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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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3201.  荒野のガンマン
これねえ。正直観ててあんまし面白くない。でも観終わってから思い返すと、何だか悪い話のようにも思えない。設定というか、話の骨格は悪くない気がするんだけど、ストーリーの肉付けがもひとつ充分に煮詰められて無くて、エピソードの積み重ねが弱いのかな。これはねえ、絶対、もっと面白く作られるべき映画だったと思いますよ。しかし、ああペキンパーっぽいな、と思わせる描写は確かにところどころ見られ、そういう時には観てて嬉しくなっちゃう。巨匠はトクだなあ。
6点(2004-03-14 02:36:41)
3202.  巌窟の野獣
この映画、登場人物の知らないストーリー背景が、観客にはすべて明かされてます。まさにサスペンスの基本、と言いたいところですが、こりゃさすがに明かしすぎじゃないですか。話の展開は読めなくて、確かに面白いことは面白いんですけど、いかにも作り物めいた「オハナシ」っぽさがつきまといます。この描写方法のせいで、主人公であるモーリン・オハラの影がイマイチ薄い。というか、感情移入できない。そこが残念。もう少し謎めいた部分があって欲しかったかな。映像に関しては、さすが、ここぞというシーンでは思い切ったカット割りなどで目を引きます・・・ま、一部のシーンですけどね。
6点(2004-03-14 01:40:45)
3203.  掠奪された七人の花嫁
この映画のテーマは・・・ストックホルム症候群ですかね。あはは。信じられないほど他愛無くもクダラナイお話なんですけど、ま、ミュージカルですからね。ミュージカルなら何でも許されるのか? さて映画冒頭、雄大なる自然を映し出し、おおっと思わせるんだけど、残念ながら、当時の映画にアリガチな事に、ここぞというシーン(=ミュージカルシーン)ではスタジオ内撮影に。カラーを生かした撮影は、時代性を考えると見どころの一つではあるんでしょうけど、スタジオ背景の書割にはやはり萎えちゃう。例によって照明の当て方ももひとつデタラメ。だもんで、たまに屋外シーンを本当に屋外で撮影してくれてるだけでホッとしてしまう。しかし、兄弟達のアクションシーンはなかなかの見せ場ですね。香港アクションスターもビックリ。いやそれほどでもないか。さらに後半には、何故かとって付けたように大スペクタクルシーンまで登場。作品のアホさに輪をかけてます。おそらく、ある人々に対してはミュージカルに対する誤解を解き、またある人々に対してはミュージカルに対する誤解を深めるであろう一本。
7点(2004-03-14 01:25:56)(笑:1票)
3204.  罪と罰(1983)
これのどこがドストエフスキーだよ~だって?そんな事を言ってはイケナイ。そんなもん、自分で探すんだよ、探せば多分見つかるから(←あくまで、多分)。それにしても映像も変なら、挿入される音楽も、何やらヘンテコ。適度に「映像に合わない」ので、適度にいい味出してます。その点も含めて、この映画、どこまでが計算ずくで、どこまでがテキトーな思いつきなのか。もーワカリマセン。
7点(2004-03-14 00:24:34)
3205.  パラダイスの夕暮れ
これはちょっと、とりとめないというか、観てて気分がうまく乗りませんでした、残念ながら。カウリスマキ作品、いつもどこか人を食っていて、その白々しさに呆れた瞬間から映画の世界にハマってしまうのですが、この映画に関しては、ハマるタイミングが摑み切れず、となるともうあとはズルズルと、まさに「人ごとのように」映画を眺めるだけになってしまう悪循環。しかも映画は例によって短く、すぐに終わっちゃう。私にとっては、イマイチに思われた映画でした。恋愛モノらしからぬ恋愛モノ、これはこれで結構なんだけど、もうひとヒネリ、何だか物足りない気が。
5点(2004-03-13 23:57:21)
3206.  マスター・アンド・コマンダー
いやあ、すごい迫力。映像もそうだけど、音響がね。っちゅうか、音というよりは地響きなんだけど。映画早々ド迫力の海戦シーン、ボコボコにやられて、いきなり沈没するんじゃないかとヒヤヒヤ。でも戦闘が終わるとすぐ見事に修復されちゃう。これは何だか宇宙戦艦ヤマトを思い出させますね。映画の大半は船上か船中が舞台、多かれ少なかれ同じようなシーンが続く訳で、今時の映画にありがちな、トリッキーなカメラワークを発揮する場もなかなか無い。映画の観客も船に閉じ込められ続け、そろそろ船を降りたくなってくる。とそこへガラパゴス諸島。なんという爽快感、これはもうバッハの音楽でもかぶせるしか無いではないか。そうそう、音楽と言えば、この映画、クラシック音楽を多数引用してますが、何と言っても効果的に使われているのが、ヴォーン=ウィリアムスの「トーマス・タリスの主題による幻想曲」。これは見事にハマリまくり。よくぞ引用したね、こりゃ一本も二本も取られました。それはさておきこの映画、ラッセル・クロウが活躍しすぎる難点はあるとしても、観客を無理に感動させようと恣意的になってないところが好感持てます。あまり強く特定の人物に観客を肩入れさせようとはしていない(皆無ではないけど・・・)。おかげで、気がついたら映画の終盤では登場人物それぞれに、何となく思い入れができ、クライマックスは意外にも感動していまいました(意外だ)。う~む。何ゆえこれほどまでに互いを傷つけあって戦わねばならぬのか~。ところで、嵐のシーンもホントによくできていますが、監督がピーター・ウィアーと思って観ると、どうしても『トゥルーマン・ショー』を思い出してしまう??
