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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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341.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
グランド・ホテルの回転ドア(この時代にもうあるのね)をくぐると、それに呼応するかのように、それぞれの人生も回転します。社長は犯罪者へ、帳簿係は絶望から希望へ、踊り子は陰鬱から高揚へ、タイピストはお金から情へ、盗人は恋を覚え、生から死へ。そして、元の回転ドアをくぐり戻っていきます。犯罪者は横の戸口から、死者は裏口から出ていくのもどこか暗示的。その様子を何事もなく眺めるような円形ロビーの俯瞰ショットが「人生はめぐる、いい事があれば悪いこともあるさ」とささやいているようでなんとも象徴的でした。形式としてその名を残すだけでも誉れ高い作品です。
8点(2004-05-04 16:39:28)(良:3票)
342.  アダプテーション
うー、書けない!いいレビューを書く才能なんて私にはないんだ!アイデアが素晴らしいとか声高々なレビューは書きたくないんだ!よし、こうなったらレビュー講座へ行ってみよう。なになに「普通にレビューしても読む者は退屈するだけ、誇張してドラマチックに語りなさい」だって。そうか!よーし、元気が出てきた。書くぞ!「皮肉ることがこれほど痛快に迫ってくるのはまさに奇跡である。もし天才がこの世に存在するのならこの作者にこそふさわしい。こんな才能にめぐりあえた幸せにただひたすら感謝し、生きる喜びを謳歌しよう。私が100年後生まれ変わって、歴史上の人物で誰と食事をしたいかと聞かれたら、チャーリー・カウフマンと答えようではないか」
6点(2004-05-04 07:27:40)
343.  えびボクサー 《ネタバレ》 
長々と1時間、えびのプロモート過程を見せられたと思ったら、ビルがえびを愛してしまって終わりって、おいおい! 終始お色気をまぶしながら、ヒューマンに仕上げとるしなー。まして気に入らないのは、台詞で説明しすぎじゃないか。「ビルはえびを愛してる」「顔見知りは攻撃しない」とかビルの演説そのものなんか、言葉じゃなく映像で表現してくれよー。そりゃー言葉でしゃべらせた方が楽なのは分かるけど、映画ですよ、これは。
2点(2004-05-03 21:20:59)
344.  生きるべきか死ぬべきか
こりゃーもう皆様、おっしゃられる通り。ルビッチの最高傑作。「割れ物注意」シール付の商品をこうも軽妙に観客に運ばれては、クロネコもペリカンもアリさんもゾウさんも真っ青だ。この作品を「見るべきか見ぬべきか」迷っておられる御仁。見るべきだ。
10点(2004-05-03 15:28:46)(良:1票)
345.  CUBE 《ネタバレ》 
川柳「出たいんだ 欲せぬ者が 外へ出て」
8点(2004-05-03 12:44:21)
346.  ニノチカ
ワイルダーとブラケットにライシュ、そこにルビッチ自身も加わる豪華な脚本陣(ルビッチはノンクレジット)。数々の小粋な会話も納得いきます。ルビッチ風ドアの向こうはまさしくドアの向こう。笑い声と出入りするメイドで室内の雰囲気を表現。後半、伯爵が大公妃に「あなたは直接的表現はお嫌いですが」の台詞の“あなた”は、きっとルビッチ自身のことを意識した台詞ではないかなー。さて、この作品の見せ場は、ガルボの無表情の壊れ方と主義の揺らぎ方。ここは帽子の使い方がうまい!そして、レストランでガルボを必死になって笑わせようとする伯爵のシーン。このシーンはなかなか巧妙な脚本で、ジョークにはまったく表情を変えないガルボが無意識的な転倒を見て大笑いするという状況設定。意識しても笑いがとれない伯爵を意識的に書いて、おかしさを生み出しています。ラストのオチにもニヤリとしました。ソ連が上映禁止にしたのもわかるわね。
9点(2004-05-02 22:01:06)(良:1票)
347.  少佐と少女
ビリー・ワイルダー、ハリウッドでの監督デビュー作。自分のテクストは自分でメガホンを、ということで撮ったのがこの作品。ワイルダーという人は、どうしてもコメディタッチのイメージが先行しますが、実に多彩な作品を撮っています。しかしこの作品は、そのデビューにふさわしくワイルダー的スクリューボールコメディ。20歳の女性が12歳の少女を演じ続けなければならない状況から生まれる騒動を恋愛をからませ、軽妙におしゃれに滑稽に描きます。まさにルビッチ賛歌。作品中、母からどこにいっていたのか問われるロジャースが「仮面舞踏会」と答える台詞。この台詞なんか、その後のワイルダーをまことに象徴してますねー。あの女装2人組を代表とするなりすましのおかしさ。ワイルダー舞踏会の始まり始まりー。しかし、この時30歳を超えているジンジャー・ロジャースが20歳を演じ12歳の振りをするのはいくらなんでも無理があるぞ、という野暮なことは言ってはいけませんぞ。
