301. 姑獲鳥の夏
この映画を観た理由、それは“田中麗奈が見たかった”ただそれだけです。なので、僕は原作のファンでもストーリーに期待したわけでもありません。ただ純粋に田中麗奈が観たかっただけです。なので、5点はさし上げます。て言うか5点以上は絶対無理ですね。まずキャストは非常に豪華ではあるけれど、その一人一人の存在感があまりにも大き過ぎて映画自体の器に収まりきっていなかったような気がすごくしました。また、登場人物の個性を上手く描けていなかったと思います。とくに荒川良々と篠原涼子はずば抜けた登場の無意味さで深く同情してしまいます。ストーリーのミステリーの部分もなんか薄っぺらで、やろうとしている事は厚いのに全然表現しきれなかった雰囲気が漂ってきます。眠気に襲われながらも田中麗奈を凝視して戦った2時間でした。 [映画館(字幕)] 5点(2005-07-21 12:06:36) |
302. キートンのマイホーム(文化生活一週間)
キートンの作品を観るのはこの作品でまだ二本目なんですけど、なんか、もう、大好きです。まず、新婚夫婦自身が家を建てるっていうその設定自体が、もうすでに異常な感じがして笑えて、しかも家の材料がまるでプラモデルのように組み立てるのに順番があったり、邪魔されて間違えて作り終えても家ができあがっちゃうっていう、そのコメディの王道を家を作るのと一緒に世に生み出しちゃったキートンの豊富なアイディアに感動しています。そして、今から80年以上も昔に作られたこの作品は、2005年の世に生きる僕の目に止まり、そして一生忘れられない衝撃と笑いを僕の瞳と脳に焼き付けてくれました。今の僕にはこれくらいの言葉でしか評価できません。「キートン最高!キートン万歳!」 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-16 23:13:59) |
303. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 迫り来る悪夢。逃げまわる人々。血ぃ~吸ぅ~たろかぁ~。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-12 22:07:13) |
304. 酔いどれ天使
松永の瞳に宿るギラギラとした生命力もどこか痛々しく、脆く壊れやすい人間の弱々しい姿がそこにはあった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-09 07:53:06) |
305. 電車男
人が変わって行く姿を観るのは何にしても気持ちの良い事です。電車男の秋葉系ファッション時代は、女性からもはもちろん、男性からも男として認められず、なんとも切なく、彼の悔しさがスクリーンを通してヒシヒシと伝わってきます。そして彼はエルメスと出会い彼女を助け、外見を変え、女性からも男性からも一人の男として見てもらえるようになった。(でもそこには人間がまず外見で人を判断するというネガティブな要素もありますが)しかし彼にとってこれ以上の喜びはないのではないでしょうか。僕等にとってはごく当り前、でも彼等のような内気な人々にとってそれはナパームで攻撃を受けるくらいの衝撃かもしれません。怯え、肩を小刻みに震わしながら秋葉の服を脱ぎ捨て、振り絞った小さめの勇気でイケイケファッションに身を包む。人生で最も難しい事は何かを捨て、何かを得ようと努力することなのかもしれません。電車男はそれを成し遂げた勇敢な男でした。 [映画館(字幕)] 7点(2005-07-09 07:19:49)(良:1票) |
306. メリーに首ったけ
下ネタ炸裂で、一人で観る場合はそれなりに楽しめる。でも、親と一緒に観た時のあの気まずさ・・・半端じゃない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-08 16:53:41) |
307. ウォーターワールド
世界最高の赤字作品なだけあって、お金が掛けてある事が一目でわかる。ただ終りに向かえば向かうほどこの映画に対しての興味は薄れて行った。設定は素晴らしいと思うけどなんか今一つで、例えて言うなら使い方を間違えられてお風呂にされてしまった洗濯機みたいな映画にしか思えなかった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-08 16:49:17) |
308. もののけ姫
そんなに面白い作品だとは思わないけど、この映画の中に作り上げられた独創的な世界観は良いと思う。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-08 16:42:11) |
309. ロボコン
手先はすごく器用なのに、人とまともに向き合うのはどうしても不器用な四人。そんな四人もストーリーが進むに連れて少しずつ素直になってゆき、さらにロボットを通して徐々に打ち解けあってゆくその姿を観ていると、高校生の間しか味わう事のできない言わば、人生の中での限定盤の青春の素晴らしさと大切さを改めて実感させられました。また、この作品の『ロボコン』というタイトルと設定には優れた新鮮さは正直言ってあまりありませんが、それでもこの映画の中にある、四人で同じ目標に向かって一緒に頑張る姿には共感できる部分がとても多いので、ラストの大会のシーンでは馬鹿みたいに応援している自分もいたほど、彼等に感情移入していました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-07 21:26:02) |
310. 恋におぼれて
恋におぼれてみたくなる。そんな映画。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-07 20:56:43) |
311. 猟奇的な彼女
まず、チョン・ジヒョンがかなりかわいいです。ストーリーもすごくあっさりとしていて観やすく笑えて、軽く泣けた。最後もとってもいい爽やかな終わり方で、結構満足しています。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-07 20:54:29) |
312. ターミネーター2
最後はなぜだろう、大粒の涙が頬を濡らす。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-07 20:52:33) |