8点(2004-03-12 23:13:12)
3207.  悲情城市
戦後台湾を舞台に、ある一家及びそれを取り巻く人々の生活と、彼らが時代の波に翻弄される姿を描いたこの映画、その求心力はズバリ「空間」。カメラは不必要に登場人物たちを追い回さず最小限の動きで、役者達が作り上げる演技空間を静かに見守る。また、カメラ位置が限定される事で、「空間」そのものが強い印象をもたらして映画を支える軸となっており、そこに映り込む登場人物だけが、時代の流れ、シーンの流れとともに、入れ代わったり、命を落として消えて行ったりする。時代に翻弄される庶民の無力さが際立つと同時に、それを乗り越えていく逞しさもまた、確かに感じさせます(ここに展開される「空間」、何やら松竹クサさも感じさせる・・・と思ったら、ホウ・シャオシェン監督、小津信者だったか)。うーむ。そりゃいいんだけど、2時間半を超える長尺を支える求心力としてはやや弱いかな。内容的には少々散漫な印象、無きにしもあらず。あと音楽が---何となく安っぽい気がして残念。それにしても、最後の方で出てくるアカンボのナチュラル過ぎる絶妙の演技(なのか?)、全体的に重たい本編の中で何とも言えぬ微笑ましさが光っており、これはまさに名シーン中の名シーンと呼びたいですね。
8点(2004-02-29 01:07:07)(良:1票)
3208.  わんぱくデニス
↓まさに同感、本当に可哀相。このガキのせいでウォルター・マッソーの死期が早まったんじゃないかと思えてくる(勿論そんな訳ないけど)。アニメにしときゃあ笑い飛ばせたのかも知れんが、正直、引いてしまいました。しかしこんな映画でも某パロディ映画で引用されてたりするから、チェックしといて損は無い、かな。
5点(2004-02-28 12:13:08)
3209.  レッド・バイオリン
ある1挺のバイオリンの辿る数奇な運命、というよりは、そのバイオリンによって運命を狂わされてしまう人たちを描いた映画。うむ、確かに現在残っている名器と言われる楽器、過去様々な人の手で様々な演奏が行われてきた歴史が刻まれていると思うと感慨深いものがあるナ。映画の進行は時間軸を行ったり来たりする、ミステリーのごとき野心的な構成。この時代を超越した描写方法が面白くもあれば、後述のように興醒めする部分もある・・・。開始早々、クレジットを見てワクワク、音楽はジョン・コリリアーノ、本作でオスカー受賞だけど、91年には交響曲第1番でグラミー賞(この曲は最近N響も取り上げてましたね。ちなみに私はバレンボイム盤とスラトキン盤を持ってるゾ←単に勢いで買っただけの癖に)、2001年には交響曲第2番がピューリッツァー賞だとか? まさに今大変ノってる作曲家。さらに指揮エサ=ペッカ・サロネン、バイオリン演奏ジョシュア・ベル、と人気者を揃えた最強の布陣。さて。肝心のバイオリン。ム?こりゃ現代楽器ではないかね?まあ確かにレッド・バイオリンの音色が映画の途中で変わるのもヘンだし、しゃあないか。泣きのツボを押さえつつもトリッキーな構成で飽きさせずに映画は進んで行きますが、段々妙な気分になってくる。自称メトロノーム考案者とか(ウソつけ)、「英国最大の音楽家」(ウソつけ)とか、変なヤツばかり出てきて、変な音楽ばかり演奏される。こりゃ作り過ぎだ。音楽の歴史の重みがどこにもない。果ては文革にまで話が飛んで、もはやサービス過剰。上述の通り時間軸が不安定でシーンがポンポン飛ぶため、さらに作品が軽いものになってしまった感が。でもね、映画のテーマ自体は好きなんですよ。それにあのf字孔からのカメラ目線が何ともグー。バイオリンの中の空洞って、何かが入ってそうな気がしませんか・・・?
