381. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 できることなら、1日の3分の1くらい、ブラッド・ピットになってみたいものです。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-02-17 01:06:18) |
382. 永遠に美しく・・・
ある意味で〝ダイ・ハード〟な作品ですが、かの作品よりずっと情けなくて頼りないブルース・ウィリスがいい感じ。ナンセンスなグロでも、名優たちが演じると気品が出るから不思議です。しかし若いメリル・ストリープを久しぶりに見ましたが、この人は男顔ですね。どんなにセクシーな衣装を着ても、あまり似合わない気が。まあとにかく楽しめるのでok。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-09 03:01:51) |
383. シンデレラマン
《ネタバレ》 間違いなくいい作品だと思います。奥さんやマネージャーのキャラもいいし、ボクシングのシーンは迫力があります。しかし、仮に完全なフィクションだったとすれば、「ロッキー見とけば十分じゃね?」という感じがしないでもありません。「ロッキー」と大きく違うのは、これが「実話ベース」ということです。 だとすれば、素朴かつ決定的な疑問が残ります。対戦相手を殴り殺すほど屈強なチャンピオンにどうして勝てたの? ということです。たしかに天賦の才能はあったのでしょう。家族のために根性が据わっていたこともわかります。しかし利き手に骨折という古傷があり、トレーニングからもしばらく遠ざかり、なおかつ試合直前には肋骨まで負傷していたわけで。そんな状態でありながら、才能と根性だけで勝てるほど、ボクシングって甘いスポーツなんでしょうか。 そこには何か、別の要因もあったはず。せっかく「実話ベース」なんだから、そこをもう少し知りたかった気がします。この点については、生卵をガブ飲みして必死にトレーニングしていたロッキーのほうがリアルです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-19 02:21:11) |
384. マイ・インターン
まるでNHKが深夜にやっている環境映像のような作品。才色兼備でバリバリ働くアン・ハサウェイと、そのすべてを柔和な笑顔で包み込むロバート・デ・ニーロは、さすがに「絵」になります。世の中のきれいな部分だけを慎重に切り取り、ほんのわずかな塩コショウでパパっと味付けして一丁上がり、という感じです。 ではつまらないかというと、案外そうでもありません。ときどき環境映像を見て癒やされるように、名優2人による嘘くさい上っ面の演技というのも、たまにはいいものです。しかし、仮にこんなものばかり見ていたとしたら、現実とのギャップを悲観して精神を病んでしまいそう。環境映像は、あくまでもときどき見るからいいんです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-30 22:39:25) |
385. ワイルド・スピード/ICE BREAK
相変わらず期待に違わぬ派手派手ぶり。もうそれだけで十分です。しかし飛車角にドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムって、布陣として強力すぎませんかね。ついシャーリーズ・セロンに肩入れしたくなります。といっても次回作あたり、彼女も〝ファミリー〟に加わっていたりして…。そうすると初期メンバーの黒人2人、いよいよ格差が際立つので、そろそろお払い箱かもしれませんね。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-07-26 02:10:14) |
386. 2010年
「ポセイドン・アドベンチャー」に対する「ポセイドン・アドベンチャー2」のような位置づけですかね。しかし「2001年」をほとんど記憶していない私でも、十分に楽しめました。HALに新しい解釈を与えるあたり、なかなか見事だと思います。 しかし当時は、ソ連が崩壊するなんて微塵もイメージできなかったんだなぁと思うと、なかなか感慨深いものがあります。まだゴルバチョフさえ登場していない時代だったので、仕方ないですね。 とはいえ現実世界において、米国は近年に宇宙開発をほぼ断念しました。今、この分野で世界最先端を行くのは、間違いなくロシアです。あの終盤の顛末はこういう未来をズバリ暗示していたのかと思うと、これまた感慨深いものがあります。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-18 02:45:40) |
387. 第十七捕虜収容所
「戦場にかける橋」とはずいぶん違う、なんとも自由な収容所に驚き。なまじ解放されてふたたび戦場に戻るより、いっそ戦争が終わるまでここにいたほうが安全で楽しいんじゃないかという気さえします。 それはともかく、今から見るとちょっと間延びしたところもありましたが、そこそこ楽しめました。終盤の謎解きはいささかあっさりでしたが。 どこかで見たことがある顔がいるあと思ったら、「おはようフェルプス君」ではないですか。実はこれが本作における最大の喜びでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-16 01:02:08)(良:1票) |
388. ケープ・フィアー
