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ボビーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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281.  恋するマドリ
脚本上、若干安易だなぁと思うような展開や設定があるっちゃあるんですが、でも僕は正直こういうストーリー、なんだかんだ言っても好き。甘いお話に、綺麗な美術、小道具、可愛い衣装。そしてキュートな演技。画面の中がすごくキラキラ輝いて、華やかに見えた。個人的には新垣さんより、凛子さんの方が素敵でしたね。演技も、雰囲気も。終始、ぼくは凛子さんに釘付けになっていた。この作品は、まず凛子さんの素敵な演技に注目して見て頂きたいですね。
[映画館(邦画)] 8点(2007-09-01 00:30:12)
282.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 
死を見つめることは同時に“生”を見つめることに繋がる。死ぬことはどういうことなのか、どうして死ぬのか、どうして殺すのか、どうして生きているのか。答えなどそうそう転がってはいない。でも、わからないで済ましたくないのが子どもの好奇心の素晴らしいところであり、恐ろしいところでもある。無邪気で何もしらないからこそ、その瞳は穢れなく美しい。大人になればなるほど多くのことを知り、多くの感情を抱き、その瞳は何かしらのフィルターが掛かってくすんでしまう。幼きアナが見つめたつぶれた黒い毒キノコ、彼女の前を通り過ぎる真っ黒な機関車。死はいたるところに転がっている。だからこそ、アナの生きている姿が儚く、脆く見えた。彼女には生きて欲しいと強く願った。美しい女性になって欲しいと真剣に思った。
[DVD(字幕)] 8点(2007-07-19 10:07:14)(良:1票)
283.  アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》 
残される者の物語ですね。テーマが明確なだけにすんなり物語が心に浸透してきて強く残りました。役者さん一人一人の演技も安定していて、安心してみることができました。ただ残念なのは、原作を読んでから観にいってしまったことです。オチがわかっているので、どうせこれはあれで、あっちがあれだろうとかゴチャゴチャ考えながら観てしまいました。それでも終盤でのドルジの回想シーンは映像化ならではの音の効果と演出により物語に集中する事ができました。もし原作を読まずに観にいっていたらと思うとすごく惜しいことをしたな、という気持ちになります。是非この作品は予備知識すらない状態で鑑賞して欲しいです。
[映画館(邦画)] 8点(2007-07-01 21:48:45)
284.  映画に愛をこめて/アメリカの夜
愛がある。確かに、紛れもなく、この映画は映画への愛で溢れている。見つめているだけで、映画を愛したくなる。それは映画を愛しているトリュフォーに僕が感情移入しているからだ。あぁ…映画、最高!
[映画館(字幕)] 8点(2007-06-23 00:17:07)
285.  さよならみどりちゃん 《ネタバレ》 
できることならユタカみたいな人間になりたい。あれだけチョロチョロと女性を変えてみたい。でもそんな風になれるわけないから、より一層羨ましい。爽やかに最低のことをあっさり言うユタカ。でも本心でソープになれなんて言ってるわけではない。そういう言葉でしか人と向き合うことの出来ない可愛そうな男なんだ。ゆうこはゆうこで、この子も可愛そうで、何のために生きているのかも、アイデンティティーさえも見失っている。唄が下手糞で、料理も出来ず、顔は可愛いのに身体は貧弱、そして愛した人に愛してもらえない。何かを始めることも終えることもできない人間。でも、みんな形は違えど、同じような悩みを抱えている。だから分かるような気がする。うん、そんな気がした。だからこそ、最後、下手糞でも、今まで歌おうとしなかった下手糞な歌を楽しそうに歌った。そこには彼女の変化を見た。何かを終え、そして歩き出した彼女の素敵な一日を見た。
