441. ファニーゲーム
《ネタバレ》 全然面白くない。アイディアも別に面白いとも思わない。現実と虚構を‥とか観客への皮肉‥とかは分かるけど、映画そのものにそこまでの魅力が無い。ゲームをしようと言いながら何のゲームでも無い。一貫性も無いし、ドキドキもハラハラもない。前半は子供が逃げるありきたりなシーンと奥さんが服を脱がされただけじゃないか。後半はあっさり帰ったと思ったら車に乗って(直接には描いていないがそういうこと?)舞い戻る。全然脈絡がないし、つながりが悪すぎる。巻き戻しは唯一「おぉー」と感心。カメラ目線などで虚構であることをアピールしており、またバイオレンス描写も極力避け、さほど家族に対しては感情移入させないつくりになっていたので、そこまで辛い描写なわけではなかった。バイオレンス映画ではない、という評価はここから生まれるのだろう。でも結局巻き戻しやりたかっただけじゃないの? 巻き戻しに3点。 [DVD(字幕)] 3点(2010-07-25 18:49:47)(良:1票) |
442. トイ・ストーリー
初鑑賞の衝撃。おもしれー! [DVD(字幕)] 9点(2010-07-24 22:52:51) |
443. 山の音
《ネタバレ》 原節子。この人の貼り付いたような笑顔はいつも僕を戦慄させます。説明的描写が少ないところが素晴らしい。菊子がなかなか子供ができないことを実は悩んでいたことや、遺書を書こうとしていることなど、直接的ではなくさりげなく語られます。 また、映像の面でも小津作品よりも開放的というか、ロケ撮影が多いです。木漏れ日の当たる細い道を二人が歩くシーンは何度も出てくるし、ラストシーンもロケです。セット撮影であっても外とのつながりを重視しているように見えます。少なくともいきなり屋内、というシーンはあまり無いような気がします。一つの成瀬映画の特徴と言ってよいでしょう。そして屋内の移動の描写が多いです。小津は一室一室のカットが多いのに対し、成瀬は部屋から部屋への移動や庭を挟んでの移動、小道から家へ入る移動、廊下から部屋への移動、事務室のドアから部屋への移動、というように空間の移動が殊更意識されているように見えます。「家」そのものを描写しようとしているかのようです。 堕胎はまるで自殺だぞ! という台詞が強烈でした。堕胎の前に心中の話題を出し、伏線を張っておいてのこの台詞は素晴らしい。明るい笑顔ばかりを見せていた菊子が、その心中の話を義母に聞かされたところで初めて思い詰めた顔をするのも効果的です。 目線だけで人物の移動を表現する手法も多用されており、所々に成瀬節のようなものを感じました。日本間のタテの線の美しさも感じられ、非常に質が高い映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2010-07-24 22:51:51) |
444. 歩いても 歩いても
大傑作。あえて時代性を感じさせないような設定に、丁寧に作り込まれた脚本。そこには登場人物の自由さと、昨日もここで暮らしていて、明日も同じように過ごすのだなぁと思わせる本物さ。キャスティングの妙なのでしょうか、普段あまり評価していなかったような俳優さんもとてもピッタリに見えます。鳥肌が立つシーンもあり、ほんわかするシーンもあり、邦画の最高峰です。現代の東京物語。 [DVD(字幕)] 10点(2010-07-14 01:22:16) |
445. Kids Return キッズ・リターン
タイトル通り。子供達が戻ってきます。安藤政信が初々しくていい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-06-30 21:53:31) |
446. 17歳の肖像
《ネタバレ》 原題はEducationです。社会勉強が一番ってことかな。ストーリーとしてはたいしたことはなく、妻子持ちの年上男性にもてあそばれて捨てられるというだけ。特に波乱もないし、特筆するようなところも無いと思います。教育、にそこまで重みのあるテーマ性を感じたわけでもないし、平凡な作品。 [映画館(字幕)] 4点(2010-06-28 23:51:16) |
447. 気狂いピエロ
フランス語とランボーが分かればあと100倍楽しめるんだろうけど、十分感動的。ゴダールは好き勝手やりすぎ。だがそれが良い。 [DVD(字幕)] 10点(2010-06-28 22:41:11) |
448. マンマ・ミーア!