9点(2004-05-02 15:01:25)
348.  めぐりあう時間たち
2回見てやっと少し見えてきたような。いやー、いろいろめぐりあってますねー。この作品は“めぐりあう”アイテム探しの映画ともいえます。で、わたしが最もハートフルにめぐりあったのはストーリィには関係ないけどジョン・C・ライリー。わー「シカゴ」のミスター・セロファン(このキャラが好きなわたし)だ、とほんわり感激していたら、まただ!またミスター・セロファンや!うー、ケーキは愛の証拠ですよね、ローラ。「シカゴ」でも言ったけど、再度言わせてください。ミスター・セロファンに幸あれ。
8点(2004-05-01 23:59:06)
349.  H[エイチ]
『殺人の追憶』の出来のよさについふらふらとこの映画も見ちまったんだ。「ANOTHER『カル』韓国版『羊たちの沈黙』」とかコピーされていたのを見たところで、やめときゃよかったんだ。だってどっちも見てないのよね。でもでも見ちまったんだ。エイチが何を指すかって?それはねー、「はあ?」「はあ?」のHだったのよ、私には。論理的につじつまを合わせているうちに、次々と進んじゃうのよ。授業についていけない生徒の気持ちがよーくわかりましたよ。頭の回転の鈍さを味わいたい人、見終わった後「はあ?」とカルい沈黙に浸りたい方にオススメですぞ。
4点(2004-04-29 08:09:08)(笑:1票)
350.  天国と地獄
これがホントのジェットコースタームービー、と勝手に言います。前半の静と後半の動。権藤邸のシーンは、カチャカチャと少しずつてっぺんへと近付くジェットコースターの助走の緊迫感そのもの。パンフォーカス、長まわしで人物全体にスポットをあて(ついでに犯人の声にもピントがあっているかのよう)、観客は、登場人物たちの部屋の立ち位置と物語上の立ち位置、その両方を画としてじわじわと見せられます。で、てっぺんに到達したら後は一気に動へ。犯人を追い詰める刑事たちの動。クロサワ的メリハリがコントラストをきれいに描いています。「完」でコースターのベルトを外した時にはまさにまだ体が揺れているような感覚でした。ラストで犯人が揺すっていたのは金網ばかりでなく、見る者をも揺すっていたのでした。終わり。
8点(2004-04-29 07:43:39)
351.  ピンポン
まずはCGをイヤミなくさわやかに映像表現した曽利監督に拍手です。CG技術者だけに、それがハナにつくような監督デビュー作ではないかという私の不安は見事に不的中。CGが浮くことのない、おみごと!な作品に仕上がっています。監督自身「役者の演技があってこそのCG」と言うように、それぞれのキャラを演じる役者もいいです。6面揃ったルービックキューブは、ヒーロー到来の記号だけではなく、6人のキャラがみごとにかみ合った象徴ではないかと推しました。ペコ、スマイル、ドラゴン、アクマ、チャイナ。ん、、、1人足りない。大人なジョーとオババは除いて、もう1人誰だ・・・。いた、キャプテン大田だ。荒川良々が実にいい味出してますねー。笑わせてくれます。それとピンポンのラリーのシーン。見応えたっぷりなのですが、このラリーという意味では、カット割のシーンと長回しのシーン、躍動感と会話の深み、これらもきれいにラリーされているように感じました。巧みです。次作に大きな期待を抱かせるのに十分な監督デビュー作です。
9点(2004-04-27 11:49:52)
352.  真珠の耳飾りの少女
17世紀オランダ、美術や衣装、光と影、実に絵画的でお美しいんです。雑誌のレビューでも映像美の評価が高いですねー。しかし、私はカメラワークがどうしても気に入りません。手元のアップや人物のバストアップが多いし、ワンカットの中でのフォーカス移動やらなんやらかんやらやたらカメラが動きます。この作品の静謐感、官能性を感じるためにもっと引きのショット、落ち着いた映像が見たかったです。しかし、嫁よりも姑よりも、あの子供、こわー。
6点(2004-04-25 19:25:43)
353.  100発100中 黄金の眼
おいおい、なんか楽しいぞい、はまってきたぞい、このシリーズ。軽ろやかでノー天気なリズムは前作同様。アンディこと宝田明の正体不明加減もそのままだー。笑いながらつっこみを入れたくなるとこ満載やし。1ドルで殺しを引き受けちゃうアンディ。おー、必殺シリーズの源流もここにあったのか。ルパンだけではなかったのだ。よしもっと見るぜ!ってこれで終わりなのね、このシリーズ。んー、残念、、、。 その残念感に前作より+1点献上。
7点(2004-04-23 23:00:04)
354.  ロックンロールミシン
ラスト、ミシンのビートを刻む凌一、まっすぐに伸びるミシン目。そこに、これからも変わらねーぞ、という凌一の意志を見ました。その凌一の周りに集まる面々は、何か足りない日常や何か落ち着かない心をストロボラッシュで埋めようとします。しかし、“頑張った人にはご褒美を”的にそれらが埋められるわけではなく、そこに待つのは、自身の分身とも言える「服」を切り刻む行為。そうすることでようやく彼らはリセットされ、元の日常に戻ったかのようです。同じ物、同じ事が前とは少し違って見える日常へ。ストロボのようにまぶしく映る日常へ。