[映画館(邦画)] 8点(2007-04-30 14:51:55)(良:1票)
286.  神童
同じ事を考え、悩んでいる人と人との間に言葉は必要ない。この映画はまさにそれの塊だった。“音楽”を共有している、うたとワオの間には台詞がとても少なかった。そこには様々な意図が含まれていた。ぼくが最も強く感じたのは、この作品が説明することを避けていることだった。うたとワオを見て、感じ取り、考えて欲しいという想いが伝わってきた。古き良き日本映画にあった、「言葉で伝えられないことを言葉以外で伝える」を前面に押し出していた。情報と表現で構成された脚本には無駄がなく、見終わった後、考えたら考えた分だけ目には見えない奥行きの深さに驚かされる。この映画は多くのきっかけを与えてくれる。ドラマもしっかり描かれており、人間を観たと心底感じた。
[映画館(邦画)] 8点(2007-04-22 22:41:01)
287.  青いうた~のど自慢 青春編~
まさにこれは田舎に住む若者(僕もそう!)の理想と現実を描いた作品。東京にいけば何かが変わる、大きくなれる、金持ちになれる、そういった田舎に住む若者ならば誰もが思う理想が、現実の厳しさの前で脆くも崩れていくというストーリー。だが、そこには郷愁に駆られる若者の清き心も描かれている。逃げ帰ったわけではない。もっと早く分かっていたが、逃げになると思っていたのか、あるいはプライドが邪魔していたのか、青年は帰らなかった。あるいは帰れなかったのか。あまりにも現実的で切ない物語ではあるけれど、同時に爽やかな清々しい作品でもある。若いゆえに出来るあの行動力、躊躇いもなく好きだと言えるその純粋さ。うむ、素敵な作品だ。全ての登場人物の、痛みと喜びをわが身のことのように感じることができる素晴らしい作品でした。
[DVD(邦画)] 8点(2007-03-12 02:15:58)
288.  松ヶ根乱射事件 《ネタバレ》 
やっぱり素晴らしいです。山下監督。ふつうの演技をしてしまうであろう役者さんたちを、一体どういった方法であのように自然にしてしまうのだろう。まるで演技をしていないかのような演技。沈黙や台詞の掛け合いの一瞬の間にうまれるあの微妙な空気は、凄すぎます。ふつうの監督とはまったく違う観点。映画ならば次こうなるだろう、という僕らの予想、当たり前だと思う感情をことごとく裏切ってくれます。現在の日本で、独特の世界観をここまで強く持っておられる監督は山下監督とあと数えるほどしかおられないと思います。乱射事件というタイトルから完全にこっちは勝手に考えを膨らませ思い込む。そこがきっと山下監督の狙いなのでしょう。凄いです。あの裏切られた感。嬉しくて仕方ありません。あと、新井さん。あの人は作品が変われば人が変わりますね。それが演技なのですが、それが出来ない役者さん、あるいはそれを求めていないプロデューサーが多すぎます。この作品は新井さん以外の若手の役者さんには絶対できないと思いました。二枚目ではないけど、不細工でもない。地味ではないけど派手でもない。中途半端ではなく、完全なオリジナル。素晴らしいです。この作品もまた、中途半端でも平凡でもなく、とにかくオリジナル。異常なまでのリアルの積み重ねで出来上がったリアルの結晶。これぞダメ人間の作品。バカで、中途半端で、なんだそれって行動ばかり取る。あぁ、人間を見たな、とつくづく思う作品。
[映画館(邦画)] 8点(2007-03-12 00:47:01)(良:2票)
289.  好きだ、
17年前は言えなかった事も、今は笑って話せる。あの頃は勇気を振り絞ってやれた事が、今ではあっさり出来てしまう。何が変わってしまい、何を忘れてしまったのか、その一つ一つをゆっくりと思い出し、また未来へつなげようとする男と女の話。そこにある後悔の念や、忘れられない想い、その全てが共感でき、二人の心の奥にある繊細な変化を読み取る事ができた。台詞が少なく、それでも“間”の中にあるちょっとした視線の動きや息遣いに乗せて感情の変化を届けてくれる。心地よい静けさが素晴らしい作品だった。何度も観返したくなった。