豪華キャストのサスペンスホラーというのは、なかなか見応えがあります。最後はかなりくどい感じでしたが、それもこの手の作品のお約束でしょうか。 しかしデ・ニーロは、しっかり施錠したはずの弁護士宅にいともたやすく何度も侵入していました。いったいどうやって? もはやこの世の人間ではないのかと一瞬思いましたが、だったら刑務所から出てくるはずがない。結局この部分は、顔に火が付いて濁流に飛び込んでなお、平然と復活する姿よりも謎のままです。 たまたま昨今、トランプ大統領がデ・ニーロを「低IQ」と罵倒して話題になりました。この作品を見たら、その考えを改めるんじゃないでしょうか。ホワイトハウスにだって簡単に侵入できそうです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-14 01:24:12) |
389. アメリカン・スナイパー
戦場の緊張感がいい。主人公の葛藤も、実に丁寧に描いています。それに比べると、帰郷してからの心の病み方は、今ひとつ伝わらず。奥さんは大騒ぎしていましたが、それほど蝕まれているようには見えません。それはそれでリアルな描写なのかもしれませんが。 さて本作、アメリカでは大評判になったようですが、日本ではイマイチのような気がします。それもそのはず、置かれた環境が違うから。アメリカは常にテロの標的にされる国。「自国(自分)が狙われている」という危機感は相当強いんじゃないでしょうか。だから、その危機を取り除くために戦わなければならないし、その最前線で活躍した主人公はヒーローだし、その本人の葛藤やその後の人生には賞賛と哀悼を惜しまない。本作がヒットするのは当然という気がします。 一方の日本では、危機感が薄いままです。世界情勢がコロコロ変わる昨今、本当は危機が迫っているのかもしれませんが、まさか自分たちが戦わなければならないとは思っていない。野党もメディアもモリカケ一色で騒いでいる間は大丈夫だろうという、妙な安心感があります。だから国のために最前線で戦う兵士を見ても、リアリティがないので「まあがんばってね」としか思えない。これが幸福なのか不幸なのかは、私にはわかりませんが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-02 12:00:11) |
390. ゴースト/ニューヨークの幻
今さらながら初見。幽霊目線で見た世の中というのは、たしかにこんな感じかもしれません。日本にも「怨念」とか「成仏」とか「地獄」「天国」とかいう概念がありますが、かの国もあまり変わらないようです。宗教を超えた人類普遍の認識または願望なのでしょう。そう思うと親近感が湧いてきます。 他の方も指摘されていますが、デミ・ムーアの涙が印象的。絶妙のタイミングで流すあたり、さすが女優です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-06 19:46:09) |
391. ニキータ
《ネタバレ》 さすが、ハラハラドキドキがいい感じ。あまりにもあっさり終わるのも、好感が持てます。 しかし、フィクションだから別にいいのですが、かなり無理のある展開でした。なぜ政府(警察?)はジャンキーをスナイパーに育てる必要があったのか? マルコはいつ、どうやってニキータの過去を知ったのか? そして何より、もしニキータが裏切ったら、例えば司令電話を録音して週刊誌にでも垂れ込んだら、どうするつもりだったのか? セクハラで辞任・減給どころでは済まされない、大スキャンダルになると思うのですが…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-27 22:24:42) |
392. コン・エアー
よくぞこういう派手な筋立てを考えるものです。話の深さや整合性は二の次。とにもかくにも客を飽きさせない精神または技術のようなものには、感服するしかありません。ハリウッドには、こういうノウハウがたっぷり蓄積されているのでしょう。世事から逃れたいとき、なーんにも考えたくないときに観るには最適です。 ただブシェミにはもう少し〝活躍〟してもらいたかったかなと。終盤の少女との関わりも、謎だけ残してスルーしてしまった感じ。続編でも作るつもりだったのでしょうか。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2018-04-14 02:35:25)(良:1票) |
393. プレイス・イン・ザ・ハート
時代はまったく違いますが、大昔に見たTVドラマ「大草原の小さな家」と雰囲気がよく似ています。ただし同ドラマはリアル家族の奮闘物語でしたが、こちらは疑似家族。それでも血の繋がりを超えた結束が胸を打ちます。ダニー・グローバーとマルコヴィッチの味がいい。他の方も指摘しているとおり、エド・ハリスの存在感は微妙でしたが。 驚いたのはラスト。それまでのストーリーをぶち壊しかねない演出でした。何らかの宗教的な意図が込められているのかも知れませんが、無宗教の私には理解不能。まあ暖かい身持ちになれたので、これはこれでアリかなという気もしますが。 それにしても、サリー・フィールドっていい役者だったんですね。かつて見た「ER」の狂気の母親役の印象が強くて、そういう役ばかり演じているのかと思っていました。失礼しました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-29 01:49:18) |
394. 追憶(1973)
ヒロインは最初から思想信条がピッタリのジェームズ・ウッズを選んでおけば、映画になるようなエピソードもなく、追憶に浸る必要もなく、ラストシーンはきっと2人仲良く街中でビラ配りなどしていたことでしょう。世の中にはそういう人生を歩んでいる人も多いはず。 しかし、それが本人にとって本当に幸せかどうかは微妙なところです。激しく燃えて激しく泣いて、思い出すたびに頭を抱えて後悔したり自責の念に囚われたりするような経験があると、その本人はともかく、周囲からはけっこう羨ましく見えるものです。だから映画が存在するという、身もフタもない話ですが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-27 01:01:28) |
