21. シャイニング(1980)
初めてみたキューブリック映画です。これで一発で大好きになりました。役者のセリフではなく、映像で恐怖を煽ってきます。まぁジャック・ニコルソンの顔だけで十分怖いですが。あのホテルの優美で壮大な姿、その裏にある狂気のようなものがにじみ出ていました。あれを見てから一週間くらいダニーのREDRUMのくだりが頭からはなれませんでした。 8点(2004-06-07 00:59:00) |
22. リング0 バースデイ
リングシリーズではこれが一番すきかもしれません。でも、ホラーとは違った感覚です。怖ければホラーというならホラーなんでしょうけど、どうもホラーとは違うと感じます。悲劇のほうが前面に押し出されていると感じました。劇団で起きる様々な怪奇現象を貞子(仲間由紀恵の方の)のせいだと決め付けて、ちょっと暗い貞子の性格も災いして劇団員から殺されてしまうという、なんとも悲しいストーリーです。貞子よりも劇団員の偏見の目のほうが怖いですね。この映画で唯一ホラーだと感じたのは、やはり最後の貞子歩き方でしょう。肩がカクカクってなって、ズズン、ズズンと迫ってくる姿はやはり怖かったです。 7点(2004-07-31 16:12:30) |
23. リング(1998)
今まで5度ほど見ましたが、3度目くらいまでは怖かったです。はじめてみたときは夜に影とか音がすると貞子?とびびってしまうくらいでした。自分にとってこれだけ怖いと思ったホラーは今までありません。ビデオから感染するという斬新なアイデア。ビデオに映っている映像の謎。そして宿の下にある井戸。普通なら貞子の遺骨を丁寧に埋葬して成仏しておしまいというところだが、貞子の呪いはそれでは解けない。埋葬してもらうために呪ったという生易しいものではなく、全人類を滅ぼすために呪いをかけたというのもまた斬新だと思った。これほど衝撃的だったのに怖くなくなってしまったのは、ラストでテレビから出てくる貞子を演じているのが普通のおばちゃんだと知ってしまったからです。もちろん演じているだけというのはわかりますが、バラエティー番組などで正体をあかされちゃうと、もうそっちのイメージが浮かんじゃいますよね。 7点(2004-07-31 15:41:19)(良:1票) |
24. ザ・ロック
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」でも思ったんですが、テロの国として具体的な国名とか何人だとかということを映画の中で言ってしまうってのはどうなんでしょう。そこがちょっと気になりますが、そういう細かいトコを抜きにすれば面白い作品だと思います。秘密保守のために、極秘任務で戦死した兵士の家族への補償などを一切せず、その事実すらなかったことにしてしまうFBIに対して、愛国心と正義感をもった准将が反旗を翻す。しかし根が善人の彼はいざとなってロケットを発射できず、その場を本当の悪人が乗っ取る。そして主人公のグッドスピードとメイソンがそれをやっつけるというストーリー。ハメルは正義感に溢れる部下思いの軍人としてのイメージが崩れるようなおかしな点がないし、メイソンも本当は協力する理由なんてないのに、娘のために手を貸すということで納得できる。ストーリーにおかしな点がなく、うまくまとまっているので楽しめます。余談ですが、ニコラス・ケイジのコメディはまだ観たことがありませんが、どうもコメディのほうが似合う顔だと思えてしかたありません。以前にやっていたパチンコのCMの印象が強く残っているからでしょうか。 7点(2004-07-30 23:50:01) |
25. エド・ウッド
映画業界は憧れだけで入れるものなのかと思ってしまうくらいの無能っぷりを発揮しています。おそらく、彼のセンスが一般受けしなかったというわけではなく、本当にセンスがなかったのでしょう。この映画がどれだけ真実を伝えているかわからないですが、全てのシーンにおいて1テイク、しかもどれも「完璧!」などといっているくらいですから、やはり自己満足の域をでることはなかったのでしょう。それでもその映画のつまらなさというものを補って余りある彼の映画にたいする情熱やこだわりが痛いほど伝わってきます。それから、ジョニー・デップの演技と表情の豊かさがとても魅力的です。別の俳優が演じていたらこれほど楽しめなかったと思います。 7点(2004-07-08 23:27:04) |
26. 乱
初めて見た黒澤作品。全く救いのストーリーに見終わった後は疲れてしまいました。面白かったですが、なんともやりきれない気持ちになってしまう作品です。 7点(2004-06-22 01:29:46) |
27. ソードフィッシュ
トラボルタのオールバックって結構かっこいいと思った。思い込みを利用したガブリエルにまんまと一杯食わされて楽しめたので7点です。しかし意味の無いおっぱいシーンはいかがなものかと。ジャネットのはだめなのに・・・。 7点(2004-06-16 00:33:16) |
28. 現金に体を張れ
ストーリーの運びかたが面白い。強奪計画のメンバーが何時に何をしていたかの全貌が明らかになるように描かれているので、ストーリーの展開に無理を感じない。「時計じかけのオレンジ」でキューブリックを好きになった自分としては、彼らしさ(ストーリーに皮肉が含まれていることや音楽、映像美など)を感じることができなかったので残念。しかししっかりと作りこまれていて、面白い映画だということは確か。 7点(2004-06-16 00:23:35) |
29. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