[DVD(邦画)] 8点(2007-02-03 00:24:46)
290.  リアリズムの宿
山下監督の作品の中に短編で『子宮で映画を撮る女』という作品があり、それはドキュメンタリーだと思っていました。自己中心的な女の映画監督とスタッフの間で本気の喧嘩が起きています。しかも、それが妙に笑えました。が、しかし、観終わった後、監督が「これフェイクです」と仰った。ようするに全部が嘘、脚本通りだったそうです。山下監督の中のリアリズムとは、限りなく現実に近く、それでいて現実とは遠い存在の人間たちを描いておられます。なぜこんなにも口調が自然で、その動きの一つ一つにリアリティーがあるのだろう。この作品でも、登場人物にちょいちょいおかしな人間が出てくるものの、その一人一人の何気ない動作や口調などは、身近にいてもまるでおかしくないほどの親近感を持っています。山下監督の作品はどれも一様に同じリズムと同じ演出方法で作られ、僕はその全てに魅力を感じずにはいられません。この独特の世界観とリアリティー。孤高の天才!素晴らしい。
[DVD(邦画)] 8点(2007-02-03 00:09:33)
291.  鉄コン筋クリート
原作マンガは一度も目を通していませんが、非常に楽しむことが出来ました。独特な世界観を先端技術を駆使したアニメーションで見せてくれたこの作品は、映像がとても綺麗だった。疾走感や躍動感といったものを非常に感じ、子どもたちの姿もとても輝いて観えました。心に闇を持つクロと、純粋な心を持つシロ。名前からしてその存在の意味を感じますが、そのキャラクターも本当に両極端で上手かった。純粋な心を持つシロを守ろうとするクロの力は、実はシロの純粋な心が守っていた。汚れ無きシロは、全てを包み、全てを許す。それは子どもは神だという言葉を証明するような存在でした。そんなシロに守られていたからクロは闇に包まれる事はなく、生きることができていた。しかし、シロを守れないとわかった時から、クロは闇にその身を落としてしまった。シロも純粋すぎるが故に、人の苦しみを理解でき、耐えることが出来てなかった。二人は共に支えあい、共に補い合って生きていた。それは金パチ先生が言っていたように「人と人とが支えあって人になる」と。確かにその通りだと思った。金パチ先生すげぇ。
[映画館(邦画)] 8点(2006-12-25 11:20:41)
292.  空中庭園 《ネタバレ》 
淡々と正常なプラグが外れて行き、壊れていく母親。そこには何があるのだろう。強迫観念のように良き母になろうとした母親は、正しいことばかりを貫き、それでも自分の思い通りに転がってくれない他の人間(家族)に溜まっていたものを爆発させていく。隠し事を作らない家庭の中は、実際隠し事だらけ。言わなくてもいい事を話し、言わなければならないような事を隠す。嘘はない、嘘は許さない、そんな強すぎる思いやルールが家族を家族にとどめていることを難しくさせた。家族とは何でも言い合える仲である方が良いに決まっているけれど、それは「言わなければならない」状況では言いたくもなくなる。むしろ「いやなら言わなくてもいい」という状況であったほうが人は話しやすい。どこかでその境界線を見失い、思い込む。正しいことだと。そして本当に隠し事が一切なくなったとき、心にあったものをすべてさらけ出した時、家族は以前のように押さえつけるものがなくなり、自由になり、本当の家族になった。凄い映画だった。
[DVD(邦画)] 8点(2006-12-09 17:47:06)(良:1票)
293.  学校
学校というタイトルからして、非常に説教臭い作品を想像していましたが、いやはや僕の想像はあまりにも浅はかでした。授業を通して人間の成長を描き、それでいて山田洋次という人は、人間を深く理解しているのだ実感しました。人が人を変え、教師が生徒に気付かせ、生徒が教師に気付かす、そんな今まで見た事も聞いた事もない構図がそこには存在し、生徒と教師が同じ目線で授業を作り上げていく、その素晴らしさ。演技や台詞の一つ一つからその素晴らしさがヒシヒシと伝わってきます。あんな先生のいる学校なら僕も真面目に毎日授業を受けていたような気がします。美しい映画でした。