設定はなるほど、と思わせますがストーリーと歌はいまいち。腑に落ちない部分が多く、カタルシスは皆無。へぇーって感じ。暇つぶし映画。でも暇つぶしにしては良質、という程度。 [DVD(字幕)] 4点(2010-06-27 01:21:38) |
449. マイ・プライベート・アイダホ
ひたすらリバーフェニックスがかっこいい映画です。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-21 23:50:51) |
450. 告白(2010)
この映像感覚はすごいなぁ。逆再生はやりすぎで、最後も邪魔に感じてしまったのだけど、スローモーションやあえてカットを飛ばすところなど、すごく斬新で、ポップで、観やすいのだけど雰囲気を壊していなくて素晴らしかった。ストーリーに関しては特に言うこともないというか、今思い返してみるとよくある話、といっては語弊があるけれど、よくあるキャラ、要素を合わせた感じでした。とはいえ松たかこ始め、演じてる方々は力が入っており、迫力があります。うーん。すごい。一気に観させられる。 [DVD(字幕)] 8点(2010-06-17 01:05:42) |
451. 変態村
《ネタバレ》 ラスト、なぜ一瞬にして冬の風景になったのかが全く分かりません。素直に考えれば時の移行かな? 全体的に「へぇ~」で終わってしまいました。なんだか普通のホラーでした。ワンダフル・ラブのほうが微笑ましくていいですね。 [DVD(字幕)] 4点(2010-06-05 22:20:01) |
452. ピクニック(1936)
バタイユの奥さんかわいいなぁ。ぜひ完成版を観たかったけれど、これだけでもすごくいい映画ですね。色がついているかのような鮮やかさ。ピクニック行きたくなりました。 [DVD(字幕)] 8点(2010-05-09 20:37:36) |
453. Undo “アンドゥー”
映像が美しい。それだけでいいかなー。 [レーザーディスク(字幕)] 6点(2010-04-10 21:08:57) |
454. 誓いの休暇(1959)
雪解け期の単なる国家賞賛映画ではない、新たな映画観に基づく傑作。みずみずしい美しさが何とも言えない。 [レーザーディスク(字幕)] 8点(2010-04-10 21:04:42)(良:1票) |
455. マグノリア
完成度の高さがすごい。群像映画として出色。クライマックスも納得。雨のち晴れ。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-12 09:13:47) |
456. GO(2001・行定勲監督作品)
行定のある意味ベタな演出というか撮り方と、クドカンのリズムは有るけどクセのある脚本がうまく調和して、すごくいい作品になったと思います。俳優陣が素晴らしい。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-08 18:20:44) |
457. エイリアン
アッシュの方が怖かったのはおれだけか。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-08 18:15:00)(良:1票) |
458. ターミネーター
おもしれー。2が凄すぎて普通はあまり評価されていないのかな。設定自体はシンプルなんだけど、そのターミネーターの作り込みがしっかりしている。リンダハミルトンの髪型にはさすがに時代を感じました。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-06 07:57:03) |
459. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
テーマ性が面白い。勧善懲悪でもないのね。それだけにケンとかの方の背景を丁寧に描いてほしかったかな。全体として飽きることもなく面白かったです。アニメで飽きさせたら終わりだけど。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-22 18:07:18) |
460. マンダレイ
間延びしている観は否めず。しかしなぜパパが到着前に行ってしまったのだろう。時計の時間を決めるとこが伏線かと思ったが、5分前ならまだ大丈夫なはず…。 他にもバートも良くわからん伏線だったし、消化不良です。しかし凄いのはこのストーリーの切り口。上手い。一つのパラダイムから抜け出すことは難しく、突然の変化には誰もついていけない。大切なことはパラダイムの本質の理解なのです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-22 18:03:56) |