呪われた不死身の海賊という設定は結構ありきたりかなと思いましたが、実際に見てみると面白いですね。海賊たちが海底から忍び込んでいく場面が一番好きです。ジョニー・デップも面白いキャラクターを演じきっていますが、どうも中盤がごちゃついていてよくないです。 6点(2004-07-30 01:18:50) |
30. マトリックス
あまり好きなタイプの映画ではないですが、この映画で観られるような映像効果が、他の映画でも取り入れられていることを考えると、ある程度の点数を上げなくてはいけないと思います。アクションはそれなりに激しいですが、CMなどで一番の見所を出し尽くしてしまっているので、映画館で見たにもかかわらず、それほどの興奮もありませんでした。有名どころなのでおさえておくという程度でしょう。 6点(2004-07-22 11:33:46) |
31. バットマン(1989)
ヒーローなのに、実は復讐心を根強く持っているという設定が好きです。一般人を超越したような存在ではなく、等身大なヒーローというのが見ていて親しみをもてます。今ではちょっとダサく見えてしまいますが、そこを気にしなければそこそこ楽しめるとおもいます。 6点(2004-07-21 01:47:09) |
32. ショーシャンクの空に
最悪の状況に置かれてもあきらめる事をせず、最後に希望をつかむというストーリーは良かった。なにか勇気のようなものが与えられます。しかし主役の悲惨な状況を引き立てるためにしか見えないような、あまりに度が過ぎる悪役はどうかと思う。彼らが「最期に泣かせるための引き立て役」にしか見えなかったため、ラストもいまいち感動がなかった。 6点(2004-07-07 18:48:52) |
33. 天使にラブ・ソングを2
前作と連続して見ましたが、前作のインパクトの強さに比べると、やはり見劣りしてしまいます。それでもそこそこ楽しめると思います。合唱の部分は相変わらずすごいです。 6点(2004-07-03 21:32:48) |
34. トゥルーマン・ショー
いつもさわやかな笑顔のトゥルーマンには好感が持てる。ラスト非常口から出て行ってしまうがきっと彼はこれから自分で人生を切り開いていけるだろうと思え、すがすがしい気分で見終わることができた。でも現実にトゥルーマンショーのようなものがあったらとても恐ろしいですね。人間動物園ですか・・・ 6点(2004-06-21 22:17:33) |
35. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 戦勝国に偏った戦争映画ではないところは評価できる。斉藤大佐が情けなく見えるが、確かに戦時中の特攻隊などを思えばあながち大げさな表現とも思えない。軍規を守り橋を完成させるニコルソン大佐が最後の最後まで「善」であるように思えてしまうテンポの悪さは大幅な減点対象。崩れる橋は戦争の無意味さを象徴しているように思える。 6点(2004-06-15 22:34:24) |
36. ザ・コミットメンツ
洋楽好きならそこそこ楽しめる映画だと思います。前半はこれからどんなバンドになっていくのかと期待しながら見ることができますが、後半は演奏ばっかりでストーリーの動きが一気に少なくなってしまうのでその曲を知っている人でないと退屈になってしまうかも。典型的なサクセスストーリーではなく、主人公の思い通りに事がはこばないもどかしさがまたいい。 6点(2004-06-12 14:13:35)(良:1票) |
37. アイス・エイジ
単純に面白い映画だと思います。ストーリーはごくごくありふれたもので、疲れたときや癒されたい時にほけーとしながらみることをお勧めします。何も余計な事を考えずに見られるので素直に楽しめます。 6点(2004-06-07 01:10:28) |
38. PLANET OF THE APES/猿の惑星
意外性は少ないが安心して見られる作品だと思う。チンパンジーのぺリクリーズがかわいかった。レオが地球に戻った時に地球が猿の惑星になっていたというオチはいらないと思う。何故地球が猿の惑星になっていて、しかもセードがまた出てくるのかわからない。あれがなければもう一点あげられた。 6点(2004-06-07 00:19:27)(良:2票) |
39. バタリアン
「Night Of The Living Dead」が実は真実だったという設定は面白い。続々と墓から這い出てくるバタリアンは賢く、しかも走って追いかけてくる。音楽も状況とマッチしていて結構楽しむことができた。しかしバタリアンに囲まれた状況をどう打開するか期待していたので、ミサイル一発で終わりだったのは残念だった。最後に雨が降って菌がまた広がるという事を想起させるのは良かったと思う。 6点(2004-06-06 22:22:29) |
40. 華氏911
今の日本人は絶対に見るべき映画だと思います。実際の戦争の映像をそのまま使っているため、戦争の残酷さがもろに伝わってきます。だけど映画のくくりに入れていいものなのかと言われたら、どうなんだろうと思ってしまうため点数は低めです。でも作品として悪いというわけではなく、パルムドールも納得の心をうつ作品です。フランスの映画祭といっても審査員はアメリカ人ばかりで、その中で最高の賞をとってしまうところがすごいです。内容的には確かにブッシュばかりを批判してて、偏っているとも思えます。しかし、ムーアが最も言いたかったことは、ブッシュの不正などの面ではなく、人がたくさん死に、新たな憎しみや悲しみを生む「戦争」というものを金儲けのために利用することへの批判ではないでしょうか。戦争というのは完全になくすことはできないのでしょうけど、たかが石油利権云々のために利用するのは最も愚かなことで、それこそがムーアがブッシュを批判の対象にする理由なのでしょう。それにしても、これほど面白くなく、不快で、腹が立つのに、絶対に人に見て欲しいという映画は珍しいですね。 5点(2004-09-06 21:40:01) |