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クロマスさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  欲望(1966)
<ネタバレあり>元々殺人も、あの女性さえも存在せず、彼の妄想だったのでは?もっと言うと、冒頭の公共の安宿から彼が出てくる時点から、全てがもう1人の主人公(宿で寝ている老いて落ちぶれた写真家?)の夢だった?なんて見方もできます。観た人の想像にお任せしますというのは、一見無責任のようですが、小説を読んだり、絵を観るのと一緒で、一本の映画についても人それぞれに感じ方が違うのは当然であり、それが一番の楽しみです。たまにはこんな作品を見て色々想像するのも楽しいのでは?とあらためて感じさせてくれる点が、この映画の良いところだと思います。パントマイムは何の象徴だったんでしょうか?
9点(2003-02-18 02:17:16)
22.  ユリシーズの瞳
映画生誕100年目の年に公開された、色々な意味で凄い映画。長い亡命生活の末故郷に帰り、今度は自身の失われた時間とバルカン半島の歴史=幻のフィルム「失われた眼<眼差し>」を辿る旅に出る映画監督A=長い遠征から故郷に帰ったオデュッセウス(木馬作戦で有名なトロイヤ戦争から凱旋し、再び旅立ち、海上での放浪などの苦難をなめつつ故郷に帰り、妻ペネロペイアと再会するギリシャ叙事詩「オデュッセイア」の主人公、ユリシーズとはオデュッセウスの英語読み)=アンゲロプロス監督という図式。作品中1人4役の<マヤ・モルゲンステルン>演じる女性達は、永遠の妻ペネロペイア=失われた時間の象徴。プロット自体を楽しもうとすると眠くなるだけで、全く面白くない。むしろ上記のような図式を頭に入れつつ、記録映画を見るように、長回しによる美しくも哀しい1シーン1シーンを楽しんだ方が良い。ちょっと笑えるのは、5年間をワンショットで見せる強引なシーン。圧巻は映画の歴史を語るかのような、冒頭のモノクロからカラーへ移るシーンと、ラストの霧の中、音だけによる惨殺シーン。戦場と化したサラエボで、幻のフィルムを保管している映写技師の老人が、ベルイマン作品常連の<エルランド・ヨセフソン>というのも泣かせる。
9点(2003-02-15 00:42:45)(良:1票)
23.  第三の男
正に名作!超一級の大人のサスペンスであり、観覧車、地下水道、長い長い並木道など、映像的にも素晴らしい。
9点(2003-02-11 23:19:46)
24.  シンドラーのリスト
ユダヤ人であり、世界中で最もメジャーな映画監督であるスピルバーグが作った映画、これほど特別な意味を持った作品は他に無いでしょう。スピルバーグは普段彼の娯楽作品を楽しんでいる若者達に、一番見てもらいたいのではないでしょうか?そして本当は、シンドラーが英雄とされる人間世界自体が、間違っていると感じなければいけないと思います。彼は人間として当たり前のことをしただけなのですから。600万人余のユダヤ人を虐殺したナチスドイツ、いや世界中で常に戦争を行っている人間達が、狂っているだけなんですから。
9点(2003-02-11 21:09:25)
25.  トレインスポッティング
汚い!痛い!悲しい!イギリス(舞台はスコットランド)のダークサイドを描いた、イカレたパンクロックのような映画。ドラッグ・酒・暴力・金・SEX・・・現代の退廃・狂気の全てがある。しかし、登場人物は皆陽気で、作品自体もテーマの割には軽いタッチとなっていて、楽に観ることができる。ラストもいい意味で予想を裏切ってくれる。007や色々な映画について語るシーンも面白い。
9点(2003-02-08 01:08:18)
26.  北北西に進路を取れ
この展開。この音楽。ヒッチコックですね~「こ難しい思想や理屈なんか無くたって、面白いのが本当の映画だよ」と教えてもらった一本です。あの丸っこいバス、カッコいいんだよな~