313. 奇跡の人(1962)
テーブルマナーをヘレンに調教する場面は壮絶ですね。気持ちが揺さぶられます。なんて強暴な子なんだと驚き、それに喫せず、諦めず、何度も何度も無理矢理にでもやらせるサリバンの忍耐と心強さ。そんな2人の関係が丁寧に描かれ、二人ともが変わって行ってゆくその姿は観ていてすごく嬉しい。そして最後は喜びと感動で溢れている。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-07 20:49:02) |
314. 彼岸花
《ネタバレ》 今まで観てきた小津作品は、全てがお気に入りの作品なので、この『彼岸花』も以前から漠然とした期待があり、とても観たい作品の一つでした。さらに小津作品で初のカラー作品という事で、期待は膨らみました。冒頭はいつも通りの小津作品の穏やさで僕を和ませ、白黒作品となんら変わりのない静けさに安心して画面に食い入る事ができました。ストーリーは派手に言って見れば結婚に至るまでの考え方の“新旧対決”という風に感じました。やはり、まだまだ子供で最近の考えの強い僕の感情は当然のように娘さんに移入しました。その為、中盤では父親のわからず屋で頑固な態度と意見にとても腹が立ち、画面に向かって唾を吐きまくっていましたが、ラストでのあの電車に揺られ、緩やかな表情を浮かべる父親の姿を見たとき、何とも言えない爽やかな気分になりました。それはどことなく春の爽やかな風のような温もりに満ちていてすごく気持ちが良かったです。やはり小津作品は素晴らしい、と心から感じさせてくれる作品でした。 [DVD(字幕)] 9点(2005-07-07 20:43:28)(良:1票) |
315. フライド・グリーン・トマト
現代のリアルなアメリカの夫婦。銃や暴力はないにしろ、アメリカの現代の夫婦というのを穏やかな面から観る事が出来た。そして、その現在と交差するように進んで行く、第一次世界大戦後の平和でふつうなアメリカの様子。昔話をまるでお伽話しのように語る歳をとった老婆。長く生きれた事に感謝し、死を前向きに受け止め、ただ幸せに最期を迎えようとする老婆。その老婆に聞かされたお伽話しによって、捻くれていた心を真っ直ぐに伸ばし、ただ前を見て、素直に生きる事が出来るようになったエブリン。彼女達は生きてきた年月、年齢の差関係なく、二人は固い友情を築いた。まるでルースとイジーの様に。二人もまた年齢など関係なく、深く熱い友情を築いた。友情、信頼、親子。どれもずっとずっと昔からあって、そして現在の世界にもある。そしてきっと未来にもあり続ける。目に見えない大切なもの、それが愛だったり友情なのかもしれない・・・そして目に見える一番大切なものは家族、我が家なのかも知れない。僕はそう思えた。僕はそう感じれた事が凄く嬉しいし、感激もしている。この世界には大切なものはいくつもある。友情、愛、家族どれも、これからずっと大切にしていきたいし、して行くつもり。ありがとう、『フライド・グリーン・トマト』 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-07 20:35:05) |
316. ガンジー
ガンジーという人の事は、誰でも学校の授業で学んだと思います。自分も勿論その一人なんですが、ですがこの映画を観た時、すでにガンジーが行った事はまったく憶えていませんでした。しかも自分は地理や歴史が苦手で、南アフリカでの差別やこの映画で描かれていた、出来事は何一つ知らず、今思うと恥ずかしい思いです。この映画で観たガンジーの率直な印象派は、頑固で、笑顔の美しい、素晴らしい人間。本当に彼の行った行動の数々には感動し、涙があふれました。あらためて思うと、この映画は常識知らずの僕のような、学生に観て欲しいと強く思いました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-07 20:33:18) |
317. 鉄道員(1956)
前半の暗い一家の様子は僕の心をとことん悲しくさせ、本当に胸がはり裂けそうだった。しかしそれとは対称的に、酒場での男達の笑い声や歌声は、心を驚く程明るくさせ、いつまでも頭の中で流れ続け、響いていた。なぜこんなにも対称的な演出をするのだろう。もしかするとこれは演出ではなく実際にイタリア人というのはこういう人種なのだろうか。よくわからない。でも、観賞後のあの清々しい気持ちはすごく好き。それに最後のサンドリの笑顔も。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-07 20:29:52)(良:1票) |
318. この森で、天使はバスを降りた
うん、確かに天使はバスを降りていた。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-07 20:19:31) |
319. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 脳裏に、ラストのポニーとクライドの姿が焼きついて離れない。騙され、殺された2人。やっと身も心も結ばれた筈の2人の行きついた先は“死”だった。あまりに切ない。でも2人にとって、平穏で幸せに暮らせる場所はもう既にこっちの世界には無かったのかもしれない。実際、二人は死んだ。逃げる事も許されず、一瞬にしてこの世を去った。それだけを見ればただの悲劇かもしれない。でも、こう考えるのはどうだろう。2人はこの世で育みきれなかった愛を、あの世でしっかりと育んだと。貧しさから逃れるために仕方なく選んだ道の先。そこには血だらけの二人が横たわり、歪んだ世の中が笑みを浮かべ、明日を迎えていた。 [DVD(字幕)] 9点(2005-07-07 20:16:40) |
320. アルカトラズからの脱出
脱走不可能と言われたアルカトラズ刑務所は、今では有名な観光スポットになっている。たった三人の囚人が脱獄したせいで閉鎖してしまったアルカトラズ。彼らは不可能を可能にしただけでなく、アメリカに新たな人気観光スポットを作ったのだ。その功績を胸に、今どこでいきているのだろう? [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-07 20:07:29)(笑:1票) |