7点(2004-02-22 17:01:53)
3210.  アウトサイダー(1983)
主題歌はいいとしても、映画自体の音楽があんまりにもコッパズカシイ出来で、一体誰が音楽やってんだよ~と思ったら・・・やっぱり親父か。では息子はと言うと、演出の方も随分キザで、カメラアングルは「ホレちょっと凝ってみましたよ」というのが見え見え、複数の対象をアングルに取り込んで見せるのも、さりげなくやれば感心するけど、全然さり気なくなーい。くどい。その他アリガチな映像目白押し。しまいにゃあ決闘シーンで雷鳴が鳴り響いて大雨!? 作り過ぎだよ、あ~あ。いや、待てよ、とふと気づく。コッポラほどの人が、こんな事を真面目にやる訳がない。こりゃきっと遊んでるんだな。あ、そうか、この映画は言わば「歌の無いミュージカルなんだ」と思った瞬間、何だかいい映画に見えて来たよ。パトリック・スウェイジがいい味出してるねえ、これは演技がクサイんじゃなくて、本人がクサイんだから、誰も真似できないね。もし「彼らの20年後を描く!」とかいう続編を今、元のメンツ集めて作ったら、ギャラ幾ら位必要なのかなあ。パトリック・スウェイジはあんまり値上がりしてなさそうだけど他が大変。
7点(2004-02-22 01:17:59)(笑:1票)
3211.  ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
これは残念、内容的には前作からパワーダウン、高まっていた期待は見事裏切られた。イムホテップよ、アンタは充分強いんだから、変なヤツ頼るなっての。おかげで全然貫禄が無くなってしまったじゃないの。スコーピオン・キング、何だかあんまり強そうじゃないんだよな・・・。
6点(2004-02-15 15:38:27)
3212.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都
元ネタの『ミイラ再生』は未見なのですが(イムホテプ役はB・カーロフだとか)・・・少なくともこちらはメチャおもろい! ウン好きですよ、こういうの。「どうだ、要するにミイラが観たいんだろ、ナンボでも見せてやるぜ!」とばかりに多用される特撮。そうなんです、ミイラが観たかったんです、有難うございます、と言わざるを得ない。金かけてスター出してくれたって、私には興味ない、そんな金あったら、ミイラ出してくれ。そういう私の気持ちをたっぷりと汲み取ってくれた、楽しさ溢れる映画です。「CGの敵との格闘」、それは、最近のCG垂れ流し映画よりも、往年のハリーハウゼン映画の味わいと楽しさに繋がるものがあります。そしてイムホテプめっちゃ強い。敵は強ければ強い程良い。私は大満足でした。
8点(2004-02-15 15:29:13)(良:2票)
3213.  君よ憤怒の河を渉れ
↓中国でヒットしたというのは私も聞いた事あります。そう思って観ると、なかなか嬉しくも恥ずかしい作品。西村寿行の原作は未読なのですが、映画に関する限り、骨太っちゅう感じじゃなくて、むしろファンタジーですね。街中に馬の群れを放すシーンは、キートンの西部成金あたりを再現してみたかったのか? そんなバカなと思いつつテンポいい展開、後半では健さんがユーモラスな演技も見せてくれて、楽しい作品であります。
7点(2004-02-15 14:56:12)
3214.  イレイザー(1996)
それまでは、「シュワ主演」+「アクション」=「そこそこオモロイ」という甘えと安心感が、私の中に確かにあったみたいですが、もはやそうは言ってられない。この映画以降、上記の式が成立しない超薄味映画が混じってきましたね(この際だからハッキリ言おう、イレイザー、シックス・デイ、コラテラル・ダメージ!面白くないっ!)。シュワの高額ギャラのシワ寄せが色んなところに出てるんじゃないんかね。
5点(2004-02-15 14:35:56)
3215.  ザ・ビーチ(2000)
