・・・。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-12-20 23:45:37)
2772.  サラマンダー
一番肝心な点(と普通なら期待してしまう点)である“世界の滅亡”を、「雑誌の表紙」で表現してしまうという恐るべき手抜き、いや違った、驚くべき割り切り、この白々しさが、実に潔い。そういうところはスッ飛ばして、いきなり登場する廃墟。生き残った人々の日陰の生活。竜のいる日常。荒んでいるようでいて、どこか牧歌的。まさに映画はこうでなくては。いや、別にこうでなくてもいいんだけど(笑)。理不尽でかつ明確なルール(あるいは世界観)がある、これこそがファンタジーらしさ。印象的な光景の数々、観終わってから様々な光景が脳裏によみがえる。竜の飛翔シーンの心地よさ。竜と廃墟と近代兵器、という得体の知れない組み合わせ。砦に襲い掛かった竜が炎を吹きかける光景は、さすがにキマりすぎてちょっと節操が無い気もするけど、なんだか絵本のヒトコマのようでもあり、これはこれで魅力的。一見、折衷的な映画に見えてしまうかもしれないけど、どうしてどうして、こういう味わいはなかなか出せないもんです。
[DVD(字幕)] 8点(2006-12-20 23:24:16)(良:1票)
2773.  カリガリ博士
若者とオッサンの会話で始まる冒頭、いきなり「ワシは亡霊のせいでヒドイ目にあったわい」とのたまうオッサン。そこに、これまたいきなり、亡霊のごとく生気のない女性がフラフラ~と現れる。げげっ、気味悪いな~、と思ってたら、若者いわく「彼女、オレの婚約者なのよ。彼女とオレは、アンタよりもヘンテコな体験したのさ」、だそうです。わはは。どんな会話やねん。しかし確かに、彼の語る物語としてのこの映画、奇妙キテレツなセットの中で容赦なく幻想的物語が繰り広げられ、目を白黒させてしまう異様さ。と同時に、この不思議なセット、「あ~カラー映像で観てみたいな~」という気がしてしょうがない。でもきっと、カラーで観たら幻滅するんだろうナ。この映画の不気味さというものは、おそらく、時代を経たモノクロのキチャナイ映像、これ自体が、実は大きな効果を発揮しちゃってるんでしょう。はるか昔に作られた映像、という隔絶感。それも、「単に“昔”を記録した映像」などではない。まさに、我々の決して手の届かない大昔、とっくの大昔に、こんなモノが作られてしまっている、という、その事実そのものの驚き。精緻に作りこまれた古代遺跡のような、いわば“オーパーツ”のごとき存在感、そしてそのような遺跡を現に目前にしながら、なおも感じる、遥かな距離感(そういや、遅ればせながら『神々の指紋』読んでるんですけど、記載されてるネタが古いですね、このテの本、高校の頃だいぶ読みましたよ・・・←って映画と関係なーい)。時代の重み。こういう類のオドロキと感激を与えてくれる映画は、もはや作ることはできないでしょう。タイム風呂敷を使っても無理でしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2006-12-14 23:46:04)
2774.  ミニミニ大作戦(1969)
金塊強奪大作戦! と言っても、映画から感じるのはハラハラ感でも無ければ、ドキドキ感でもない。ただただ、圧倒的なるワクワク感! 何しろ、一体何をしようとしているのやらイマイチ要領を得ない、断片的な描写が、パッチワークのごとく綴られていきます。だけれども、トテモ楽しそうに何かを企んでいるらしいことだけは、ヒシヒシと伝わってきますね。この映画、まさに「自信たっぷりに撮りまくっている」という、余裕が感じられます。そしていよいよ現金強奪、これがまた、さらに輪をかけて断片的、気がついたらクルマが妙な場所を走り回ってる、これがホントにとんでもないところばっかし、何のためにそんなところを走っているのかも不明。しかしアクロバティックで、観ててやたらと楽しい。無意味に風光明媚、無意味にクルマを壊す。意味も無く出てくるギャングどもは意味も無くギャングっぽい格好をしてたり。ラストも何ともトボケてます。というわけで、あたかも、朝起きて「あー何だか楽しい夢をみたなあ」と感じる時のような感慨。夢を見ている間は、夢の支離滅裂さに気づかないで、妙に納得、妙に楽しく感じる、あの感じ。
[DVD(字幕)] 8点(2006-12-12 22:52:25)
2775.  ネバーランド 《ネタバレ》 