9点(2003-02-06 20:27:12)
27.  2001年宇宙の旅
猿から人へ、モノリス!  宇宙への旅立ち、モノリス!  新たなる飛躍へ、モノリス!  この映画はSFとかのジャンル分けはどうでもいいというか、そんな括り方をするのはあまりにもナンセンスで、映画という括りさえも超越しているような作品だと思います。この作品にも、人と神(=無限宇宙)との関わりとは何か?という人類永遠の問いが根底にあるように思えます。そして新世紀の幕開けの年、現実世界の2001年には、奇しくも人類とは何か?を全世界に問う衝撃的な出来事<9・11>が勃発したのです。。。人類の歩みを描いた作品でありながら、コンピューターのハルが一番人間臭いというか、魅力的だと感じるのは不思議です。
9点(2003-02-06 20:11:25)
28.  惑星ソラリス
このあまりに難解で素晴らしい映画を、せん越ながら、私なりに解釈してみたいと思います。尚、9点としたのは、無限の解釈が存在する点と、首都高のカットがあまりにも長過ぎて、鑑賞2回目以降からは、トイレタイムとなった点からです(笑)。この映画がSFであるのは、原作うんぬんを抜きにして考えると、タルコフスキー監督がより話を解り易くしようとした為であると思います。それでも十分難解なので、勝手に病院を舞台とした庶民派ドラマとして説明したいと思います。変な所も多分にあると思いますが、どうぞお許し下さい。  {設定} 水=愛に満ちた人生の時間の象徴 惑星ソラリス=地球から遠く離れた人間更正病院 ソラリスの海=Drソラリス(医院長、宇宙一の名医だが少々荒っぽい) 宇宙ステーション=病棟 主人公クリス=自我のかたまり、自分以外の人を受け入れられず心に傷を負った患者、ある種のダメ人間(妻を理解してやれず自殺に追い込んだ、母とは幼い頃に死に別れ母の愛を知らない、父とはいまだ確執が生じたまま) 妻・母・父=非我の象徴   {物語}水が静かに流れる小川、水を満面と湛える湖、そんな美しい故郷を離れ、クリスはソラリス病院を訪れた。しかしそこで彼は、同じ病棟の患者が自殺したり、おかしくなってしまっていることを知り、かなり不安になる。そんなことお構いなしにDrソラリスは、早速荒療治を行う。自殺したはずの妻ハリーを蘇えらせるのだ。しかもハリーは自分の存在が何であるかを解っていない。他の患者からは「そんな治療法に付き合うと、お前もおかしくなるぞ」などと脅かされ、初めクリスは大いに戸惑うが、次第に自分の過ちを償うかのようにハリーを愛しはじめる。次にDrは催眠療法により、遥か昔に死んだ母を蘇えらせ、母の愛がなんたるかを体感させ、クリスは心を癒される(ここでハリーの荒療治は終了)。最後の仕上げにDrは、クリスをレプリカの父と向き合わせ、快復具合をチェックした。Drの思惑通りクリスは郷愁の念と共に、父との和解を果たした。完治したのである。その証に、家の上からは大量の水が激しく流れ落ちた。水は失われた家族との時間、これがクリスの前に涙の如く降り注いだのであった。 ・・・人間は<自我>と<非我>という二人の人の間で保たれる微妙なバランスの世界で生きている・・・   
9点(2003-02-06 02:34:16)
29.  セブン
最近の作品の中では珍しく、もう少し長尺にした方が良かったと思った作品です。七つの大罪と実際の殺人の関係を、もう少し丁寧に描いて欲しかったからです。逆に言えば、それくらい時間を忘れて観ることができたと言うことです。この監督もしかして、凄い監督になるかも・・・と思った作品です。
9点(2003-02-05 19:43:52)
30.  時計じかけのオレンジ
これが一番キューブリックらしいとよく言われますが、そう思います。<狂気>を映像にしたらどうなるの?という質問に対する明確な回答でしょう。この世界を超えられるのは北野武しかいないと思うのですが・・・コマネチ!