↓下の点数分布図が、今日現在、正規分布に近い理想的な分布を描いている(気がする)。これこそがもっともこの映画を本質をよく表している(気がする)。つまり、満足度で言えば究極の「普通レベル映画」。観た人の戸惑いもよく表れてますね。とにかくハンパで奇妙な冒険譚であります。それにしてもディカプリオはスゴイ、あのゲーム映像の恥ずかしいシーンは、彼でなければ決してこなせないものであろう! とは言え、何か他に描くべきものは無かったのか・・・。
6点(2004-02-15 14:14:59)
3216.  許されざる者(1992)
ジョン・ヒューストンの同題名映画(Theがついていないという違いはあるが)と関係無いにも程がある。今からでも遅くないから題名変えなさいって。オスカー取っちゃあ、それも無理か。イーストウッド監督主演の西部劇、確かにここには、セルジオ・レオーネの語法なども折り込まれており・・・が、先鋭的な描写にまではなっていない。「ちぇっこんなポンコツ3人組のお話に付き合わされるのかよ~」という思いもあり、正直前半は、しょうもない映画じゃないかと物足りなく思ってたんですけどねえ。イーストウッドが体調崩すあたりから、反対に、映像が力を帯び始める(ような気がする)。なかなか計算されてますな。この映画には、通常のヒーロー物みたいな、キャラvsキャラの戦いは無く、基本的に、人間vs人間の戦いが描かれる。みんな弱いのです。しかしジーン・ハックマンはこの中じゃ例外的にエキセントリック、彼のはまり役です。彼にはゼヒ日本に来て時代劇で悪代官役をやってもらいたいもんだ。そしてイーストウッドとハックマンの対決は、「人間vsキャラ」の対決でもあります。こういう映画をイーストウッドみたいな人が撮る事に意義がある・・・のでしょう、きっと。映画観る時にゃあ、過去の映画史、観る側の過去の映画体験、そういったものを切り離して観る事は、おそらく不可能ですから。
8点(2004-02-15 13:47:02)
3217.  許されざる者(1960)
なかなか異色の西部劇。とある平和な一家。バート・ランカスターもバリバリに爽やかだ。しかし、不気味な男の登場と共に、一家に暗い影が。妹オードリー・ヘプバーンは実は先住民の血が流れているらしいのだ・・・むむ。「氷点」みたいだなア。しかしこちらは、娘を虐める話ではなく、取り合いする話です。何しろオードリーだからな、ウン、気持ちはよく判るぞ。背景にある原罪意識、これは氷点と共通のテーマでもありましょう。ひっぱりだこのオードリーは、故無く選択を迫られる訳で、運命とは残酷なものであります。さてさて、見所はカイオワ族が襲ってくるシーン、やはり一軒家に閉じこもって多数の敵と戦うシチュエーションは、たまらんのう、うふふ。しかしカイオワ族の攻撃パターンが、はっきり言ってよくわからん。真剣に襲えっての。というわけで、アクションシーンが見所だったり、見所でなかったりするのが、ジョン・ヒューストンの良い所でもあり悪いところでもあるんでしょう(どっちだよ!)。ラストは、無難と言えば無難、後味が悪いと言えば後味が悪い。文芸作品と娯楽作品の境界で妥協してしまった憾みはありますが、当時としてはこの辺が限界だったのかも知れません(じゃあ現在はその限界は無くなったのか?)。
7点(2004-02-15 12:13:43)
3218.  キネマの天地
「寅さん」が「さくら」に敬語使ってる時点で違和感バリバリ。まあでも、それを言っちゃあ、おしめえよ。昭和初期の蒲田を舞台にした、一人の女優の成長記、なんですが、有森也実が意外にも意外とキレイ(失礼)で、しかしストーリーは決してキレイ事ばかりではなくて、ついハラハラしながら観てしまった記憶が。でね、最後に唐突に出てくる寛美さん、チョイ役なのに松竹新喜劇そのままの演技で、浮いてるっちゃあ浮いてるけども、関西人である私としては、やはり忘れがたき名シーンなのでした。
7点(2004-02-15 01:55:39)
3219.  リバティ・バランスを射った男