6点(2004-04-23 09:47:12)
355.  女の一生(1962)
女の一生ってことで、その通り、両親がなく親戚からも疎まれ帰る家のなくなった女、おけいさん(京マチ子)の話です。物語は明治38年から昭和20年までの41年間が描かれ、京マチ子(当時38歳)は16歳から56歳までを演じています。私はこれが増村作品鑑賞2作目ですが、人物の偏りの構図など、そのタッチにだんだんと吸い込まれぎみです。この作品では、孤独な少女→裕福な家の養女→その長男の嫁→会社社長→一家離散→会社没落→孤独な老女、初めから終わりまで見る者の涙腺を刺しそうなこのコンテンツを実にクールに描いております。それだけにラストシーン。戦争の惨禍でも焼け残った裏木戸の門、あの門をくぐってふわふわと家に戻るおけいさんが口ずさむ歌。ここは、な、泣ける。この歌は、、、最初にふらふらとその家に吸い込まれていった時に家の中から聞こえてきた歌。んー、全体が抑制されているだけにこのシーンは効きますねー。ラストで私もこの映画にふらふらと吸い込まれてしまったのでした。
7点(2004-04-22 09:44:30)(良:1票)
356.  セント・マーティンの小径
リー演ずるリバティのサクセスストーリーと大道芸人チャールズの哀しみ。リバティは確かにスリ→大道芸人→舞台、そして今度はハリウッドか、というところまで出世していくのですが、なぜか私にはそんなに成功しているようには見えませんでした。それは、大道芸人としてセント・マーティンの小径で踊っている姿が、もっとも生き生きしているように見えるからでありまして、チャールズの前ではおかしな子はやっぱりおかしな子のままだからでありました。そして実際リーはこの翌年、あの映画に出るんですねー。セント・マーティンの小径は出世街道に通じていたのでした。
5点(2004-04-20 23:17:51)
357.  茶碗の中の嵐
なんだこの滑稽な原題直訳タイトルは、と思いながら見ていたら、わ、笑えます、これ。甘美な大人のラブストーリーなんてのを期待していたらえらい目にあいますよ。市長邸におしかける犬の大群は、101匹わんちゃんもびっくりあんぐり。これだけの犬の撮影、本当にお疲れ様です。撮影の裏話なんか是非聞きたいワン(やってもたー)。見終わって、タイトルが『ストーム・イン・ア・ティーカップ』では駄目、これはあくまでも『茶碗の中の嵐』がいいと分からせてくれました。原題には“から騒ぎ”という意味があるので、とくとそのから騒ぎぶりをご覧あれ。これ見ろワンワン!
6点(2004-04-20 19:09:28)
358.  わらびのこう 蕨野行
日本の原風景。四季。母娘の心の交流。いかにも「邦画でございます」的雰囲気が見る者を遠ざけているように感じますが、なしてなして。風景や母娘の描写はほどよく抑えられていて、蕨衆(わらびしゅう=蕨野で暮らす老人たち)の生死をも含みこんだ主体的な生き方が前に出ます。この作品ではそこに重さや暗さがないのです。川で水を浴びる女たちのしぐさ、言葉など実にかわいい。しかし土地柄、60歳になると蕨野に移り住んで自ら糧を得なければならないという慣習、知恵はなんとも暗示的ですねー。このまま地球の人口が増え続ければ近い将来、国際的に蕨野行法なんかができんとも限らんね、実際。
8点(2004-04-20 13:35:09)
359.  ぼくは怖くない
黄金色の麦畑に見とれていたら、どひゃー!のシーン登場。ぼくは怖くないことはなかったです。さてイタリアのベストセラー小説の映画化です。大人の階段を昇る10歳の少年、その切なさにどれだけ感情移入できるかが勝負だ!と見る前から「感情移入するぞ」と意識し過ぎたのがいけなかった。少年を意識すればするほど、村ぐるみでいったい何をやってんだ、ばかりが気になってどうもずるずると完。ただ少年の妹には見える犬がもはや少年には見えないシーンは、階段を昇っているのだなーと象徴的でした。あー、私ももう一度犬が見える頃に戻ってみたい。
7点(2004-04-19 23:47:32)
360.  グッバイ、レーニン!
ベルリンの壁崩壊という大きな歴史のうねり。ロケット打ち上げ成功という宇宙ロマン。そんな壮大な時間軸と空間軸で繰り広げられるちっぽけな家族の物語。しかしその家族には壮大な物語。無数にきらめく星のごとく、世界中の家族にもこんなきらめく物語が無数にあるんだろうなー。ラストの母の「素晴らしいわ」は、周りの人達の彼女への愛、その愛に対する感謝の表情ではないだろうか。目の前のニュースが本当であろうが嘘であろうがもうどうでもよくて。西や東や、右や左やもうどうでもよくて。
8点(2004-04-19 21:44:05)
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