公園の強烈なまでの「緑」と、劇場内の「紅」の対比。なんだかこれだけで「イイなあ」と思ってしまう映画。あと、無邪気なジョニー・デップの表情が、これまた観てるだけでいい気分、あたかも『エド・ウッド』の続編でも観てるような気がしてくる。以上、充分ホメたので、あとはボヤキモードへ突入(多分、ワタシがよくわかってないだけだと思うので、笑ってやって下さい)。(1)何だかつれない態度だったダスティン・ホフマンが上演中に「すばらしい」とつぶやくのには、つい「エ~~~ッ」と非難の声をあげてしまった。調子よすぎるぞ (2)ネバーランドがあんまし幻想的でないなあ。異常なまでに緑色が強調された公園の光景の方がよっぽど現実離れしてらあ (3)病気の奥さんがネバーランドへと旅立つ。これだけで「ああ死んじゃったのね」と充分伝わるのに、その後も葬式やら何やら「彼女は死にました」という表現がクドクド続く。表現として綺麗ではない (4)ラストのベンチに座るバリ氏と少年。2人で抱き合う感動的なシーンなのに、何でバリ氏はベンチの「ど真ん中」に座ってるんだ?→あくまで映画の中心はバリ氏ということ?何だか、あとで少年のことを見捨てそうで、イヤだなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-10 22:55:28)
2776.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
『ロード~』で好きホーダイやり過ぎ、一方的過ぎてちょっとついていけない面もあったが、今回は“キングコング”というSFスペクタクルの原点、いわば共通土俵での勝負。これが結果的にいい方に転んだ気が。冒頭の見通しのよいNYの光景→閉塞感に満ちた船内の光景→ついにドクロ島に到着!良くも悪くもピーター・ジャクソン語法が炸裂するゲーム風スペクタクル→再び見通しのよいNYを舞台に最後のバトル! ってな感じの“映像的起承転結”が、流れとして悪くない。33年版の流れに沿ってこれを利用しながら(露骨に彷彿とさせる、パロディ的シーンも)、「今だからこそ作れる映画」としての味付けもまた、行き届いております(ケーハクな時代のケーハクな映画。ケーハクさを徹底的に追い詰めたなら、それもまた時代のモニュメントたりうる、のかも)。まず、コングに囚われたヒロインが、徹底的に振り回される。これは表向きはコングが彼女に愛情をまだ持っていない証なんだろうけど、こんなことされたら普通死んじゃう(33年版も76年版も表現できなかった点)。でも死なない。これはいわば「これから映画の中でムチャクチャしまっせ」宣言。宣言どおり、この後はデタラメなモンスターがデタラメに登場しまくる、デタラメな展開。これが楽しくって楽しくって、しょうがない。白眉は3頭のゴジラ(?)との対決。さすがの円谷英二もここまではできなかった(バカバカしいから?)。ヘッドロック、フライングメイヤー、キャメルクラッチと、基本に忠実、地味なワザのオンパレード。勝った後のコングの表情、つい「ヨッ、いいオトコ!」と声をかけたくなる、なかなかの男前。ヒロインの目もハート型(ウソ)。彼女を守りつづけるコングが、エンパイアステートビルでの最後の戦いでは、彼女を手放し、下に置く。彼は死を決意したのだ。コング転落後に写るヒロインのドレスは、まったく汚れの無い純白。こんなことは勿論ありえない。ここでは、彼女がまさに「守られた」ことが象徴されているのだ⇒いやあ、なんと直接的なワカリヤスイ表現でしょう。深みが無いですね。はっはっは。 ※ところで囚われのヒロインがコングの前で芸をするシーン。子供の頃、動物園で見かけた光景を思い出した。檻の前でゴリラをからかうオッサンがいた。ゴリラは非常に興奮してた。
[DVD(字幕)] 9点(2006-12-10 22:28:29)(笑:1票) (良:2票)
2777.  男はつらいよ ぼくの伯父さん
『男はつらいよ』のメインキャラの一人、満男を主人公として描いた、スピンオフ企画。『交渉人 諏訪満男』『容疑者 諏訪満男』みたいなものか。これまでも寅さんが恋愛指南役になるお話はありましたが、若い満男の恋愛を中心的に描き、一方の寅さんも単なる脇役ではなく、満男の恋愛物語に対して寅さんのキャラが充分に活かされ、存在感を持って本格的にガッチリ組み込まれている点で、新しい『男はつらいよ』を感じさせる作品になってます。それにしても若いっていいなあ、ハズカシイナー。満男の言動にいちいち悶絶してしまいました。寅さんは、これまでの恋愛遍歴を感じさせる重さと軽さを両方とも遺憾なく発揮し、シブい! 尾藤イサオに対する満男の弁護の場面は、さすがにこれはわざわざセリフで直接に表現すべきものではなく、寅さん映画のワカリヤスサが裏目に出たところですが、それでもかなり抑えた表現になっているのがミソかな、と思います。最後の寅さんの電話のシーンが、いいですね。日本中どこにいても、電話一本すれば、その電話の間だけは、皆の声を聞くことができる、皆と会話ができる。だったらしょっちゅう電話すればいいんだけど、滅多に電話しない。でもたまに電話するとほっとする。自分が大学進学で親元を離れて下宿し始めた頃なんかを、つい思い出してしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-10 10:00:05)(笑:1票)