このタイトル、「ウッタオトコ」と読むのか「イッタオトコ」と読むのか。どうでもいいっての。トム・ドニフォンの葬儀にフラリと現れた名士ランサム・ストッダード、彼の回想録として映画は語られます。その昔、若かりし彼がやってきたその町は、悪漢リバティ・バランスに脅かされており、彼自身もバランスにリンチを受ける。このバランスという男・・・他人のステーキを奪ったり、ランスに足ひっかけて倒したりと、やる事成す事薄っぺらでスケールが小さい! バランスの手下に至っては、甚だ頼り無く、こんな連中じゃ、せいぜい成人式で大暴れ小暴れするのが関の山だろう。そんな彼らは、いわば西部の無法の象徴であって、一方弁護士たるランスは法と理性の象徴。そんなランスがついに武器を手にした時、もはやエリートとしての地位は完全に無意味、一個の人間と人間との戦いに身を曝さざるを得ない。弱い人間が強いものに立ち向かう姿には、心打たれるもんです、少なくとも私はね。さらに、ここの戦いに関わってくる、唯一バランスに対抗できそうな町のガンマン、トム・ドニフォン、演ずるは勿論ジョン・ウェインで、やっぱこの人、こういう影のある役が似合いますなあ。対決シーンはややあっさり描いて、クライマックスに持ってこないあたり、ちょっと変わった構成ですが、決して肩すかしという印象ではありません。映画冒頭で、廃屋等、ストーリーに関わるモノを説明無く見せておいて、後からそれを解きあかしていく描き方など、なかなかスリリングであります。
8点(2004-02-15 00:02:20)(良:1票)
3220.  大いなる幻影(1937) 《ネタバレ》 
こんな歴史的名作を、私ごときが今さらもっともらしくアレコレ誉めても、大変に嘘クサイし、第一、それは多分私の役目じゃない(ははは)。でもやっぱり、こりゃスゴイ映画だと思うので書いちゃう。やっぱり各シーンが生きてます。1ショットに、空間的時間的動きが収められる手腕、全く時代を感じさせません(ってか、その後ウン十年の映画の「進歩」って、何なんでしょね?)。しかしこれ見よがしの「映像美」大安売りには決して陥らず、おかげで最後はまさに「とっておきのラストシーン」が光っています。そういや後半の、エルザがランプ片手に歩くシーン、横からスポットライトを照射して撮影してるので、後ろの壁面への影の出来方が明らかにヘンなんですけどね。でもこれも一つの映画的効果、やはり「暗闇の中で灯を持つエルザ」というモチーフのための必然性すら感じてしまう(気のせいだろうけどな)。 ま、それはさておき、ストーリー的には、作品世界自体が「大いなる幻影」である---ってオイ↓【しったか偽善者】様のレビューをパクるなっての。いや私も全く同感、いざ書こうとしたら、ずでにお書きになってた! 現実にはありえないでしょ、と思える程に人間関係が和やかで、肯定的な描き方。が、これはイコール現状肯定、という訳ではなく、「でもコッチの方がよくないかい?」みたいな感じで、そっと平和と人間讃歌を謳い上げています。だからこそ「幻影」が効果的なのでしょう。、一見、幾つかのエピソードに分かれたストーリー、しかし主題は確かに掘り進められていく。演芸会の途中で、ドゥオーモン奪還の一方が入り、舞台は中断されてラ・マルセイエーズの合唱となる。私は正直、舞台の続きが見たかった。そんな愛国心丸出しの国歌で楽しい舞台が中断されたのが残念だったのだ。フランス人が私と同じ感想を持つとは思えんけど。ま、どっちみち、前半で描かれた大脱走計画は頓挫、盛り上がったエネルギーは不発に終わる。そして、所長とボアルディエとの国境を超えた友情・敬意、それは最終的に、脱出する二人とそれを匿うエルザとの関係に託され、花開く。彼らとて、帰国しても待ってるのは軍隊生活、しかし今や新しい希望出来たのだ。雪の山岳地帯に消えていく彼らと、それを「すでに国境を超えたから」と見逃すドイツ兵。二人は自分達が「見逃されている」事に気づいたかどうか・・・。溜息の出るラストシーンであります。
9点(2004-02-14 23:00:59)(良:2票)
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