9点(2003-02-05 18:40:46)
31.  幕末太陽傳
先ずオープニングから魅せられます。幕末の品川で、時計を拾うシーンから一転、軽快な音楽に乗り現在の品川に切り替わり、クレジット、ナレーション、そしてまた幕末へ。こんなセンスの良い時代物のオープニングは他には思い当たりません。そして川島監督のクールで、どこか人を突き放すような人間描写が次々と展開されていきます。実はフランキー堺演じる主人公=川島雄三ということらしいんですが、そうであるのにあくまで客観的に主人公を描いているという点は流石としか言いようがありません。これを観た北野武監督曰く「水槽の中の魚を観察するように人間を観ている感じだ」上手い例えだと思います。
9点(2003-02-03 01:44:10)
32.  ライフ・イズ・ビューティフル
色々といちゃもんを付けようと思えば付けられるけど、素直に良い映画として受け止めるべきじゃないでしょうか?これで感動しない人は、かなり捻じ曲がっていると思います。素直に笑って!泣いて!精一杯生きよう!人生は素晴らしいのだから・・・
9点(2003-01-29 22:30:35)
33.  ギャラクシー・クエスト
いや~面白い!良質なSFコメディです。その上、どこか希望を与えてくれる感動作でもあります。ありがとう艦長。ありがとうクルーの皆。ネバーギブアップ!望みを捨てるな!
9点(2003-01-29 21:11:58)
34.  生きる
これは、議員、官僚、全国各地のお役人方に研修か何かで定期的に見せるべきだと思います。少しはお役所仕事を恥ずかしいと思うようになるんじゃないでしょうか?(ならね~か?)当然、全国の善良な市民も見なければいけない作品でしょう。
9点(2003-01-26 16:07:07)
35.  ソナチネ(1993)
不思議な空気が漂う映画。沖縄の海とヤクザ、このミスマッチもいい。この映画は、世界中で日本人が一番観ていないとか・・・残念です。
9点(2003-01-26 15:01:28)
36.  愛を乞うひと
評判に負けない名作でした。原田美枝子さん上手いですね~再会の時、母豊子は何を思ったんでしょうか・・・最後のさとうきび畑の空が青くなかったのは何故でしょう?
9点(2003-01-24 00:03:31)
37.  ミツバチのささやき
アナのかわいらしさだけでも十分なんですが、それとは裏腹にとっても深い作品です。年齢の差はほとんど無いのに、まだ善悪の判断もはっきりと判らないアナと、ほとんどの事象についてもう分別のある姉との対比、両親の根底にあるスペイン内戦の傷跡からくる悲観的精神状態、どこまでも絵画的で詩的でもある映像、フランケンシュタインを精霊に見立てた発想、アナのストッキングの色の違いだけで時間の経過を見せる等々の素晴らしい演出。。。これだけ無駄なく上手にやれば(けれどもいっぱいいっぱいに詰め込んだという印象は全く無い)、たったの90分でこれだけの作品が創れるんですね!これを見て以来、密度の薄い2時間以上の作品を見ると、本当に損した気分を味わうようになりました。
9点(2003-01-23 23:25:09)(良:2票)
38.  バッファロー'66
予想外にとても良かった!何でもできるスーパーマンのギャロが、なんでこんなにダメ人間を素敵に描けるの?と思っていたら、少年時代にはいろいろあったようです。エンディングも、素直に評価していい素晴らしいものだと思います。
9点(2003-01-18 01:45:22)
39.  チャイナタウン
これを観ると、ポランスキーはやっぱり上手いと思ってしまう。J・ニコルソンとF・ダナウェイは、本当にハードボイルドが似合うな~友人に「これはハリウッドのヒューストン王朝vs移民のポランスキーという見方もできる」と聞いて、なるほどなと思ったことを憶えています。しかし、なんともやりきれない話です。
9点(2003-01-18 01:34:12)
40.  砂の女
なんと言ったらいいんでしょうか?この独特な雰囲気。怪しい世界。砂丘の穴の中の家という強引な設定、異様な村人達、若き日の岸田今日子の妖艶さ、う~んたまりません!世界で認められている日本映画のひとつであることが解りました。そして、なんと言っても、生きているような砂・砂・砂・・・
9点(2003-01-17 01:48:35)
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