2778.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
いや~、ファンタスティック4。日本語で言ったら“四天王”ですかね(←?)。中身スッカラカンの潔さ。宇宙嵐を浴びたら、バーバパパになっちゃったり、サナギマンになっちゃったりするこの不思議。いやまあ、サナギマンそっくり(←誰やねん)の岩石男が、イッチョマエに安っぽく悩んで見せたりするのが、さらに安っぽいトコなんだけども、前半のクライマックス、橋上のクラッシュシーン!意味も無く大量に車がクラッシュして、もうサイコー。事故の原因はどう考えても岩石男にあるのだけど、なぜかヒーローになってしまう不可解さ。いや、いいんですよ、これぞ現代のスペクタクル、ああ、かつてワクワクしながら見てた、C・リーブのスーパーマンシリーズを思い出しちゃいましたよ。ラストの金属男とのバトルもそう。破壊される車の質感が、いいんだなあ。デジタル時代、「こんな街中でこんな撮影、どうやったんだろう」という驚きも少なくなり、そもそも撮影自体が行われていなかったりするCG全盛時代。本作だってCGの恩恵にあずかった作品のひとつには違いないんだろうけど、それでもスペクタクルシーンの中には、何となく懐かしいアナログ感、懐かしい「驚き」がある。小学生の理科の実験みたいなアホなラストも、これまた懐かしいニオイがして、逆らいがたい説得力がある(←逆らう気も起きない)。出来がいいとか悪いとかじゃなく、時々出会いたくなるタイプの映画、ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-10 09:30:45)
2779.  シンデレラマン
大恐慌を背景に、不遇の時期を乗り越えタイトルマッチに挑む、とあるボクサーの話。ボクシングの歴史において、タイトルマッチに挑もうというほどのボクサーであれば、この主人公よりも余程ドラマチックで数奇な人生を歩んだ選手も多いはず。まさに何と言うこともない「とあるボクサー」の話、です。では、なぜ、そんな物語のこの映画が、これほどまでに我々を興奮させるのか。それはまさに、彼が超人でもなんでもない、「ふつうのおやぢ」であるから。第一に愛する家族を養うこと。そして第二に自分の夢を追いかけること。彼は我々と等身大の存在。確かにボクシングという彼の職業は、とりわけ危険で命がけの職業だけれども、まさに彼自身が述べている通り、働いて家族を養うということに関しては、誰も彼もがなにがしかのリスクを払っており、明日が保証されているわけではない。事故に遭えば、病気になれば、家族はどうなるのか(←イカン、だんだん泣き言めいてきた)。そんな自分を支えてくれるのもまた、家族なんですな。というわけで、この映画では、大恐慌の悲惨さは必ずしも強調されていない。むしろ、家庭内の光景は、人物を中心に光が当てられた深みのある映像、暖色系の色調により、家庭の暖かさのようなものが感じられ、映画全編を貫いています。それだけに、まばゆいばかりの光に照らし出されたボクシング・キャンバスと、そこにひとり立つオヤヂの姿が、強烈に印象に焼きついて我々を魅了するのです。
[DVD(字幕)] 8点(2006-12-09 10:35:38)
2780.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
襲い掛かる津波の下を平然と走って逃げる人々の姿に、CG合成の威力を見た(←どういうシーンを撮るのか出演者に事前に徹底しといて欲しい)。内容的には、スペシャルゲストを多数集めたはいいが、これといった企画の無い、番組改編時の特番のような作品でした。
[地上波(吹替)] 6点(2006-12-08 12:17:17)
030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.88%
41614.15%
53619.31%
663316.33%
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93749.65%
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