[DVD(邦画)] 8点(2006-12-09 17:32:33)
294.  X-メン
なんてこった…至極好きだ…最近テレビでセロというマジシャンの存在を知って、YouTubeで繰り返しセロのスンゴイマジックを観るのがマイブームなんですが、この映画を観た後だと、セロって完全にミュータントじゃんって思ってしまいます。あの映画の中にセロがいてもぜんぜん違和感ないと思いますし。まぁ、セロの話は置いといて。この映画は好きですね。それ以前に脚本も凄い気がする。主人公の登場させるタイミングと、主人公の能力を初めて見せるタイミング、その後に次々ミュータントを登場させるのもバッチしです。もう、興味深々、目が離せません。次は何?何をやってくれるの?わくわくしました。善悪の二つの道に別れたミュータントの存在理由、人間とミュータントの壁など、対比させている部分の説明も丁寧で、その説明さえも楽しく見ることができました。ミュータントそれぞれの特殊能力も面白く、小物やギャグ(これは正直いまいち)も随所で入れられていて良かったです。僕はまだまだ見る目がお子ちゃまなので、好奇心を擽る物にはどんどん目が行きます。ラストシーンの期待させ方、あれも良かったです。2が観たくて仕方なくなりました。
[地上波(吹替)] 8点(2006-09-04 19:21:55)(良:2票)
295.  くりいむレモン 《ネタバレ》 
漫画のことは一切知らないので、この映画独自のものとして観る事ができました。山下監督のあの“痛い”感じは本当に好きです。「あほくせぇ」「べたぁ」「うわぁ」「ふっ」みたいな言葉を観ている内についつい突っ込みたくなる演出はとても好きです。映画の内容自体もやはり男なので嫌いではありません。見えそうで見えない、そんな意図した演出の数々が楽しくて仕方ありませんでした。もちろん、ベッドシーンもそうなんですが、二人の本当の心理も、結局明確に描いている訳ではなく、またラストシーンも、そのちょっと前の不思議なおじさんとのシーンも、母親が帰ってきた後のシーンなども、ご想像にお任せしますよ、ふふふ、な演出を存分に入れ込んだのは個人的にはドンピシャです。気まずい雰囲気の“痛い”静けさ、母親に見つかる前のあの「バレルよバレルよ」と言いたくなる観てられない“痛い”雰囲気。楽しいですね、観ていて。どんなに気まずくても、観ているこっちにしてみれば他人事に過ぎないので、もう面白くて仕方ありません。「バカだよ、この監督」と言いたいですが、そんな風に笑い事で言えるような監督はあまりいないような気がします。随所随所で、“ニヤリ”と口元がなってしまう、いや、させられてしまう。楽しい時間をありがとうございました、と山下監督に言いたいですね。
[DVD(邦画)] 8点(2006-09-04 19:01:10)
296.  サマータイムマシン・ブルース
タイムマシンを使ったストーリーなのに、スケールが滅茶苦茶小さい。だれが作ったかわからないタイムマシンに乗り、今日と昨日を行ったり来たり。その目的はクーラーのリモコンの救出と奪回(?)。蒸し暑い夏の空気と質感が、クリアな映像からひしひしと伝わってくる。暑苦しい男たちがベタベタとくっ付きあって騒いでいるのを観ていると、こっちまで暑苦しくなってくる。タムマシンと大きく出だわりに、扱うストーリーはすごくチープな内容になっていて、そこへ蒸し暑さと笑いを上手くかみ合わさっていた。そしてストーリーの中にある多くの謎を、彼ら自身の手で一つずつ丁寧に解いていくストーリーは、とても気分が良いです。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-25 19:50:30)
297.  復讐するは我にあり 《ネタバレ》 