395. レナードの朝
《ネタバレ》 後半は法廷劇にでも発展するのかと邪推しましたが、さにあらず。中盤から終盤に至るロバート・デ・ニーロの演技は見事でした。とりわけヒロインとのダンスシーンは、美しさとせつなさが入り混じって、複雑な気分にさせてくれます。 まったく余談ながら、チョイ役でヴィン・ディーゼルが出ていたそうで。「ワイルドスピード」で主役を張るのは約10年後から。シリーズ化して製作総指揮まで務めるのはさらにその数年後から。よくある話ではありますが、出世魚の原石を見るのはなかなか楽しいものです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-28 02:12:58) |
396. ワイルド・スピード/SKY MISSION
ひとえにジェイソン・ステイサムの活躍に期待して見ていたのですが、私が見てきた作品の中では、おそらく最弱でした。冒頭のドウェイン・ジョンソンとの一騎打ちは迫力がありましたが、終盤のヴィン・ディーゼルとの殴り合いには違和感。元走り屋に過ぎないディーゼルなど、本来ステイサムの敵ではないだろうと。 しかし全編に渡ってハデハデなアクションが続くので、なーんにも考えずに無条件で堪能できました。ひたすらディーゼルばかりが目立ち、他のメンバーの影が妙に薄いところが、いささか気になります。まるで安全地帯のように。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-02-25 22:33:46) |
397. あの頃ペニー・レインと
《ネタバレ》 青春映画の王道という感じ。邦題のセンスもいいですね。いろいろなエピソードが盛り込まれていて楽しめますが、いずれも薄味なのがいささか残念。例えばヒロインはかわいいし、主人公が惹かれていく気持ちもわかるし、ところが見向きもされないのは哀しいし、そのヒロインが直面する悲劇には当人以上に心を痛めているはずなのに、どうも迫ってくるものがありません。なぜなんでしょう? しかし最後の最後、ヒロインの粋な計らいだけ、ちょっとグッと来ました。しかも、安易に2人をくっつけたりしないところがいい。まさに青春の1ページとして、おそらくもう2度と会わないというせつなさを味わうことこそ、青春映画の醍醐味でしょう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-26 03:20:22) |
398. ヘッドライト
《ネタバレ》 「重要ではない人」という身もフタもない原題の本作。たしかにスーパーマンは登場しないし、奇跡も起こりません。しかし、その当たり前な感じがいい。楽しかったのはほんの一瞬で、あとはずっと苦しいのみ。仕事は辛いし、貧しいし、天気は悪いし、画面は終始どんよりしています。苛烈をきわめる長距離トラックの運転手という設定がまた、非常に今日的でリアルです。 で、最悪の結末を迎えるわけですが、ジャン・ギャバンが元のサヤに収まってサバサバしているところが、救いでもあり、薄情な印象も残します。結局、彼にとってヒロインが夢うつつの中で思い出す程度の「no importance」な存在でしかなかったとしたら、それはそれで哀しいですね。 ちなみに本作を邦画にリメイクした「道」という作品を大昔に見ました。仲代達矢と藤谷美和子の主演だったのですが、本サイトにも載っていないくらいなので、大コケしたのでしょう。たしかに何も覚えていません。しかしテーマ音楽だけすごく印象に残っています。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-21 03:02:24) |
399. ラストベガス
A級の老優4人を揃えたB級映画。しかし、つまらないわけではありません。およそ半分弱のシーンはバカ騒ぎで本筋と関係ありませんが、残り半分強が良かった。4人のキャラが立っていて、それぞれ小咄を挟みつつ、思いっきり楽しんでいる感じがいい。盛大に騒いだからこそ、宴のあとの寂しさもひとしおです。まさか老優を見て胸がキュンキュンするとは思いませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-25 02:02:22) |
400. ギフト(2000)
まずは豪華キャストに驚き。キアヌ・リーブスとか、ヒラリー・スワンクとか、どうしてここにいるの? という感じ。終盤にもうひと花咲かせるのかと思っていたのに、それもないし。当時はまだ、駆け出しの扱いだったんでしょうか。 それはともかく、裁判のシーンまでは秀逸。ホラーとサスペンスの要素に加えて、霊感のような特殊能力に対する世間一般の〝魔女狩り〟的な偏見も描かれていたのがいい。たしかに特殊能力のない多くの人にとって、能力があると自称する一部の人は胡散臭く見えます。しかしその一部の人は、見たくないものまで見えてしまうわけで、しかもそれを誰にも相談できないわけで、それはそれで孤独な世界だろうなと。そのあたりを、言われてみればいかにもそういう能力を持っていそうなケイト・ブランシェットが見事に演じていたように思います。 ただし裁判後からラストの謎解きに至るまでは、いささか駆け足で予定調和的。「ギフト」の意味を、もう少しゆっくり噛み締めたかった気もします。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-12-16 01:58:06) |