極端な演出が多い今村監督ですが、僕はこれこそ映画的だと思います。わかる筈のない殺人鬼の心理を描く上で、何をリアルに描き、何を映像化するかは非常に重要だと思います。殺人を犯すシーンと、殺人シーンを見せず犯した後のシーンだけを見せるシーンの二つを描く事で無駄を無くし、それでも殺人をしたことはしっかりとわかる。脚本の上手さが見られます。言葉巧みで頭の良い殺人鬼の逃避行を描く上で、なぜ男が殺人鬼になったかをはっきりとさせなければ結論には決して至りません。父への反抗意識か妻への嫉妬か、はたまた、ただの生まれもっての殺人鬼だったのか。それは殺人鬼に直接聞いてみなければ決してわかることではありませんが、観客は見終わった後、何となく男を理解することができます。強い意思を持っていた少年時代。そして父を理解できなくなった事により道をそれていく青年時代。すべてがしっかりと描かれており、殺人鬼の男が何かを語らなくとも伝わってきました。緊張感を絶やさない演出力、緊迫感と臨場感を生み出す映像。素晴らしいです。殺人鬼を必死で理解しようとした今村監督だからこそできる映画だと思いました。「あんたを殺しておけばよかった」殺人鬼が最後に口にした台詞。それは父を殺すことが出来なかった男の真の弱さがひしひしと伝わってきました。
[映画館(字幕)] 8点(2006-06-17 20:48:47)
298.  嫌われ松子の一生
暗い内容の作品を暗いまま描こうとせず、ミュージカル仕立てにして、明るく楽しく、そして視覚的にも鮮やかに描くことで、まったく相反するものが画面の中に混在していました。だから見ている側は重くなりすぎず、さわやかに見ることが出来ました。また、140分という長さを感じさせない、脚本のテンポの良さ。無駄を完全にそぎ落とし、必要な部分だけで進んでいきます。とんとんとんとん、すばらしいテンポの良さ。リズムが感じられました。女性の強さ、弱さ、そして美しさが凝縮された作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2006-06-17 00:59:38)
299.  ショコラ(2000)
物語の雰囲気は非常に穏やかで、例えば、村長がどんなに主人公を敵対していたとしても、それさえも柔らかく穏やかに思えてくる。かといって物語はチョコレートのようには甘すぎない。例えれば、甘みの中に大人の苦味がある、そんな感じ。主人公の女性がチョコレートを作ったり、不思議なアンティークを眺めたりしている時は、御伽噺の中に登場する魔女のようなオーラを放っていた。お客の好みをクルクル回る不思議な物体で当てるのもすごくそれっぽかった。甘い匂いに引き寄せられるのは子どもばかりではない。恋から随分とかけ離れてしまった大人達が、若かりし頃の情熱を呼び覚まされるように引き寄せられた。正直かなりアダルトな作品だった。“愛”というより“LOVE”を感じましたね。何が違うのか?つまり、洋風な感じです。 蛇足ではありますが、エンドロールが始まって初めてラッセ・ハルストレム監督の作品だったと知りました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-22 22:44:34)
300.  舞台よりすてきな生活
論理的な主人公は、物事を常に深く考え、過程から結論まで全てがしっかりと整理されていないと気がすまないような男。人を描くのが仕事のくせに、人と接するのが下手くそ。何かにつけて言葉巧みに嫌味や悪ふざけをする。そんな彼の姿は本当にわがままな子どもであった。あれが嫌だ、これも嫌だ、あれが欲しい、これが欲しい。子どもが嫌いなくせして、一番子どもなのはお前だよ!みたいな心境で画面を睨んでいました。でも、そんな子どもっぽさが可笑しく、また何よりも幸せそうでした。スランプなのか、もはや力を失った状態なのかは結局わからなかったけど、彼は足の不自由な少女と出会い、共に時間をすごし、そして分かち合ったことで多くのことを見つめなおし、また多くのことを知った。誰かによって変化していく主人公なんて定番中の定番だけど、定番だからこそ感動できたり感情移入できたりするのだと思う。だからぼくはこの映画の在り来たりなストーリーも好きだし、映画自体も凄く好き。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-17 10:52:13)
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